太田述正コラム#5791(2012.10.19)
<皆さんとディスカッション(続x1697)>
<dJkZC+Po0>(「たった一人の反乱」より)
 対米従属が日本の宿痾だと認識するのは結構なこと。
 ただ、<鳩山由紀夫の場合、>その解決策がお花畑だから、ある意味、自民党よりたちが悪い。
<dJkZC+Po0>(同上)
 筑波大学大学院教授・古田博司 日本軍と戦わない屈折が反日に
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121017/kor12101703180000-n1.htm
 中国は問題外だとしても、本を禁書にするようじゃ、韓国もだめだろうなぁ。
 本は『日本帝国の申し子』のことやろうね。
<太田>
 「禁書に」しただなんて、古田「教授」もdJkZC+Po0クンも、ちったあ調べてからモノを言おうね。(コラム#265、961も参照のこと。)
http://blogs.yahoo.co.jp/ynm0/65706022.html
<tiqVp+U+0>(「たった一人の反乱」より)
 石破氏側に外国人献金…3社75万円、全額返金
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121017-00001567-yom-pol
 ブルータス・・・じゃなくて石破、お前もか。
 民主党議員の外国人献金叩いてる時点でいつかブーメランが自民党に突き刺さるのは解ってたけど、まさか石破に突き刺さるとはなぁ。
<太田>
 一応、石破側も弁明してるけどね。↓
http://mainichi.jp/select/news/20121019k0000m010042000c.html
<クッシー>
 小川和久氏が、自身のツイッターで下記のように述べていましたが、本当にそうなんですかね?基地を提供していることが、集団的自衛権なんて!!
 はい。敵国を軍事的に席巻できる構造ではない、ということです。そして唯一無二の戦略的根拠地(日本列島)を提供していることこそ、日本が行使している集団的自衛権なのです。RT @Balsamicos0428: @kazuhisa_ogawa 集団的自衛権の行使は戦闘に限ったことでは無い — 軍事アナリスト 小川和久 (@kazuhisa_ogawa)
<太田>
 日米安保が片務的であるという批判に対して、いや双務的であるということの説明として用いられてきた話を集団的自衛権の話に「流用」するなんて、小川サン、錯乱しちゃったのかねえ。
 それでは、その他の記事の紹介です。
 台湾の外相が詳細に尖閣領有権を主張する文章をフォーリン・ポリシー誌に載せた↓からには、日本の外相もただちに反論を同誌に載せなくっちゃな。
 日本の外務省のやる気と能力が問われている。
http://www.foreignpolicy.com/articles/2012/10/18/those_islands_belong_to_taiwan?page=full
 「右」に反対するとの社是に背いて、「右」の橋下市長にたっぷり塩を送った結果となったところの、この週刊朝日編集長を、果たして朝日本社はクビにするか、見ものだねえ。↓
 「週刊朝日編集長が謝罪コメント 橋下氏連載「次号で『おわび』掲載」・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121018/lcl12101821470003-n1.htm
 昨日紹介したところの、BBCの支那歴史シリーズの最終回は、毛沢東も登場はするけど、総括編だった。↓
 <日本軍と戦うにあたって蒋介石は黄河を決壊させたが、それで少なくとも50万人の一般住民が死んだ。↓>
 ・・・In 1938 the Nationalist leader Chiang Kaishek was trying to slow the Japanese invasion of China. But flooding the Yellow River killed at least half a million ordinary Chinese and made another three million homeless. ・・・
 An old lady remembering the same period says girls had to hide or they’d be raped by Japanese soldiers.・・・
 <また、毛沢東は、以下のような発言をしている。
 戦争なんてどうってことない。人が死ぬだけのことだからだ。支那の歴史で人口の半分が死んだ戦争は何回もあった。↓>
 ”Do not be alarmed if there should be war. It would merely mean getting people killed and we’ve seen people killed in war. Eliminating half of the population occurred several times in China’s history,” says Chairman Mao, as he enthuses about China’s nuclear weapons programme in 1958.
 <(なお、毛は、人民のためと常に称しつつ、人民を何千万人も経済的あるいは政治的目的のために殺した。)↓>
 Despite claiming to speak for the people, Mao was responsible for the deaths of tens of millions in failed economic experiments and political purges. And war was his natural element.
 <全面核戦争で、半分生き残るか、それとも3分の1しか生き残らないかは分からない。
 だけど、29億人のうち9億人しか生き残らなかったとしても、資本主義を根絶して恒久平和がもたらされるのなら、悪くない。↓>
 ”We have no experience in atomic war. So, how many will be killed cannot be known. The best outcome may be that only half of the population is left and the second best may be only one-third.
 ”When 900 million are left out of 2.9 billion, several five-year plans can be developed for the total elimination of capitalism and for permanent peace. It is not a bad thing.” ・・・
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-19990467
 こんな悪魔のような権力者達↑に数千年にわたって統治されてきた支那人の大部分が、その人間主義本能を破壊されてしまっているのは当然だし、そんな人々と角突き合わせざるをえない羽目になったことによって、明治維新から先の大戦までの日本人は大変な迷惑を蒙ったわけだ。(今、再び蒙ってるけどね。)
 またまたまたまた『アルゴ』の映画評だ。
 私が未公開の同映画の映画評コラムで、CIAの無能ぶりを指摘したところだが、(私の指摘した肝心の点が取り上げられていないけれど、)その例証となる事実が、史実たる当該救出劇の中で山のように指摘されている。↓
 ・・・The Canadians discovered that one of the CIA’s forged Iranian visas had been mistakenly issued in the future — its forger had “misinterpreted the Farsi calendar.” Relations with the Canadian government were also strained at times; Mendez recounts that some Canadian forgeries “terribly outclassed” those made by the Americans. The CIA’s maps also showed the incorrect location of the Canadian Embassy, where the agents were supposed to meet their Canadian contacts. After arriving at what was actually the Swiss Embassy, the two CIA agents had to act like lost tourists, asking Iranians on the street for directions. (I wonder whether the same company made maps of Belgrade.) The final error occurred in the pre-dawn hours the day of the escape. Mendez awoke at 3 a.m. to a phone call; his alarm was set to wake him at 2:15 a.m. He had overslept. ・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2012/10/18/the_true_spy_story_behind_argo?page=full
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太田述正コラム#5792(2012.10.19)
<『秘録陸軍中野学校』を読む(その9)>
→非公開