太田述正コラム#6666(2013.12.31)
<皆さんとディスカッション(続x2129)>
<太田>(ツイッターより)
 昼の話が人民網に載ってたがこれが滅法面白い。
 「習近平総書記が北京視察 列に並んで昼食に包子を注文…ここは衛生的ですね…と述べ、…食品の原料はどこのものですか?安全は確保されていますか?…と質問。…食品の安全は最も大切です。大衆が安心して食べられることを、私は最も重視しています<と>…語った。…」
http://j.peopledaily.com.cn/94474/8499167.html
 第一に習の肩書が総書記であって国家主席ではないこと。
 (別の所で市民が習をどう呼べばいいのか考える場面が出てくる。)
 第二に北京市内ですら店内の衛生状態の心配をしなければならないこと。
 日本化は大変だわ。
 「日本の金持ち、成金から控えめな貴族に…」
http://j.peopledaily.com.cn/home.html
 「日本の金持ち」はもともと「控えめな貴族」だったというオチ付だが、今年の日本ヨイショ、もとい、中共人民啓蒙活動の掉尾を飾るにふさわしい記事だ。
 日本に生まれた幸せと誇り噛み締める師走かな。
<chihilo> (同上)
 そう言えば、中国では儒教「ブーム」だそうですが、以前NHKで日本人以上に深々とお辞儀をしている映像がド迫力でした。
 父母の足を洗ったりもしておりました。
 そんな中国人が激増した日には、やはり世界情勢も変わって来るのでしょうか。
<太田>(同上)
 儒教の復権は、支那人民の人間主義化の地ならしとして・・日本は儒教の強い影響を受けているからその日本から学ぼうという話に持って行くため・・江沢民が始めたのであり、その上で、胡錦濤時代に、正面から日本の人間主義導入をやり始めたわけです。(コラム#5654、6200)
<chihilo>(同上)
 なるほど。しかし「道程は遠い」ってわけでしょうか。
<太田>
 そうです。
 しかも、その道程は「厳しい」からこそ、中共当局は、その間に、(オバマが去った後の)アホの米国からの、ウィグル人・チベット人弾圧とか人権とか民主主義といったことをあげつらった介入を避けるために、日本を庇護者に仕立て上げ、米国を牽制してもらおうと必死なのです。
<SK>
 ・・・「太田述正コラム#6662(2013.12.29)」での回答ありがとうございます。・・・
 この回答と「太田述正コラム#6651(2013.12.23)<『チャイナ・ナイン』を読む(その1)>」から始まる非公開コラムを合わせて読むと中共政府の対日政策・世界戦略の転換が既にはかられており、それに従って着々と布石を打っていると考えて良さそうな気がして来ました。
 しかし、中共政府の道具として使われている北朝鮮といたずらに反日を振りまく韓国は共に気の毒に思います。
 今までやって来た事を考えるとそれほど同情は出来ませんが、彼ら朝鮮民族は返す返すも気の毒です。
 つける薬は有るのでしょうか。有るとすれば、日中関係が劇的に改善してからでしょうか。
 この中共政府が描く「日本の独立」又は「相対的独立」は、現に成果も有り日本に取っては有り難い事ですが、小早川秀秋たる安倍政権がどの時点で親米一辺倒から、「真の日本の独立」に向けて何時政策転換をするのか注視して行きたいと思います。
 安倍政権の時に起きるとは限りませんが。
 米国は日本の独立を望んでいると言うのは太田さんが口を酸っぱくして何度も言って来ましたが、オバマはこれらの中共政府の戦略(本当にこの中共政府の政策を知っているか疑問は有りますが)を知っていて、「太田述正コラム#6662(2013.12.29)」の以下のコメント等の他になにか手を打っていますでしょうか? 
 (いまだに、宗主国サマ命だもんねえ。↓
 「辺野古工事 海保も投入 妨害即検挙 刑事特別法適用方針・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131229/plc13122909010003-n1.htm
 オバマは、米国と日本の間の火種を残すために海兵隊の小陰謀に乗ってるだけなのにな。)
 この他、尖閣諸島、防空識別圏、TPP、靖国神社参拝などでの米国政府の対応を見れば明らかでしょうか?
http://www.nytimes.com/pages/world/index.html
<太田>
 オバマは、彼の政権、ひいては民主党の中で、対東アジア政策に関しては完全に孤独であり、できることは極めて限られている、と見ています。
 しかし、その中で最善のことをやっていると言っていいのではないでしょうか。
 また、小国は、大国よりもむしろ国際情勢を的確に読む必要があるのに、朝鮮半島の人々は、20世紀前後の大失敗を21世紀前後に再び繰り返しているわけであり、またもや悲喜劇の主人公になることで、彼らが、今度こそは大人になることを期待して、暖かく見守ろうじゃあーりませんか。
 さてと、この際、現在進行形の「『チャイナ・ナイン』を読む」シリーズ(未公開)の若干の補足をしておきましょう。
 1989年6月に総書記、そして1989年11月に(トウ小平に代わって)党軍事委主席に就任した江沢民は、「天安門事件で経済制裁を受けたうえに東欧革命やソ連崩壊の影響によって自国の共産主義政権が崩壊することを恐れ、国民に対して中国共産党による統治の正統性を再確認させるとともに、政治への不満から目を逸らせる為に愛国主義教育(反日教育)を推進したので」すが、具体的には、「中国が・・・天安門事件<による>・・・国際的孤立から脱却するには、天安門事件のイメージを払拭する必要があった・・・ために・・・1992年10月、今上天皇・皇后を中国訪問に招待し・・・日中の友好関係<を>強調<することから出発したにもかかわらず、・・・1994年に「愛国主義教育実施要綱」を制定し、「抗日戦争勝利50周年」にあたる1995年から、徹底した反日教育を推進していった。」のです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E6%B2%A2%E6%B0%91
 つまり、江沢民は、立ち上がり時の強烈な親日政策でもって中共を国際的孤立から救い、その後は、一貫して強い反日政策でもって、中共の国内危機を回避した、ということです。
 (彼自身の出自・・父親が親日だった・・からしても、反日政策は、江沢民個人、ひいては江沢民政権に対する、国内からの批判を回避できて好都合でした。)
 ここで大事なことは、日本利用し尽くし大戦略(第二革命(コラム#6196)大戦略)、とでも呼ぶべきものを樹立したのはトウ小平だったという点です。
 すなわち、彼は、支那を日本化するという日本化目標戦略を推進するとともに、それを実現する過程でも、TPOに応じて反日政策ないし親日政策を使い分けることで、中共体制に係る内外からの危機を回避するという日本手段化戦略をも併せて推進したのです。
 前者については改めて根拠は示しませんが、後者については、下掲がその根拠です。
 トウ小平が亡くなったのは1997年であるところ、「対日政策では、1982年に・・・全国に日本の中国侵略の記念館・記念碑を建立して、愛国主義教育を推進するよう指示を出した。これを受けて1983年、江蘇省党委員会と江蘇省政府は南京大虐殺紀念館設立を決定し、南京市党委員会と南京市政府に準備委員会を発足させた。鄧小平は1985年2月に南京を視察、建設予定の紀念館のために「侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館」の館名を揮毫し、鄧小平の視察直後に紀念館の建設が着工され、抗日戦争40周年に当たる同年8月15日にオープンした。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A6%E5%B0%8F%E5%B9%B3
 従って、自分が後継に据えた江沢民に、短期の親日、その後の反日政策をとらせたのは、トウであったと考えるべきでしょう。
 (江沢民や(将来)習近平が、必要な時に、必要な限度で反日政策がとれるよう、その基盤整備にトウは着手していた、ということです。)
 そして、トウは、自分の死後、江沢民やその後継者達が独裁化して、自分の日本利用し尽くし大戦略(第二革命)路線から逸脱しないよう、政治局常務委員等の定年制・任期制や集団指導体制を確立した上で亡くなったわけです。
 日本人から見れば、トウ小平は、全くもって食えない、しかし、実にカワユイ大政治家であった、ということになりそうです。
<B565YIwA>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 余談ですが太田さんがよく言及しているガーディアンやアメリカの新聞などは意外と少部数だったんですね。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20120724/234790/?P=3
【表2】2011年世界の新聞発行部数トップ10
順位 新聞名 発行部数
1 読売新聞(日本) 1000万部
2 朝日新聞 (日本) 750万部
3 The Times of India(インド) 380万部
4 毎日新聞(日本) 350万部
5 参考消息(中国) 310万部
6 日本経済新聞(日本) 300万部
7 The Sun(英国) 295万部
8 Bild (ドイツ) 290万部
9 中日新聞(日本) 280万部
10 Daiinik Jagran (インド) 275万部
(出所)WAN‐IFRA“2011 World Top 10 Newsapaper”
<太田>
 そんなん、ちょっとしたジョーシキだよ。
 なお、これも前に指摘したことがあるが、日本のスゴイのは、大衆紙イコール高級紙ってこと。
 (ただし、そのせいもあって、日本の「高級紙」のレベル、英米の高級紙と比べて遜色があるけどね。)
 それだけ、日本人の平均的質というか、知的能力というか、が異常に高いってこと。
 日本経済新聞なんちゅう「経済」「高級」紙が300万部なんて、日本には宇宙人が住んでんのかってくらいのハナシだよ。
 (イギリスの例で言えば、The Sunは大衆紙、ガーディアンやFTは高級紙。)
<UBDeWKk.>(同上)
 町山「先進国で医療保険がないのはアメリカだけだと言うとアメリカ人は必ずこう答える
 「アメリカはどの国より素晴らしいのだ」
 「アメリカは神に選ばれた国なのだ」」
14:00くらいから
http://m.youtube.com/watch?v=4sYffSTCIZA&gl=JP&client=mv-google&guid=ON&hl=ja
 ↑
 アメリカ人は議論に負けないようにできてますな。
 他国人、特に非キリスト教徒の東洋人を殺す権利も持っているのでしょう。
<obDgmCYE>(同上)
 2008年といえば聖火リレーでのチベット問題が盛り上がりましたね。
 福田、麻生政権。なんといってもオバマ大統領誕生の年でしたか。年末にはガザ紛争がありましたね。
【海外での諜報を行う秘密情報部隊「別班」と、特殊部隊を一体運用…陸上自衛隊が構想、改憲見越し、複数の陸幕長経験者が認める】
 文民統制を逸脱した海外での情報活動が明らかになった陸上自衛隊の秘密情報部隊「別班」を、特殊部隊「特殊作戦群(特戦群)」
と一体運用する構想が2008年ごろから陸自内部で検討されていることが30日、分かった。複数の陸幕長経験者らが共同通信の
取材に認めた。
 想定する任務には、海外での人質救出、敵地への潜入と攻撃目標の偵察なども含まれている。武器使用基準の緩和、憲法解釈で
禁じられている「海外での武力行使」に踏み込むもので、改憲を見越した構想とみられる。
ソース(共同通信) http://www.47news.jp/CN/201312/CN2013123001001987.html
写真=「中央即応集団」の編成完結祝賀式で訓示を聞く特殊作戦群のメンバー
http://img.47news.jp/PN/201312/PN2013123001002006.-.-.CI0003.jpg
<太田>
 なんで、2008年の話が突然出て来たのか理解に苦しむ。
(そもそも、「別班」のことは、コラム#6600等で取り上げられてるぜ。)
 戦後日本の軍事政策において、画期的な年は、民主党政権下の2010年なんだよ。
 「鳩山政権の軍事政策は、使える軍事力整備を目指した画期的な第一歩だった」(コラム#6662)ってのは次のこと。↓
 「2010年・・・12月17日に安全保障会議ならびに閣議で新大綱が決定し、旧大綱は同年度限りで廃止されることになった。新大綱では、従来の日本列島に均等に防衛力を配備する冷戦型の「基盤的防衛力」の方針が廃止され、新たに南西諸島方面への中国人民解放軍海軍の進出や北朝鮮の弾道ミサイル、国際テロリズムに機動的・実効的に対応できるよう「動的防衛力」の方針が打ち出された。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%B2%E8%A1%9B%E8%A8%88%E7%94%BB%E3%81%AE%E5%A4%A7%E7%B6%B1
<TA>
≫万一軍事衝突が起きたら、それぞれ、米軍と自衛隊に一方的に叩きのめされるというリスクのある火遊びを中共はやり出した。・・・防空識別圏の設定までやってのけた。・・・(今まで中共の経済政策も対外政策も見事なものだったが、)ついに中共もアホになり、1914年以前のドイツの轍を踏み始めた。≪(コラム#6664。太田(「ハーヴァード大のルトワク」の論説の要約))
 防空識別圏の設定に関して、おそらくは日本の政界とは比べ物にならないであろう熾烈な権力闘争を勝ち残った中国の指導層が「アホ」という可能性と、軍部あたりの一部の跳ね上がり者の独断という可能性を除外すれば、このやり口、恐ろしく巧妙なものに思えてきました。というのも、この防空識別圏とかいう代物、国際条約類に引っかかるものでも主権に関わるものでもないようです。↓
 「・・・ADIZのいかなる側面も国際条約では承認されていない。各国は、ADIZを設定する権利を明白に認められてもいなければ、禁じられてもいない。もちろん、ADIZの設定が主権を意味することはあり得ない。」
http://www.foreignaffairsj.co.jp/essay/201401/Welch.htm
 つまり、これを設定しようが何をしようが無意味なのですね。その割に、その名称からしてなかなかに物々しく、実にセンセーショナルです。つまり、主権が絡むことによる「相手」からの強硬なリアクション(反撃)や条約違反で世界中から総スカンを喰うリスクを冒さず、騒動を起こせるのです。
 「米軍と自衛隊に一方的に叩きのめされるというリスク」を如何に回避するか、知略を尽くしての「火遊び」といったところでしょうか。「見事なもの」です。
<太田>
 関連ですが。
 「中国が設定した防空識別圏に関し、同国政府内で異論が出ていることが中国政府関係者の話で明らかになった。異論は、防空圏を飛行する全航空機の飛行計画を中国当局に提出することなどを求めた運用面で出ており、改善する可能性があるという。運用改善で米韓など国際社会の理解を得る狙いがあるとみられる。
 中国は11月23日に防空圏を発表した際、(1)飛行する航空機に外務省ないし航空当局への飛行計画の提出を義務づける(2)指示に従わない航空機への防御的措置をとる--とした。
 国際的には、防空圏を飛行する際にその国の当局に飛行計画を提出する慣行はなく、日米韓をはじめ欧州連合(EU)などが「飛行の自由に反する」として、中国への批判を強めている。・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20131231k0000m010090000c.html
<WgRjxbe.>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 今頃気付いたけど、太田さんのホームページ備え付けの掲示板、2ch風になってたのね。
 ディスカッションに2chぽい書き込みが増えたから、どこぞに本スレが復活したのかと思った。
<NS>
 ・・・メルマガを愛読しています。毎日毎日本当に有り難うございます。・・・
 寒い時節が続きます。体調に留意され益々のご活躍を祈念いたします。
 有り難うございました。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 習近平ちゃん、口先抗議、頑張ってね。↓
 「中露外相が参拝批判 歴史問題での共闘確認・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131231/chn13123107490001-n1.htm
 実際には、日中首脳会談もそう遠くない時期に開かれるかも。↓
 「首相靖国参拝:中国局長が日中首脳会談の実現は当面困難・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20131231k0000m010033000c.html
 その後、韓国政府が関与したんだから、そんなこと関係ないじゃん。↓
 「PKO:韓国軍部隊長が独断で日本に支援を要請・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/31/2013123100587.html
 要するに、日本の若者は、そんな類の話は知らない、関心がないってだけのことだろ。↓
 「日本の20代、「太平洋戦争は侵略戦争ではない」33% 安倍政権の愛国心教育強化で若い世代の右傾化が急速に進む 靖国神社へのA級戦犯合祀、「知らない」43%・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/30/2013123001124.html?ent_rank_news
 FTのピリングが日本論を上梓したけど、書評を読む限りじゃひでえできだね。
 ピリングってもっとできる記者だと思ってたボクが愚かだったわ。↓
http://www.theguardian.com/books/2013/dec/29/bending-adversity-david-pilling-review
 進化論を信じている人は、依然、米国人の半分に達してないことが分かった。
 いつまで、こんな連中の属国を続けるんだよ。↓
http://www.slate.com/blogs/the_slatest/2013/12/30/republicans_reject_evolution_acceptance_has_plummeted_among_the_gop.html?wpisrc=hpsponsoredd2
 進化論を信じてる連中だって、このNYタイムス社説のように、日本の武器輸出三原則緩和に反対するような愚かな連中なんだぜ。
 アメちゃん達より、中共のエライさん達の方がずっとマシだぜ、おのおのがた。↓
http://www.nytimes.com/2013/12/31/opinion/a-troubling-move-on-arms-exports.html?ref=opinion
<太田>
 靖国問題をまた取り上げたガーディアンの下掲の記事              
http://www.theguardian.com/commentisfree/2013/dec/30/japan-war-shrine-visit-us-china?commentpage=1
に、改めて、下掲の投稿を、13:41(日本時間)にしておいた。
 同紙の鼎の軽重を問う意味を込めて。・・・
 なお、米国人向けの若干の表現を改めたこと等を除き、フォーリン・ポリシー誌に投降したものと同じなので、要約はつけなかったからね。
The Pacific War was a war which erupted because both US and UK having been willingly duped by the corrupt Facsist-Stalinist Chinese bandits who tried to neutralize pre War liberal democratic Japan’s efforts to deter Stalinism’s direct and indirect East Asian invasion.
We all know the tragic consequences of this folly which not only brought about the premature dissolution of the British Empire but also astronomical number of deaths caused by wars and persecutions and misrules by the Stalinists throughout the East Asia.
This is my view of the 20th century East Asian history, of which the Communist Chinese leadership shares, I presume.
Now they are trying to coerce Japan to remilitarize and free herself from the self-adopted post War protectorate status of the US, which would expectedly lead to the confrontation between Japan and the US, considering the afore mentioned traumatic history of the two nations.
As a matter of fact, Communist Chinese leadership have no mal-intention towards Japan.
On the contrary, they are genuine Japanese fans and have been struggling to assimilate Japanese politico-economic system.
They started from cherry-picking the economic portion of this system and have achieved a fantastic success.
The next step is more demanding.
The only aberration was the anti-Japanese political stance adopted during Jiang Zemin’s reign. (I would not go into detail about it.)
And when Hu Jintao took the helm, he shifted this predecessor’s stance 180 degree back to normalcy.
However, he had to cope with the complex sentiment among the Chinese people at large.
On the one hand, they too have become Japanese fans intoxicated by Japanese mass culture, such as anime, and on the other hand, they were brainwashed by the anti-Japanese indoctrination during the reign of Jiang Zemin.
So Hu commenced a vigorous Japan-praising campaign through government media.
Here comes Xi Jinping, another Japanese fan, who launched an artistic strategy to free Japan from her self-adopted seclusion from international arena to be a single benefactor of China during her precarious process towards the full-fledged Japanization, using the indoctrinated provisional animosity of the Chinese people against Japan as an excuse.
I suppose President Obama…not necessarily his administration…share all of the above analyses.
Think why Obama sent his envoy to the Hiroshima Peace Ceremony for the first time as an American president.
Think why he has been so benign to the consecutive Chinese leadership.
He spent his childhood in Indonesia, the people of which appreciate Japan emancipating them accordingly from the harsh rule of the Dutch.
He also spent his childhood in Hawaii, where there are many Japanese Americans.
Besides, Hawaii and Indonesia have many Chinese citizens, too.
Further, Obama’s mentor ‘is’ rev. Wright and his wife is Michelle.
From what these two had said and written, I have concluded that Mr. Obama’s view on the War should be very similar to mine.
That should be the reason why he is permitting his ignorant subordinates to reprimand Mr. Abe’s visit to the Yasukuni Shrine, to the rejoice of the President Xi Jinping.
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太田述正コラム#6667(2013.12.31)
<『チャイナ・ナイン』を読む(その6)>
→非公開