太田述正コラム#6884(2014.4.19)
<皆さんとディスカッション(続x2238)>
<太田>(ツイッターより)
 「…韓国の人々<は>…韓国は造船業では世界ナンバーワンだというのに、沈没したセウォル号は、日本で18年間運行した中古船舶を買い取ったものだったという事実に驚愕し、事故発生後30分で現場に到着した救援隊が、今になってもなぜか船室に潜入できていない事実に納得できず、先進国であり東アジアの強国である韓国が、大惨事を前にすると簡単に弱さを露呈し、慌てふためく様子を目の当たりにし、とうてい理解できないようだ。…」
http://j.people.com.cn/94638/94659/8602597.html
 中共当局の視点は日本人の視点と言っていい。
 ついでに。↓
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/photonews/375725/
 「…訪日中国人…女性は… 「仕事をしている日本人の眼差しは、とても鋭くやる気に満ちている。中国人のように怠惰ではない」と指摘。違いの理由は、日本人が仕事に誇りややりがいを感じているのに対し、多くの中国人は生計のためだけに嫌々仕事をしているためではないかと分析した。…さらに、バス停で日本円が足りなくて困っていた時に、日本人のおばあさんが不足分をくれたというエピソードを紹介し、その際のおばあさんの眼差しを「愛情があり、菩薩のようだった」と描写し、「寂しさと悲しさ、絶望に満ちている中国の老人の眼差し」との違いを強調した。…」
 人民の視点もかくの如し。
 「旅客船沈没:タイタニック並みの救助率に世論沸騰…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/18/2014041801308.html
、「基本の大切さを悟らせてくれた惨事…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/18/2014041801301.html?ent_rank_news
 自らを鞭打ち懺悔する韓国。
 だが引き合いに出すのが日本ならぬ英国のうちはダメだな。
「旅客船沈没:09年に日本で同様の事故、死者はゼロ フェリー「ありあけ」、荷崩れで沈没 セウォル号と同じ林兼造船が建造、船体が大きく傾くなど状況も類似…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/19/2014041900438.html
 とたんにこんな記事が出た。
 朝鮮日報よ、でかした。
 引き続き、励んでちょ。
<太田>
 関連記事だ。↓
 「<フェリー沈没>船長“乗客ほったらかし”逃亡の韓国的背景・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/8751384/
 「韓国沈没旅客船に大型トレーラー3台 過積載の疑い・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/18/2014041801544.html?ent_rank_news
 「救助された高校教頭自殺 遺書見つかる=韓国旅客船沈没・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/18/2014041803239.html?ent_rank_news
<MH>
≫だけど、そんな韓国の製品がどうして優秀なんかねえ。日本製の部品のおかげだけとも思えないが・・。≪(コラム#6882。太田)
 アイフォンデビューが2007年。
 リーマンショックが2008年。
 この間隙を縫ってスマホと液晶TVに掛けたせいでしょう。
 韓国と言ってもサムスン、LG、現代自動車だけです。
 東南アジアで見てもサムスン、LGはマーケティングが日本メーカーより上手だと思います。
 空港や電車や駅の目立つところは必ずサムスンの広告ありますし、従軍慰安婦像をアメリカに作るPR力が上記3社(事実上国営企業だから国策)にあるだけの話。
 後はソニーとシャープ、パナやルネサス等が慢心して勝手にコケたのが大きいでしょうね。
<GkvtBoHQ>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
≫どっかにしまっときゃいいってことですね。≪(コラム#6882。太田)
 本来なら、ブータブルメディアからブートするか・外付HDDを認識するかチェックして
ほしいのですが、面倒ならやらなくてもOKです。
 ただ、万が一認識しない場合に備えて、4月17日に作成したバックアップファイルを2つ目の内蔵HDDのどこかにコピペしておいて下さい。
<太田>
 ブータブルメディア(USBスティック)を挿入した状態でEpsonパソコンを起動すれば、所定の画面が開く、と受け止めました。
 なお、2つ目の内臓ハードディスクへのコピペ、やっときました。
 ところで、お答えいただくのはどなたでもよろしいが、ハードディスクの空き容量を増やすための無償クリーニングソフトでご推奨のものがあったら教えてください。
 Epsonパソコンの1つ目のハードディスクが満杯近くになって弱っていた時にそのことをこのコラムで書いたのだけど、反響がなく、自分でネットで探してインストールしたら、大幅に空き容量が増えて助かったところ、今回、同様のソフトを再インストールしたいけれど、前回インストールしたソフトの名前忘れちゃったもんですから・・。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 小保方・笹井コンビv.若山って構図になりつつあるね。↓
 「<STAP細胞論文騒動>“隠密行動”若山教授は反撃準備・・・
 小保方氏が“敵意”を表に出したのは今月9日の会見とその後、報道各社に送った補充説明文。若山氏に責任をなすり付けるような表現があった。笹井氏も会見で、実験データや研究ノートのチェックは若山氏がやっていたはず、と責任を投げた。・・・」
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/257681/
 盛者必衰の理ってやつだねえ。↓
 「東大生から見放された朝日新聞 今春「入社ゼロ」に幹部ら衝撃・・・」
 朝日新聞の編集部門には、「20、30年前は、多いと配属された記者の3分の1が東大生だったこともある」と元幹部は明かす。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/8751432/
 米・EU・ウクライナ・露の四者合意は早くも反故に。
 ウクライナ東部の叛徒の指導者の一人が、住民投票が実施されるまでは占拠を止めないと宣言。↓
  Denis Pushilin, the self-styled leader of the “Donetsk People’s Republic”, said his supporters would stay put until a referendum on the region’s future status was held. He dismissed the current pro-western government in Kiev as illegitimate. “We will continue our activity,” he declared.
 <そもそも、ウクライナの現在の非正統政府の首相と大統領が政府の「占拠」を解くのが先決だと。↓>
 Pushilin said no meaningful de-escalation was possible while Ukraine’s interim prime minister Arseniy Yatsenyuk and president Olexsandr Turchynov were still in their jobs. “We understand that everyone has to leave buildings or nobody does. Yatsenyuk and Turchynov should vacate theirs first,” he said.・・・
 <ロシア政府は政府で、ウクライナ政府を突き上げるためにキエフの中心の広場を占拠している群衆を解散させるのと同時履行だと言い始めている。↓>
 Moscow’s envoy to the European Union reiterated this position, telling Russian state television that authorities in Kiev had “incorrectly interpreted” the Geneva deal. He said Ukraine’s new leadership mistakenly believed that the deal “only applies to the eastern and southern provinces” when it also applied to “the ongoing occupation of Maidan [Independence Square in Kiev]”.・・・
 <叛徒は、更に、ウクライナ東部の自分達の拠点からウクライナ軍が引き揚げるのが先決だとまで言っている。↓>
 The separatists, however, seem in little mood to give ground. Pushilin said Kiev had already violated the Geneva accord by refusing to pull its military units from the east of Ukraine. “They have not withdrawn their forces out from Slavyansk,” he said. ・・・
http://www.theguardian.com/world/2014/apr/18/pro-russian-groups-occupations-eastern-ukraine-kiev-geneva-deal
 <振り返れば、2008年にプーチンは、ウクライナを周辺諸国の一部を寄せ集めてできた人工国家だと述べたが、1か月前、ロシア国会の副議長が、ポーランド、ハンガリー、及びルーマニアに、ウクライナ分割を提案している、とポーランドの外相が語った。↓>
 ・・・President Putin made a speech at the Bucharest NATO Summit in 2008, at which he spoke about Ukraine as an artificial country put together from bits of other countries. And yes, we have received a letter from the deputy speaker of the Russian Duma, Vladimir Zhirinovsky, proposing that Poland take five provinces of Ukraine. He sent similar letters to Hungary and Romania, also making territorial proposals to them.・・・It was a month ago. We told him we were not doing it.・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/talking-with-polands-foreign-minister-about-the-ukraine-crisis-and-russias-next-moves/2014/04/17/f1811e84-c5ad-11e3-bf7a-be01a9b69cf1_story.html
米国は民主主義国家ではなく寡頭制国家である、という実証研究結果が出た。↓
 Study: US is an oligarchy, not a democracy・・・
 ”A proposed policy change with low support among economically elite Americans (one-out-of-five in favour) is adopted only about 18% of the time,” they write, “while a proposed change with high support (four-out-of-five in favour) is adopted about 45% of the time.”
On the other hand:
 When a majority of citizens disagrees with economic elites and/or with organised interests, they generally lose. Moreover, because of the strong status quo bias built into the US political system, even when fairly large majorities of Americans favour policy change, they generally do not get it. ・・・
http://www.bbc.com/news/blogs-echochambers-27074746
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 一人題名のない音楽会です。
 ジョン・オグドン(John Ogdon。1937~89年)(注)のピアノ演奏をお聴きいただきます。
(注)イギリス人。「1962年には、ウラディーミル・アシュケナージと並んで、1962年度チャイコフスキー国際コンクールを制した。・・・1973年に重度の神経衰弱に見舞われる。きちんと診断されぬまま、父方からの遺伝とみられる統合失調症ないしは躁鬱病との見立てがなされた。・・・1983年に前後して演奏活動に復帰し<たが、>・・・1988年に・・・診断未確定の糖尿病と肥満の結果、肺炎を引き起こして急逝した。・・・作曲家として大量のピアノ曲やピアノ協奏曲第1、2番のほかに、弦楽四重奏曲などの室内楽曲も作曲した。・・・2010年代のイギリスは、大型の国際コンペで優勝できる人材を完全に失っており、・・・オグドンの偉業は、今後も揺らぐことはない。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%82%B0%E3%83%89%E3%83%B3
 今回は、その1回目です。
Beethoven Sonata No, 32 in C minor Op. 111 ベートーベンについては、エリーゼのためにのほか、ソナタの悲愴と月光だけしか、まともには弾いたことがないが、こんなソナタもあったんだー。
I. Maestoso – Allegro con brio e appassionato
II. Arietta. Adagio molto semplice e cantabile
https://www.youtube.com/watch?v=hAsXQMPAktc
Brahms Piano Concerto #1 D Minor Op. 15 指揮:Leopold Stokowski オケ:American Symphony Orchestra 余り好きじゃないピアノ協奏曲だけど、この演奏はイイ!(第2楽章は依然好きじゃないが・・。)
https://www.youtube.com/watch?v=6OOG_E5zFI4
Schumann Concerto in A minor Op. 54(コラム#4201、4205) 指揮:Paavo Berglund オケ:? こいつは掛け値なしの名曲。シューマンも精神障害者だった(コラム#5863)が、(本人や近親者にとっては大変だったろうが、)芸術家にとっては障害は勲章みたいなもの。
https://www.youtube.com/watch?v=7FJfyGqGrSg
(続く)