太田述正コラム#7293(2014.11.10)
<皆さんとディスカッション(続x2442)>
<太田>(ツイッターより)
 「中国メディア…は…中国は先端技術や基礎的な技術のいずれにおいても日本に敵わないとし、…将来的な見通しとして、中国は日本のライバルになることはできない…日本こそ経済のグローバル化によって利益を得ている国だ…軍事工業帝国でもある…と指摘した。」
 そこまで謙遜なさらなくても、と言いたくなるよ。
 面映ゆい。
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e8%87%aa%e8%a1%9b%e9%9a%8a%e3%81%ae%e3%80%8c%e9%9a%a0%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%9f%e5%ae%9f%e5%8a%9b%e3%80%8d-%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e3%81%af%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%90%e3%83%ab%e3%81%ab%e3%82%82%e3%81%aa%e3%82%8c%e3%81%aa%e3%81%84%ef%bc%9d%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e3%83%a1%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%a2/ar-AA78MV0?ocid=iehp
 フツーのヨイショ記事もどぞー。
 「漫画「NARUTO」完結へ 中国のファン「15年間ありがとう」…」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2014/1109/c94473-8806709.html
「羽生結弦選手が血まみれで競技 中国のファンも応援…」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2014/1109/c94473-8806759.html
 日中関係「修復」がなった今、冒頭紹介した記事は、中共当局の対日ヨイショ攻勢が一層グレードアップする前触れかも。
 正直、楽しさ半分、辟易半分、といったところだ。
 それにしても、いい加減、僕の中共対日戦略観、市民権が得られないものかねえ。
<BTmoY6aH>
≫がんばれ沖縄!↓
「沖縄知事選、翁長氏が優位・・・」≪(コラム#7291。太田)
 選挙用のビラによれば↓、
http://blog.goo.ne.jp/lilmica6o/e/72a9fe1c71b9788e215ab63f42bbede0
翁長氏は基地の他にも、憲法9条の改正、TPPの締結、消費税増税などに反対との事ですが、非現実的と言わざるを得ません。
 何で基地反対というと、この手の人しか居ないのでしょうか?
 例えば、憲法を破棄して、TPPにも前向きで、消費税を上げる事にも厭わない、基地反対派が居ても良いと思うんですが・・・。
 奇妙さという点でこれと似ているのが広島です。
 被爆者は平和主義しか語りません。
 まるで思想統制された独裁国家の様です。
 日本も核武装して米国に復讐しよう、という意見が一つくらい有っても良さそうなものですが、そういう人は決して表に出てきません。
 これでは、大手メディアが日本の独立を阻止する為に、現実的な反米派の意見を封殺しているのではないかと、疑ってしまいます。
 もしも自分と似た意見の人が報道で全く取り上げられなかったとしたら、その人は自分が完全な少数派だと思い、最初から諦めてしまうでしょう。
<太田>
 立候補している、仲井眞現沖縄県知事も、2006年の当選当時には、普天間の県外移設を主張していたんですがね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%B2%E4%BA%95%E7%9C%9E%E5%BC%98%E5%A4%9A
 「右」が基地反対を言わなくなったからには「左」に期待するってことです。
 政治において、100点満点を追求したって仕方がない、というか、100点満点を追求する必要はないんですよ。
<TA>
≫みなさん、椅子について、ご意見をお寄せください。≪(コラム#7291。太田)
 コラム#5951でオススメしたオフィスチェアでもいいですが、最近はいろいろあるようですね。↓
http://www.rakuten.ne.jp/gold/digicon-shop/koukinou.html
http://chair-kingdom.com/
 あと念のため。↓
 痔が痛い人のオフィスチェアの選び方
http://www.find-chair.com/worry4.html
 購入する際は、必ず実物を見て、触って、座って、10分ぐらいぼーっとしてたあと、一旦店を出て、「理想の椅子とは何ぞや?」と自問しながら家に帰って、気に入った点と気に入らなかった点をリストアップして、今使っている椅子とも比較しつつ、再度店を訪れ、また椅子に座りながら、「別の店にもっとイイのがないかな?」などと考えつつ、じっくり気長に選ぶのが良いと思います。
 (靴選びと同じで使ってみなければ分からない点が多々ありますし、下手をすると一生使える耐久消費財ですので、買ったあとに思う所が出てきても、気軽に買い換える気にはならないでしょうから)
<太田>
 歯医者へ行ったついでに、大森駅前の三か所の銀行支店で記帳等をした上で、ダイシン百貨店へ行き、見本が5台しか置いていない事務用椅子のうち、勧められて最初に座った、一番高価な椅子に5分ほど座って、これは自分のために作られた椅子ではないか、という気になったので、即決しました。
 消費税込みで4万円弱であり、恐らくネットで買えばすぐ届くしかなり安くもなるのでしょうが、取り寄せの上組み立てて持ってきてくれるのは有難いことです。
 製品は、何とあのVictor製品(本来はKenwoodの製)であり、ネットでこれまで遭遇したことのないメーカーでした。
 ヘッドレスト/アームレスト付でリクライニング機能も付いているので、元々私のイメージにあった通りの製品です。
 一週間後に届くのが楽しみです。
 それでは、その他の記事の紹介です。
 おーこりゃ面白いである。↓
 「早慶W合格者の8割が慶応へ 「早稲田は滑り止め」と高3男子・・・」
http://www.news-postseven.com/archives/20141102_284738.html
 「早慶OB年収対決 OB平均年収は早稲田572万円で慶応632万円・・・」
http://www.news-postseven.com/archives/20141105_284882.html
 「早慶現役学生のお小遣い平均額 早稲田は慶応の3分の1以下・・・」
http://www.news-postseven.com/archives/20141109_285107.html
 「合コン人気は慶応が早稲田を圧倒 早稲田は下ネタが多い説も・・・」
http://www.news-postseven.com/archives/20141107_285086.html
 「早慶OB結婚相手 慶応は家柄重視で早稲田はモデルやCAが多い・・・」
http://www.news-postseven.com/archives/20141106_284975.html
 「夜の早慶戦 未経験率で勝利の慶応「学内格差」が大きい傾向・・・」      http://news.livedoor.com/article/detail/9448649/
 親愛なる村井友秀センセ、だーめですよ、こんなこと言って善良な日本の市民の皆さんを惑わしちゃ。↓
 「・・・戦争が起こる仕組みをパワーシフトの理論を使って説明したい。この理論は過去500年間に欧州で起きた200件の戦争について言えることだ。
 <件の両国の国益が相容れないのかどうかの検討を抜きにして、軍事力だけで論じちゃあいけませんや。現在の中共当局は日本の熱烈なファンでっせ。(太田)↓>
 仮に今、Bという国がAという国よりも軍事力の点で優位で、B国がA国に追い付かれそうになっているとする。この状態でB国がA国に仕掛ける戦争を「予防戦争」と呼ぶ。逆にA国がB国をすでに追い越し、追い越したA国が自国の優位を固めるためにB国に起こす戦争を「機会主義的戦争」と呼ぶ。戦争には、この2種類しかない。戦争は軍事上、強い方が始める。
 予防戦争の例を挙げると、1941年の日米戦争が当てはまる。当時の国力は米国を5とすると、日本は1。それなのに、なぜ日本は戦争を仕掛けたのか。日本の方が強いと思ったからだ。なぜか。太平洋に展開できる海軍力は日本の方が上だったからだ。・・・
 現時点で米中間にパワーシフトは起こっていない。だから、米国と中国は戦争しないということになる。・・・
 日本と中国ではどうか。日本と中国では、パワーシフトが起こっているといわれている。戦争が起きる可能性が高いのは、米中ではなく、日中の方だ。・・・
 中国が日本に勝てる条件は、絶対に米国が出てこないこと。この視点から問題になるのが、尖閣周辺などで想定される小規模な戦争だ。中国は小さい戦争なら米国は出てこないとみている。その根拠は何か。米国は尖閣について2つの立場、見解を示す。1つは「日米安保条約の適用範囲だ」という。一方で、領有権について「米国は中立の立場だ」ともいっている。これはどういう意味か。中国にも日本にも「尖閣に出てくるな」ということだ。双方を抑止しようとしているということで、だから中国は尖閣をめぐる戦争に米国は出てこないと思っている。
 <安保条約が締結されていなかった韓国さえ、米国は朝鮮戦争の時に助けたことを知っている中共当局がそんな甘い発想をするワケないでしょ。(太田)↓>
 日本と中国との間に戦争が起きないようにするには、どうすればいいか。それは、日本が単独でも勝てるようになるか、中国に米国が必ず出てくると思わせるかのどちらかしかない。しかし、米国が必ず出てくると思わせることは無理だ。なぜなら、あの国(中国)は同盟というものを信じていないからだ。
 <日本が単独では勝てないなんてだ法螺を、一体、誰に吹き込まれたの?(太田)↓>
 だから、日本が単独でも勝てるようにするしかない。・・・」
http://www.sankei.com/premium/news/141110/prm1411100004-n1.html
 事実上の住民投票が行われたが、計算してみると、有権者の3分の1しか独立に賛成していない。
 カタロニア(カタルーニャ)、これじゃ、独立へのはずみをつけたことにならないんじゃないか。↓
 ・・・The poll, as expected, resulted in an overwhelming secessionist victory, with 80.7 percent of votes cast in favor of independence, according to the preliminary results released by the regional government of Catalonia early Monday. The results were based on 88 percent of votes counted. The government also forecast the final turnout figure would be 2.25 million voters.・・・
  Catalonia’s 7.5 million citizens, who include 5.4 million voters・・・
http://www.nytimes.com/2014/11/10/world/europe/catalans-vote-in-straw-poll-on-independence-from-spain.html?ref=world&_r=0
——————————————————————————————————————————————-
太田述正コラム#7294(2014.11.10)
<米国知識人のロシア認識(番外編)(続)(その2)>
→非公開