太田述正コラム#7151(2014.8.31)
<皆さんとディスカッション(続x2371)>
<コラム#7149の訂正>(ブログは訂正済)
コラム#7149(2014.8.30)<皆さんとディスカッション(続x2368)>
→
コラム#7149(2014.8.30)<皆さんとディスカッション(続x2368)/セミナー3:アメリカって何だろう>
三権分立、女性・黒人参政権なし→三権分立、連邦制、女性・黒人参政権なし
平和志向の縄文性がアメリカが押し付けた→平和志向の縄文性が原爆投下等の戦争犯罪を犯したアメリカが押し付けた
——————————————————————————-
<太田>(ツイッターより)
セミナー会場が広いホールになり、ワイアレスマイクを使って話をしたが、今までの部屋と違って、スライドを使う時だけ<照>明を暗くするというわけにいかず、せっかく配布したのにレジメを聴衆が読めないという問題が起こった。
とまれ、スライド等作成支援グループの献身的努力と市関係者のご尽力に深謝。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
非論理的な行動に見えたからと言って、それを「国家指導部の熟慮のうえ」のことじゃない、と思っちゃダメだよ。
全ては、日本化戦略(日本を米国から「独立」させる)から来てる、と考えりゃ、合理的極まる行動なんだよ。
(これ以上、第三国を反中にしないのなら、また、直接日本や米国と「危険な形で」ことを構えたくないのなら、日本や米国と「安全な形で」ことを構えざるをえないってことなんだわさ。↓
「シーライト米国防次官補代理(南アジア、東南アジア担当)は29日、ワシントンの米国防総省で朝日新聞のインタビューに応じた。南シナ海上空での中国軍機<(戦闘機)>による米軍機<(偵察機)>に対する異常接近に関して、「(中国の)国家指導部の熟慮のうえなのか、一操縦士の無謀な行動なのか分からない」と述べ、米政府として命令の出どころがどこだったのか、把握していないことを明らかにした。・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASG8Z53Y9G8ZULZU00B.html?iref=comtop_list_int_n03
英エコノミストもホント分かっちゃないねえ。
イギリスも米国並みに国際オンチになりつつある?↓
「英誌エコノミスト(電子版)は・・・朝日新聞が今月掲載した慰安婦問題の特集で、韓国・済州島で慰安婦を強制連行したとする吉田清治氏の証言を報じた記事を虚偽と判断し、取り消したことをきっかけに、「右派が元気づいている」と指摘。自民党の有力政治家が、慰安婦問題で謝罪と反省を表明した1993年の河野談話の「変更を求めている」と伝えている。戦後70年の来年、河野談話に代わる新しい談話を出すよう求めている自民党の高市早苗・政務調査会長が入閣する可能性があるとして懸念を示した。・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASG8Z6G0ZG8ZUHBI01D.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG8Z6G0ZG8ZUHBI01D
習近平の日本化戦略(支那を人間主義化する)は本気。↓
「中国共産党中央政治局は・・・政府直属の国有大手企業(中央企業)の会長、社長ら主要責任者が対象になり、現在の年収を70%削減し、年収の上限を六十万元(約一千万円)にする・・・ことを決めた。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014083102000112.html
この点で、(せっかく人間主義的素地がありながら、)イギリスは支那の後塵を拝しつつある?↓
<金融危機後、EUで金融機関の幹部達のボーナスに上限を課したところ、加盟国中とびぬけて高かったイギリスの金融機関の幹部達は、政府に働きかけ、欧州法廷に異議申し立てをした。↓>
・・・ In 2012, 2,714 British bankers were paid more than 12 times as many as any other EU country. When the EU unveiled proposals in 2012 to limit bonuses to either one or two years’ salary with the say-so of shareholders, there was fury in the City. Luckily, their friends in high office were there to rescue their bonuses: at the British taxpayers’ expense, the Treasury took to the European Court to challenge the proposals. The entire British government demonstrated, not for the first time, that it was one giant lobbying operation for the City of London.・・・
http://www.theguardian.com/books/2014/aug/29/socialism-for-the-rich
ウクライナで、叛徒と戦っている民兵達の相当部分は、プーチンの言うところの、ファシストそのものであることは確かだってさ。
(プロト欧州文明志向者(ロシア)と欧州文明志向者(ウクライナ)の戦い、という側面は確かにあるんだろね。(太田))↓
The Azov Battalion — so named for the Sea of Azov on which this industrial city is located — is one of dozens of volunteer battalions fighting alongside pro-government forces in eastern Ukraine. After separatist troops and armor attacked from the nearby Russian border and took the neighboring town of Novoazovsk, this openly neo-Nazi unit has suddenly found itself defending the city against what Ukrainian President Petro Poroshenko called a Russian invasion.
Pro-Russian forces have said they are fighting against Ukrainian nationalists and “fascists” in the conflict, and in the case of Azov and other battalions, these claims are essentially true. ・・・
http://www.foreignpolicy.com/articles/2014/08/30/preparing_for_war_with_ukraine_s_fascist_defenders_of_freedom?wp_login_redirect=0
露のナショナリズムには、旧ソ連領ないし露帝国領の回復を目指すものとロシア人ないしスラヴ人を対象とするものとがあるってんだけど、ちゃうのよ。
要するに、ロシアには、安全保障上の緩衝地帯の拡大に向けての衝動があるだけで、そりゃナショナリズムとは必ずしも関係ないんだよ。↓
http://www.theguardian.com/world/2014/aug/29/russian-nationalism-kremlin-actions-ukraine
欧米は、1917年以来、常にロシアに干渉しその発展を妨害してきた、とロシア政府高官達は信じてるんだと。これだよ、動機は。↓
・・・That sense of despair at a supposed dark western anti-Russian conspiracy is not new, but it is stronger than ever. One government official, in a private conversation, recently ranted about the west’s interference in Russia: “Maybe we are barbarians, but only because you won’t leave us alone to develop,” said the official, claiming that for the last century the west has repeatedly pulled Russia back, in a number of conspiracies starting with the 1917 revolution.・・・
http://www.theguardian.com/world/2014/aug/29/putin-world-kremlin-moscow-power-circle
茶化した表現だし、欧州のと言って韜晦してるけど、要するにこれがイギリス人のホンネの米国観なのよね。↓
<米国は、ついに文明の域に達することなく、野蛮から衰亡へ。↓>
・・・It’s an idea summed up in the (unattributed) European witticism that America has gone straight from barbarism to decline without the usual intermediate phase of civilisation.・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/a2603b00-2e3f-11e4-b760-00144feabdc0.html#axzz3BvV3uQxZ
さすがに、米国でも、キリスト教は退潮しつつあるが、南部の8州じゃ教会出席率が増えつつあるんだとさ。↓
・・・Throughout most of the United States, church attendance is on the decline, but according to a “religion census” sponsored by the Association of Statisticians of American Religious Bodies, eight states in the South, including Mississippi, saw increases between 2000 and 2010 — in some cases dramatically. ・・・
http://www.washingtonpost.com/sports/colleges/where-college-football-is-a-religion-and-religion-shapes-college-football/2014/08/29/8d03de32-2dfa-11e4-bb9b-997ae96fad33_story.html?hpid=z4
オヒョー!↓
「ミャンマー人口「実は5000万人」 1000万人下方修正 国勢調査で判明・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM30H0Y_Q4A830C1FF8000/?dg=1
——————————————————————————————————————————————-
太田述正コラム#7152(2014.8.31)
<現代哲学におけるアングロサクソンと欧州(その5)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x2371)
- 公開日: