太田述正コラム#5955(2013.1.9)
<皆さんとディスカッション(続x1775)>
<太田>(ツイッターより)
「…日本では教員は非常に高い社会的地位があ<る>」
http://j.people.com.cn/94473/8083106.html
これも、一種のヨイショ記事だな。
(授業を二人の教員で行うというのはたまたま記者が訪れた時にそうだったということなんだろうが・・。)
それにしても、人民網はオモロイねえ。
<TA>
≫雨の時や、冬場に半乾きのものが残る<際、>・・・アイロンの使用はなかなかいいアイディアだと思うのですが、いかが?≪(コラム#5951。太田)
アイロンを使って乾かすこと自体はそこそこ一般的でしょうが、↓
脱水後の洗濯物にアイロンすれば、乾燥機いらずでキレイに乾かせる
http://www.lifehacker.jp/2010/10/100927iron_clothes.html
アイロンの電気代、アイロンがけをする手間、熱くなるまでの待ち時間、繊維を痛めるなどを考えるに、日常的にやるにはどうかと個人的に思ったものです。
扇風機があるのであれば、浴室の換気扇を付けてかつ扇風機を脱衣場に置いて風を送る、というのが、コストパフォーマンスとしてはベストだと個人的には思います。
あるいは浴室乾燥(暖房)機を使って乾かすことも、使用直後に入浴するようにすれば余熱を有効利用したことになるため、もったいないという気もいくらかは紛れると思います。
<太田>
引っ越しの時に、旧宅で長年しまいっぱなしだったアイロン台もせっかく持ってきたので、この有効活用もしたいと思ってましたからねえ。
話は変わりますが、10月の記事ですが、下掲
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/trend/20121002/1065402/?P=2&set=ml_a
を読んで、改めてiPhone 5を買ってよかったと思いました。
本日は、AUのサポートでメルアドの設定(≒メール送信)の仕方を教えてもらい、次にはappleのサポートでアップルIDの設定(≒アプリのダウンロード)の仕方を教えてもらいました。
何せ、文字入力方法の詳細等をいちいち教えてもらいながらのことですから、恐ろしく時間がかかりましたが、使うための入り口に立っただけではあるものの、やったーという気持ちです。
<TA>
≫「太田コラムは非常に難解」とおっしゃるけれど、・・・太田コラムは、私自身が非常に難解だと思ったことを、補助線を引くこと等によって単純明快な形に書き表そうとする営みであって、難解なものをそのまま描くこ とはありえないことから、基本的には、その正反対だと自分では考えています。≪(同上)
「難解」ではなく「小難しい」(コラム#4221。太田)と書くべきだったかもしれません。また、太田さんの戦前史観はまさしくおっしゃる通りで、どうしても納得できなかった戦前史がようやく理解できるよう(な気に)になりました。
しかしそれでも、難解ではないというご主張には首肯できかねます。以前、「日本の国内政局の動向だって究極的には安全保障政策で決まる」(コラム#5843。太田)との言に対し質問させて頂きましたが(コラム#5869)、未だに理解にはおよんでおりません。コラム#5869でお答えいただいた説明は、「まさに、この政権交代<によって誕生した鳩山政権>は、「究極的には<普天間基地移設問題などの>安全保障政策<の失敗>で<その動向(政権の瓦解)が>決ま」った」、という意味なのでしょうか。
<太田>
民主党政権成立をもたらした総選挙の際には、日本ではめずらしく、外交・安全保障がオープンに議論された・・少なくとも鳩山代表(当時)はオープンに、(その「独立」志向的な)外交・安全保障政策をぶち上げた・・という点では、最近の日本においては画期的なことだったと思います。
実際に、そのことが選挙結果に影響を及ぼしたかどうかはよく分かりませんが、有権者の潜在意識には少なからず作用したのではないでしょうか。
鳩山首相の退陣が外交・安全保障政策の蹉跌によってであったことは、ご指摘の通りですし、このことは衆目認めるところでしょう。
なお、太田史観の目で、渡部昇一の戦前史観
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130109/bks13010903010000-n1.htm
を評価してごらんなさい。
この著名な評論家の史観の余りの支離滅裂さに仰天されるのではないでしょうか。
<YM>
・・・太田コラム読者と共有したいThe Economistの記事を見つけましたので、ご参考まで・・・。
元読売新聞社主の、正力松太郎についての記事です。
日本における原子力発電導入の経緯を紹介しているとともに、米国よりも早くロシアの脅威に気づいていた日本人のひとりとして、またかくも活動的に国のために身を投じた昔の人の凄さを感じる記事でした。・・・
<太田>
あなたが引用した、大長編記事、’Japan’s Citizen Kane<(注)>–A media mogul whose exordinary life still shapes his country, for good and ill’(The Economist December 22nd 2012)を、さっそく読んでみました。
(注)市民ケーン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%82%E6%B0%91%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%B3
「米国よりも早くロシアの脅威に気づいていた日本人」とは、まことにもって太田コラム的なフレーズですねえ。
いや、まさにそのとおりですが・・。
ところで、英エコノミストの東京支局が読売本社ビルにあるとは知りませんでした。
そうだとするとってんで、なおさら、正力や読売に対する小ばかにしたような上から目線の記事を書いた、この記者にはブーイングをしたくなりました。
そもそも、日本における読売グループと、英国におけるFT/Economistグループとでは、ターゲット層が片や平均的一般市民、片やエリート経済人、とまるっきり違うところ、なおさら、エリート経済人が平均的一般市民を嘲るかのような目線の記事を書いちゃあいけませんや。
(ちなみに、英国には、エリートと大衆はいても、一般市民はいませんからね。念のため。)
更に言えば、この記者の目線の背後には、より根本的な問題が横たわっているようにも感じました。
それは、この記者が自覚しているのかしていないのかは分かりませんが、戦前、英国が米国ともども追求した対日政策を含むところの、対東アジア、ひいては対世界政策が誤っていたことを直視することから逃げ回っているとしか思えない、彼の姿勢です。
このことから逃げ回りつつ、正力の、戦前における、警察官僚としての、そして読売の社主としての反共ぶり、そして読売の社主としての(米国由来の野球の振興やベーブルース招致といった)親米ぶりと、そんな正力の、戦後直後における、容共記者グループに読売を無茶苦茶にされ、米国(占領軍)にはA級戦犯容疑者として足かけ3年にわたって巣鴨にぶちこまれた、という受難との辻褄を合わせなければならなかったために、筆致が上記目線的な歪んだものにならざるをえなかった、という部分もあったのではないか、ということです。
なお、この記事の中に出て来る、正力と原発との関係については、「戦犯不起訴で巣鴨プリズン出獄後は正力<は>・・・アメリカ中央情報局(CIA)と日本へのテレビの導入と原子力発電の導入で利害が一致していたので協力し合<った>」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E5%8A%9B%E6%9D%BE%E5%A4%AA%E9%83%8E
といった具合に既によく知られているところですが、この話を2006年に暴いたのは早稲田大学教授の有馬哲夫であった(ウィキペディア上掲)ところ、正力が、「1917年・・・<警視庁>第一方面監察官<として>早稲田大学の学園騒動を鎮圧<した>」(ウィキペディア上掲)が、それは実は、「共産主義者を装ったあん摩を早大に送り込んで急進的な教授3人を罠にかけた」ものであり、その結果「早大の左翼は今日に至るまで正力を憎んでいる」ことをこの記事が明らかにしており、因果は巡る、と苦笑した次第です。
(この記事は、正力が高等文官試験に合格できなかったと記していますが、ウィキペディア上掲に照らせば誤りです。ですから、全面的にこの記事の記述を信用はできませんがね。)
それでは、その他の記事の紹介です。
産経新聞の自民党事大主義、ここに極まれりというような記事だね。↓
「安倍政権誕生に沸く印 「強い日本はインドの利益」・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130105/asi13010512010000-n1.htm
同じ産経新聞の記事でも、こちらはオーライ。↓
「中国に傾斜する韓国 ソウルで日中が外交戦・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130108/kor13010822180010-n1.htm
ナチス的人種主義の臭いが・・。
それにしても、先の大戦は遠くなりにけりだな。↓
「日本便は標的、ドイツの空港に「こわもて税関」・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM08042_Y3A100C1000000/?dg=1
ウーム手ぬるい。中共サン、頼むから、再度領空侵犯を、しかも繰り返しやってくれ!↓
「尖閣:領海侵犯…過去最長13時間・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20130109k0000m010073000c.html
ムッソリーニ人気が衰えないイタリアを、ドイツのシュピーゲル誌がひがみっぽく揶揄している。↓
・・・Mussolini Cult Alive and Well in Italy・・・
http://www.spiegel.de/international/europe/souvenirs-bearing-fascist-dictator-mussolini-popular-in-italy-a-876390.html
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太田述正コラム#5956(2013.1.9)
<大英帝国論再々訪(その5)>
→非公開。
皆さんとディスカッション(続x1775)
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