太田述正コラム#7052(2014.7.12)
<皆さんとディスカッション(続x2322)>
<太田>(ツイッターより)
「豪首相よ、媚日にもほどがある… アボット氏は「たとえ第2次大戦中でも、たとえ日本の行為に賛同せずとも、オーストラリア人は日本人が戦争中に示した技能と使命を必ず果たす栄誉観に相当敬服した」と述べた。…」
http://j.people.com.cn/n/2014/0711/c94474-8753969.html
習閣下のそのぼやきたいお気持ち、よー分かりますだ。
中共の南支那海での領土攻勢は日本を米国から「独立」させるのが最大の目的なのに、米国と一体の豪州が対中警戒心を高めた上、日本に急接近し、それに日本が安心して、再軍備、「独立」への歩みを緩めたりするようなことになったら踏んだり蹴ったりだもんねえ。
<globalyst>
≫米英だって、依然、ドイツを信用なんてしてないからお互いさまっちゅう部分はあるけどね。≪(コラム#7050。太田)
NSAの監視対象国を示した世界地図
http://www.theguardian.com/world/2013/jun/08/nsa-boundless-informant-global-datamining
を見ると、NSAは、ドイツを中国やイラク、サウジアラビア並みに考えていることが分かる。
イスラエルが、パキスタンやイランと同じく赤く塗られているのが、「あぁ~、そうだったんだ」と妙に納得できて可笑しい。
<太田>
よくまあ、その記事に載っている小さな図の細部に注意を払いましたね。
この図を手掛かりにどうやって調べたんです?
<muteki>
集団的自衛権は個別自衛権と並び武力行使の権利ということだったと思う。
なんか、解釈が違うなとおもっていて調べていたら、わかりやすいものがありました。
国際法と日本国憲法の解釈の違いがわかりやすい資料です。
よろしければ、参考まで、、、、
国会図書館にありました。
http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/refer/pdf/070804.pdf
国際法及び憲法第9条における武力行使
<太田>
「「武器の提供、兵站又はその他の支援」が武力行使禁止原則でいう武力行使に該当する場合があることについては・・・国際司法裁判所(ICJ)・・・裁判官の間でほぼ異論はないといえる」(上掲)というわけですね。
(少なくとも「武器の提供、兵站又はその他の支援」を軍隊が行った場合は武力行使になるって読めますね。)
まあ、あんまりにも当たり前の話ですが・・。
<TA>
「右」の石破茂氏の『日本人のための「集団的自衛権」入門』を買ったついで、というか、バランスをとる意味で、「左」の方々の著作『すぐにわかる 集団的自衛権ってなに?』(戦争をさせない1000人委員会 編)を併せて購入し読んでいます。
さて、この本に
「国連憲章の基本原理は「武力行使の違法化」です」(52頁)
「国連憲章に反する、違法な武力行使をする国が出て<きた>際には、国連憲章では「集団安全保障」措置をとることとされています。」(54頁)
という記述があり、今更ながら、国連憲章にどんなことが書いてあるのか読んでみました。↓
国際連合憲章
https://www1.doshisha.ac.jp/~karai/intlaw/docs/unch.htm
その国連憲章でこんな記述を見つけました。↓
「国際の平和及び安全の維持に貢献するため、すべての国際連合加盟国は、安全保障理事会の要請に基き且つ一つ又は二つ以上の特別協定に従って、国際の平和及び安全の維持に必要な兵力、援助及び便益を安全保障理事会に利用させることを約束する。この便益には、通過の権利が含まれる。」(第43条〔特別協定〕 )
「国際連合が緊急の軍事措置をとることができるようにするために、加盟国は、合同の国際的強制行動のため国内空軍割当部隊を直ちに利用に供することができるように保持しなければならない。・・・」(第45条〔空軍割当部隊〕 )
↑、要するに国連加盟国は軍隊を持てと言っているのですね(そうですよね?私にはそうとしか読めませんが・・)。だとすると、国連憲章に「基本原理」とやらがあるとするなら、それは「武力行使の違法化」というよりは、武力行使の一元管理(独占)であって、それはマックス・ヴェーバーのいわゆる「暴力の独占」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%B4%E5%8A%9B%E3%81%AE%E7%8B%AC%E5%8D%A0
と似たようなものなのだと理解しました。
質問なのですが、日本国憲法の第九条、
「1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」
という条文は、国連憲章違反、少なくとも国連憲章の精神に反する、と理解してよいのでしょうか。
<太田>
その真逆であり、国連憲章と完全に整合的なのです。
同憲章にいわゆる敵国条項があるのはご存知でしょう。
「国際連合憲章・・・第53条第1項後段(安保理の許可の例外規定)は、第二次世界大戦中に「連合国の敵国」だった国が、戦争により確定した事項に反したり、侵略政策を再現する行動等を起こしたりした場合、国際連合加盟国や地域安全保障機構は安保理の許可がなくとも、当該国に対して軍事的制裁を課すことが容認され、この行為は制止できないとしている・・・
日本国政府の見解では日本、ドイツ国(現ドイツ連邦共和国)、イタリア王国(現イタリア共和国)、ブルガリア王国(現ブルガリア共和国)、ハンガリー王国(現ハンガリー)、ルーマニア王国(現ルーマニア)、フィンランド共和国がこれに該当すると解釈している。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B5%E5%9B%BD%E6%9D%A1%E9%A0%85
従って、このような前科者国家である日本が国連軍に参加することなど全く想定されていませんし、日本が「侵略政策を再現する行動等を起こしたり」する手段を自発的に放棄することは、むしろ奨励される、はずですよね。
しかし、仮に、新たな犯罪国家が出てきて、日本等の前科者国家を侵略したらどうするのか?
その参考となるのが、(北朝鮮や韓国は、旧日本帝国の領域であったけれど、前科者国家とはみなされていないという説が有力(ウィキ上掲)であるところ、)北朝鮮が韓国を侵略した際の国連軍による対処です。
とはいえ、国連軍が設けられたのはこの時が最初で最後ですから、日本が犯罪国家の侵略を受けた場合に国連軍が対処してくれることは期待できそうもありませんねえ。
<Chase>
太田さん、少し思いつきました私の意見ですが、アングロサクソン文明対欧州文明の文脈で私の頭の中にあるキーワードは、ローマ文明の承継(欧州)or not(アングロサクソン文明)です。
レジメ
III イギリスとヨーロッパの違い
1 アングロサクソン文明対欧州文明
の冒頭あたりに、ローマ文明の承継の件を言及されてはいかがでしょうか。
(参考コラム)
太田述正コラム#3442(2009.8.5)
欧州の中世初期(その3)
http://blog.ohtan.net/archives/51434594.html
太田述正コラム#2764(2008.9.1)
<読者によるコラム:太田アングロサクソン論(その1)>
http://blog.ohtan.net/archives/51258673.html
太田述正コラム#3440(2009.8.4)
<欧州の中世初期(その2)>
http://blog.ohtan.net/archives/51434332.html
加えて、イギリスがローマ文明から離脱した岐路であったヘンリー8世の件も、
レジメ
2 アングロサクソン文明の成立
の後半で付言されたらいかがでしょうか。
(参考コラム)
太田述正コラム#4566(2011.2.17)
<イギリス史の決定的岐路(その2)>
http://blog.ohtan.net/archives/52079368.html
ピンボケでしたらご容赦ください。
<太田>
前者については、レジメの3の中で「欧州文明は、ローマ文明(ローマ法、キリスト教、等)を継受している・・・ローマ法由来の制定法とキリスト教のカトリック教義でもって、旧ローマ人達を拘束し、搾取した。」と書いていますが、レジメ1の中でも必要ですか?
後者については、レジメの3の中の「更に、16世紀後半には英西戦争というアングロサクソン文明対プロト欧州文明戦争が起き、」を「更に、(16世紀前半にヘンリー8世がイギリスの教会をカトリック教会から分離させたことを背景として)16世紀後半には英西戦争というアングロサクソン文明対プロト欧州文明戦争が起き、」に変えましょう。
<TA>
太田さん、第2回講義レジメ素案の完成版を読んで、欧州文明に関する記述全体に、大いに違和感を感じています。
違和感の原因は、一読してなんとなくわかった気になれるからです。
私がアホなことを言っているのかも知れませんが、そもそもプロトでも過渡期でも、欧州文明というやつは、キリスト教が理解できていない日本人(私はその典型と認識します)にとっては、本来的にわけのわからない文明なのではないでしょうか。
そういう意味では、「わけがわからない」という読後感を持てない説明は、何か、違和感が拭えません。
<太田>
プロト欧州文明、過渡期欧州文明、欧州文明を通じて、大部分の欧州人はキリスト教なんて理解しないまま生きてきたのです。
例えば、プロト欧州文明の時代、難解なスコラ哲学など、一部の知識人を除いて、理解しろと言う方が無理でした。
プロト欧州文明の民衆は、習俗としてのキリスト教儀典の下にそれを節目として生き、教会税や免罪符を現世利益的観点から支払い、購入していただけだったのです。
宗教改革というのは、マクロ的かつ長期的に振り返ってみれば、それらを全面否定することで、欧州が、キリスト教、ひいては神なるものを捨て去り始めた出来事であった、と私は考えています。
しかし、その後には大きな空虚感が残りました。
それを埋めるべく、今度は知識人達は、スコラ哲学を換骨奪胎し、アングロサクソン文明で味付けした民主主義独裁の諸理論を構築し、欧州の人々がそれらに絡めとられていく、という経過を辿るわけです。
ですから、キリスト教が分からなければ、欧州が理解できない、ということはありません。
それは、欧州が同じく古代ローマから継受したところの、ローマ法の体系や諸原理を理解していなくても欧州を理解することができるのと同じことです。
ただし、米国を理解するためにはキリスト教を理解する必要がありそうです。
聖書を大真面目で読み込むことでキリスト教を理解し、信仰する、或いはその原理を身に着ける、という暇人というか奇人変人がイギリスや欧州を逃れて英領北米植民地/米国にわたり、米国人の相当部分、就中、米知識人の過半を占め続けて現在に至っているのですからね。
<友人K>
・・・外交が緊迫していて国民も外交と太田さん専門のの安全保障に関する関心も高くなっていると思います。
中国に関しては、太田さんと意見が違うところがあります。
2年前くらいまで肯定論(大国になる)一色でしたが、今や否定論一色になってきましたね。
習近平に権力を集めたのもエスタブリッシュメントのこのままでは駄目だという合意の上でしょう。
胡錦濤時代は改革をやろうとしても権力分散で何もできなかったという焦りでしょう。
権力集中の結果、汚職撲滅は本気で実行できるようになったようですが、経済運営に関しては旧ソ連のような馬鹿馬鹿しい設備投資を止められない感じですね。
<太田>
習近平が独裁を確立し、対内政策はさておき、非合理的な対外政策を推進していると見るか、私のように、中共当局の集団指導制は維持されていて、政治局常務委員の衆議で合理的な対外政策を推進していると見るか、確かに二者択一ですねえ。
ま、どちらが正しいのかが分かるのはそう先ではないのではないでしょうか。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
秘密を日本型政治経済体制的に(重層的に)管理しちゃいけませんや。↓
「ベネッセ顧客情報 多摩の関連社から流出 警視庁出入り関係者捜査へ・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014071202000121.html
写真載ってるけど、一瞬兄妹かと思ったよ。↓
「川端康成、未投函の恋文 初恋の君へ「夜も眠れない」・・・」
http://www.asahi.com/articles/photo/AS20140708004970.html
精神病に限らず日本は病床数が多かったと思うが、それにしても不思議だね。
精神病者を家庭/社会内で面倒を見る、という印象を持ってたけど、重症者はどんどん病院に送り込んでるってことなのかしら。↓
「精神病床数、日本が突出…OECD平均の4倍・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/9033367/
中共人民の日本憧憬、本日もどーぞ。↓
「・・・偉大なる中国の同胞諸君、中国のモノはいったい何が日本よりもスゴい? 例を挙げて教えてくれ!・・・
「マジでないな」
「午前中に抗日ドラマ見て反日感情高まったけど、ご飯食べてこのスレッドみたらその気持ちも萎えた。ずっと考えたけど、日本よりスゴいものって宇宙の真理ぐらいじゃない?」
「自分が働いている分野では、日本でもう20年間も前に使われなくなった技術を今でも使っている」・・・
「何でも否定したがるヤツらは、日本よりスゴいぞ!!」
「中国のアホは日本よりも多い」
http://www.xinhua.jp/rss/388312/
中共当局による日本人「戦犯」調書公開の続き。(それにしても「欠番」が気になる。)↓
http://j.people.com.cn/n/2014/0711/c94474-8754129.html
http://j.people.com.cn/n/2014/0711/c94474-8754210.html
台湾人意識、史上最高に。民進党支持者、国民党支持者を上回る。↓
A poll by National Chengchi University’s Election Study Center showed that a record-high 23.8 percent of respondents support Taiwanese independence・・・
Meanwhile, 60.4 percent said they are Taiwanese・・・the percentage of people who regard themselves as Taiwanese is the highest since June 1992, and those identifying themselves as solely Chinese dropped to 3.5 percent.・・・
Support for the Chinese Nationalist Party (KMT) reached a new low at 23.5 percent, compared with the Democratic Progressive Party’s (DPP) 25.6 percent, the poll showed.
Most respondents who had once supported the KMT had taken a neutral stance and did not now support the DPP, the data showed.・・・
http://www.taipeitimes.com/News/front/archives/2014/07/12/2003594900
有機農作物・乳製品は栄養豊かで健康にもいいことが確認された。↓
http://www.theguardian.com/environment/2014/jul/11/organic-food-more-antioxidants-study
今次、イスラエルの対ガザ戦争は、(従来もそうだが、)ハマス等にロケットの製品や技術を提供しているイランに対する牽制だと。↓
Tehran’s fingerprints are all over Hamas’s rocket arsenal・・・
“Iran obviously is a supporter of Hamas. And Islamic Jihad is a wholly-owned subsidiary of Iran” (Islamic Jihad is militant group smaller than Hamas that also operates within Gaza.)・・・
http://time.com/2977228/israel-iran-hamas/
クルド人がイラクで新たに2油田を接収。↓
Iraqi Kurds have taken over two oil fields ・・・unnamed source said they had been “forced to act to protect Iraq’s infrastructure after learning of attempts by Iraq oil ministry officials to sabotage it”.・・・
Tensions came to a head when Prime Minister Maliki said on Wednesday that the Kurdish provincial capital Irbil was a haven for Isis fighters.・・・
・・・the Kurdish political bloc had suspended all day-to-day government business after Mr Maliki’s remarks.・・・
<他方、マリキ政府は、ロンドンのイラク大使館のクルド人館員達を召喚。↓>
Separately on Friday, the Iraqi government recalled Iraqi Kurd diplomats based at its UK embassy who were accused of taking part in a demonstration calling for the full secession of Iraqi Kurdistan. ・・・
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-28265064
<また、外相をクルド人からシーア派に差し替えた。↓>
Rift With Kurds Widens as Iraqi Leader Replaces the Foreign Minister・・・
http://www.nytimes.com/2014/07/12/world/middleeast/maliki-replaces-zebari-as-kurds-seize-oil-plants.html?ref=world
米国とベトナムは生来的同盟国である、と強弁するベトナム人学者のコラムだ。
(ホーチミンの動きは、敵の敵である米国をおだてて利用しつくそうというだけのこった。(太田))↓
<1944年末に、米・ベトナム混成ゲリラ部隊ができた。↓>
Beginning in World War II, the Americans were the only foreign army to fight by Ho’s side against fascism in Indochina; the Office of Strategic Services (the predecessor of the Central Intelligence Agency) helped to train and set up the first Vietnamese-American guerrilla unit at the end of 1944.
<1945年9月のベトナム独立宣言は米独立宣言に言及。↓>
It wasn’t a coincidence that Ho’s inaugural address, when he declared the creation of an independent Vietnam in September 1945, referred to America’s Declaration of Independence. He saw the noble values of democracy, freedom, equality and justice as the most important guiding principles for Vietnam.
<当時、ホーチミンは米トルーマン大統領や国務長官に書簡を送り、仏植民地主義を非難し、米・ベトナム同盟を提唱。↓>
In a series of eight letters and telegrams to President Harry S. Truman, and three to Secretary of State James F. Byrnes in 1945-46, Ho denounced French colonialism and clearly stated “our goal is full independence and full cooperation with the United States” and expressed the Vietnamese people’s admiration for “the American people whose fine stand for the noble ideals of international Justice and Humanity, and whose modern technical achievements have so strongly appealed to them.”・・・
http://www.nytimes.com/2014/07/13/opinion/sunday/vietnams-overdue-alliance-with-america.html?ref=opinion
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一人題名のない音楽会です
John Ogdonの13回目です。
Grand Hall of Leningrad Philharmonic, Liveで1963年に行われた2回(?)の演奏会からです。
0:00 : 01. Bach-Busoni – Chaconne from Partita no.2, BWV 1004. 佳曲。
Grand Hall of Leningrad Philharmonic, Live, 1963
(注)アマ好事家のこの曲へのコメント。
http://blogs.yahoo.co.jp/icecamomiletea/15203100.html
16:38 : 02. Schumann – Novelletta op. 21 n°8(注) まあまあの曲。
Grand Hall of Leningrad Philharmonic, Live, 1963
(注)1838年作曲。最後の曲で実質2曲(練習曲と行進曲)からなる。
http://en.wikipedia.org/wiki/Novelletten_(Schumann)
27:30 : 03. Chopin – Scherzo no.3.(注) 名曲。
Grand Hall of Leningrad Philharmonic, Live, 29.11.1963
(注)1839年、マジョルカ島の廃修道院にて作曲。ベートーベン的に壮大な曲。
http://en.wikipedia.org/wiki/Scherzo_No._3_(Chopin)
「ショパンには珍しい両手のオクターブユニゾンの主題や、10度の和音などが出てくる曲です。ショパン自身は手が小さくて、オクターブ以上の和音をいつもアルペジョで弾いていたのに、こんな曲を作ってしまったと。この事実そのものが冗談<(=Scherzo(スケルツォ))>みたいな話です。実はこの曲はショパンの弟子で、非常に大きな手をしていたアドルフ・グットマン氏に献呈されており、最初からその人を意識して作曲していたのです。」
http://www.asahi-net.or.jp/~QA8F-KIK/chopin/Scherzo/index.html
34:41 : 04. Beethoven – Sonata No.3 in C major, Op.2 No.3.(注) 佳曲。
Grand Hall of Leningrad Philharmonic, Live, 29.11.1963
(注)1795年作曲。ハイドンに献呈された。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%82%BF%E7%AC%AC3%E7%95%AA_(%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3)
1:00:12 : 05. Rachmaninov – Rhapsody on a Theme of Paganini.(注) 名曲
Leningrad Symphonic Orchestra
Arvid Jansons,conductor
Grand Hall of Leningrad Philharmonic, Live, 02.10.1963
(注)ピアノとオーケストラのための《パガニーニの主題による狂詩曲》。1934年にスイスのルツェルン湖畔の別荘にて作曲。「第18変奏:Andante cantabile 変ニ長調<は、>主題は別として、この曲の中で特に有名な部分であ<り、>しばしば単独で演奏される。・・・映画 (1953) 三つの恋の物語 (1954) ラプソディー (1980) ある日どこかで (1991) 愛と死の間で (1993) 恋はデジャブ (1995) 麗しのサブリナ (1998) RONIN アニメ こちら葛飾区亀有公園前派出所 (223話「両さん禁酒命令」)」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%81%AE%E4%B8%BB%E9%A1%8C%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%8B%82%E8%A9%A9%E6%9B%B2
01:23:59 : 06. Shostakovich – Piano Concerto No.2 in F major, Op.102.(注) まあまあの曲
Leningrad Symphonic Orchestra
Arvid Jansons,conductor
Grand Hall of Leningrad Philharmonic, Live, 1963
(注)1957年作曲。「全曲の随所に既存曲のパロディを思わせる節を持つ。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%81)
01:30:51 : 07. Liszt – Ballade for Piano no.2 in B minor, S171.(注) まあまあの曲
Grand Hall of Leningrad Philharmonic, Live, 1963
(注)1853年作曲。「 リストはピアノ独奏のバラードを2曲書いているが、特に何かの物語について音楽にしたと言うわけではなく、詩的で劇的な叙情を盛り込んだ作品としている。」
http://www.piano.or.jp/enc/pieces/1476/
01:56:48 : 08. Ravel – Sonatina.(注) まあまあの曲
Grand Hall of Leningrad Philharmonic, Live, 1963
https://www.youtube.com/watch?v=faHpngpyzw0
(注)「1903年から1905年に作曲・・・なお「ソナチネ」という名前は、必ずしも作品の難度ではなく、彼の古典様式への傾斜を映し出しているに過ぎない。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%81%E3%83%8D_(%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB)
ソナチネとは「分かり易く演奏し易い、短いソナタのことを言う」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%83%81%E3%83%8D
ソナタは基本的に4楽章からなっていたが、第3楽章は省略されることが多くなった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%82%BF
(続く)
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太田述正コラム#7053(2014.7.12)
<イギリス人の民主主義嫌い再訪>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x2322)
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