太田述正コラム#5927(2012.12.26)
<皆さんとディスカッション(続x1761)>
<太田>(ツイッターより)
 「嘉田氏、小沢氏に不快感「連絡とれずお隠れに」…」
http://news.livedoor.com/article/detail/7264578/
 日本に今、まともな政治家が殆んどいないことは国内外の共通認識だが、小沢一郎に至っては政治的禁治産者と言っても過言じゃない。
 彼を一刻も早く引退させ、療養生活に入らせる責任が嘉田代表にはある。
<貝瓜525>(同上)
 何言ってんだこのクソや労。
<よこ>(同上)
 現在法律用語に「禁治産者」なる用語はない。
 防衛省のOBとやらがいかに愚鈍で頭が化石化しており法に疎いかを知るには貴重なツイート。
<太田>(同上)
 ボカァ、キミよりゃ詳しそうだけどな。
 同じようなこと言ってきた唐変木とのやりとりがボクのコラム#3745に載ってるが、それまでのコラムで「禁治産」を(「禁治産国家」を含め)8回使ってるし、その後のコラムでも(「政治禁治産者」を含め)4回使ってるぜ。
 <補注>
 小沢は、嘉田には電話にも出ず、亀井とは会うというんだから卑怯/傲慢にして支離滅裂だーね。↓
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121226/stt12122611350008-n1.htm 
<太田>(ツイッターより)
 ヘアーチョーキングってのがあるんだね。
 日本じゃなんて呼んでんだろ。
 写真と動画が載ってるよ。
http://www.sfgate.com/style/article/Hair-chalking-appeals-to-all-ages-4138679.php#media-51294
<kS4Dgc7J0>(「たった一人の反乱」より)
 民主 海江田氏が新代表に選出
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121225/t10014417211000.html
 えーっと・・・。
 選挙後に民主党が純化するって話だったんだけど、その代表が海江田ってのはどんなジョークなんだろう?
 それとも次の参院選以降まで野田系議員を無傷で残す為の人身御供って事か?
 参院選で惨敗したら次のチャンスなんて巡って来なくなると思うんだがな。
 楽観主義も結構だが、現実に目を背けた理屈コネてるから予想が外れまくっちゃうんじゃねえの?
<2YsnZlMo0>(同上)
 数えてないけど、今、輿石グループが最大勢力なんじゃないか。無傷とか邪推するなら、それは細野で、細野の変わりの海江田だったんだろう。
 復活当選の海江田を担いだのはどうかと思うが、参院から党首を出すわけにもいかないし、輿石が担げるやつが他にいなかったんだろう。
 しかし、幹事長になるくらいなら、なんで党首選に出なかったのか分からんなあ。
 民主・細野氏 幹事長に内定
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121225/t10014430031000.html
<太田>
 参院選をも経なきゃ民主党の「純化」はならない、ってのが野田前代表の判断なんだろうと思うよ。
 彼には、それから、この際、海江田新代表に民主党の原発政策の修正をやらせたいという気持ちもあるんだろう。↓
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121226/stt12122607460004-n1.htm
 いずれにせよ、これはないだろう。↓
 「・・・民主党代表選挙では、小沢氏の後押しで10年の代表選に出馬した海江田万里氏が勝利を収めたことから、両者の関係の延長線上で民主と未来の野党共闘もありえぬ話ではなくなった。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/7265124/
 細野の今回の非合理的な行動はボクにもよー分からんが、野田が彼を買っていないことがこれではっきりしたんじゃないかな。
 ところでkS4Dgc7J0クンよ、これまでで、ボクの「理屈」が「現実に目を背け<て>た」ために「予想が外れ」た事例を挙げてみ。
<TA>
≫・・・宗主国サマ(米国)は、日本に核武装能力を放棄させたくないのさ。≪(コラム#5743。太田)
 前回のオフ会でも質問させて頂きましたが、このご発言は、「アメリカは日本が核武装することには反対だが、核武装能力は維持してくれていた方が対中外交カード的に好都合だ」といった意味なのでしょうか。↓
 「・・・中国として、北朝鮮が核を保有し(保有宣言をした場合を含む)、そのままの状態が続くことを拱手傍観するわけにもいきません。・・・日本が、北朝鮮の脅威を唱えて核保有に踏み切る際の敷居が著しく低くなってしまうからです。その中国の不安をあおりたてるように、米国政府関係者の間から、(彼らの真意に反し、)盛んに日本の核保有を「認め」、或いは「促す」発言が行われてきています。」(コラム#0115。太田)
<太田>
 前回のオフ会の時の時にどうお答えしたのか覚えていませんが、日本の核武装については、米国は賛成ではないが反対でもない、といったところではないでしょうか。
 その根拠の一つが、(日本にとってのみの潜在的脅威である)ノドンと(米国にとっても潜在的脅威たりうる)テポドンへの米政府関係者の姿勢の著しい違いです。(コラム#省略)
 つまり、核に関して、彼らが、日本を米国領より一段優先順位の低い存在と見ていることを示唆するに等しい発言を行うのを躊躇しない以上は、日本が米国の核抑止力を不安に思って自ら核抑止力を保持することに彼らが反対するわけにはいかないはずだ、ということです。
<TA>
 話は全く変わりますが、コラム#5920(私の現在の事情(続x34)(未公開))や、コラム#5890(私の現在の事情(続x32)(未公開))での料理話、私は太田さんは料理ができないと推理していたため、少し意外でした。
 釈迦に説法かも分かりませんが、ご参考までに。↓
 塩豚をつくってつかうョ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2577508?top_flog
 あと、お使いになった「生クリーム」(コラム#5890、5920(どちらも未公開))は動物性か植物性か分かりませんが、念のため。↓
 「トランス脂肪酸は、天然の植物油にはほとんど含まれず、・・・マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどに多く含まれる。一定量を摂取するとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ心臓疾患のリスクを高めるといわれ、2003年以降、トランス脂肪酸を含む製品の使用を規制する国が増えている。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%84%82%E8%82%AA%E9%85%B8
 「油脂類以外の食品で、トランス脂肪酸の含有量が1%を超える製品が含まれていた加工食品は、コンパウンドクリーム、生クリーム、コーヒークリームなどのクリーム類、ケーキ、パイ、ドーナツ、ビスケットなどの洋菓子類、マヨネーズ、チーズ、クロワッサン、ポップコーンなどで、いずれも油脂の含有量が多い食品でした。」
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_kihon/content.html
<太田>
 結婚してからも互いに忙しい共稼ぎであって、週末や休日に相方も出勤することがあり、また、別居してからはキャッシュ不足の生活であったこともあり、「料理ができな」ければ現在私は生きていなかったことでしょう。
 (結婚してからは、週末に一週間分の食料品等を車で買いに出る時間しかなかったので、出来合いのものを買って来るという発想がそもそもありませんでしたし、別居してからは、今度は、出来合いのものを買うほどキャッシュがありませんでした。)
 ご教示いただいたローリエとは何のことかと思ったけれど(コラム#5524)、月桂樹の葉(ベイリーフ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%A8
のことだったんですね。
 もちろん知ってたし、相方が買ってウチに置いてあったものを時々使ってました。
 とはいえ、私が作るものといえば、簡単なものばかりで、一番手がこんだもので、ルーを使ったカレーやハヤシライスくらいでしたがね。
 新宅に移り、ようやく人間らしい生活を送れるようになったので、おいおい料理の腕をあげていきたいと思っています。
比較的簡単につくれておいしい料理があったら、今後とも、読者の皆さん、レシピを教えていただければありがたい。
 (この前買った、ジューサーにもなるマジックブレット(コラム#5890)では、カスとジュースが分離してしまい、カスも食べたものの不味かったので、先般新宅で食事を共にした友人夫妻(コラム#5920)の助言を踏まえ)新たに買い求めたミキサーで、今朝、初めて食物繊維入りの林檎(セール品。皮付)・バナナ(見切り品。当然皮なし)・カットメロン(閉店間際で半額)・カットパイナップル(同左)の混合ジュースをつくって朝飯代わりに飲みました。ま、こんなの料理には入りませんが。)
 生クリームについては、私は、動物性のものしか使いませんが、スーパーで賞味期限が近くなってたまたま半額で出ている場合しか買わないので、ならせば、3~4週間に1パック食べるくらいですし、私は乳糖不耐症なので、一度に大量に食べるわけにもいきません。
 ですから、ご心配には及びません。
 そもそも、私は、(本態性に近い、低い方が高い)高血圧を除けば、定期健診で、いかなる項目においても、ひっかかったことが今まで一度もないという健康優良児ですからね。
 
 それでは、その他の記事の紹介です。
 ボクのかねてよりのヨミに合致してる一連の記事。↓
 「・・・政権中枢にいた野田佳彦前代表がとってきたのは小沢氏らを排除する「純化路線」だ・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121225/plc12122522310010-n1.htm
 「・・・国民新党の下地幹郎防災担当相は・・・野田首相の様子については「晴れやかというか、達観してるんじゃないの」と突き放した。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121226/plc12122611270008-n1.htm
 「・・・安倍氏周辺はこう語るのだった。
 「憲法改正を考えれば公明党とくっついているのはあまりいいことではない。(来夏の)参院選後、連立がどうなるかはわからないぞ」」
http://news.livedoor.com/article/detail/7247201/
 次の点では、安倍自民党を高く評価したい。
 主要企業や中央官庁の幹部への女性のクォータ制導入をぜひやってくれ。↓
 「・・・党四役のうち女性が2ポストを占めるのは初めて。衆院選の党政権公約に掲げた「2020年までに指導的地位に女性が占める割合を30%以上にする」ことを先取りし、「新しい自民党」をアピールする狙いがあったようだ。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121226/stt12122610230007-n1.htm
 「低い自殺率、宗教のおかげ? 全国最低の奈良県が調査・・・
 10年の統計によると、奈良県の宗教者(僧侶・神職・牧師ら)は約2万8千人で、10万人あたり1964人は全国最多。・・・」
http://digital.asahi.com/articles/OSK201212250252.html?ref=comkiji_txt_end
 ますます、日韓の一体性が深まっているようで祝着至極でござんす。(第二弾)↓
 「韓国で持ち帰り弁当が人気 「ほっともっと」・・・」
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121226/biz12122609530005-n1.htm
 日本の包装文化について紹介した記事が出てた。↓
 Last-minute holiday idea: Do-it-yourself Japanese-style gift wrapping・・・
http://www.washingtonpost.com/blogs/worldviews/wp/2012/12/24/last-minute-holiday-idea-do-it-yourself-japanese-style-gift-wrapping/?print=1
 イエローペーパー的な記事だが、渡辺博史(コラム#2436、2459、2471、3643、3395、4093)君、国際協力銀行の副総裁してんだね。↓
http://news.infoseek.co.jp/article/businessjournal_20121226_13141
 米国における銃文化の歴史が語られている。↓
 <1675~76年のインディアンと入植者との死闘からそれは始まった。爾来、銃を自宅で保持することが入植者の義務とされた。↓>
 ・・・ what historian Richard Hofstadter called “America as a Gun Culture.” ・・・started with New England Indians trying to drive out settlers in King Philip’s War, 1675-76. Some 5 percent to 10 percent of settler men of fighting age were killed. Laws soon required settlers to keep firearms in their homes. ・・・ <つまり、米国人のご先祖様っちゅうのは、存在そのものが帝国主義的かつ人種主義的であり、それを担保するものが銃だったというこった。だから、銃を黒人奴隷が持つことなんて当然ご法度だった。↓>
 In 1941, a Florida Supreme Court justice wrote an opinion that a gun-control law had been “passed for the purpose of disarming the Negro laborers and… was never intended to be applied to the white population.”・・・
 <米独立戦争の際、英本国兵は、植民地人が銃を保持するのを禁じた。↓>
 British redcoats try<ed> to seize American guns at Concord, Mass.・・・
 <こうして、カウボーイが、刀ならぬ拳銃をぶら下げる風景が日常化した。↓>
 In the 19th century, Samuel Colt brought the gleaming modernity of mass production to gunmaking. The slogan had it that God created man and Samuel Colt made them equal. Cowboys carried Colts the way noblemen carried swords, as blazons of their status. Dime-novel writers invented the quick-draw duels that almost never happened.・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/americans-love-of-guns-part-of-our-culture/2012/12/25/f301f326-4ddd-11e2-950a-7863a013264b_print.html
—————————————————————————————————————————————————-
太田述正コラム#5928(2012.12.26)
<日本の対韓・対中謝罪をめぐって(その1)>
→非公開