太田述正コラム#6121(2013.4.2)
<皆さんとディスカッション(続x1857)>
<太田>(ツイッターより)
たびたび、キプロス、スペイン、ギリシャで、財政再建を条件にカネを出すメルケル首相をヒットラーに準えるポスターが貼られる・・ドイツでは違法行為・・ことに対し、俺達が懐を痛めて助けてやってるのになんだ、とドイツ人が憤激している。
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-21974496 …
<nyaonnyaon>(2013.3.29)http://ameblo.jp/nyaonnyaon/archive-201303.html
反日韓国人フォトグラファー安世鴻がアメリカでチュウゴクにいる「慰安婦」の写真展示会開催中
わかりにくコピペ記事ですが、ようするに、韓国人のフォトグラファー安世鴻がチュウゴクの朝鮮自治区あたりの元戦争売春婦が住んでいる貧しい地区に訪れて、彼女たちを韓国のナヌムの家に連れて行くなどの救済処置をいっさい行わず、貧乏のどん底の自称売春婦(チュウゴク政府の証明書を持っている)のドキュメントや写真を撮りため、日本のニコンの写真展示場や
そのほかの場所を使って日本軍にさらわれたみじめな「慰安婦」として宣伝活動を行った。東京都内の中学校でも写真展示会をしようとしたが、本人が書面で申し込んでいなかったためお流れとなる。
今は、アメリカの各地の大学で展示中。
新聞には、安世鴻の写真と言葉をそのまま信じるアメリカ人がニューズウィークでとんちんかんな記事を書いている。元防衛庁の太田さんは、あまりのひどさにお昼ご飯前に反論を書いたそうだ。2chの人もコメントを書けばいいのにと書いているが2chの人は英語ができないから読めないし書けない。
わたしもコメントを書きたいけど英語ができないからなあ。
読むのは大体の意味はなんとかわかるけど。
アメリカ人に帰化した韓国人が展示会を開いているようす。
韓国人のプロパガンダは、相当しつこくて、ウブで純真なアメリカ人はすっかり騙されていて興奮ぎみにコメントを書き連ねている。
日本大使館とNY総領事館はちゃんと匿名でもいいから反論しろ!仕事をきちんとしないで、給料をもらっているんじゃないよ。
NYタイムスの記事。↓英語ができる人は反論してね。
http://lens.blogs.nytimes.com/2013/03/27/a-wars-cold-comfort-in-china/?ref=world
ニコンが安世鴻の写真展を特定の政治的プロパガンダ目的の写真の展示なので拒否したら、それも世界中にいいふらしている。アメリカ人まで「ニコンのカメラを買わない」などとコメントしている。写真は芸術の価値なし。プロパガンダ用にとったんだし、貧乏過ぎる元売春婦に経済的援助もしたようすもない。
写真を撮影した時は、10人以上いたが、もう、4人しか生き残っていないそうだ。日本を叩くために元売春婦たちを撮影していただけだから、貧乏に見える方が都合がいいと考えたのかも。だいたい、その辺の人たちは、同じように貧しいのかもよ。ウブで純粋なアメリカ人を騙すのは本当に簡単なんだなと思った。日本大使館とNY領事館は直ぐに動いて反論するべきだ、ホントに。
<T5kMp5RQ>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
太田退役中将は、自衛隊のアメリカ軍への統合運用化はどう思ってるのかな。
これって他ならぬアメリカ従属の極みじゃない?
<太田>
もうちょっと具体的な質問をしてくれないと答えようがないよ。
それでは、その他の記事の紹介です。
スモッグのために、子供のいる人々を中心に、北京のガイジン達がどんどん逃げ出してるってさ。↓
・・・It seems a lot of people, particularly families with small children who have been here a few years, are reconsidering the cost-benefit equation and deciding to leave for health reasons.・・・
<中共のガイジン居住者60万人中20万人が北京に住んでる。↓>
Of the roughly 600,000 registered foreign residents in all of China, about 200,000 live in Beijing, which has a total population of approximately 20m.
But the expat community is overwhelmingly concentrated in high-earning professional jobs and contributes enormously to the city’s economy and the development of advanced industries.・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/46d11e30-99e9-11e2-83ca-00144feabdc0.html#axzz2PGibvZSU
ニューディールにおける、ローズベルト政権と南部諸州の政治家達とのスクラムについては、「米国の経済風土」シリーズ(コラム#6064、66、68(いずれも未公開))で取り上げており、その人種主義的意味を追及した本についても、既にそれ以前にコラム#6059で取り上げていたところだが、この重要な本の書評がまた出てたので改めて紹介しよう。↓
<南部諸州は、米国で最も貧しく、従って最もニューディールによって裨益することになるわけだが、これら諸州の政治家達はおしなべて超が付く人種主義者達だった。↓>
・・・At the core of the book is the New Deal’s heavy reliance upon “partnerships with discomforting individuals” – mostly notably racist members of Congress from southern states. When the New Deal began, Katznelson notes, the South was by far the poorest region of the country and southern Democrats were quite happy to vote for the economic benefits that Roosevelt sent their way.
<公正労働基準法(Fair Labor Standards Act)(1937年)は、その大部分が黒人であったところの農業労働者と家庭内労働者は適用除外とされた。また、第二次世界大戦後、南部諸州の政治家達は、大戦中労働省の下に置かれていた雇用局(Employment Service)を各州所管に戻し、白人と黒人をそれぞれ異なった雇用部局が担当することで、差別を維持しようと図った。↓>
But they were unwilling to do anything that might undermine the pervasive racial segregation in their states. So they made sure that New Deal legislation carved out exceptions. In the Fair Labor Standards Act of 1937, for example, Southern support was obtained only after agricultural and domestic workers – mostly African Americans – were excluded from coverage. Later, southern Democrats insisted on returning the US Employment Service (which had been housed in the US Department of Labor during World War II) to the states to permit the continuation of separate offices for black and white workers and to avoid any federally directed movement toward equal employment opportunities.
<フロリダ州選出のある上院議員は、(黒人に対するものを念頭に置いた)連邦反リンチ法制定への反対に関連し、「有色人種なんぞに投票させてはいけない。そんなことをすれば、神がこの(北米)大陸、ひいては世界の運命を託されたところの、<白>人種の至上性を危機に晒すからだ」とのたまったものだ。しかも、この議員は、これでも人種主義者としては穏健な方だったときている。↓>
The language the southerners used is to defend segregation is, to contemporary ears, jarring. Florida Senator Claude Pepper once explained his opposition to federal antilynching legislation by noting “whatever may be written into the Constitution, whatever may be placed upon the statute books of this nation … the colored race will not vote, because in so doing … they endanger the supremacy of a race to which God has committed the destiny of a continent, perhaps of the world.” And Pepper, at least by the standards of the time and his region, was a moderate on racial issues.
<第二次世界大戦が近づいてくると、南部に米軍基地が多いことや、南部の白人の大部分が英国系・・イギリス系じゃないことに注意(太田)・・であったことから、彼らは、ローズベルトによる連合諸国への支援や防衛力整備を強く支持した。↓>
The approach of World War II only increased Roosevelt’s reliance on southern Democrats who strongly supported Roosevelt’s efforts to aid the allies and to invest in national defense. Katznelson cites numerous reasons for this, including the large number of military bases in the south and even the predominately British ancestry of most Southern whites.
<真珠湾攻撃の少し前の1941年8月、米下院は徴兵法の延長をわずか1票差で可決したが、南部諸州の議員達の圧倒的多数は賛成票を投じている。↓>
Indeed, in August 1941 – just months before Pearl Harbor – the House of Representatives voted to extend the military draft by a single vote. Democrats from the south, however, supported the measure overwhelmingly. Without their votes, the nation would have been even more unprepared when the war began.
<第二次世界大戦中、兵士は全員投票できるようにすべきだという声が強まったが、彼らは、そういう話は州レベルで決めるべきことだとして反対した。ミシシッピー州選出のある上院議員は、黒人に投票権を与えることは戦争努力に相反するものだと主張した。(白人)兵士達は州の権利を維持するために、そして白人の至上性を維持するために戦っているのだから、と。↓>
Katznelson demonstrates that southern support for the New Deal and the Democratic Party did not suddenly disappear, but instead gradually eroded. A notable example occurred during World War II controversies over voting rights of soldiers. While there was widespread support for letting soldiers vote in national elections, southern legislators were adamant that individual states, rather than the federal government, ought to determine who could vote. The reason, of course, was simple: Southern states had very restrictive voting rights for blacks and they wanted to keep it that way. Mississippi Senator James Eastland (who would later chair the Senate Judiciary Committee and remain in the Senate until 1978 ) claimed that expanding black voting rights was antithetical to the war effort. “Those boys are fighting to maintain the rights of the States. Those boys are fighting to maintain white supremacy.”・・・
http://www.csmonitor.com/Books/Book-Reviews/2013/0401/Fear-Itself?nav=95-csm_category-topStories
このような人種的偏見の塊の反吐が出るような連中と結託したローズベルト政権が東アジア情勢や日本について歪んだ認識を抱いた結果、反共も反腐敗ファシズムも自由民主主義もクソくらえってんで、東アジアに大災厄がもたらされた、ということだ。
連中には、原理主義的キリスト教徒が多かったことも、少なくとも指導層にキリスト教徒が多かった支那と殆んどいなかった日本、それぞれに対する認識を歪めた、ということも私はたびたび指摘してきたところだが、こちらについても、改めて取り上げることとしたい。
—————————————————————————————————————————————————-
太田述正コラム#6122(2013.4.2)
<第一次世界大戦の起源(その5)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x1857)
- 公開日: