太田述正コラム#7191(2014.9.20)
<皆さんとディスカッション(続x2391)>
<コラム#7189の訂正>(ブログは訂正済)
アルファベットが基本的に7つ→アルファベットが基本的に12個
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<太田>(ツイッターより)
Isisの組織図が出てる。バグダーディー「大統領」の下に「内閣」があり、また、イラク「首相」とシリア「首相」がいて、それぞれが8つの「省」を率いており、このほか、理論上は「大統領」解任権も有する「最高会議(シューラ)」があるんだってさ。
http://edition.cnn.com/2014/09/18/world/meast/isis-syria-iraq-hierarchy/index.html?hpt=hp_t5
<MH>
≫ターナーも、「2006年8月4日 新日本フィルハーモニー交響楽団と・・・一夜限りの共演を果た」してるんですね。(ウィキペディア上掲)≪(コラム#7189。太田)
これは残念ながら映像化も音源化もされていないので、ご紹介出来なかったんです。
http://www.promax.co.jp/rainbow/
≫残念ながら、上掲の2曲、どちらも、私にとっては、「かろうじて、雑音であることを免れている曲」レベルですねえ。現在のJ-POP曲の中にも、たまにはこの程度のレベルに達しているものがある、という感じでしょうか。≪(同上)
いや、太田さんには雑音を免れるレベルでもロックでは超名曲の部類なので残念ながらJ-POPでは私見では全く無いですね。
太田さんはイングヴェイが気に入ったのならば所謂歌入りの「ロック」より、インスト系が好みなんでしょうか。
ならばイングヴェイと同じバンドであった、今は亡き英国人ドラマーのコージーパウエル。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%83%AB
彼がドラムソロで必ずプレーした「チャイコフスキー序曲1812年」がありますのでご紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=wJJ45i7H6Eg
<太田>
最後に登場した曲、楽しませてもらいましたが、どうしてオケとの共演なのに、投稿者はDrums Soloなんてタイトルをふったんでしょうね。
いずれにせよ、これ、本来ドラムとシンバルを使って演奏していたものを、ドラムス1個で、しかもややロック調に演奏した、というだけのことであり、色ものクラシックたるこの「序曲」の、一編曲演奏でしかありませんねえ。
ところで、彼が演奏するドラムセット(ドラムス)、軍楽隊の工夫とジャズドラマーのくせ・・あえて言えば、戦争と奴隷制・・という背景の下に生まれたって知りませんでした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88
それでは、その他の記事の紹介です。
例によって、中共人民の日本礼賛のてんこ盛りをどーぞ。
もはや、日本人一般の日本理解のレベルを、彼らのうちの覚醒した部分は抜き去っている。↓
「機内に7時間缶詰めにされた日本人乗客の行動・・・一切騒いだり文句を言ったりせず、水やパンなど必要なものは自分で取りに来て、飲み終わったコップなどはまた自分で返しに来たというもの。乗客がお辞儀をしてお礼まで口にする姿に驚いたCAは、「ありがとう、みなさん。おつかれさま」とコメントしたという。・・・
「日本との差は明らか」「国辱を忘れるなとは言うが、もっと大事なのは自らを高めること」「このような民族は尊重すべきだ。これが敵であるなら、非常に恐ろしいことだ」・・・
「中国人に置き換えてみよう。7時間も待たせたら、飛行機は乗客の手で解体される」「私は中国人がどうして日本をののしるばかりで、日本から学ぼうとしないのかを知っている。答えは、学ぼうとしても無理だから」「中国は永遠に日本に追いつけない。これは事実」「日本人の素養は本当にすごい。中国人が見習わないといけないところがたくさんある。日本から教師を呼んでくるのはどう?」「これが、お前たちが日ごろたたきまくってる日本人だ。いいかげん、目を覚ませ」」
http://news.livedoor.com/article/detail/9272873/
「・・・子どもたちは幼稚園で教育され、家に帰ってからもしつけられる。中国ではあり得ないことだよね・・・」
http://www.recordchina.co.jp/a94415.html
「・・・「素晴らしい!」「先進国の教育だ」「中国は完敗」・・・「彼らは憎いが、確かにわれわれが学ぶ価値があるものだ」・・・「相手を追い抜きたければ、まず自分が相手よりも劣っていることを認めなければならない」・・・「少なくとも、日本と韓国は素養と礼儀において中国よりも上」・・・「歴史を抜きにすれば、日本人は非常に尊敬に値する民族だ」・・・
http://www.recordchina.co.jp/a93181.html
「・・・私たちの日本に対する印象は、政府のプロパガンダや学校教育で植えつけられたものではなく、毎日笑顔であいさつしてくれる隣人や、クラクションを鳴らさずに歩行者に道を譲るドライバー、親切に応対してくれる役所の人、至る所で見られる美しい自然、良好な社会治安など、日常のなかにあるのだから。
日本人がもし邪悪な人間であれば、このように調和のとれた社会を生み出すことは不可能だ。これは日本を訪れたことがある人の基本的な理解である。私たちはどうしてほかの中国人たちと同じく、日本の悪口だけを言わなければならないだろうか。・・・
私は金のために良心を売ってこのようなことを書いているのではない。ただ、正直に自分が感じた真実を記しているだけだ。私は日本が好きだ。中国が将来、日本のようになればと思っているし、中国の子どもたちが日本の子どもたちのように、恨みやスモッグのない美しい環境で、自由に健康に成長してほしいと心から願っている。」
http://www.recordchina.co.jp/a92943.html
「・・・日本について話すとき、中国のインターネットでは2つの論調がある。1つは民族主義を前面に出した「骨の髄まで“小日本”を憎む」というもの。もう1つは比較的冷静に「日本はアジア唯一の先進国だ」と見るものだ。では、中国はどれだけ日本に後れを取っているのだろうか。
まず森林面積だ。日本は67%を誇り世界屈指。一方、中国はわずかに12%だ。泣くに泣けないのが、中国はこのような状況に至ってもなお、商業伐採をやめないことだ。2013年、日本は自国で消費する割りばしの98%を輸入しているが、中国はその99.1%をまかなっている。
日本は水資源も豊富だ。しかもその透明度や清潔度においても世界最高の水準である。しかし、中国には世界平均の4分の1の水資源しかなく、自然の水はそのほとんどが汚染されているか、汚染の危機に瀕している。大気汚染は中国のほぼ全土で深刻な状況だ。世界190カ国あまりの大気汚染が深刻な10の都市に、中国から4都市がランクインしている。
教育面でもそうだ。日本の識字率は100%である。小中学校を卒業した人の割合は日本が100%であるのに対し、中国は32.7%である。高校卒業になると、日本は96.8%、中国は14%。大卒者の割合は日本が48%なのに対し、中国はわずかに8%である。
ノーベル賞の数も比較してみよう。2013年までに、日本は19人のノーベル賞受賞者を輩出している。そのうち、物理学、化学、生物医学など自然科学の分野では16人も受賞者がいる。中国はこの分野での受賞者はいない。
日本経済を語るとき、「中国はGDPで日本を追い抜いた」とよく言われるが、多くのネットユーザーは「貧富の差」を意識していない。貧富の差を測る数値としてジニ<係>数というものがある。簡単に言うとこの数値が大きいほど貧富の差が大きく、社会が安定していないということだ。中国の2013年のジニ計<係>数は0.47で、世界の警戒水準の0.44を超えている。一方、日本はわずか0.26であり、もはや中国人が想像できる世界とは大きくかけ離れている。
日本の恐ろしさは靖国参拝や尖閣諸島(中国名:釣魚島)、台湾問題にあるのではなく、理性のある国家管理や成熟した社会システム、国民の高い素養、深く練られた国際競争戦略のなかにこそあるのだ。」
http://www.recordchina.co.jp/a93005.html
「日本の教育の「格言」が話題に・・・「日本人の生活のなかには、私たちが学ぶべき習慣がたくさんあるんだ」「これは賛同しないわけにはいかないな」・・・」
http://www.recordchina.co.jp/a92983.html
「・・・北海道札幌市の満員電車の様子・・・「優先席を必要な人のために空けていて、誰も座ろうとしない」・・・」
http://www.recordchina.co.jp/a92450.html
中共人民には周回以上遅れつつも、その他の世界の人民も後に続いている。↓
「日本独自の数学「和算(わさん)」の問題を絵馬に描き、寺社に奉納した「算額(さんがく)」が注目を集めている。問題の水準の高さや装飾の美しさにひかれ、海外から見学に来る人も増加。「SANGAKU(サンガク)」はいま、世界の数学界の共通語になりつつある。・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASG954DZYG95PTIL00Y.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG954DZYG95PTIL00Y
「日本に恋してしまうフランス人たち・・・」
http://www.asahi.com/and_M/living/SDI2014091251901.html?iref=comtop_list_andm_n01
少しでも追いつこうともがき苦しむ北朝鮮の金正恩。↓
「拉致被害:調査報告に日本の期待「北朝鮮は引いている」・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20140920k0000m010167000c.html
形の上では、北朝鮮よりも、遅れてしまった韓国の人民。↓
「韓国、対日姿勢を軟化へ 日中・日朝改善の動きに焦りも・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASG9M3TJZG9MUHBI00X.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG9M3TJZG9MUHBI00X
コーランに則ったところの、Isisによる首切り(コラム#7188。未公開)を非難するんなら、イスラム教徒に対するこんな特別扱いも止めにゃあ。↓
「大阪駅・なんば駅に「祈とう室」 イスラム教徒向け・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASG9M51DQG9MPTIL00X.html?iref=comtop_6_04
どうも、中共当局は、私と同じ見方をイスラム教に対してしてるみたいねえ。↓
<中共当局の、新疆ウィグル地区における分離主義/テロリズムとの戦いは、保守的イスラム教そのものとの戦いになりつつある。↓>
・・・China’s campaign against separatism and terrorism in its mainly Muslim west has now become an all-out war on conservative Islam・・・
<ヴェールを纏った女性、ラマダンの掟を守っている学生・公務員、金曜礼拝への参加者、は目の敵にされている。↓>
・・・women wearing veils were widely detained, and many young men arrested on the slightest pretext, residents say. Students and civil servants were forced to eat instead of fasting, and work or attend classes instead of attending Friday prayers.・・・
<10~20年前まではウィグル人達のイスラム教はいいかげんなものだったが、中共が世界に開かれるにつれて、過激化してきた。↓>
Until a decade or two ago, Xinjiang’s Uighurs wore their religion lightly, known more for their singing, dancing and drinking than their observation of the pieties of their faith. But in the past two decades a stricter form of the religion has slowly gained a foothold, as China opened up to the outside world.・・・
<しかし、当局のこのような政策は逆効果だろう。(さあてね?(太田))↓>
If the government continues to exaggerate extremism in this way, and take inappropriate measures to fix it, it will only force people towards extremism” a prominent・・・
http://www.washingtonpost.com/world/chinas-war-on-terror-becomes-all-out-attack-on-islam-in-xinjiang/2014/09/19/5c5840a4-1aa7-4bb6-bc63-69f6bfba07e9_story.html
いかにインドが中共と疎遠かがよー分かる。↓
「インドの政府系テレビ局で、中国の習近平(シーチンピン)国家主席がインドを訪問したニュースを読む際、・・・習氏の名はアルファベットで「Xi(シー)Jinping(チンピン)」と表記される<ところ、>アナウンサーは17日夜のニュース番組で習氏の名を読む際、姓(Xi)をローマ数字(X=10、i=1)と取り違え、「イレブン(11)・チンピン氏」と発音してしまった・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASG9M6GGDG9MUHBI02H.html?iref=comtop_6_06
<この(フリー)アナウンサーがローマ数字を知っていたことにせめてもの慰めを覚えている、インド人のツィートがあったんだと。↓>
・・・The gaffe led to a wave of sarcastic comments on social media. “The silver lining: at least the anchor knows Roman numerals,” @kanikagahlaut posted on Twitter.
http://www.theguardian.com/world/2014/sep/19/indian-tv-news-anchor-chinese-president-xi-jinping-eleven
シリアで飛行禁止区域が設置してあれば、アサド政権の空軍の攻撃で穏健派叛徒が退き、その後をIsisが埋める形で、事実上のアサド政権・Isis提携が成立することはなかった、とトルコの首相が語った。↓
・・・ If there had been a no-fly zone declared in Syria when we asked for it, then ISIL would not have been able to spread to such a wide area. You may ask whether ISIL has planes. No it doesn’t. But when the regime bombarded the opposition, it had to retreat to places safe from air attacks, and ISIL entered these vacated places. So a tactical coalition was formed between ISIL and the regime. This is how ISIL grew.・・・
http://www.hurriyetdailynews.com/lack-of-no-fly-zone-in-syria-aided-isil-turkish-pm-says.aspx?pageID=238&nid=71956
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一人題名のない音楽会です。
ボリス・シュトコロフの4回目です。
On the Nameless Height(On a Nameless Hill)(注)(1963年)(コラム#6101) Veniamin Basner作曲 Mikhail Matusovskiy作詞
https://www.youtube.com/watch?v=DTeTPR56xyY
(注)歌詞英訳
A grove’s been smoking under the mountain;And already the sunset was ablaze;There was the three of them remaining;Out of the other eighteen guys;How many of them, good friends of ours;Were left to lie in the darkness there;Nearby the settlement “Unknown”;Atop the height that has no name;There was a rocket up and shinig;Then falling down like a faded star;Who only once has seen it happened;He won’t forget till he die;He won’t forget it, will not forget it;The fierce attacks that happened there;Nearby the settlement “Unknown”;Atop the height that has no name;Over us the “Messeri” have been circling;They were well seen as in a broad day…;But only closer we have grown;Under the crossing artillery hell.;No matter how difficult it was;You were committed to your dream;Nearby the settlement “Unknown”;Atop the height that has no name
http://en.wikipedia.org/wiki/On_the_Nameless_Height_(song)
Oh, If I Could Express In a Sound Malashkin作曲 Lishin作詞
https://www.youtube.com/watch?v=InV2GD-tVvw
SPINNER(注)
https://www.youtube.com/watch?v=ABmR6r99i3U
(注)くり色の目とはちみつ色の髪の房々の愛らしい若い紡ぎ手が窓の下に座っている。美しい乙女よ、あなたは何を夢見ているの?
http://www.pushkinhouse.org/events-archive/the-london-russia-choir-with-polina-skovoroda-shepherd
COACHMAN SPARE THE HORSES!(コラム#6101)
https://www.youtube.com/watch?v=Jf4jHx-rVVY
WE’RE ONLY ACQUAINTANCES(注)
https://www.youtube.com/watch?v=mvu6PDhAtHg
(注)英訳歌詞
Quietly and simply
I met with You,
The soul’s old wound was already healed.
But an abyss of rupture
Laid between us:
We are only acquaintances.
How strange …
How strange is all of this:
Not too long ago,
Was our proximity
Immense, boundless.
And now? Ah, now
It’s not what it used to be:
We are only acquaintances.
How strange …
The beginning – as a fairy tale.
The ending – a suffering.
But to think all the time
Of him, tirelessly,
Or maybe … why,
What for?
Good-bye!
We are only acquaintances.
How strange …
http://lyricstranslate.com/en/%D0%BC%D1%8B-%D1%82%D0%BE%D0%BB%D1%8C%D0%BA%D0%BE-%D0%B7%D0%BD%D0%B0%D0%BA%D0%BE%D0%BC%D1%8B-we-are-only-acquaintances.html
You’ve forgotten Andrej Oppel作曲 Pavel Kozlov作詞
https://www.youtube.com/watch?v=WEe59V_-tdM
Autumn wind is moaning(注)
https://www.youtube.com/watch?v=u7-cQYAg6qQ
(注)英訳歌詞
The autumn wind moans mournfully,
The faded leaves swirl about,
The heart is filled with a feeling of languor,
At the memories of lost happiness.
I recall merry summer nights,
Tender words, welcoming words,
Azure-blue eyes, snowy-white hands,
Endless caresses of love.
https://www.youtube.com/all_comments?v=u7-cQYAg6qQ&lc=PWaNO3EIQ3AjB1ILj8_eWX_5FDl3N1cYRbC02IHaHsI
Song of the volga boatmen(注)(コラム#3855、3985)
https://www.youtube.com/watch?v=rEcge3nwKGg
(注)ボルガの舟唄 ロシア民謡。作曲者未詳。本来は、ボルガ川をさかのぼる船の綱を引いた人たちの労働歌。
http://kotobank.jp/word/%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%81%AE%E8%88%9F%E5%94%84
I Met You(注) 作曲者不詳 F. Tyutchev作詞
https://www.youtube.com/watch?v=ilMKGoE31h4
(注)英訳歌詞
I met you and the past
Came back to life in my dead heart.
Remembering a golden time,
My heart became so warm.
Just as in late autumn
There are days, the transient hour,
When suddenly spring wafts again
And something stirs within us,
So, winnowed within by the breath
Of fullness my soul knew in those years,
With a rapture I thought I’d forgotten,
I stare into your dear face.
As if we’d been apart for ages
I stare at you and think I’m dreaming,
And suddenly sounds unsilenced in me
Could be heard within me, but louder!
That was more than reminiscence:
My life began to talk once more,
As did in you that very same charm,
As did in my soul that very same love!
https://www.youtube.com/watch?v=X92I4mTbKKA
Белой акации гроздья душисты ?
https://www.youtube.com/watch?v=d1ln5o9aNo0
(続く)
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太田述正コラム#7192(2014.9.20)
<中東イスラム文明の成立(その4)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x2391)
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