太田述正コラム#5504(2012.5.26)
<私の現在の事情(続x3)>(2012.9.10公開)
1 始めに
TVのみならず、インターネットも、引っ越し日の5月31日から使える、と自宅にやってきたケーブルTV会社の係員が言うので、電話機能も併せ、(一旦申し込んでいて、転居先での電話番号さえ決まっていたところの、)NTTからこちらの会社に乗り換えることにしました。
そのあたりの事情を中心に、本日の「私の現在の事情」を記しました。
2 ケーブルTV全面採用まで
NTTは、6月5日の午後工事をしてから、ようやく電話とインターネットが使えると言っていたのに対し、ケーブルでは、5月31日からTVはもちろん、インターネットも使え、電話は6月4日の午前中に使えるようになる、というので、通信速度こそ、NTTが200に対してケーブルは160だけど、TV、インターネット、電話機能はケーブルに全面的に依存することにしました。
そもそも、NTTでTV機能までつけると工事費が24000円弱かかるというのに、CATVでインターネットと電話機能をつけても工事費はゼロだというのですからね。
まだあります。
CATVだと、TV(72チャンネル以上!)+インターネット+電話(基本料金)が月9,974円で、しかも、AUの携帯の基本料金が月額105円安くなる・・スマートフォンなら2年間、月額1480円も安くなる(3年目からも980円安くなる状態が続く)・・のですから、料金的にも(きちんと比較はしていませんが)お安い感じです。
もう一つありました。
無線LANルータ(有線LAN機能付)がプレゼントされます。その設定も特約業者が来て無線接続5台までタダでやってくれます。Windows7パソコンとは違って、無線LAN機能が備わっていないところの、VistaやXPパソコンには、無線LAN子機も1個プレゼントされます。(以上、今年、6月30日まで)
感想ですが、NTTも技術力では一日の長がある・・通信速度が速い・・けれど、サービス面や料金面では、ケーブルに比べて見劣りがしますね。
今や、フツーの家庭にとっても、インターネットは、電気、水道等に匹敵する生活必需インフラであり・・電話は携帯で代替できる・・、その機能を転居してすぐには使えないというのでは、NTT、どうしょうもありません。
やはり、元親方日の丸だった時の体質がまだ完全に抜け切っていない、ということなのでしょう。
いずれにせよ、通信の分野では、電電公社の民営化は、異分野業種との激烈な競争を生み出し、高い成果をもたらした、という感を深くします。
(ついでですが、E-Mobileも、つい最近、料金が、かなり安くなりました。)
というわけで、5月31日の深夜にも、(E-Mobileならぬ、)ケーブルTVのインターネットで、皆さんにコラムを配信できるかもしれませんよ。
3 自宅からの引っ越しの段取り
私は学士会会員ですが、アートコーポレーションが学士会と提携しており、基本料金が20%引きになるので、同社に自宅と練馬のマンションからの引っ越しを依頼しました。
本日は、自宅の方の見積もりに同社の係員がやってきました。(明日は、練馬のマンションに見積もりにやってきます。)
梱包は完全お任せで、うち、食器棚は復元もお任せにしたことや、エアコンを4台も持っていくということ、また、事情があって、梱包を前日の30日にやってもらい、31日には運び出した後で、約3時間、待機してもらってから、転居先に搬入してもらうこともあり、かなりの額になりましたが、総合して、9%弱安くなりました。
もとより、他社にも積算をさせたわけではないので、この係員による積算の妥当性の検証のしようはありません。
ですから、本当に安くなっているのかどうか、心もとない限りです。
4 終わりに
判決が確定してから、わずか10日余で、転居先を探して決定し、転居に伴うあらゆる手続きもほぼ目途がついた、というわけですから、カネさえもっていれば、とりわけきめ細やかなサービスが特徴的な日本の「資本主義」の恩恵を十二分に受けることができる、ということを、改めて痛感しています。
それにしても、残された唯一最大の懸念は、5月31日に金銭等の財産分与分を、予定通り、確実に、裁判の相手方から受領できるかどうかです。
ペケペンペンペン。
私の現在の事情(続x3)
- 公開日:
太田先生のコラムいつも拝見させていただいてます。
グローバルな視点から歴史の縦糸横糸を紐解き評論する太田先生らしからぬ
超ローカルなネット環境に関する悩み、正直ほくそ笑みました。
さてもう既にCATVに全面的に依存しているというので時すでに遅しですが、
私の専門分野なので言及しますに、電話、ネット、TVのtriple契約はやや
危険因子を含みます。
なぜならCATV設備故障時に上記3サービスが同時に止まるのです。
ネットはいまやモバイル通信で代替できますが、固定電話とTVは修理が来るのを待たなくてはいけません。川崎ですとYOUTVでしょうか?修理に来るまで最低丸1日を要すのではないでしょうか(電話で聞いた感じだと翌日に修理班訪問のようです)。
NTTであれば午後3時位までに連絡つけばその日のうちに修理班が来れる可能性が高いです。何故なら親方日の丸ゆえ技術者の人員が余っており(高度成長時に雇いすぎた上に人員が切れなかったため)、他事業者に比べて修理班の余力があるためです。
何故事情に明るいかは聞かないでください(笑)
まぁ法人・事業者ですと故障時の通信ストップ時の損害に備え保険を掛けて別の経路からの通信網サービスを別途契約したりするのはザラですが、個人ですと1日2日我慢すればよいだけですが・・・
しかし太田先生の場合、通信環境は商売道具(?)、幸いe-mobileにも入られているのでネット環境には不自由しないようなので一安心ですが、
とかく通信環境はいわゆる冗長化(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%97%E9%95%B7%E5%8C%96)もお考えになった方が宜しいですよと余計なお世話でした。