太田述正コラム#6153(2013.4.18)
<皆さんとディスカッション(続x1873)>
<太田>(ツイッターより)
「日本は食品安全を重視する国であり、「日本産」は食品安全の代名詞となっている…」http://j.people.com.cn/94476/8210357.html … 若干辛口だが、十分ヨイショ記事だ。こちらは純粋な讃嘆記事。→http://j.people.com.cn/94638/205938/8197095.html … 日本じゃなさそうな光景が入ってるのはどうしてか?
ヒットラー、トロツキー、ティトー、フロイト、スターリンの共通点は何か。
1913年に、みんなウィーンに住んでいた!(スターリンは一ヶ月滞在。)
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-21859771 …
<よこ>(同上)
スターリンがトロツキーに会いに行った以外は、全員相互に無関係だったっていうのが凄いですね。
ヒトラーは画家としてだし。
<小野>
これは!映画化決定!
<太田>
引用した記事、ほかにも興味深いことが書いてあるよ。↓
フランツ・ヨゼフ皇帝が1867年にユダヤ人に完全な市民権をあたえ、学校、大学にも自由に入れるようにしたことも、オーストリア帝国の首都ウィーンにユダヤ人等、様々な人々が集うことにつながったって。(トロツキーもフロイトもユダヤ人だ。)↓
・・・<There> was the surge of energy from the Jewish intelligentsia, and new industrialist class, made possible following their being granted full citizenship rights by Franz Joseph in 1867, and full access to schools and universities.・・・
<マーラー(ユダヤ人)の奥さん
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC
が、ココシュカやグロピウスを女神/愛人として惹きつけたと。↓>
Alma Mahler, whose composer husband had died in 1912, was also a composer and became the muse and lover of the artist Oskar Kokoschka and the architect Walter Gropius.・・・
<TA>
≫米国の対外政策に係る異常性のよってきたるゆえんを、私としては、ようやく<この「迫害を捏造したキリスト教」>シリーズでもって、ほぼ説明し尽くすことができたと思うのですが、いかがでしょうか。≪(コラム#6152(未公開)。太田)
アメリカにおける「自分の信仰のために死ぬ機会を意図的に求めていた狂信者達」(コラム#6150(未公開)。典拠C)の実例の提示がないことが不満です。
アメリカに行ったことはありませんしアメリカ人の知り合いもいませんが、アメリカがキリスト教原理主義的なのは、自国の歴史の「浅さ」を聖書で補っているからだと思っています(太田コラム由来?)。
<太田>
ちょっと投稿の内容も書きぶりもいつものあなたらしくありませんね。
「初期のキリスト教の著述家達によって不朽のものとされた迫害の修辞は、この世界に係る両極化された見方を創造し、それは暴力に次ぐ暴力を生み出すに至ったのだ。」(コラム#6152(未公開)」と書評子がモスの指摘を要約しているところ、米国の対外政策・・には限りませんが・・における「両極化された」バカチョン式情勢認識とそれが「暴力に次ぐ暴力を生み出すに至った」ことをあなたは否定するわけですか?
それなら、殉教マニア的発想が「両極化」的な物の考え方ないし「暴力」志向につながらないことを典拠でもって示すか、米国に「両極化」的な物の考え方ないし「暴力」志向が存在しないことを典拠でもって示すかする必要があります。
できないでしょ?
>「自分の信仰のために死ぬ機会を意図的に求めていた狂信者達」(コラム#6150(未公開)。典拠C)の実例の提示がない
米国人の、という意味ですか?
そもそも、キリスト教は世界宗教ですよ。
日支戦争においては、キリスト教徒たる蒋介石夫妻に代表される支那の対日抵抗者達を、キリスト教と縁なき強大で野蛮な日本帝国に抗するか弱き殉教者達と見て・・というか、そんなイメージを宋美齢らが米国に売り込んで・・、同じ信徒が大部分を占める米国が手を差し伸べた、という側面があるわけですが、これ以外に、なお、実例が必要ですか?
>アメリカがキリスト教原理主義的なのは、自国の歴史の「浅さ」を聖書で補っているからだ
思い付きを書いちゃあいけません!
<STkzWzfV0>(「たった一人の反乱」より)
<子供の親権は>女性が望むのならば女性にあるに決まっているでし。その何処が女尊男卑になるのかな? いつもは女性に押し付けておいて養育費の為に親権を主張するのかな? <と言ってる人がいるけど、>日本人男性に限った話じゃないんだけどさ。↓
http://www.asyura2.com/10/social8/msg/319.html
あと、
「米国人の父親と日本人の母親が離婚し、母親が子供とともに帰国した後、連絡が取れなくなり、父親が子供と一回も会えない事例が報告されている。」
http://www.bochao.jp/article/13463965.html
↑米国人の父親と日本人の母親の離婚時にはこういったトラブルが発生しやすいのに対し、どうして米国人の母親と日本人の父親が離婚した場合には、同様のトラブルが起きにくいのか?
説明出来る?
<XDe+KTqY0/UrCoyEc10>(同上)
67 七つの海の名無しさん 2012/06/04(月) 13:47:53.36 ID:ZU7u8Eiw
日本の性犯罪はあまりに多く、ただ隠蔽されているだけです。
http://d.hatena.ne.jp/manysided/20091214/1260819107
http://d.hatena.ne.jp/manysided/20090821/1250819132
・男性から女性への、性器対性器の、と日本は定義していて、その他は強制わいせつの扱い。
・男性性被害が含まれていない
・基本的に、夫婦間のレ○プ(マリタル・レ○プ)は罪とならない
・欧米諸国だけでなく韓国・台湾にも24時間対応のレ○プ・クライシス・センターがあるが、日本はない。
・近親姦に対する処罰がない
・レ○プを泣き寝入りした暗数、日本は96%(米国は60%)
電車で痴○被害の女性、9割が通報せず
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101014-OYT1T00413.htm
痴○37%再犯、一週間で77人検挙48人が会社員
http://www.sanspo.com/shakai/news/100507/sha1005070523002-n1.htm
性暴力講演会:「18歳までに7割の女性が被害遭遇」
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20090614ddlk33040333000c.html
性暴力被害者は77名中、警察に被害を通報した者は2名のみ
で、実質上ほとんどの例で警察に性暴力被害の事実を報告していなかった。
http://www2.wind.ne.jp/Akagi-kohgen-HP/SAworeport.htm
日本のレ○プの申告率は1.7%
http://d.hatena.ne.jp/pal-9999/20070117/p2
それによると、回答者は平均して21・8歳であったが、調査時点までに<<強○>>の被害を受けたと申告した人は七名で全体の1・72%だった。
ちなみに、小西調査に先行する石川義之氏の1992年の調査でも、まったく同じ数値(1.7%)が得られているので、その点からも小西氏の調査結果にはたしかな信頼性があると考えられる。
<D9GSorOx0>(同上)
・・・「日本よりも女性が尊重されている国」で↓こういう判決が出ている訳だが?
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/05/10/kiji/K20110510000791880.html
<VFOIuZZj0>(同上)
太田さんにしろID:D9GSorOx0 にしろ気付いてて相手してんのかどうなのか知らんがそいつタダの荒らしだぞ?
スレの流れ見てみなよ、去年の9月くらいにこのスレ荒らしてた奴と同一人物だって解るから(太田述正コラム#5713(2012.9.10)前後)
典拠示さず論理破綻した書き込みを延々と続け、こちらの質問に対しては常に話題を逸らし、挙句バレバレの自演しまくるスタイル変わってないからすぐ解ったわ。
自覚症状の無い精神病患者をまともに相手しても喜ばせるだけ。
相手して欲しいだけで、どうせまともな答えなんて返ってこないんだし、こういう手合いはスルーするのが吉。
<太田>
日本における女性差別問題については、議論すらまともな形でなされないってのは嘆かわしい限りだね。
永久非公開コラムや、まだ完結していない「映画評論38:ダブル・ジョパディー/陪審員」シリーズとからむので、書きにくいんだけど、取りあえずのボクの見解を断片的に記しておこう。
一、日本の民法が共同親権制を認めていないのは憲法違反。(諸君の議論の中には出てこなかったけど、ボクの場合、本件で、もうちょっとで最高裁に上告するところだった。)
二、日本で、離婚にあたって財産分与や親権で女性が有利に取り扱われるのは、女性差別のひどさのコインの裏側であるところの、男性逆差別であり、この差別も逆差別も、どちらも不合理。
三、ただし、日本で離婚にあたって女性に親権が与えられるのが基本になっているのには、女性の実子との心理的紐帯は、男性の実子との心理的紐帯よりも強い、という事実もあずかっている。(それが男児であれば、最強。)
四、二と三は、両々あいまって、外国人男性と離婚した日本人女性が実子を「拉致」するケースはあっても、外国人女性と離婚した日本人男性が実子を「拉致」するケースが余りない理由にもなっている。
それでは、その他の記事の紹介です。
太田コラムの強敵あらわる?↓
「たかが東大されど東大 東大の課題と底力を知る 世界最先端のリーダー教育・東大EMPを修了して・・・」
http://blogos.com/article/60399/
だけど、東大も本業における地盤沈下にもっともっと危機意識を持って欲しいな。↓
「東大が17位に後退…世界の大学論文引用ランク・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20130417-OYT8T00823.htm?cx_text=02&from=yoltop
この記事がリンクを貼ってる映像でもって彼の驚異的能力を実感できるが、彼の演奏の一般的なユーチューブ映像が皆無なのは惜しい。
(それにしても、精神障害があることは、少なからぬ場合において祝福でもある、と改めて思うね。)↓
「生まれつき目が見えず、知的障害を伴う自閉症がある一方で、一度聴けばどんな曲でも再現できるピアニストがいる。山口県光市の礒村靖幸さん(35)。・・・自閉症や知的障害がある一方、特定の分野に天才的な能力を発揮する「サバン(フランス語で『賢人』の意)症候群」の可能性が高いという。報告例は少なく、世界でも現在100人に満たないといわれる。」
http://digital.asahi.com/articles/OSK201304170146.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_OSK201304170146
米国が、シリアとヨルダンの国境に米軍部隊を派遣することを決めた。
さしあたりは、人道援助(と化学兵器拡散防止)に従事するが、将来の軍事介入に備えたものでもある。↓
・・・Troops from the 1st Armored Division will establish a small headquarters near Jordan’s border with Syria to help deliver humanitarian supplies for a growing flood of refugees and to plan for possible military operations, including a rapid buildup of American forces if the White House decides intervention is necessary・・・
<ヨルダンがこれまで公的に米軍の領土内駐留を認めたことはなかった。対イラク戦争の時に特殊部隊が駐留したが、秘密にされた。↓>
Jordan is one of Washington’s closest allies in the region, but it has no U.S. bases and has never allowed a sizable U.S. military presence, fearful it would spark domestic unrest. Even during the 2003 American-led invasion of Iraq, which Jordan supported, the presence of U.S. special operations forces entering Iraq from Jordan was a closely held secret.・・・
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/middleeast/la-fg-us-jordan-troops-20130418,0,1601463,print.story
EU内で債務危機に陥っている「貧しい」諸国の方が、ドイツよりも家計あたり資産が多い、というデータが出て騒ぎになっている。↓
・・・The figures were obtained by the European Central Bank (ECB) and released last week.・・・
<家計あたり資産はキプロスが2番、スペインもイタリアもドイツより多い。↓>
In this ranking of・・・household・・・assets, Cyprus is in second place Europe-wide, while Germany ranks much lower, even lower than two other crisis-ridden countries, Spain and Italy.・・・
<にもかかわらず、債務危機に陥った国の金持ちが若干なりとも、負担を科されたケースは、ギリシャとキプロスのみ。↓>
In the past, the affluent have only been expected to participate in the rescue twice. In the case of Greece, owners of government bonds had to relinquish a portion of their claims, and in the case of Cyprus, bank deposits of more than EURO100,000 were either partially or fully lost.・・・
・・・the average German household has assets of EURO195,000, almost EURO100,000 less than the average Spanish household. The average net wealth of households in Cyprus is EURO671,000, more than three times the German value. Italian and French households are also significantly wealthier than their German counterparts.
<中位家計あたり資産で比較すると、もっとひどい。↓>
The differences are even more pronounced when it comes to median net wealth, which is the level that the lower half of the population just reaches and the upper half exceeds. On this measure, Germany, at EURO51,400, is actually in last place in the euro zone. The corresponding value for Cyprus is five times as high. Median net wealth is even higher in crisis-rattled Portugal than in Germany.・・・
<むろん、キプロスあたりじゃ、家計構成員がドイツよりも多いってこともあるが、それを勘案しても、基本的に同じ。↓>
・・・the average Cypriot household consists of three individuals, while the average German household has only two members. This is true, and yet a difference of 50 percent in household size cannot explain a difference of 200 percent in average wealth.
<また、ドイツじゃ借家を好む人が多い、ということもあるが・・。↓>
More convincing was the note that the differences in wealth were mainly attributable to property ownership habits in the various countries. Whereas just over 80 percent of households own their own homes in Spain (83 percent) and Slovenia (81.6), and even 90 percent in Slovakia, this is true of only 44 percent of Germans.・・・
<背景として、第一次世界大戦の敗戦後の超インフレ、第二次世界大戦での被害でもって、ドイツの家計資産が灰燼に帰したことがある。↓>
In the last 100 years, Germans have been the victims of several events with the traits of expropriation. The hyperinflation of the 1920s, a consequence of World War I, destroyed the wealth of a middle class that had seen its fortunes consistently improve during the German Empire.
<東独の経済が低迷し続け、その東独を西独が吸収した、ということもある。↓>
The monetary reform of 1948 eliminated the Reichsmark, which had become worthless after Germany’s defeat in World War II, and wiped out the savings of an entire nation. In East Germany, 40 years of socialism destroyed the last vestiges of wealth and property. In the less than 23 years since German reunification, residents of the former East German states have not yet managed to attain the same levels of affluence as their fellow Germans in the west.
Most countries in the euro zone were spared such disasters. Either they emerged victorious from the two world wars, like France, or they remained neutral, like Spain. Either way, their citizens were able to build wealth over generations.・・・
<また、スペインやイタリアじゃ、地下経済のシェアが大きい、という背景もある。↓>
On the Iberian Peninsula and in Italy, the hidden economy makes up 20 percent of GDP, compared with almost 25 percent in Greece. By comparison, it only constitutes about 13 percent in Germany, and significantly less than 10 percent in other euro countries, like Austria and the Netherlands.・・・
http://www.spiegel.de/international/europe/poor-germany-it-is-time-for-a-debate-on-euro-crisis-burden-sharing-a-894398.html
人間の脳は複数のことを同時にするには向いておらず、そんな使い方をしてきた人は単一のこともうまくできなくなってしまうんだって。↓
・・・the human mind isn’t meant to multitask. Even worse, research shows that multitasking can have long-term harmful effects on brain function.・・・
http://science.time.com/2013/04/16/first-responders/
人間主義が生来のものであることを示す実験が紹介されている。↓
・・・Humans, instead, are guided by a sort of moral grammar–a primal ethical armature on which decency is built, just the way our language is built on syntax and tenses and conditional clauses. You know when a sentence is right and when it isn’t even if you can’t quite explain why, and you know the same thing about goodness too.
<幼稚園児に教室では食べてはいけないし他の児童を叩いてもだめだと教え、その後、それぞれを解禁すると、後者に関しては、そんなことを解禁しちゃダメだと一斉に言うんだと。↓>
Psychologist Michael Schulman of Columbia University likes to pose the thought experiment of the kindergarteners who are taught two rules: it’s not OK to eat in the classroom and it’s not OK to hit other children. Tell the kids that the teacher has lifted the no-eating rule and they’ll happily eat. Tell them that the teacher has lifted the no-hitting rule and they’ll uniformly balk. “They’ll say, ‘Teacher shouldn’t say that,’” says Schulman. “That starts at a very young age.”・・・
http://science.time.com/2013/04/16/first-responders/
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太田述正コラム#6154(2013.4.18)
<米国の地勢と対外政策>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x1873)
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