太田述正コラム#6253(2013.6.7)
<皆さんとディスカッション(続x1923)>
<太田>(ツイッターより)
 「…中国のハイレベル人材の流出数は世界で最も多く、うち、科学やエンジニアリングなどの分野の海外滞留率は平均87%に達している。…」
http://j.people.com.cn/94475/8274254.html
 目も当てられないね。
 これじゃ、中共はカネかけて人材を世界中に供給してるようなもんじゃないか。
<ゲオルグ>
 手嶋龍一オフィシャルサイト内のスティーブンズ・クラブ(入会無料だったので)入会して下記のコラムに国連安保理の日本が常任理事国入り反対の記事があったのでUPします。
 「日米同盟の危機の様相は、国連安保理の改革問題で露になった。日本の常任理事国入りを実質的に葬り去ったのが、アメリカだったからである。日本が常任理事国入りを外交の最優先課題としていることを知り抜きながら、ブッシュ政権は最後まで安保理改革に後ろ向きだった。日米の同盟関係が本当に機能していれば起こり得ない事態である。
 一方の日本政府も、常任理事国を共に目指すドイツ、インド、ブラジルと連携して加盟国の三分の二の賛成多数を得ようとするミスを犯してしまった。国連は、第二次世界大戦の戦勝国たる五つの常任理事国が厳然と支配している。とりわけ絶大な影響力を持つアメリカが、イラク戦争に反対したドイツを常任理事国に迎えようとしないことは誰の眼にも明らかだった。にもかかわらず、日本の国連外交チームは、最後まで日独連携にこだわり、惨めな敗北を喫したのである。
 手嶋龍一オフィシャルサイト スティーブンズ・クラブ (入会無料)シンジケート・コラム 「時代を読む」2005年12月号「病める同盟 修復は可能か」に記載
http://www.ryuichiteshima.com/members/
 このコラムには典拠がないの?ですが、・・。
<太田>
 手島は、米国が日本の常任理事国入りに反対した、とは必ずしも言ってるわけじゃないですね。
<5GF7wb7E>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 <:0k4MiuFMクン(コラム#6251)、>確かに2005年初期からのライスによる一貫とした日本の常任理事国入り支持はあった。ドイツのイラク戦争批判が後半の不支持につながったようだ。
 ところで、太田はずっと前から人間主義(人間中心主義と混同されやすい)に拘っているが、これが普遍的価値を持つかどうかは疑わしい。
 曖昧模糊とした日本的な配慮の精神と言うべきか。私には教主的オーラを帯びるための太田のギミックではないかと思っている。
<太田>
 人間主義論は、主として英米の経験科学の学問的業績に立脚しており、新興宗教の演繹的な教義などとは根本的に異なった性格のものだ。
 人間主義が普遍的価値を持つことは、既に経験科学によって裏付けられていると言っていい。決してギミックなんかじゃないよ。
<.6OYDRNM>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 <Pc5UqqZ6クン(コラム$6251)、>遅レスでスマソ。
 確かに、その通りだ。
 典拠としては
一、角栄(ロッキード)、竹下(リクルート)、細川(佐川)、小沢(陸山会):こんなにタイミングよく起訴できたり、情報が集まるものだろうか?リクルート事件に至っては元CIAを名乗る作家が暗号名シルクストームという小説を書いた。
二、地検特捜部の出自
 wikiにある
〇もちろん官僚以外にも政・業・媒の日本人が加担しているのは明らかであるが、太田は過程をほぼすっ飛ばして「責任は日本人自身だ」と。
 過程を除外して米英等の政治思想他の好みの要素を入れ込んでいるが、不自然だろう。
 日本のどの部署が裏切っているのかを明らかにすべきではないか。
<太田>
 検察官僚以外の官僚は免罪したわけね。
 当然だろう。
 で、検察だけど、確かに政治家は、検察の仕事に直接介入はできないが、人事権、予算権、規則制定権を掌握してるから、仕事の方向性が気にくわなかったら、軌道修正させることはできる。
 さて、どうして「ハト」派の疑獄事件を検察がよく取り上げるかだが、ボクが何度も言ってきたように、「タカ」派に比べて、「ハト」派の方が、そもそも志が(相対的にだけど)低いから、腐敗しやすいってことがある。
 もちろん、CIAが疑獄事件の端緒となる情報を検察に直接的間接的に提供することはありうるだろうが、そんなものでは立件できないから、検察が独自に証拠を集めるわけで、その結果、起訴されればそれがオープンになるのはもちろんだが、捜査がある程度進展した場合にそれがリークされることもあるってだけのことだ。
 いずれにせよ、決着は、公開の裁判の場でつく。
 検察が吉田ドクトリンの墨守勢力であるなんてのは陰謀論の最たるものさ。
<べじたん>
≫ロサンゼルスタイムス<で>・・・やりとりがあったら、また、べじたんさん、コピペしていただけるとありがたい。≪(コラム#6243。太田)
 届いていないのか、届いたけど載せなかったのか分かりませんが、太田さんのコメントは反映されていません。
<太田>
 ウームけしからん。
 間違いなく送ったのに、検閲で落とされたってことでしょうね。
<べじたん>
≫筋力を付けるためにどんどん歩くべきだし、膝に負担をかけないように体重を減らす必要もある≪(コラム#6251。太田)
 現状維持のために、↑に尽きるような感じがします。
 保存治療の範囲では、重度から軽度にできても、軽度から治るようなことはなさそうですし。
「【保存治療】
 関節に痛みがあると、かばって力を加えなくなり、その結果筋力が低下して膝は不安定となり、軟骨の摩滅が進み、さらに痛みが増強するといった悪循環が多くみられます。この悪循環を解消するため、私たちは痛くない方法で行える運動療法がもっとも重要と考えています。私たちの脚上げ体操などの運動療法は、H18年7月にNHK「ためしてガッテン」で全国的に紹介されました。」
http://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/seikei/kanja02_b.html
 「痛みがなくなれば、歩くなどの運動ができるようになります。適度な運動をすることで軟骨細胞に酸素が届くようになるので、これ以上は軟骨が削れない……という、よい結果へとつながっていくのです。」
http://web.archive.org/web/20060619190110/http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2006q2/20060607.html
 脚上げ体操。散歩するのも苦痛な人用の運動なので、太田さんには必要ないですが。
http://www.ces55.com/hizatu-taisou.html
<YN>
 –太田さんの右足の軟骨の件–
 右足の軟骨のすり減った状態を改善するには、コンドロイチン・グルコサミンのサプリメントを摂るといいようです。
 骨付きの鶏肉(手羽先など)を煮込んで軟骨を食べるようにするといいです。
 コラーゲンを多めに摂るようにしてください。
 ビタミンCときのこ類も一緒に食べてください。
 日光には一日15分あたってください。
 ガラス越しはビタミンDが作れない。
 手のひらなら30分。
 散歩に行くときは、なるべく土の上を歩く。
 または、クッション性の高いスニーカーで。
 足に筋肉をつけると関節が痛みにくい。
 こんなもんかな。
<太田>
 べじたんさん、YNさん、ありがとう。
 (べじたんさん言及の脚上げ体操ですが、インターネットで調べた時に、5の「椅子で脚上げ体操」だけを推奨していたサイトがあったので、それを毎日やっていたら、次第に、上げた時に痛みを感じるようになったので止めたという経緯があります。どうやら、「脚を上げる時に膝を曲げ伸ばし」したためと、脚を上げ過ぎたためだったようですね。)
 べじたんさん、ヒアルロン酸等が健保で入手できるのなら、整形外科の開業医のところへ行く手もありそうですね。
 ・・・
 YNさんのアドバイスを読み返したら、その中にはヒアルロン酸への言及はなかったんですね。
 なのに、どうして私がヒアルロン酸のことを思い出したんだろう?
 コンドロイチン、グルコサミン、ヒアルロン酸を配合したサプリの宣伝が頭に入ってたからかな?
<べじたん>
 ここのヒアルロン酸注射から空目したとか?
 「初期や中期の関節症の方では、この方法だけで5~10年もの間痛みのない膝が得られます。水腫が著明なときは膝関節穿刺やヒアルロン酸製剤の注入を行うこともありますが、漫然と繰り返すことは控えてます。時にくさび型足底挿板も利用します。」
http://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/seikei/kanja02_b.html
 グルコサミンについてですが、
 「運動療法はちゃんと続ければ非常に有効です。特に初期ー中等度の関節症には絶大な効果があります。グルコサミンと運動療法の組み合わせが、膝の痛みの治療の基本と考えてください。」
http://www.jseikei.com/hizaunndou.html
と書いている整形外科もあるけど、プラセボ(偽薬)と大差なしと書いてる医師もいますね。
http://www.eisai.jp/medical/useful/consult/vol55/no571/03.html
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/acr2012/201211/527823.html
<太田>
 コンドロイチンは有効みたいですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%B3%E7%A1%AB%E9%85%B8 
 ところで、膝痛のため、いつもなら自転車で大森駅近くのカット店(1000円)に行くところ、それを諦め、初めて、歩きで西馬込駅近くのカット店(690円)に行ってきました。
 待ち時間にニューズウィーク日本版を読んでたら、今年の2月5日号に米国で、この10年間にセクハラ事件で男性が女性にやられたケースが9%から16%に増えたって書いてありました。
 私は、米国でも、そしてやがては日本でも、男性が女性にやられるケースが過半を超える時代が来る、と見てます。
 女性の方が、本来的に性的にアグレッシブなんですからね!
 それでは、その他の記事の紹介です。
 失敗作。人民網は、本来的に自由民主主義的政治について論じる基盤を欠く。↓
 「橋下氏の失言に見る日本の若手政治家の歴史観と価値観・・・」
http://j.people.com.cn/94474/8272753.html
 ガーディアンが自社によるすっぱ抜きだと騒ぎまくってるけど、なーんだてなもんだ。
 面白いのは、エシュロンの一端がかいま見えてくること。↓
 <外国同士の通信だけでなく、外国がからんでる恐れのある通信も、そのメタデータを米NSAが令状なしに「盗聴」してるってさ。↓>
 ・・・The PRISM program allows the NSA, the world’s largest surveillance organisation, to obtain targeted communications without having to request them from the service providers and without having to obtain individual court orders.
With this program, the NSA is able to reach directly into the servers of the participating companies and obtain both stored communications as well as perform real-time collection on targeted users.
 The presentation claims PRISM was introduced to overcome what the NSA regarded as shortcomings of Fisa warrants in tracking suspected foreign terrorists. It noted that the US has a “home-field advantage” due to housing much of the internet’s architecture. But the presentation claimed “Fisa constraints restricted our home-field advantage” because Fisa required individual warrants and confirmations that both the sender and receiver of a communication were outside the US.・・・
 In short, where previously the NSA needed individual authorisations, and confirmation that all parties were outside the USA, they now need only reasonable suspicion that one of the parties was outside the country at the time of the records were collected by the NSA.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/06/us-tech-giants-nsa-data
 <メタデータって送信者、受信者、送信日時、送信時間、送受信者の居場所。↓>
 ・・・What’s covered・・・is known as “metadata”: the phone number of every caller and recipient; the unique serial number of the phones involved; the time and duration of each phone call; and potentially the location of each of the participants when the call happened.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/06/phone-call-metadata-information-authorities
 <NSAの職員は10万人。うち3万人は軍人。海外拠点は、日独英にある。↓>
 ・・・the NSA has ballooned. One well-informed estimate of its staffing levels is 100,000, of whom about 30,000 are military and the rest private contractors. Its headquarters is a vast edifice of smoked glass in Fort Meade, in the leafy Washington suburbs, with sizeable complexes in Georgia and Texas and overseas bases in Japan, Germany and the UK.・・・
 <NSAは英豪加ニュージーランドの同様の機関と提携している(エシュロン!)。↓>
 ・・・ it shares some of its work with four other allies: Britain, Australia, New Zealand and Canada. Collectively, they are known as the “five eyes”. Of the five, the biggest after the NSA is Britain’s General Communications Headquarters (GCHQ).・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/06/national-security-agency-surveillance
 例の、シリアのレバノン近くの拠点をアサド政府軍がヒズボラとともに奪還した話、反体制派(超過激派を除く)がサウディアラビアの下で初めて一致団結して抵抗した、という意味では反体制派にとっても画期的なものだったんだと。↓
 ・・・ Hezbollah’s victory in Qusayr was inevitable, but not the end of the story. Saudi Arabia’s sponsorship of the battles in this formerly obscure town marks a new beginning of warfare in Syria — one many hope will add a sense of unity to rebel ranks and empower moderate opposition forces.
http://www.foreignpolicy.com/articles/2013/06/06/syria_is_now_saudi_arabias_problem?page=full
 だろうなー。↓
 「怖いけど、知りたい…人見知り赤ちゃんの心理・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130606-OYT1T00953.htm?from=ylist
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太田述正コラム#6254(2013.6.7)
<純文学と人間主義(その2)>
→非公開