太田述正コラム#5735(2012.9.21)
<皆さんとディスカッション(続x1670)>
<太田>(ツイッターより)
「米国連邦議会の下院外交委員会が…先週、開いた…公聴会…で委員長…が中国の南シナ海から西太平洋での行動を無法だと非難し…米国海軍を使っても日本やフィリピンを守るとまで明言した」と(慰安婦決議を嘆き悲しんだ)属国人古森大記者が、一転、大喜び。
http://news.livedoor.com/article/detail/6968857/
肥満児の舌(味蕾)はにぶいのでたくさん食べて味わいたくなってしまうんだって。
とはいえ、味蕾がにぶいから肥満児になったのか、肥満児の味蕾はにぶくなるのかはまだ不明だと。
http://healthland.time.com/2012/09/20/study-obese-kids-have-less-sensitive-taste-buds/
大人の場合はどうなのよ?
<gZBpP/b60>(「たった一人の反乱」より)
<3+nyt9wR0訓クン(コラム#5721)>孫崎は本当に吉田茂を批判したのだろうか?
どうも疑わしい。
http://www.wa-dan.com/article/2012/09/post-1138.php
<Zq99DKA50>(同上)
野田首相が再選=民主代表選
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120921-00000087-jij-pol
解り切ってた結果なんで驚きは全く無いが、どこまでも地味な代表選だったなぁ。
ともあれまずは一安心。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
!!!↓
「・・・「釣魚島(尖閣諸島の中国名)に向かう漁船には、当局から10万元(約125万円)の補助金が出るぞ」
波止場付近にある市場で、漁船5隻を持つ船主が明かした。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120920-OYT1T01506.htm?from=main1
このくだりは、典拠がちゃんとしておれば、なかなか面白い。↓
「・・・日本政府は尖閣諸島がどこの国にも属さず、しかも人が住んでいない、いわゆる国際法上の「無主の地」であることを調べ始めたのは、それより10年も前の1885年のことで、沖縄県が出雲丸という汽船を派遣し、現地調査したのがはじまりです。詳細な調査の結果、「無主の地」であることが判明したため、すぐに日本の領土とすればよかったのですが、当時はそれができない理由がありました。
それは、当時の清国が日本より軍事的に強大だったからです。それが証拠に、1886年には、世界最強の軍艦である「定遠」と「鎮遠」など4隻の清国北洋艦隊が長崎沖に現れ、上陸した清国水兵は暴行や略奪を繰り返し、多くの日本人が死傷するという「長崎事件」を引き起こしました。圧倒的な軍事力を背景にわが物顔の清国の前に、明治政府はなすすべもなく、賠償金なども妥協しなければなりませんでした。時の井上馨外相は、清国と事を構えれば、沖縄を取られてしまう、という危機感があったといわれています。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/job/biz/qaworld/20120920-OYT8T00823.htm?from=yoltop
しかし、この記事を書いた讀賣の研究員、
「・・・1920年には,当時の中国の外交機関である中華民国駐長崎領事から感謝状が贈られ、「日本帝国沖縄県八重山郡尖閣列島」と明記し、尖閣諸島を日本領土として認めています・・・」(同上)なんてことを指摘してるけど、そんなことは日本の尖閣領有の根拠にはならんぞ。
なお、「・・・1969年5月に国連アジア極東経済委員会(ECAFE)が、尖閣諸島周辺海域に膨大な石油資源が埋蔵されているとの調査結果を公表、それを機に翌70年に台湾、そして71年に中国が正式に自国領だと主張し始めたのです。台湾、中国ともそれ以前には領有権を主張したことなどな<かった>・・・」(同上)というのはその通りだが、今朝、TV見てたら、どっかのチャンネルで女性のセンセが、中共は、国連に加盟していなかったから領有権主張をしていなかったのだ、なんて珍説を垂れてたねえ。
1962年に、国境を巡って、中共は、インドに大規模な戦争を仕掛けてるし、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%8D%B0%E5%9B%BD%E5%A2%83%E7%B4%9B%E4%BA%89 1969年3月には中ソ国境紛争を起こしてるぜ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E3%82%BD%E5%9B%BD%E5%A2%83%E7%B4%9B%E4%BA%89
(ちなみに、中共の国連加盟は、1971年10月だ。
http://sekaiseijiinaka.rusk.to/folder/10.html )
ムチャクチャ言わんといて欲しいわ。
一方、人民網が中共当局の尖閣領有論を展開しているが、いしゐのぞむセンセ等の説がその前に立ちはだかっとるからねえ。↓
「・・・国際法に基づく「先占」の対象となりうるのは無主の地のみだ。一方、釣魚島およびその付属島嶼は「無主の地」などでは断じてなく、古来中国固有の領土である。・・・」
http://j.peopledaily.com.cn/94474/7956558.html
ちゃうちゃう。
自衛隊を軍隊にして、自衛隊の行動を規制する法律をできる限り撤廃して行くことこそ必要なのよ。およそ軍隊なるものは、主権の最後の拠り所であり、何でもできなきゃ存在意義なんてないのさ。
ただし、最後のセンテンスだけは正しい。↓
「・・・外国漁船に対しては「命令」はするものの武器を使った強制力は行使できず、軍艦や外国公船に対しては「命令」さえできず、ただ「退去要求」という「お願い」をするしか出来ないのが実態だ。・・・
今回の中国の公船や漁船の活動は、海洋法条約が定める「無害通航」には明らかに該当しない。このように明らかに領土と主権を侵害している(あるいはその目的で行動している)という勢力に対しては、警察権でもなく、防衛出動でもなく、その中間に位置する法体系を新たに設けて対処する必要があるのではないか。・・・
と同時に「領有権問題は存在しない」などと念仏を唱えているのではなく、米国を含めて国際的に日本の立場の正当性を訴える本格的な広報外交を展開して行かなければならないだろう。自民党政権時代も含め、こうした不断の努力を怠ってきたツケが今やってきているのである。・・・」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20120920/237052/?mlt
この支那人インテリは、戦前の日本人と戦後の日本人が同じ民族とは思えないのでは?
日本人の大部分は、戦前も戦後も基本的に人間主義者であり続けているということ、日本人はこれに加えて戦後は吉田ドクトリンの下で生きてきたということ、の2点を彼に勉強して欲しいねえ。↓
「・・・私は日中を行き来する張に「一般の中国人が、日本について最も誤解していると思うことは何だと思うか?」と問いかけてみた。すると、「日本の『異常さ』を理解していないこと……ですかね」という奇妙な答えが返ってきた。
その真意はこうだ。普通の国家ならば、常に国益を主張し、経済発展すれば世界での発言力も増し、自らの国に対して自信を深めていくものだが、日本人はここまで経済発展し、優秀な民族であるにも関わらず、日本人であるということに、なかなか自信を持てないでいる。そして、とことん平和を愛している国でもある」という。
まさしく、その通りだと思った。だが、ここまで鋭く日本を見る張のようなエリートが大勢いるわけではなく、日本をよく知らない中国人は「中国は日本から再び侵略されるのではないか」とうたぐり、「もし日本人がもう一度戦争をするというならば受けて立つ」とさえ真剣に思っている。 」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20120919/237016/?mlt&rt=nocnt
————————————————————————–
新しいパソコンが届いたが、古いほうのパソコン、何度も強制終了を繰り返したため、wordの調子が悪くなり、IEは起動しなくなり、ファイルの外部接続機器へのコピーもできなくなったが、ファイルのバックアップを一部しか行っていなかったので一時パニクった。
だけど、古いほうのパソコンをセーフモードで起動したら、ファイルのコピーができてホッとしたのなんのって・・。(太田)
皆さんとディスカッション(続x1670)
- 公開日: