太田述正コラム#6804(2014.3.10)
<皆さんとディスカッション(続x2198)>
<太田>(ツイッターより)
不明のマレーシア旅客機、引き返した可能性があるとして、マレーシアの西側、マラッカ海峡まで捜索地域が広げられた。
http://www.bbc.com/news/world-asia-26502843
巡航飛行中に突然旅客機が消えた前例はあるが、その時も旅客機から異常を示す自動運航情報は伝達されていた。今回はこれもなかったとみえる。
http://edition.cnn.com/2014/03/08/world/asia/malaysia-airlines-jet-missing/index.html?hpt=hp_t1
爆発が起こって一瞬にして機体が四散したとしか考えられないね。
早く墜落場所が特定できるといいが・・。
それにしても日本のマスコミの報道ぶりは小さ過ぎる。
日本人が搭乗してなくったって、極めて異常な大事件なのに非人間主義的だな。
<say kitano>(同上)
≫<韓国の民>が李承晩の呪縛に陥ってるとは思わない≪(コラム#6802。太田)
李承晩政権時、韓国独立の基本理念は反共と反日。
反日を貫く為には数々の史実を抹殺、改竄することも厭わず今日まで来ていますよね?
この一貫した流れ、反日の為には『なんでもアリ』の姿勢は李承晩以来のもので、これを李承晩の『呪縛』と言い表した積りです、ハイ。
<太田>
だって、「解放後に新聞が行った各種世論調査において、李承晩は他の指導者に比べて圧倒的な支持を受けていた」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E6%89%BF%E6%99%A9
んだぜ。
反共と反日は当時の韓国民の多数意見だったということさ。
なお、当時の在日朝鮮人の多数もまた、(反共はともかく、)「反日の為には『何でもアリ』」的言動を行っていた。↓
「日本の敗戦と共に、在日朝鮮人たちは各地で朝鮮人会、朝鮮人組合などの朝鮮人団体を結成し日本人との賃金格差撤廃などの運動を開始し、全国組織の在日本朝鮮人連盟へと急速に糾合されていった。在日朝鮮人たちは自らを「解放国民」「解放民族」と位置づけ、日本人よりも上位に置くような態度を示すようになり、敗戦にうち沈んでいる日本人との軋轢を生じさせることもあった。・・・
終戦直後の混乱期、日本各地で在日韓国・朝鮮人が小規模な組織を作り、・・・徒党を組み、日本の警察や占領軍兵士の黙認のもとに警察類似行為を行った。これらの武装組織はやがて在日朝鮮人の青年組織である在日朝鮮民主青年同盟が1946年1月に設立した「自治隊」の下に統合、組織化が進められ、「解放民族」と称する、日本の統制下をはなれた軍事組織化を目指し、日本全土で多数の犯罪、また警察など公務員を対象としたテロ行為を行った。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%A8%E6%97%A5%E9%9F%93%E5%9B%BD%E3%83%BB%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E4%BA%BA
だから、李承晩の反日は、単に、当時のこのような内外韓国民の反日感情の忠実な反映に他ならない。
そして、この反日感情は、(日本が強大であるように見える時期には潜在化するものの、)基本的に一貫して現在まで継続してる、と考えてよかろう。
<女性読者として>
≫もともと日本は女性優位の男女同権・共同参画の社会なんだが、先の大戦で、政府が、女性を兵士にせず、生めや増やせよの担当としたことを奇貨とし、日本の女性は、戦後も政治や実業の前線に男だけを送り込み、家庭で主婦として財布を預かり、これら男達から搾取する地位に安住してきた・・最近の結婚しない女性は、実家の父親を搾取している・・ということなんだ、と最近考えるに至った。これは実にひどい話で、女性達は、子供はつくらないわ、家事は電化等で楽になるわ、であるというのに、この地位を死守して手放そうとしないんだな。だから、マジ、日本の男性達は、自分達の地位向上のためのゼネストを敢行し、女性に意識改革を迫る必要がある。そして、これと並行して、政治家や企業幹部に女性を登用するクォータ制を導入し、しぶる女性達の尻をぶったたいて政治や実業の前線に送り込む必要がある。≪(コラム#6796。太田)
<女性読者として、>これ↑を読んでとても嬉しかったです。
これまでずっと、主婦が差別されて家庭に押し込められてるという考え方にどうしても納得がいかなかったからです。
主婦や家事手伝いの女性に「お前らも働け!」というのも正しいし、「お金に余裕がありすぎるんだね、うらやましい」というのもまともでしょう。
「お金が足りない」か「どうしてもしたいことがある」女性は働くんですし。
あとイギリス。
≫「田舎で外国人を見たことの無い文字どおりの「田舎モン」の英人。未だに人種差別は酷く、通勤でクソガキに「国に帰れ!」と言われて雪をぶつけられる。「アジア人にクレジットカードを触られたくない」の罵る老人等。≪(コラム#6802)
フランスの田舎に教師の嫁として5年位住んだことがありますが、こんな酷い差別的な扱いは一度もなかった。というかどんな差別も感じたことなかった。なさすぎてびっくりした位。
<太田>
イギリス人は、自分達は先の大戦で日本に実質敗れた、日本によって大英帝国を瓦解させられた、と日本人に対して恨みを持っているのに対し、フランス人は、自分達による植民地統治そのものに罪悪感を(正しくも)持っている上、仏領インドシナ等の独立は、米英が日本と戦ったせいだと思っているのだと思います。
フランス人については、アンドレ・マルローの特攻観(コラム#6803。未公開)などから、そのことが窺えます。
それでは、その他の記事の紹介です。
この本の著者センセ、西洋と東洋という荒っぽすぎる対置を行った時点でペケ。
そもそも、この著者自身、「東洋」中の支那とインドを全く異なったものと説明しているじゃないの。
他方、この書評子センセもペケ。
対置されている一方の西洋について、著者がどう説明しているか、紹介してないじゃん。
(「食物連鎖」以下は、また、別の話だ。)
戦後日本の文系学者はいつまで経っても成長してくれないねえ。↓
「・・・西洋と東洋の違いは何か? 著者は「贈与」というキーワードによってそれを考える。東洋における贈与は、中国のような広さへの意志をもつ皇帝権力と、その周辺王国の間では朝貢システムというかたちで現れる。
一方、多数の自律的な集団で成り立つインドでは、カーストのかたちで現れる。そこにおいては王と不可触民はともに、自然界との贈与関係にかかわる神の子として、上下関係ではなく相補的な関係になるのだ。本書は日本に言及していない・・・
食物連鎖としての贈与の連鎖を苦としてとらえ、その社会を許容した上でその外に出ようとするシッダルタに対し、そのような社会に敵対し革命しようとするキリスト・・・」
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2014030200003.html?iref=comtop_list_cul_b03
あえて、断定的に書く。
佐村河内問題よりも小保方問題の方がはるかに深刻だ。
だって、前者の成果物はホンモノなのに、後者の成果物はニセモノなんだからな。
理解できないのは、前者と違って、早晩バレるのが確実なことをどうして彼女がやらかしたのか、そして、それにしても、彼女が何でもう少しバレにくい論文に仕立てなかったのか、だよ。
(彼女が(現在理研から山梨大だかに転出している)センセを共同執筆者にしたのは自分を理研に引っ張ってもらった時からの約束に応えたもの、ハーヴァード大のセンセを共同執筆者にしたのは国際的ハク付けのため、といった目見当は付くし、そのあたりの才覚はなかなかのもんだけどね。)
理研の調査は時間のかけ過ぎだし、時間がかかるのなら、中間報告的なものを出すべきだろう。↓
「理化学研究所(理研)の小保方・・・晴子ユニットリーダー(30)らによる新たな万能細胞「STAP細胞」の論文に、小保方氏が三年前に書いた博士論文中の画像と酷似しているものがあることが・・・判明した。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014031002000141.html
部内向け諜報雑誌・・断じて学術雑誌ではない!・・に書いてあることを真に受けるバカセンセが、この世にいるとはねえ。↓
「米陸軍軍事情報部は1942年から46年までほぼ月刊<の米>軍人に対<する>「Intelligence Bulletin(IB)」<は、>・・・日本軍は機関銃での射撃を重視し、体格差のある米兵との接近戦を嫌がる傾向があった・・・少しでも犠牲を減らそうと穴に籠もり、徹底抗戦を心掛けていた・・・兵士にはアメリカと戦う大義が感じられなかった・・・<と記している。>
→大義云々については、その真逆だったからこそ、米軍兵士達を逆洗脳する必要があったということなのよ。
なお、体格差がものを言う接近戦なんて、先の大戦当時、殆んどありえなかったはずだよ。
春秋戦国時代やギリシャ・ローマ時代じゃあるまいし。(太田)
<また、>日本軍に医療体制の貧弱さや傷病者の軽視が見られる・・・
→日本軍に米軍ほどカネがなかったというだけのことよ。(太田)
日本兵は上の決めたことには批判せず従うが、指揮官を失うとパニックになることも記されている。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20140303-OYT8T00510.htm?cx_text=05&from=yoltop
→これも、その真逆だったからこそ、米軍兵士達の恐怖を取り除くために、こう言う必要があったのさ。(太田)
ロシアが今年、スコットランドでも英国からの離脱の是非を問う住民投票が行われるではないか、と言っていることに対する反論コラムだ。↓
Crimea is not Scotland・・・
http://www.washingtonpost.com/blogs/worldviews/wp/2014/03/07/crimea-is-not-scotland/
ウクライナ東部は、歴然としたウクライナであって、ロシアがちょっかいを出す余地はないことを指摘するコラムだ。↓
Why Eastern Ukraine is an integral part of Ukraine・・・
http://www.washingtonpost.com/blogs/monkey-cage/wp/2014/03/07/why-eastern-ukraine-is-an-integral-part-of-ukraine/
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太田述正コラム#6805(2014.3.10)
<江戸時代における外国人の日本論(その15)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x2198)
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