太田述正コラム#5749(2012.9.28)
<皆さんとディスカッション(続x1677)>
<太田>(ツイッターより)
明日のオフ会、集まりがいいねえ。
まだ収容可能だから、いらはいいらはい。
<Bdgqm8Ya0>(「たった一人の反乱」より)
ダメだこりゃ1
「福田元首相の群馬4区、自民公募に長男が意欲」
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/20120928-OYT1T00307.htm?from=main4
この時代にまだ世襲・・こんなアナクロな人達がグローバルな視点あるわけ無い。
ダメだこりゃ2
「 領土問題ない」繰り返す首相を批判 経団連会長
http://www.asahi.com/politics/update/0928/TKY201209270761.html
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120928-OYT1T00189.htm
中共の伝書鳩に成り下がっている自覚は果たしてあるのか。
この爺様はそれを言うなら加藤ら媚中派議員もそうだが情けない限り。
カウンターパートの賈慶林は、事実はともかくとして、法輪功から集団虐殺で提訴されている人物。
中共の不正義に目をつぶり続けてきて商機を拡げるのはもはや限界と思わないのか。
<太田>
アホは経団連会長だけじゃないけどな。
森田実、精神科医にかかった方がエエんちゃう?
「・・・政治アナリストの森田実氏は、野田首相<は>・・・尖閣諸島の国有化問題で国民の視線をそらせることができた。森田氏は、低迷する支持率とイライラしている有権者に対して、野田首相は尖閣諸島の国有化問題という「禁じ手」を打つことを決めたのだと語る。・・・<そして、>「おそらく日本と中国は武力衝突すれすれになるだろう」と推測した。「野田首相と玄葉外相のもとで、日本の外交は素人同然だ。政府が重大な誤りを犯したことで両国関係に計り知れない損害をもたらした。・・・」と分析した。
http://news.livedoor.com/article/detail/6992030/
次のは、書いた人物は山田高明というらしいが、何度もボクが言ってるように、専制国家と自由民主主義国家における現象は、似通っているように見える部分があったとしても完全に別物だ、という基本的なことが分かってないからこういう愚論を吐いちゃうワケ。
ま、戦前の日本が自由民主主義(的)国家だったってことすら、彼、知らないんだろうが・・。↓
「・・・<中国では、>「大衆」と、大衆が醸し出す「社会の空気」が、対外政策を決める重要なファクターになりつつあるのが、正確なところではないだろうか。
これはちょうど戦前の日本の雰囲気に似ており、極めて危険な兆候である。明治の寡頭政治の時代は、戦争のコントロールが比較的うまくいった。ところが、大衆右翼や農村出身者の多い陸軍が台頭すると、統帥権の独立という欠陥もあり、社会の空気とその後押しを受けた軍部が勝手な行動を始め、政府が事後に追認する形になっていく。ただ、その軍部は軍部で、下克上が蔓延し、将官クラスが青年将校から突き上げを食らっていた。東条英機も総理就任当初は天皇の意を汲んで、対米協調外交を始めた。ところが、東条の自宅には、一般市民からの非難や脅迫文が山のように舞い込んだ。今日、東条は“軍国主義者”とされるが、ではその東条を恫喝した市民はなんと呼べはよいのだろうか。・・・」
http://blogos.com/article/47420/
さてと、Bdgqm8Ya0クンが言うところの、そんな世襲オンパレードの自民党、そんな財界と癒着していた自民党が、このところ人気が高どまりなんだから呆れちゃうね。↓
「次の首相、安倍氏41% 野田氏は28%・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2702S_X20C12A9EA2000/?dg=1
<9yo3j8ni0>(「たった一人の反乱」より)
<尖閣問題で>海外メディアはどちらかというと日本が悪いとみているらしい。↓
「CNNのような欧米メディアは原則中立だが、中国問題の専門家などのコメントは「領土問題に火をつけた責任は日本にある」というものが多い。
ドイツは第二次世界大戦の戦争犯罪について真摯に謝罪してヨーロッパの一員になったのに、日本がいまだに中国や韓国から激しい抗議を受けているのは、戦後日本の謝罪が足りないからだ」という解説もあった。
これは、慰安婦問題における韓国の主張とほぼ同じ。
マイケル・サンデルが『これからの「正義」の話をしよう』で、日本は慰安婦問題で韓国に謝罪すべきだと書いたように、これは欧米の知識層では一般的な主張と考えた方がいい。 」
<太田>
典拠がついてないこんな↑コラム、読むだけ時間の無駄だぜ。
だから、そんなコラムを批判するのはもっと時間の無駄だが、キミのために出血大サービスを。(ちょっとだけよー。)
まず、慰安婦の話は直接関係ないからここで持ち出すのはおかしい。
次に、欧米メディアがコメントを求めない、或いは欧米メディアが参考にしない「中国問題の専門家」って、要するにインチキ専門家のことだよな。ピリオド。
なお、「欧米メディアは原則中立」というが、ホントに筆者の橘玲とやらが「欧米メディア」にあたってるのか極めて疑わしいな。
ボクは毎日あたってるけど、「欧米メディアは原則日本寄り」だぜ。
記事への投稿も含めてそう断言できる。
例外は、余りにも珍しかったのでコラム#5745でわざわざ紹介したところの、ロサンゼルスタイムスの記事くらいなもんだ。
ああそうそう。
たまたま、今日もう一つ発見したけど。↓
“Japan never understood the force of nationalism other than their own, especially in China and the United States. Every country has fought the war one war at the wrong time, but Japanese thinking in the Pacific War was flawed in every way,” says Willmott. “I can see an armed conflict taking place (over Senkaku/Diaoyu). How would it turn out? God knows.”
こういう記事↑を読むにつけても、戦前も今も、支那(/朝鮮半島)や米国と比べて、日本は、人間主義文明というより高度な・・というか、より人間の本性に忠実な・・文明に浴していることで、何の因果か、ひどく誤解され、苦労させられている、と改めて痛感するねえ。
関連記事を紹介しとこう。
ニクソンは、日本を「独立」させて東アジア/西太平洋を日本にとりしきらせようとしてたからなあ(ニクソンドクトリン)。
その期待に真っ向から背いた日本は、ホントに悪いやっちゃ。↓
「・・・1971年・・・当時、尖閣諸島の日本返還に反対していた中華民国(台湾)は、沖縄返還協定の条文に「尖閣諸島の施政権はどこにも属さない」という一文を入れるよう米側に要求。これを受け、ロジャース国務長官やピーターソン大統領補佐官が、中華民国側の意向を反映させるようホワイトハウスに働きかけていた。
しかし、ニクソン大統領は・・・6月・・・7日のキャンプ・デービッドでの会合で、「尖閣諸島の施政権返還は日本とすでに合意しており、今さらそんなことはできない」と強調、尖閣諸島を含めた沖縄の施政権を日本に返還する考えを明確に示した。さらに食い下がるピーターソン大統領補佐官に対し、「シャダップ(黙れ)!」と声を荒らげた。
これに先立つ7日朝、キッシンジャー大統領補佐官は、ジョンソン駐日大使と電話協議し「領有権が日本と中華民国のどちらにあるかに関係なく、日本から引き受けた尖閣諸島を含む沖縄の施政権を日本政府に返すだけだ」と語っている。
日米両政府は71年6月17日に沖縄返還協定に調印したが、ジョンソン大使のキッシンジャー大統領補佐官宛ての外交電文によると、ロジャース国務長官やピーターソン大統領補佐官、ケネディ繊維交渉担当特別大使らは調印直前まで中華民国寄りの助言を繰り返した。」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120928/amr12092807220001-n1.htm
ボクの声が聞こえたかのように朝鮮日報が中共批判を展開。↓
「中国は領土拡張の野心が自らの首を絞めることを知れ・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/26/2012092600758.html
その他の記事の紹介です。
日本で家庭内で財布を主婦が握ってるのが珍しいからこそ、こんな記事が出るんだろな。
そう。日本は一貫して縄文的社会=母系社会なんであるぞよ。↓
・・・74% of Japanese household budgets are controlled by women ・・・
・・・the average monthly pocket money was 39,600 yen last year.・・・<which> compares with 76,000 yen in 1991 when people thought that Japan’s economy was at its peak. ・・・
http://www.bbc.co.uk/news/business-19674306
なんでそうなるまでかくも長い時間がかかったんだろ。
さ、いよいよ次は人間主義の米国、ひいては世界への普及だ!↓
「日本料理を出す店1万軒 ニューヨーク・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120922/amr12092207010000-n1.htm
TVでも紹介されてるが、面白いね。↓
「「かわいい」で成績アップ・・・」
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120927/scn12092714200004-n1.htm
社会の中でエライ人ほどコルチゾール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%81%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%AB
の分泌が少ない(≒ストレスが低い)ことが分かった。
ただし、そういう人だからこそエラくなったという可能性もあるって。↓
While the image of the stressed-out executive or the politician under pressure has been firmly planted in the American mind, research increasingly suggests that it’s actually people lower down on the social scale — not those in leadership positions at the top — who suffer the worst health effects of stress.・・・
・・・their results pose something of a chicken-and-egg conundrum・・・
・・・it’s possible that a certain subset of psychopathic traits, such as physical and social boldness, could predispose a person to have both low cortisol and to be an effective leader・・・
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太田述正コラム#5750(2012.9.28)
<イギリスにおける7つの革命未満(その4)>
→非公開