太田述正コラム#6440(2013.9.9)
<皆さんとディスカッション(続x2016)>
<太田>(ツイッターより)
エリザベス女王の次男のアンドルー王子がバッキンガム宮殿の庭で警官2人によって不審者と間違われて誰何され、ロンドン警視庁が謝罪した。
http://www.bbc.co.uk/news/uk-24005811
国民から忘れられかけている王室の次男坊の悲哀って奴だな。
そこ行くと、我らが秋篠宮親王殿下は幸せ者。
今回のものを含め、シリア国内での化学兵器の使用はアサド大統領の反対にもかかわらず行われてきた、という判断にドイツの諜報機関は傾きつつあるとさ。
http://www.theguardian.com/world/2013/sep/08/syria-chemical-weapons-not-assad-bild
恐るべしドイツ。
危ういかなアサド。
話はますます複雑化してきた。
さあオバマ大統領、どうするね?
<太田>
≫双極性障害論に係る最新コラム・・・もまだ公開してないんでしたね≪(コラム#6438。太田)
訂正。公開してました。(コラム#6172)
<はま>
・・・<コラム#6426での>お返事・・・ありがとうございました。
夏休みが終わって、太田さんのコラムを読んだり考えたりする時間が極端に減ってしまいましたので、なかなかテンポよくお返事できなくて申し訳なく思っております。
「霊的だけれど宗教的ではない」宗教(=リベラル宗教)と考えればよいとのことで、それでしたら納得です。
たとえばヨガに熱心な人などがリベラル宗教の信者ということですね。
これが「宗教的ではない」という理由は、カトリックにもプロテスタントにも似ていないからでしょうか???と考えだすとまたわけがわからなくなりそうですが、太田さんに尋ねる筋合いの話ではないかもしれませんね。
コラム#6419で、金持ちたちが慈善をあんまりしなくなったというのを読んで、アイン・ランドの信奉者たちのことを思い出しました。
彼らもリベラル宗教の信者になるのではないですか。
金持ちたちは世俗化しているのではなくて、単にリベラル宗教の教義に忠実なだけではないでしょうか。
<太田>
アイン・ランド信奉者はリバタリアンであり、キリスト教原理主義者(共和党系)が多く、リベラル・キリスト教徒ないしリベラル宗教の信者(民主党系)とは違います。
さて、米国の金持ちにはどちらの系統の人もいるところ、私は、系統を問わず、金持ちの間で世俗化が急速に進んでいる、と見ているわけです。
ついでに言うと、米国の貧しい人は世俗化していないので、慈善(利他的行為)をしようにもできず、一方的に国の福祉事業や他人の慈善の恩恵を受けていることに悩み、もちろん貧しいことそれ自体にも悩み、双極性障害症候等が悪化して早死にへと追い込まれている、と見ているのです。
ま、このあたりは仮説に仮説を重ねてるのですが・・。
<smuSEQqc>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
この動画、みてくれ。
http://www.youtube.com/watch?v=nRpZiNR48Ds&feature=player_embedded#t=18
以下、NAVERまとめからコピペ。
「女性は、JR福島駅前で行われた安倍首相の第一声を聞きに行った。「総理、質問です。原発廃炉に賛成?反対?」と印字した紙を段ボールに貼り付けた。演説開始の前に、男性四人が取り囲んだ。一人は「警察の者ですが」と名乗った。別の一人は「ここは演説会で、国会とか質問して応答する場じゃないですから」ととがめた。自民党スタッフの名刺を差し出した男性はボードを「一時預かる」と持ち去った。
男性たちは「どういうアレですか、どちらから来られたんですか」と質問を続け、「連絡先を教えて」と執拗に迫った。女性の住所や名前を聞き出してメモした。女性は、「もう帰りますから」と泣きながらその場を立ち去った。女性が演説を撮影しようとしたスマートフォンの動画に、一連の様子の一部が記録された。
「連絡先をしつこく聞かれ、本当に怖かった。逮捕されるのではと思うくらいだった」と女性は振り返る。ボードは一週間後の十一日、教えていないはずの女性の勤務先宛に、郵送で返却された。」
自民党って、尾行までして、ゲシュタポみてーなことするクソ野郎なんだよ。太田さんはなんでアメリカ植民地継続派の、利権まみれのこんな自民にもっと厳しくしないんだい?
俺はこれをみて生涯自民には投票しないと誓った。
<Uhy5DEkO0>(「たった一人の反乱」より)
いしゐのぞむ氏って勝手にお爺さんかと思ってたけどまだ若いのね。
<太田>
<いしゐ様、>ご指摘の箇所<(コラム#6438。未公開)>は<コラム#6441(案)から>削除しました。
いただいた新聞記事くらいは全部読んでおくべきだったと反省し、読ませていただいた上で、<コラム(案)に>下掲を挿入<すること等とし、分量が増えたことから、コラム#6441(案)を、コラム#6441(本日急遽、本ディスカッション配信直前に前倒し配信。未公開)と6443(明日配信。非公開)の二つに分けることにしまし>た。・・・
記
・・・
→哨なる臨時駐屯地(コラム#6436)すら設けていなければ領土ではない、とは言えません。
尖閣諸島に日本は哨すら設けていないから同諸島は日本の領土ではないことになってしまうからです。
明や清とは違って日本は先占をし、その旨を公示もしていることは確かですが、明や日清戦争直前の清が、近代国際法に則った要式行為を行っていなかっ たことを咎めるのはいささか酷ではないでしょうか。
「沿海山沙圖」には、明国から見て琉球に属する「山沙」は描かれていないようであるところ、尖閣諸島は描かれているというのですから、同諸島を明は自分の領土であると考えていた、ということになりそうな気がします。
これに関連し、駐屯地が置かれていた場所が、福建省等、特定の省に属してはいなかったとしても、だからと言って、明に属していなかったとは 必ずしも言えないのではないでしょうか。
明や清で、軍隊しかいない、つまり、住民がいないか、いても原住民だけで 「本省人」がいない場所だって、軍の管轄下にはあったと見ることができるのではないか、ということです。(太田)
・・・
<いしゐ>
・・・<上記>について・・・一言コメントしたくなりますが……折角ですから<太田さんのこれらの>メールマガジン<が公開され>てからにします。
有難うございます。
<太田>
清の時代に同じような海防図があってそれが発掘されたならば、かなり日本は苦しくなるのではないでしょうか。
それでは、その他の記事の紹介です。
オリンピックの東京招致が決定したことを祝福する、短いけど心のこもったガーディアン社説だ。↓
Sofia Coppola’s Lost in Translation sealed the popular image of Japan’s capital as a place of hyper-modernity・・・
http://www.theguardian.com/commentisfree/2013/sep/08/tokyo-in-praise-of-editorial
オバマは対シリア武力行使に向けて米国内キャンペーンをしゃかりきに始めたが、もう遅過ぎだし少な過ぎだって。↓
・・・ President Obama will begin an intensive public and private lobbying push this week to win congressional support for a limited missile strike against Syria, but even some of the strongest supporters on Capitol Hill for military action are pessimistic that the White House will succeed.・・・
・・・several of the administration’s key backers on Syria said Sunday that the effort may be too little, too late・・・
http://www.washingtonpost.com/politics/obama-launches-final-push-to-win-congressional-support-for-a-strike-on-syria/2013/09/08/7ab2e884-18ae-11e3-8685-5021e0c41964_story.html?hpid=z1
<米国の経済状況もよくないし、だと。↓>
・・・A complicating factor is that this president has limited political capital to draw on— and that won’t change until the economy shows greater momentum.・・・
http://www.washingtonpost.com/politics/obama-may-want-americans-to-support-strikes-on-syria-but-can-he-do-anything-about-it/2013/09/08/b30b216e-1896-11e3-8685-5021e0c41964_story.html
米国で、(ボクにいわせりゃ)人間主義化を訴える(女性による)コラムだ。↓
・・・my vision, as I prepare to reengage in Washington’s policy marketplace, is of a renewed America that cares about and for our people.
<米国は自利と競争の国。↓>
We are a nation that thrives on competition, from sports teams to small businesses. We define success by who wins, typically through talent, luck and working harder than anyone else. If everyone pursues their self-interest, all of society benefits.
<しかし、競争は人間主義(care)と手を携えて進まなければならないってさ。↓>
But winning is not everything, much less the only thing. Competition must go hand in hand with care. As Bill Gates has put it, “There are two great forces of human nature: self-interest and caring for others.”
<人間は、一人では生きられないのであって、そもそも社会的動物だってよ。(だけど、社会を、血族や氏族ないしはコミュニティや会社、と捉えてる点に彼女の限界があるな。日本を範例にすりゃいいんだよ。)↓>
Care starts from the premise that humans cannot survive alone. Our progress flows from our identity as social animals, connected through love, kinship and clanship. Success should be defined not as individual victory but as group advancement, whether the group is a family, a community or a company. Satisfaction comes less from beating others than from bolstering them, enabling them to reach their full potential. ・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/anne-marie-slaughter-envisions-an-america-where-caring-is-as-important-as-competing/2013/09/05/0cc4e726-14f5-11e3-a100-66fa8fd9a50c_print.html
英国のストーンヘンジは、太陽の冬至線の上に建設されていることが分かった。
これは、ストーンヘンジが太陽崇拝とは関係がないことを示している。
(冬至線という訳し方でいいのか、また、どうして太陽崇拝とは関係ないって言えるのか、誰か教えてちょーだい。)↓
Stonehenge was built on solstice axis・・・
English Heritage excavations show site has nothing to do with sun worshipping・・・
http://www.theguardian.com/culture/2013/sep/08/stonehenge-ice-age-solstice-axis
バーチャル・テレサテンが台湾の舞台に登場。↓
Deceased Taiwan Pop Star Makes Virtual Stage Comeback・・・
http://blogs.wsj.com/scene/2013/09/09/deceased-taiwan-pop-star-makes-virtual-stage-comeback/
<で、期待したんだけど、映像↓見たらがっかり。テレサテンの再現映像、でき悪過ぎ。↓>
http://www.youtube.com/watch?v=TixHYua3XCI
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10月19日(土)のオフ会(東京)に出席される方は下掲↓から。
http://www.ohtan.net/meeting/
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太田述正コラム#6441(2013.9.9)
<改めて尖閣問題について(その3)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x2016)
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