太田述正コラム#6512(2013.10.15)
<皆さんとディスカッション(続x2052)>
<太田>(ツイッターより)
 NHKBSで久保田早紀の異邦人についての番組を途中から鑑賞。
 制作者のファドを参考にという助言に従って曲想を練り、歌詞は何と八王子・都心間の風景から思いついたんだね。
 これを制作者はシルクロードブームと結びつけた編曲にし、サンヨーのTVの宣伝とも結びつけた。
 この始まりが挫折を生んだ。
 「売春に走る日本の高齢者 原因は家計と孤独…」
http://j.peopledaily.com.cn/94473/8424794.html
 人民網がめずらしくバッシング記事かと思ったら、「性の開放度が高く、日本の風俗文化は世界的にも有名だ。」とちゃんと分かってるし、最後の一文でやはり中共当局批判が読み取れたので、ほくそ笑んだ。
<勇午>(同上)
 小川和久氏が、下記のように言っておりますがその通りなのでしょうか?
 「日本が米国の戦略的根拠地であり、日本だけが企業なら本社機能を担っている現実を理解していない。他の同盟国は支店だ。専門性が全くない解説委員など無用。これを見せられる国民はたまらない。」
<太田>(同上)
 日本は、英国等と違ってエシュロンの蚊帳の外に置かれ、一方的に全通信を傍受されている。
 この点だけとっても、そんな国が米国の本社機能を担っていると小川氏が本当に思っているとすれば、かくもセンスの悪い軍事専門家など無用、こんな話を聞かされる国民はたまらないなあ。
<太田>(ツイッターより)
 米国がソ連を原油生産で抜いたことを示すグラフが映像中に出てくるよ。
http://business.time.com/2013/10/14/study-u-s-is-becoming-a-top-oil-producer/
 ロシアの将来が暗いことが分かる。ところで、資源大国の米国は農業生産で世界第二位、日本は実は第五位だって知ってた?
http://charger440.jp/kakari/vol61/01.php
 ・・・
 訂正:ソ連→ロシア。あー年がばれちゃった。いーや僕が年なのか。
<神聖キュウシュタニア帝國皇帝>(同上)
≫戦時中に制作された日本のアニメが驚くほど平和的だって、外人が驚いてるモノもあるな。≪(コラム#6510。Uk9mkiYw)
 一切軍事色の無い作品もあるよ。
 くもとちゅうりっぷ
https://ja.wikipedia.org/wiki/
<友人K>
≫男親は、頼りない男に代わって、自分の遺伝子を受け継ぐ孫を育まざるをえない。他方、娘は男親がそうするであろうことを見越して、平気で頼りない男を選ぶってワケ。・・・<この結果、娘、つまり女の男の選択眼はどんどん衰えて行き、その結果、冒頭の永遠のテーマが形成されたんだと。≪(コラム#6510。太田)
 大真面目にこんな研究をやっている(しかもこけおどしのコンピューターモデル!)研究者がいるんですねえ。
 現実には金持ちの娘は最初から下層階級の男を相手にしない場合が多いと思うけど、確かに貧乏人に引っかかる娘もいる。
 おっとり育って貧乏の実感が分からず、あとで苦労して親がサポートするケースも多い。それだけの話だと思いますけどね。
<太田>
 どうやら、娘さんのいる男親にとっては、身につまされる話題のようですね。
 私も、娘を持ってみたいものです。
 さて、私自身は、人間主義が人間には生来的に備わっているということから、利己的遺伝子説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A9%E5%B7%B1%E7%9A%84%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90
にも、その系である血縁選択説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%80%E7%B8%81%E9%81%B8%E6%8A%9E%E8%AA%AC
にも違和感を覚えているところ、昨日紹介した研究は血縁選択説に立っている、と私自身は理解しています。
 ですから、「コンピューターモデル」の出来不出来以前に、このモデルの前提が間違っているのではないか、という疑いの念を持っています。
 それと同時に、この研究が対象としているような狭い範囲では、血縁選択説なる前提に立つことも許されるのかな、という気持ちもあります。
 この研究に対するもう一つの疑問は、どうして男親と娘に焦点を絞っているのかです。
 男親と息子、母親と娘、母親と息子だって同じではないのでしょうか。
 どなたか、この分野に詳しい読者によって「解説」がなされることを期待していまっせ。
<TA>
 コラム「バングラデシュ虐殺事件と米国」(コラム#6503~(未完。未公開))のご参考までに。↓
 「1971年8月、バングラデシュでの洪水による多大なる被害に対して<(注)>、イギリスのロック・ミュージシャンであるジョージ・ハリスンとインド出身のラヴィ・シャンカールらが中心となり、ニューヨークでチャリティ・イベント「バングラデシュ難民救済コンサート」が開催された。このコンサートは映画化され、またライヴ盤レコード「バングラデシュ・コンサート」として発売され、コンサートの入場料を含めた全収益金がバングラデシュに寄付された。この企画はロック界におけるチャリティー事業のさきがけとなった。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%B7%E3%83%A5#.E9.96.A2.E9.80.A3.E4.BA.8B.E9.A0.85
 「『バングラデシュ・コンサート』(原題: The Concert for Bangla Desh)は、1971年12月20日に発表されたジョージ・ハリスン主催のチャリティ・コンサート『バングラデシュ難民救済コンサート』を収録したオムニバスのライブ・アルバムである。1972年度のグラミー賞の年間最優秀アルバム賞を獲得した。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%88
 (注)こちらでは戦争難民に対してのものと書いてある。↓
http://www.hfitz.com/festival/bangladesh/
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 米国の橋の9本に1本は構造上の問題を抱え、主要高速道路のの42%は混雑している。(金欠病の米国のインフラはメタメタ。)↓
 ・・・One in nine of the country’s 607,380 bridges are structurally deficient and 42 per cent of the country’s major urban highways are congested・・・
http://blogs.ft.com/businessblog/2013/10/the-us-still-struggles-with-dilapidated-roads-and-bridges/
 米国でのオレンジジュース消費量が、統計を取り始めた15年間で最低に落ち込んだ。(嗜好の変化と価格高騰のため。)↓
 ・・・Americans purchased just 563.2 million gallons during the 2012-2013 season, the lowest amount in 15 years, when sales figures first became available・・・
http://business.time.com/2013/10/14/americans-sour-on-orange-juice-sinking-sales-to-15-year-low/
 米国人の10人に8人が天使の存在を信じている。5人に1人がお化けを遭遇したことがあり、7人に1人が霊媒に相談したことがある。4人に3人が超常現象を信じており、10人に4人が家にお化けが出没することはありうると考えている。
 (こんな異常な米国だからこそ、知識人が、以下のような、ズレまくった宗教論、神観を語るってわけね。)↓
 ・・・8 in 10 Americans believed in angels — even 4 in 10 people who never went to church. ・・・1 in 5 Americans experienced ghosts and 1 in 7 had consulted a psychic. In 2005, Gallup found that 3 out of 4 Americans believed in something paranormal, and that 4 in 10 said that houses could be haunted. ・・・
 <狩猟採集時代に人類は危険の気配に気付く能力が高い者だけが生き残った。↓>
 Our hunter-gatherer ancestors were more likely to survive if they interpreted ambiguous noise as the sound of a predator. Most of the time it was the wind, of course, but if there really was danger, the people who worried about it were more likely to live.
 <この能力が、目に見えない何物か、ひいては神の存在を信じさせるに至った。↓>
 That inclination to search for an agent has evolved into an intuition that an invisible agent, or god, may be there.・・・
 <その場合、神は人間のように捉えられがちだった。また、人間のような神を信じる宗教の方が普及力があった。↓>
 ・・・churches that rely on a relatively impersonal God (like mainstream Protestant denominations) have seen their congregations dwindle over the last 50 years. ・・・
 <とはいえ、神の存在を感じ、彼と会話を交わすためには、集中力を要する。
 祈りとはかかる集中を行う手段だ。↓>
  To experience God as walking by your side, in conversation with you, is hard. ・・・
 ・・・experiencing an invisible companion as truly present — especially as an adult — takes work: constant concentration, a state that resembles prayer. ・・・
http://www.nytimes.com/2013/10/15/opinion/luhrmann-conjuring-up-our-own-gods.html?ref=opinion
 EUには3,600の国際犯罪組織があり、88万人の奴隷労働者がおり、そのうち27万人は性的に搾取されている。↓
 ・・・there are 3,600 international criminal organizations in the European Union and that some 880,000 slave laborers live in the 27-nation bloc, including 270,000 victims of sexual exploitation. ・・・
http://www.spiegel.de/international/europe/eu-reports-estimates-880-000-slave-laborers-in-europe-a-927778.html
 ボノボは、人間のように、落ち込んでいる仲間を優しく抱いてやるんだって。↓
 Young bonobos that are are more “socially competent” are more likely to cuddle and calm other apes that are in distress・・・
 ・・・bonobos that recovered quickly from an upsetting experience, such as a fight, were also more likely to comfort others. ・・・
http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-24494230
—————————————————————————————————————————————————-
太田述正コラム#6513(2013.10.15)
<バングラデシュ虐殺事件と米国(その6)>
→非公開