太田述正コラム#6185(2013.5.4)
<皆さんとディスカッション(続x1889)>
<太田>(ツイッターより)
「中国…李克強…総理夫人の翻訳書が北京で人気…」
http://j.peopledaily.com.cn/206603/8232019.html
北京の清華大学英語学科を経て洛陽解放軍外国語学院を卒業、文学博士<(ご主人は北京大経済学博士)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E5%85%8B%E5%BC%B7 >
、北京首都経貿大学外国語学部教授を経て中国社会科学院の研究員ってのは好感が持てるが、やっぱ一人娘は(北京大卒業後)米国留学中なんだね。
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65976
それにしても、この夫妻、高学歴だなあ。
「開城工団:未収金額の確認より7人の帰還優先した韓国政府…。北朝鮮側がまず金額を提示し、韓国側が異議を唱えると北朝鮮側が金額を下げる、という具合だった…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/05/04/2013050400370.html
犯罪者にカネ目当てで人質を取られた場合の典型的な光景だ。縁が切れるといいね。
世界で最も危険なプール。ギャー!!
http://www.slate.com/blogs/atlas_obscura/2013/05/03/devil_s_swimming_pool_the_world_s_most_dangerous_infinity_pool.html
<MsuI8DzO0>(「たった一人の反乱」より)
ユダヤ人を、第二次大戦後、公然と差別しにくくなった、その結果、「イスラム教テロリストは自爆とかするから撃ち殺すしかないじゃん」につながったとか、いろいろ興味深い事が書いてあります。
「アウシュビッツの回教徒」柿本 昭人著
同志社大学の先生です。
日本でこんな本が出てるのが意外です。
<太田>
単なる本の宣伝かどうか、むつかしいところですが、一応転載しました。
<nyaonnyaon>(2013.5.1)http://ameblo.jp/nyaonnyaon/entry-11521954491.html
–ロシアが妥協する可能性は現在のところ限りなくゼロです。–
テーマ:紹介
太田述正コラム#6179(2013.5.1)
<皆さんとディスカッション(続x1885)>
・・・
プーチンは何度も日本に来る前に国民にアンケートをとって、北方領土をどうしたいか質問している。
ロシアの国民は日本に返す機などない。
戦争の正当な分捕りものだと思っている。
だからプーチンだって、4島は返したくても返せなくて、2島または、面積で半分がギリギリだと思っているはず。
でも、プーチンは、ニンジンをちらつかせて日本の援助が得たい。
ニンジンは、できたらギリギリのところでひっこめたいと思っているはず。
でも、日本が2島か面積で半分だけでも返してくれたらいいやと言って、技術面で協力したら、そして軍事面でも協力したら、ロシアにしたら大儲けだ。
そして2島または面積で半分返しても、何かあったら軍事力で奪い返せばいいと思っているはずさ~。
日本は、再度奪われても軍隊が無いんだから奪い返せないです~。
プーチンが死んだり、政権が変わったらまた奪われるかも?
でも、うまくいくと、プーチンが国民を説得して、安部首相も国民を説得して2島か面積で半分だけでも返してもらって、ロシアと仲良くしておくと、日本にとっても何かいいことがあるかもしれない。
ただ、チュウゴクが日本の島々を奪いに来た時に、ロシアもどさくさに紛れて、また島々を奪うかも。
今度は北海道も?
なにしろ、外国人は、日本と違って平和を愛する民族ではないですから!
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
次回のオフ会の「テーマに基づく議論」(コラム#6179)に関係する下掲↓の冒頭の記事に触発されて、色々調べてみた。
オフ会出席希望者は、よく読んどいてください。
「ストーカー、警告でなく治療で予防へ…方針転換・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130503-OYT1T01065.htm?from=top
しかし、仮にそうだとすると、これまでの以下のような考え方↓とは相いれない。
「社会的にも通常の生活を営め<る>」のなら、精神障害者じゃないのだから、治療の対象たりえないからだ。
「警察庁の統計によれば、ストーカーに占める精神障害者の割合は、0.5%である。・・・」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC
「・・・意外に思われるかもしれませんが、ストーカー行為の加害者は、精神障害すれすれの状態であるとはいえ、ほとんどの場合が判断能力があり、社会的にも通常の生活を営めます。したがって、しかるべき対策を取れば、ストーカー行為を止めさせることはできるのです。」
https://www.mental-g.com/konnatoki/hou4_002_3.html
そもそも、日本でのこれまでの考え方は、世界、いや、少なくとも米国での考え方とは微妙に異なっていた。↓
<ストーカーには精神病者と非精神病者がいる。大部分は非精神病者だが、精神障害を患っている場合がある。↓>
・・・Psychologists often group individuals who stalk into two categories: psychotic and nonpsychotic.・・・Most stalkers are nonpsychotic and may exhibit disorders or neuroses such as major depression, adjustment disorder, or substance dependence, as well as a variety of Axis II personality disorders (such as antisocial, borderline, dependent, narcissistic, or paranoid). Some of the symptoms of “obsessing” over a person is part of obsessive compulsive personality disorder・・・
http://en.wikipedia.org/wiki/Stalking#Types_of_stalkers
<精神病者とは、入院加療している、或いはその対象となる者だ。(通院加療している人は単なる精神障害者だ。)↓>
Psychosis, or psycotic illness, is an illness in which the patient loses contact with reality, and usually requires hospitalization with intensive treatment. A non-psychotic illness can be depression, OCD (obsessive compulsive disorder), senility, agorophobia, etc., and is much more easily treated and/or controlled.
http://wiki.answers.com/Q/Whats_the_difference_between_Psychotic_and_non-psychotic_mental_illnesses
だから、警察が警告してもストーキングを止めないような者は、(少なくとも)精神障害者である、という日本の警察の新たな発想は正しい。
本件についても、日本では精神障害者が殆んど治療を受けることがないのでそう診断されない、という現状を問題視せざるをえない。
(もちろん、「正常」な人まで精神障害者として「治療」を受けているという米国の現状は問題だが・・。)
関連してもう一つの問題提起を。
利他主義/共感過多の人は精神障害者の疑いが強いということだ。
(太田コラムに熱烈なるボランティア的協力をしていただいている読者の皆さんも、大変言いにくいことながら、心して読んでくださいね。)↓
・・・Pathologies of empathy, for example, may trigger depression as well as the burnout seen in healthcare professionals. The selflessness of patients with eating abnormalities forms an important aspect of those disorders. Hyperempathy – an excess of concern for what others think and how they feel – helps explain popular but poorly defined concepts such as codependency. In fact, pathological altruism, in the form of an unhealthy focus on others to the detriment of one’s own needs, may underpin some personality disorders.
<それは、ジェノサイド、自爆テロの原因にさえなりうる。↓>
Pathologies of altruism and empathy not only underlie health issues, but also a disparate slew of humankind’s most troubled features, including genocide, suicide bombing, self-righteous political partisanship, and ineffective philanthropic and social programs that ultimately worsen the situations they are meant to aid.・・・
http://www.oup.com/us/catalog/general/subject/Psychology/Social/?ci=9780199738571
<精神障害(例えば双極性障害(コラム#6172。未公開))があるからこそ、利他的行為に走らざるをえない人もいる。↓>
・・・people who engage in acts of altruism have some psychological benefits, like feeling a deeper sense of connection to one’s family and community.・・・
http://gad.about.com/od/researchreports/a/altruism.htm
<(共感過多の)極端な利他主義と(共感皆無の)精神病質者とは、実は相通じるものがある。↓>
・・・some similarities between what she calls extreme-altruism and psychopaths. ・・・
http://www.psychologytoday.com/blog/little-altruism/201001/altruism-heroics-and-extreme-altrusim
<極端な利他主義者はものを貯め込んだり、共依存になったりする。↓>
・・・excessive selflessness is now being implicated in cognitive disturbances and pathology including hoarding, intrusive self righteousness, and codependency.・・・
<看護士等が極端な利他主義者だと燃え尽き症候群になってしまう。↓>
Altruism and empathy are often given as the guiding principles for “caregiving” occupations. If left unchecked, however, these constructs lead to burnout and an inability to relate to patients.・・・
<拒食症も典型的な極端な利他主義者の症状だ。↓>
Anorexics are notoriously “giving” people・・・
http://www.cerebralhacks.com/psychology/when-selflessness-becomes-harmful/
では、その他の記事です。
世界の宗教的自由度を一覧できる地図だ。
これは、一般的な自由度を一覧できる地図だと見てもよかろう。
韓国と日本が、いかに危うい地勢的位置にあるかが一目瞭然だ。(19世紀から全く変わらない厳然たる事実だ。)
この地勢的位置の中で、最前線で頑張ってくれているのが韓国だってことを我々は片時も忘れてはならない。↓
A distressing map of religious freedom around the world・・・
http://www.washingtonpost.com/blogs/worldviews/wp/2013/05/03/a-distressing-map-of-religious-freedom-around-the-world/
内部に問題を抱えている時には、中共当局は領土問題で宥和的姿勢をとるって言うんだが、現在はどう考えてもそうじゃないねえ。
そもそも、過去においてもそうじゃなかったんじゃないの?↓
・・・ in its territorial disputes. China’s leaders have compromised when faced with internal threats to regime security—the revolt in Tibet, the instability following the Great Leap Forward, the legitimacy crisis after the Tiananmen upheaval, and separatist violence in Xinjiang. ・・・
http://www.washingtonpost.com/blogs/worldviews/wp/2013/05/03/the-study-that-shows-why-china-and-india-probably-wont-clash-over-a-border-dispute/
米独立戦争が始まった頃の英軍の司令官は、叛乱者達の人権を尊重したが、叛乱者達は叛乱に同調しない者達の人権を蹂躙したとさ。
まあ、そんな連中だったんだわさ。↓
・・・While・・・British commander Thomas Gage・・・had honored the civil liberties of the patriots, the patriots had refused to respect the rights of those with whom they did not agree.・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/book-review-bunker-hill-a-city-a-siege-a-revolution-by-nathaniel-philbrick/2013/04/25/9a6786f8-829f-11e2-a350-49866afab584_story.html
何度か取り上げた話だが、これからは女性原理が支配的な世界になるだろうってさ。
縄文的な日本の女性こそ、その先頭に立たなきゃならないというのに、現状はまことに嘆かわしい限りだ。↓
・・・It seems that across the world “feminine” traits (that would be the intuitive, expressive, loyal, flexible and empathetic sides of our characters) are seen to be more central to leadership, success and happiness than “masculine” traits (those that are analytical, decisive, aggressive, independent). ・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/b7b2553e-b248-11e2-a388-00144feabdc0.html#axzz2SI5tMSgk
—————————————————————————-
一人題名のない音楽会です。
ディミトリー・ホロストフスキーの特集の7回目です
今度は、チャイコフスキーの歌曲/オペラを、連休中に3回に分けて取り上げます。
None But the Lonely Heart ゲーテ作詞
http://www.youtube.com/watch?v=sZ8X44T2Mzw
Ekaterina Sementchuk ←女性の声でもどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=wV1Gj1tICKE
Night
http://www.youtube.com/watch?v=aFWfF5gT5Ec
Ekaterina Sementchuk ←同じ女性の声でもどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=Zb7nDd4PPgI
I threw open the window
http://www.youtube.com/watch?v=kHfX-f6LBVM
It happened in the early spring
http://www.youtube.com/watch?v=TTG4WbPZJ6U
Amid the din of the ball
http://www.youtube.com/watch?v=kGp5XtGa0hA
Tell Me, What in the Shade of the Branches?
http://www.youtube.com/watch?v=h4wE8zDIfGE
Netrebko バレンボイム伴奏 00:00~ ←こんな豪華な組み合わせじゃ、併せて聴かにゃ。
http://www.youtube.com/watch?v=K3FjCpLCUzw
Frenzied Nights
http://www.youtube.com/watch?v=jLQ537xnu04
Netrebko バレンボイム伴奏 04:09~ ←同上。
http://www.youtube.com/watch?v=K3FjCpLCUzw
Serenade Oh, Child
http://www.youtube.com/watch?v=OYrN00w751g
Netrebko バレンボイム伴奏 ←同上。
http://www.youtube.com/watch?v=fyRVnyIQ0gs
(続く)
————————————————————————————————————————————————–
太田述正コラム#6186(2013.5.4)
<ドイツ中心近代史観(その7)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x1889)
- 公開日: