太田述正コラム#6163(2013.4.23)
<皆さんとディスカッション(続x1878)>
<太田>(ツイッターより)
韓国は、北朝鮮の核恐喝に怯え、
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/04/22/2013042200748.html、
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/04/22/2013042200740.html
日本の韓国離れとアベノミクスで経済にガタが来て、
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/04/22/2013042200674.html?ent_rank_news、http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/04/22/2013042200445.html?ent_rank_news
パニック状態だね。
朝鮮日報が、日本の首相や閣僚達の靖国参拝等を論評抜きで報道した
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/04/22/2013042200326.html?ent_rank_news
点に端的に現われている。
ご愁傷さま。
<太田>
「安倍晋三首相による靖国神社への供物奉納や閣僚の参拝に中韓両国が反発し、韓国の尹炳世(ユンヒョンセ)外相が来日を取りやめた・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130423/plc13042308470011-n1.htm
だもんで、仕方なく朝鮮日報も社説で取り上げたが、腰がものすごーく引けてるね。↓
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/04/23/2013042300361.html
<TA>
≫結局のところ、私が抱いている根本的問題意識(複数)が何であるのかを知っているだけでは十分ではなく、その大部分を自分自身でも問題意識として積極的に共有していないと私の考えを理解するのは困難なのかもしれませんね。・・・
とまれ、私が抱いている根本的問題意識には一体どういったものがあると考えていますか? 皆さん、考えてみてください。≪(コラム#6159。太田)
「知っているだけ」か否かは自分でもまだよく分かりません。↓
「私の考え方の核心はドグマの排斥です。
ドグマは事実に即した論理的な議論を不可能にするからです。
私が何よりも問題視するのは、権力を握っている側がドグマの虜になっている(虜になっているフリをしている)場合です。その国全てにおいて、事実に即した論理的な議論を行うことを不可能にしかねないからです。
だから、私は吉田ドクトリンというドグマを墨守してきた自民党に反対ですし、キリスト教原理主義というドグマを信奉するブッシュ政権に反対なのです。
ドグマ(イデオロギー)文明である欧州文明の問題性をアングロサクソン文明と対比する形で繰り返し取り上げてきたのもそのためです。
私は、以上のことを、私自身の体験と歴史的事実に即して(常に典拠を明らかにして)コラムで三年間にわたって一貫して指摘してきたつもりです。
その最大の目的は、特定のドグマの虜となっている読者に、自らの抱いているドグマと向き合い、そのドグマにとらわれているご自分を解放するという「意識改革」を行っていただくことです。」(コラム#0530。太田)
「イエンガーの研究成果を踏まえれば、憲法を制定するのは、その社会の構成員の選択の幅を狭めることで、彼等が思い悩み、不幸になることを回避するためだ、と言えそうですね。
そう考えると、英国には憲法がなく、日本の場合は憲法に私見では規範性がないということが、いかに異例なことかが分かろうというものです。・・・
遺憾ながら、戦後の日本においては、吉田ドクトリンの下、米国を「信頼」し、米国の属国になることによって、日本政府の権限を大幅に狭めるという方法を追加的とることで、日本国民は、政治に関する選択の自由という重荷から二重に逃れているわけです。
当然のことながら、他国たる米国が自国のように日本のことを親身になって考えてくれるわけがなく、おまけに米国政府は、戦前も、少しはマシになったとはいえ現在においても、戦前の日本政府に比べれば、その判断能力において格段に見劣りする存在です。
だから、日本は米国から「独立」しなければならない、ということです。」(コラム#3988。太田)
「皆さん、「選択の自由という重荷」を背負おうじゃありませんか。
そのための最初の「選択の自由」はそれほどの「重荷」じゃありません。
属国のままか、米国と合邦するか、米国から「独立」するかの三択ですからね。」
(コラム#4053。太田)
<3gWjzYjb0>(「たった一人の反乱」より)
太田さん、映画『リンカーン』見に行って評論してよ。
パンフに主演の人からリンカーンは戦争中に奴隷制の考え方が変わったという説が
紹介されてたよ。
まあ取り上げられても有料会員じゃないから読めないけど・・。
<太田>
鑑賞するとすれば、ツタヤで旧作扱いになってからだから、相当先になるねえ。
<vLz2+wnH0>(「たった一人の反乱」より)
・・・又もや女性の優位性を示す証拠が出てきた。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130418-00010000-jisin-ent
<X8lsPOkc0>(同上)
公明政調幹部が9条改憲言及
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130423/stt13042300000007-n1.htm
いざという時は改正賛成or反対、どちらにも動けますよって今の内に言い訳作ってる?
公明党が憲法九条に賛成すれば、表面的には維新の会と組む理由薄れるもんな。
公明党がいくつか条件出してそれを自民党が受け入れて、結果憲法九条の一部改正でお茶を濁して問題の先送り。
かくて吉田ドクトリンはこれからも末永く守られてゆくのでした、ちゃんちゃん、みたいな?
層化票って麻薬に骨の髄まで犯された自民党が公明と手を切るなんてハナから思ってなかったけどさ。
ましてや戦後守り続けてきた吉田ドクトリンを捨ててまで維新の会と手を組むなんて夢のまた夢の話にしか思えない。
<太田>(ツイッターより)
ボストンの事件と日本との関わり。
逃走劇の発端はMIT附近のセブンイレブンでの窃盗、また、彼らがその時乗っていたのはホンダのシビック。
(その後、ベンツもカージャックして並走。)
http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-22208511、
http://www.slate.com/blogs/the_slatest/2013/04/22/boston_carjacking_victim_tsarnaev_brothers_didn_t_kill_driver_because_he.html
<太田>
この事件関連の記事から始めよう。
北コーカサス地方の過激派諸集団が兄弟との関わりを否定したが、連中が米国人を攻撃したことがないことに鑑み、額面通り受け取ってよかろうってさ。↓
・・・the militants’ statements they [had] nothing to do with the attack <is valid, since> the insurgency in the North Caucasus has never attacked Americans. They are not legitimate targets.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2013/apr/22/tamerlan-tsarnaev-youtube-jihadist-radicalisation
<連中は、過激派諸集団の総帥格の人物が、昨年、一般住民を攻撃するなと命じたこともあげ、兄弟との関係のなさを強調しているって。↓>
Denying links to the Boston attack, Dagestani rebels cited a February 2012 command by Doku Umarov, the head of the Caucasus Emirate, an umbrella group that includes the biggest regional insurgencies operating in Russia’s mainly Muslim south, calling for a halt to attacks on civilians.・・・
<ロシアは一昨年にFBIに兄弟の危険情報を流しておいて、昨年の兄弟の北コーカサス訪問を許したのはどういうわけだって。↓>
The FBI questioned him in the US in 2011, after a request from a foreign government, widely believed to be Russia. Why Russia then allowed him to enter the country one year later and travel to a region known to be in the grips of an Islamist insurgency remains unclear.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2013/apr/22/tamerlan-tsarnaev-dagestan-boston-bombing
<上記危険情報を受けたFBIは、ロシアの諜報機関はチェチェン人は全部テロリスト扱いだが、うちテロリストはほんの一部だし、そのうち米国にとっても危険なのは更に一部なので、いちいち腰を据えて監視したりはしないんだと。↓>
・・・“The FSB is mad at a lot of Chechens,・・・Not all of them are terrorists, and even fewer of them are dangerous to the United States.”・・・
http://www.thedailybeast.com/articles/2013/04/22/why-the-fbi-didn-t-make-much-of-russia-s-request-to-probe-boston-bomber.html
<ボクが今回指摘したところだが、敬虔なイスラム教徒は本来的に暴力的だって指摘してた人が米国にいるんだね。↓>
・・・Arun Kundnani has pointed out, that violence is inherent or implied in Muslims who become deeply religious.・・・
http://www.slate.com/articles/news_and_politics/politics/2013/04/tsarnaevs_and_boston_bombings_like_most_terrorists_they_were_hapless_and.single.html
兄弟のイカレぶりを見逃し、「犯行」後もでっちあげだ等と言い張る、兄弟の父、母、妹を非難してる米国の評論家がいる↓けど、そりゃ無理筋だよ。↓
http://www.slate.com/articles/news_and_politics/frame_game/2013/04/the_boston_bombers_parents_anzor_tsarnaev_and_zubeidat_tsarnaeva_are_full.html
弟の公式嫌疑が大量破壊兵器を使った云々となっていることをとらえ、米国の国内法に圧力鍋爆弾の類も大量破壊兵器だとする規定があるから止むを得ないけれど、本来大量破壊兵器は核と化学兵器と生物兵器だけなのでおかしな話だって。↓
・・・ Dzhokhar Tsarnaev・・・was charged with using weapons of mass destruction in the Boston Marathon bombing. But a vocal group of fans says he’s innocent—and we should leave the guy alone. ・・・
http://www.thedailybeast.com/articles/2013/04/22/the-dzhokhar-tsarnaev-admiration-society.html
シュピーゲル誌は、「普通」のイスラム教徒がテロ行為をやったということに(ボクと同じように)注目した記事を載せた。↓
The more・・・Americans・・・get to know about the Tsarnaev brothers, though, the more it will become clear that they will now have to get used to a new breed of terrorist.・・・
<米国内でのこれまでのテロ事件(未遂事件を含む)にその前兆があったとする。(もっとも、欧州(含英国)では、これまでも珍しいことではなかったとも。)↓>
In retrospect, the Americans probably should have registered sooner that their faith in their ability to successfully integrate immigrants wasn’t as foolproof as they often believed. Faisal Shahzad, the Pakistani man who attempted to set off a bomb on Times Square in 2010, had successfully applied for US citizenship shortly before the incident. Nidal Malik Hasan, who shot and killed 13 people at the Fort Hood military base in Texas one year earlier, had even worked as an Army psychiatrist. In his novel, “The Reluctant Fundamentalist,” author Mohsin Hamid describes a successful Wall Street banker with Pakistani roots who slowly becomes radicalized after 9/11. Hamid’s conclusion is that even those who have success can still feel they are excluded from society, and that terrorism is not the exclusive realm of those without prospects.・・・
http://www.spiegel.de/international/world/tsarnaev-brothers-may-represent-a-new-breed-of-terrorist-a-895777.html
苦し紛れに、米国で、チェチェンの部族的名誉観と今回の事件とを結びつける社会人類学者も現れた。↓
・・・The strike at Boston is, in all probability, the first terrorist attack in the United States in which the issues of tribalism and homegrown terrorism merged. True, 18 of the 19 hijackers on 9/11 had Yemeni tribal backgrounds. But they planned their attack from abroad. In contrast, other terrorists, such as Maj. Nidal Hasan at Fort Hood, were homegrown but did not have tribal backgrounds.・・・
the Chechen are guided by a code of honor, in their case called nokhchalla. The code emphasizes courage, hospitality, revenge, and the protection of women. Each member of the tribe is linked to another and descended from a common ancestor. While Islam is part of their identity, it is Chechen tribal identity which defines them. ・・・
<二度にわたるチェチェン戦争でチェチェン人の10%が死んだことと部族的名誉観がケミストリーを起こしたってわけ。↓>
・・・in the 1990s. By the end of the decade, the slaughter had resulted in the deaths of about 10 percent of the entire Chechen population and the displacement of one-third.・・・
<兄弟は、この結果生じたうっぷんを晴らすために、第三者に、自分達の苦しみを味わわせようとしたというんだけどね・・。↓>
・・・<their> aim is to cause pain to your loved ones so you know what <they> suffer. ・・・
http://www.csmonitor.com/Commentary/Opinion/2013/0422/Motive-in-Boston-bombings-Look-to-tribal-code-of-honor?nav=87-frontpage-entryCommentary
米国じゃ、これで、対テロに異常な執念を燃やす状況が続くことになるだろうってさ。↓
・・・U.S. politicians and the public seem likely to continue to support uncritically the extravagant measures associated with an irrational policy of “zero tolerance” for terrorism, as opposed to much-more-than-zero tolerance for nearly all other threats of violence.・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2013/04/22/black_and_white_and_red_all_over_boston_bombing_terrorists_media?page=full
<(銃で毎年3万人も死んでるのに)銃規制強化を全くやる気がないのと権衡を失し過ぎてるとさ。↓>
The nation demonstrated again last week how resolute it can be when threatened by murderous terrorists — and how helpless when ordered to heel by smug lobbyists for the gun industry.・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/eugene-robinson-guns-and-terrorism-a-double-barreled-standard/2013/04/22/7247571c-ab84-11e2-b6fd-ba6f5f26d70e_story.html?hpid=z2
<テロ行為よりも、暴力的な対テロの方が心配だとさ。(やっぱ、米国にゃ「普通」のキリスト教徒が多すぎるから暴力的な対テロに傾いちゃうんだろね。↓>
・・・The barbaric thought patterns of the attackers begin to exert their real toxic effect when the innocent victims turn to violence themselves.・・・
http://www.spiegel.de/international/world/essay-bombs-and-terror-can-t-destroy-our-way-of-life-a-895734.html
尖閣問題について、マッチポンプ(ダッチロール?)の中共当局。見苦しい限りであるな。↓
「中国副首相の親日発言・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130422/chn13042223140009-n1.htm
「日中対立「メンツの問題」 中国軍上将、開戦論戒め・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130311/chn13031120130006-n1.htm
「尖閣沖、中国の海洋監視船8隻が領海侵入・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130423-OYT1T00287.htm?from=top
上掲のツイッター関連だが、中共と韓国のおかげで靖国神社が息を吹き返したね。↓
「超党派議連168人が参拝 平成17年秋以来の規模・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130423/stt13042309000001-n1.htm
「自主憲法制定で集団的自衛権行使」以外は大変よくできました。
とりわけ、民主党政権が導入した「動的機動防衛力」を維持したのはあっぱれ。↓
「「防衛計画の大綱」改定に向けた自民党の提言案・・・▽自主憲法制定で集団的自衛権行使、国防軍設置・・・▽動的機動防衛力の構築 ▽・・・領域警備法整備・・・▽核抑止戦略の調査・研究▽・・・自衛隊の原子力発電所警護▽敵基地攻撃能力の保有」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130423/plc13042308160010-n1.htm
北朝鮮の軍事的恫喝がらみで韓国に記者を派遣したけど、やることないので、こういう記事を書いたってことなんだろな。↓
1987年の大韓航空機爆破事件の犯人の金賢姫の現在の美しいご尊顔を拝見できるである。
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-22244337
脱北者の生々しい話を載せている。
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-22209894
寿命は、経営者/政治家、学者/医者、芸術家/作家/作曲家、芸人/スポーツ選手、の順だって。色々考えさせるねえ。↓
・・・performers and athletes tended to die on average at age 77, while those in non-performing creative careers like artists, writers and composers passed away at 79; academics and medical professionals lived until about 82 and those in business or politics survived until 83. ・・・
http://newsfeed.time.com/2013/04/22/study-being-famous-may-shorten-your-life/
山本五十六の話がどういうわけか出てた。↓
http://nation.time.com/2013/04/22/legacy-still-unsettled-for-reluctant-architect-of-pearl-harbor/
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太田述正コラム#6164(2013.4.23)
<映画評論39:マリー・アントワネットの首飾り(その4)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x1878)
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