太田述正コラム#6363(2013.8.1)
<日支戦争をどう見るか(その11)>(2013.11.16公開)
不肖私が、「ようやく日本についても分かりかけてきた<し>・・・、そのおかげで、支那や米国についても、一層理解が深まってきた」(コラム#6355)ことにつながったところの、ネタばらしを、更に続けたいと思います。
既に過去コラムで取り上げているネタばかりなのですが、当時私が付けた要訳ないしコメントはそのままだけど今回は英文を翻訳した、という点と、何よりも復習が肝心であるという点、に免じて大目に見ていただきたいと思います。
まず、コラム#6185で取り上げたネタから。
「利他主義/共感過多の人は精神障害者である疑いが強いということだ。
(太田コラムに熱烈なるボランティア的協力をしていただいている読者の皆さんも、大変言いにくいことながら、心して読んでくださいね。)↓
<過度の>共感の病理として、例えば、看護・介護専門家(healthcare professionals)において、<この病理が、彼らが>鬱になったり、燃え尽きたりする引き金になることが見られる。
拒食・過食症(eating abnormalities)患者達の無私性(selflessness)は、この精神障害の重要な側面(aspect)だ。
他人が何を考えどう感じているかについて過度の関心を持つ、超共感性(Hyperempathy)は、共依存といった、人口に膾炙している割には余り明確に定義されていない諸概念を説明することに資する。
実際、自分自身のニーズにとって害になるほどの不健康な他者への注目(focus)の形での病理的利他主義は、何らかの人格障害<への罹患>を裏付けている(underpin)のかもしれないのだ。
<それは、ジェノサイド、自爆テロの原因にさえなりうる。↓>
利他主義と共感の病理は、健康諸問題の下に潜んでいるだけではなく、ジェノサイド、自爆テロ、独善的な政治的党派性、そして、助けようと意図しているところの諸状況を究極的には悪化させるところの、非効果的な慈善的・社会的諸プログラムなどの、人類の、様々な多くの最も悩ましい諸様相の下に潜んでいるのだ。
http://www.oup.com/us/catalog/general/subject/Psychology/Social/?ci=9780199738571
<精神障害(例えば双極性障害(コラム#6172。未公開))があるからこそ、利他的行為に走らざるをえない人もいる。↓>
利他主義の諸活動に従事する人々は、自分の家族やコミュニティとのより深い繋がりの感覚を覚えるといった心理的諸効用を得る。
http://gad.about.com/od/researchreports/a/altruism.htm
<(共感過多の)極端な利他主義と(共感皆無の)精神病質者とは、実は相通じるものがある。↓>
極端な利他主義と呼ばれるものと精神病質(psychopath)との間には幾ばくかの類似性がある。
http://www.psychologytoday.com/blog/little-altruism/201001/altruism-heroics-and-extreme-altrusim 」
次いで、コラム#6341で取り上げたネタです。
「<男性は攻撃的で利己的であったり、逆に手を差し伸べがちであったり寛大であったりと極端にふれるが、女性はぶれない。↓>
「男性は女性よりも極端に走る。」
男性は侵略と利己性に係る最悪の諸活動の圧倒的多数(lion’s share)について責任がある一方で、男性は、助力と寛大さの最も極端な諸活動の幾ばくかに従事もする。
<女性は平等に分けようとするが、男性は完璧に利己的になったり完璧に利他的なったりする。(つまり、女性は人間主義的だってこと。)↓>
多くの女性は均等に分かち合うことを好むのに対し、「男性は、より、完全に利己的であったり完全に無私的であったりしがちだ。」
http://www.nytimes.com/2013/07/21/opinion/sunday/why-men-need-women.html?ref=opinion&_r=0#h 」
これに加えて、比較的最近展開した、仏教論がらみのネタ群があります。
で、以上等を踏まえて、私が到達している現在の考え方は、次のとおりです。
(続く)
日支戦争をどう見るか(その11)
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