太田述正コラム#6289(2013.6.25)
<皆さんとディスカッション(続x1941)>
<太田>(ツイッターより)
オードリー・ヘップバーンの帽子姿の写真30枚だ。
http://blog.sfgate.com/chronstyle/2013/06/20/audrey-hepburn-in-hats-a-look-at-the-style-icons-stunning-headwear/#13411-30
やっぱ、世紀の美女だよねえ。
「失敗国家」世界地図だ。
旧日本帝国はまたもやアジアの別世界。
拡大英国は、本国だけが日本並みに遜色があるようだね。
http://www.foreignpolicy.com/articles/2013/06/24/2013_failed_states_interactive_map
英マンチェスターの博物館の古代エジプトの女神イシスの塑像が勝手に動く!
(映像付。)
原因は全く不明だって。
http://www.bbc.co.uk/news/uk-23029507
<豊丘時竹>(2013.6.24)http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/20130624
■自民党が第一党
参院選では、公明党とあわせて三分の二になっても、公明党の反対で憲法改正はできない、それが民意だというので吉田ドクトリン継続となるのだろうか。都議選の結果を見ていて、こんなことを考えていた。
集団的自衛権宣言をさせる、という太田述正氏の方法論が、やはり第一のようだ。そのためには日本維新の会を、という方法論が正しいように見える。
<TS>
太田コラムの影響から?、今年前半は「ガリヴァー旅行記」(J・スイフト)を青空文庫(PC版=無料)で読み第4章まであったことに驚き、次に「将軍Shogun」(=ウイリアム・アダムス=三浦按針モデル)のドラマDVDを鑑賞、ロビンフッドを米国出張の飛行機内で見て、と、英国系の娯楽に多く触れました。そういえば映画007も年初に見ていました。
さらにスチーブ・マーチンの「奇跡を呼ぶ男=Leap of Faith」・・キリスト教徒をコケにしているようなコミック映画・・をYoutubeで楽しみ、劇場では「リンカーン」を見て1850年前後のアメリカの様子から、また今日まで続く米国の姿た気が垣間見えたように思いました。
その他では「アイアンスカイ」(=月の裏側に第2次大戦後から隠れていたナチス・ドイツが攻めてくるという物語で米国を小ばかにしている場面の多いフィンランド製の映画)、「Cloud Atlas」など色々考えさせてくれて楽しめた作品が多かったです。
人間主義の視点や、太田コラムから知った事など照らし合わせて映画を見ていると、その楽しみ方が倍層するように思います。
今週は、45年ぶりにフィルム上映される「黒部の太陽」を劇場へ見に行きます。
それでは益々のご活躍を祈念しております。
奇跡を呼ぶ男=leap of faith
http://en.wikipedia.org/wiki/Leap_of_Faith_%28film%29
アイアンスカイ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4
クラウド アトラス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%89_%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9
<太田>
どれも面白そうですね。
機会があったら鑑賞したいものです。
それでは、その他の記事の紹介です。
日本人及び日本の人間主義的なアジアとの関わりがここにもあった。↓
「・・・ベトナムの独立指導者ファン・ボイ・チャウ(1867~1940)・・・は1905年、フランスの植民地支配からの独立を求め、日露戦争に勝利した日本に武器援助を求めた。・・・犬養毅や大隈重信ら有力者と面会すると、「まずは人材育成を」と諭された。・・・そこで方針を転換し、優秀な若者を日本へ留学させる「東遊(ドン・ズー)運動」を始めた。
フランスの統治下、非合法に日本へ留学生を送り出すことは極めて危険だった。香港に密航の中継地点をつくり、中国人や商人になりすましたりして監視をかいくぐった。最盛期には約200人のベトナム人が日本に在留し、民間の教育機関などで日本語や算術などの一般科目、軍事戦略などを学んだ。・・・
1907年、運動は危機を迎えた。日仏条約が締結され、仏政府はベトナム人留学生の送還を日本政府に要求、日本政府は留学生に退去を命じ始めた。その後仏政府はベトナムに残された家族を投獄するなどして、送金も断った。
苦境に立たされたチャウが頼ったのは・・・小田原で開業していた静岡県浅羽村(現袋井市)出身の医師浅羽佐喜太郎(1867~1920)・・・だった。支援を求める書面を送ると、佐喜太郎はすぐに1700円を拠出した。小学校長の月給が18円の時代、1700円は大金だった。
しかし、仏政府と日本政府による弾圧は次第に強まり、留学生たちは次々と帰国に追い込まれた。チャウも09年に日本を離れざるをえなくなり、活動は途絶えた。・・・」
http://digital.asahi.com/articles/TKY201306240333.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201306240333
田中均ちゃんが安倍首相に「反論」したね。↓
<具体性のない「反論」だね。都市伝説とでも言うつもりか?↓>
「田中均元外務審議官は・・・2002年の日朝首脳会談に際し、北朝鮮高官の「ミスターX」と重ねた独自交渉をめぐり、安倍首相が「交渉記録を一部残していない」と指摘したことについて、「記録が作られていないということは断じてない」と反論した。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130624-OYT1T01029.htm?from=ylist
<親が一人でも反対したら、彼らを北朝鮮に戻すべきだ、と均ちゃんが主張したってことね。↓>
「・・・もしもこれで帰らないと、子供たちに危害が及ぶのではないか。そうすると、危害を及ぼさないためにどうすればいいのか、というのと、親がどういう意識になるのかについて、やっぱり聞かなきゃいけない、ということになった。それで本人と意向確認をやった。・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20130624mog00m010012000c.html
本土人の犠牲の下に半島人に尽くす、これぞ、一貫した日本の人間主義的やり方であるぞな。(豊丘時竹さんのブログでリンクが貼ってあった記事。)↓
「・・・秦郁彦氏の研究によると、慰安婦の4割は日本人であり、朝鮮半島出身者はその約半数だった。・・・
12年10月に当時、元慰安婦に一時金(償い金)を支給するアジア女性基金の理事長だった村山富市元首相にインタビューし、こう問いかけたことがある。
「慰安婦の多くが日本人だったことはどう考えるのか。今後は、日本人も一時金の支給対象とするつもりはあるのか」
すると、村山氏は「うっ」と言葉に詰まったきり、何も答えられなかった。同席した基金理事が、慌てた様子で「今の質問はなかったことに」と取り繕っていた。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130624/plc13062413040005-n1.htm
川内優輝についての長文称賛記事だ。↓
http://www.slate.com/articles/sports/sports_nut/2013/06/yuki_kawauchi_meet_the_marathon_running_government_clerk_who_s_a_national.single.html
エシュロンに対して、独シュピーゲル誌が激しく批判。ヒアヒア!↓
<英米は法律の枠内でやってると言うが、それはドイツの法律じゃあねーぞ。↓>
・・・It may be up to the Americans and the British to decide how they handle questions of freedom and the protection of their citizens from government intrusion. But they have no right to subject the citizens of other countries to their control. The shoulder-shrugging explanation by Washington and London that they have operated within the law is absurd. They are not our laws. We didn’t make them. We shouldn’t be subject to them.
<隠すことが何もなければ何の心配もないだと? プライベートにせよ仕事にせよ、みーんな秘密持ってるさ。↓>
The totalitarianism of the security mindset protects itself with a sentence: If you have nothing to hide, you have nothing to fear. But firstly, that contains a presumption: We have not asked the NSA and GCHQ to “protect” us. And secondly, the sentence is a stupid one: Because we all have something to hide, whether it pertains to our private lives or to our business secrets.
<エシュロンはドイツ人の安全を侵害している。スノーデンは善意の目的だったが、他の職員が集めたデータを犯罪目的で使わない保証はない。↓>
Thus the data scandal doesn’t pertain just to our legal principles, but to our security as well. We were lucky that Edward Snowden, who revealed the spying to the entire world, is not a criminal, but an idealist. He wanted to warn the world, not blackmail it. But he could have used his information for criminal purposes, as well. His case proves that no agency in the world can guarantee the security of the data it collects — which is why no agency should collect data in such abundance in the first place.
<要するに、エシュロンは安全を守ると標榜しているが、ドイツ人の安全は危険に晒されているってこと。↓>
That is the well-known paradox of totalitarian security policy. Our security is jeopardized by the very actions that are supposed to protect it.・・・
<ただちにエシュロンを止めよ!↓>
・・・the practices of the Americans and British must come to an end. Immediately.
<ドイツ市民やドイツ企業に法的保護を与えずしてNSAやGCHQにドイツ市民やドイツ企業のデータ処理をやらせるな。それができないんじゃ、ドイツ政府は国民に対して最低限の責務を遂行していないってことだ。↓>
It is the responsibility of the German government to see to it that the programs of the NSA and GCHQ no longer process the data of German citizens and companies without giving them the opportunity for legal defense. A government that cannot make that assurance is failing in one of its fundamental obligations: to protect its own citizens from the grasp of foreign powers. ・・・
http://www.spiegel.de/international/germany/jakob-augstein-data-spying-programs-threaten-german-security-a-907577.html
非自由民主主義地域に身を潜めるところの、スノーデンに対する批判がついに出て来た。↓
<世界はイイ奴とワルイ奴にきれいに分かれちゃあいないのであって、スパイと内部告発者についてもそうだとよ。(ロシアは、スノーデンをエクアドルに行かせずに、現在彼が手持ちの秘密を全て召し上げようとしている可能性が高いって。)↓>
・・・ the world is not divided as neatly between good guys and bad guys, between spies and whistleblowers as we might sometimes think.
http://www.washingtonpost.com/blogs/worldviews/wp/2013/06/24/snowdens-russia-problem-why-a-libertarian-activist-made-friends-with-authoritarian-states/?print=1
スノーデンが亡命しようとしているエクアドルは、一応「民主主義」国だが、(スノーデンが最も忌むはずの)報道機関弾圧で悪名高い国だと。↓
・・・For years, Mr. Correa has been known for his prosecutions of his own country’s journalists and his attempts to destroy the Organization of American States’ office on press freedom. But this month he outdid himself: The country’s rubber-stamp legislature passed a new media law, widely known as the “gag law,” that was aptly described by the Inter-American Press Association as “the most serious setback for freedom of the press and of expression in the recent history of Latin America.”・・・
<(反米を売り物にしている同国のコレア政権だが、)国際条約に基づき、無税で多くの商品を米国に輸出できているんだね。↓>
Thanks to the Andean Trade Promotion and Drug Protection Act, Ecuador — which uses the dollar as its currency — is able to export many goods to the United States duty-free, supporting roughly 400,000 jobs in a country of 14 million people.
<来月にこの条約を更新するかどうか、米議会が決定できる期限が到来するって。↓>
As it happens, the preferences will expire next month unless renewed by Congress. ・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/snowden-case-highlights-ecuadors-double-standard/2013/06/24/c8e04ffc-dcfd-11e2-bd83-e99e43c336ed_story.html?hpid=z3
毎度お馴染みのオハナシでやんす。↓
「・・・裁判官と副裁判官の約40%が汚職に手を染めている・・・
中国政府の高級幹部のうち86%の幹部は自分の子供と孫をアメリカに留学させていると言われる。しかも、その半分以上は中国に戻らず、アメリカに移民することを望んでいる。・・・
今の共産党幹部は特権階級になってしまった。北京の中南海に住居を構える共産党指導者は米や肉などの食品について特別な供給を受けている。地方政府の役人には、農家との特別な契約により安心・安全な食品が供給されている。・・・
映画監督・小説家の梁暁声は共産党幹部の腐敗ぶりに怒りを覚え、「係長以上の幹部を全員逮捕しても冤罪にはならない。課長以上の幹部を全員処刑しても冤罪にはならない」と述べている。・・・」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38021
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太田述正コラム#6290(2013.6.25)
<パナイ号事件(その19)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x1941)
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