太田述正コラム#6618(2013.12.7)
<皆さんとディスカッション(続x2105)>
<太田>(ツイッターより)
1984年、マンデラ入獄21年目に、「マンデラを釈放せよ」という歌詞の歌が英国でトップ10に入り、世界中にマンデラの名前と南アにおける黒人達の反アパルトヘイト運動を知らしめた。
その歌が聴けるよ。
http://edition.cnn.com/2013/12/06/showbiz/south-africa-mandela-protest-song/index.html?hpt=hp_c2
余りのズレぐあいに失笑した話二題。
「北朝鮮労働新聞「マンデラ氏、自由のために献身」…」
http://www.asahi.com/articles/TKY201312070001.html
「…安倍晋三政権が本格的な保守政治を進めてきていることから、とくに最近は…特定秘密保護法案<に関し、>…産経、少なくとも私と、朝日、毎日両紙の見解は大きく異なるようになりました。」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131207/plc13120707010006-n1.htm。
前者については自明。
後者については、「保守政治」は「属国政治」の誤りだし、秘密保護も安保会議も集団的自衛権も、本来、保守・革新なんてこととは無関係だからだ。
仏の社共やロシア、中共を見てごらん。
<bonkers_blunder>(同上)
BBCの和食報道について、誤解を呼ぶのは一般家庭における伝統的な和食様式が無視されていることでしょうか?
矛盾点は今一わからず
Diets of the World: The Japanese Diet
http://www.webmd.com/diet/features/diets-of-world-japanese-diet?page=1 …
<太田>(同上)
誤解を呼ぶのは、小皿が籠(?)に盛られて出されていること。
弁当やインド料理じゃああるまいし、料亭(単品ずつ順次出される)でも家庭でも通常見られない風景ですよ。
矛盾点は、女将に和食は寛げると言わせ、他方で若者に和食は寛げないと言わせていることです。
<NGxs/nis>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
≫料理画像は誤解を呼ぶ。分かるけ?≪(コラム#6616。太田)
≫スタンフォード大留学時にボクが乗ってたフォード・ムスタング≪(同上)
こういう上から目線や出身校自慢とも取れる言い方は人から嫌われそうなもんですが、太田さんが仰ると嫌みがない。
これも人徳ですな。
勉強させてもらいます。
<7y2zVgvs>(同上)
そう感じる奴が居たとしたら、やばいだろ。
ちょっとしたおもいで話もできないじゃん。
休みに海外旅行でかけたとか言って土産渡したら刺されるレベル。
ちょっと異次元。
<唯我独尊>
≫一日中パソコン画面を見ているボクはどうしてくれる≪(コラム#6616。太田)
学生の頃、ルーム・ランニングしているハツカネズミを見て嘲笑していたが、今ではランニング・マシンで頑張っている自分を自嘲・・・。
でもスッゴク体調がいいっすよ!
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
タイの政治の閉塞状況が一義的にプミポン現国王の責任であるとするコラムだ。
完全に同意。
しかも、このコラムニストにしても私にしても、タイに行ったら不敬罪で逮捕されかねない。
そんな法をついに撤廃しなかっただけでも、同国王は万死に値する。↓
http://www.foreignpolicy.com/articles/2013/12/06/thailand_dysfunctional_democracy_king_bhumibol?page=full
米国の双極性障害的対外政策の、戦後における症状の典型例がCIAによるアジェンデ・チリ大統領の「殺害」だ。
しかも、下手人が、リベラル・キリスト教が主流の民主党じゃなくキリスト教原理主義が主流の共和党のニクソンと、「大」国際政治学者のキッシンジャー(当時大統領補佐官)と来てるんだから、米国は救いようがないね。↓
<ジョン・ロックは、南米は歴史を形成できないとのたまい、米国の建国の父達もキッシンジャーもそう考え、南米人達は子供、いや人間未満の存在であり、米英が統治してやるべき存在だと考えていた。↓>
・・・The idea that history does not take place in South America — a notion as old as John Locke, espoused by America’s founding fathers and hammered home most famously by Henry Kissinger — would have the world believe that Latin Americans are hopelessly childish, perhaps less than human, and therefore better governed by the coalition. ・・・
<アジェンデは、キューバ・モデルもチェ・ゲバラ的革命も極端だとし、軍事闘争を排除し、米国から解放されたチリ自決を追求した。↓>
・・・the Nixon administration hardly considered the subtleties of Allende’s political philosophy. True, Allende had visited Castro, befriended Che Guevara and won the Communist Party’s vote (along with that of its poet-candidate, Pablo Neruda), but he had also carved out an “ism” all his own. He had rejected the Cuban model as too extreme, Che’s revolution as too violent. He was adamantly against armed struggle. Winning the presidency on Sept. 4, 1970, he vowed to overturn Chile’s harsh economic injustices. He put forward a doctrine of “geo-economic sovereignty” and self-determination: a U.S.-free future, in which Chile would make its way alone. “The United States must realize that Latin America has now been changed,” he said during one of his campaigns. Once in office, he would try to prove it so.
<チリ人雇用者に支払われる賃金が、あげている利益に比べて低すぎるとして、その殆んどが米英によって支配されていたところの、銅と硝石産業を国有化した。↓>
Allende immediately nationalized the copper and nitrate industries, which had been controlled largely by the United States and Britain. He challenged American business with his “doctrine of excess profits,” arguing that the wages in Chile were paltry compared with extravagant gains by big U.S. corporations. Latin America, the argument went, had been reduced to a mere colony of the United States. Though Spain had leeched the continent from 1492 to 1824, the axis between North America and Britain had done so ever since.
<要するに、アジェンデは、多国籍吸血鬼群からチリを解放しようとしたのみ。↓>
Allende’s goal was not so much “the dictatorship of the proletariat,” ・・・as the creation of a new kind of Latin America, free of predatory “multinational vampires” (which is how the novelist Julio Cortazar characterized the north). Relying on the input of a new generation of intellectuals — among them socio-economist Fernando H. Cardoso, the future president of Brazil — Allende and his like-minded colleagues set out to complete the project of independence begun two centuries before. Henceforward, he said, he wanted a Chile free of foreign intervention, with a narrative all its own.・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/story-of-a-death-foretold-the-coup-against-salvador-allende-by-oscar-guardiola-rivera/2013/12/06/21564806-5127-11e3-9fe0-fd2ca728e67c_story.html
⇒戦前・戦中にかけて、チャーチルのアホさに付け込み、かつ、共産主義勢力とつるむことで、大不況の後遺症を克服するとともに全球的覇権国へ、との妄想を実現した米国が、戦後、一転、反共のためならば、どんなことでもやる、しかも、ついでに、米国の帝国主義的経済的利益維持拡大も追求したってワケだが、そんなことばっかしやってきたからこそ、それが積もり積もって、9.11同時多発テロで標的にされたりしたんだわさ。(太田)
メンデルの法則のメンデルについての記事が出ていた。↓
http://www.yomiuri.co.jp/otona/trip/earth/20131129-OYT8T00375.htm?cx_text=07&from=yoltop
彼が試験にいつも落っこちてたってのは面白いね。↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB
しかし、この日本語ウィキぺディア、メンデルがドイツ人だってことに言及してないのは片手落ちだな。
http://en.wikipedia.org/wiki/Gregor_Mendel
そもそも、「チェコの学校ではメンデルをあまり教えない」のは、「1960年代まで、当時の東欧共産圏諸国では「生まれた後に獲得した性質が子孫に伝わる」というソ連の農学者ルイセンコの学説が広められた。これと矛盾する遺伝学は「反共」と見なされ、メンデルの法則が教科書から消えた影響」ではなく、そのせいでは?
エジプトの企業にも中共の企業にも利益の海外送金を認めないため、北朝鮮に投資する外国企業がなくなりつつある↓っていうんだが、金正恩はホント狂っとるね。一刻も早く、彼をサナトリウムへ送り込もう!↓
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2013/12/06/2013120601667.html
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一人題名のない音楽会です。
テレサテンの2回目です。
無言坂
http://www.youtube.com/watch?v=CSJdvTHEa6U
旅人 いいねー。
http://www.youtube.com/watch?v=Y1AYmJTrLXI
晩秋 同上
http://www.youtube.com/watch?v=tDK_qBM24S4
大阪の女
http://www.youtube.com/watch?v=RqXuPWy8DFQ
雪化粧 いいねー。
http://www.youtube.com/watch?v=VZ8wO2ar6os
ホテル 同上。
http://www.youtube.com/watch?v=zhWC1N-QDAY
浪花灯り
http://www.youtube.com/watch?v=LaVUVqS37VA
浪花盃 ど演歌を聴き易くしてくれている。
http://www.youtube.com/watch?v=LaVUVqS37VA
悲しみと躍らせて いいねー。
http://www.youtube.com/watch?v=vTS-Jc1PN4k
再会 同上。
http://www.youtube.com/watch?v=ScOxUFtHUJI
さざんかの宿
http://www.youtube.com/watch?v=Uhlt0LWtEQI
ラストシーン いいねー。
http://www.youtube.com/watch?v=zmQtoRfYwfE
問わず語り
http://www.youtube.com/watch?v=eTX9U3mqxHo
酒場にて ど演歌に近いが、いいねー。
http://www.youtube.com/watch?v=FPyfKAwDkVY
おまえとふたり ど演歌を聴き易くしてくれている。
http://www.youtube.com/watch?v=7h84CeWAfls
夫婦しぐれ
http://www.youtube.com/watch?v=kgR76Q5mP6c
春を待つ花
http://www.youtube.com/watch?v=yyAmJ72tCOw
(続く)
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太田述正コラム#6619(2013.12.7)
<日本の暴力団(その2)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x2105)
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