太田述正コラム#7588(2015.4.6)
<『大川周明–アジア独立の夢』を読む(その1)/私の現在の事情(続x59)>(2015.7.22公開)
1 始めに
 『チャイナ・セブン』がMHさん提供である旨を書き忘れていたところの、「『チャイナ・セブン』を読む」シリーズが終わったばかりですが、同じく『超マクロ展望–世界経済の真実』がMHさん提供であるところの、「『超マクロ展望–世界経済の真実』を読む」シリーズを引き続きペンディングにしたまま、今度は、やはり『大川周明–アジア独立の夢』がMHさん提供であるところの、「『大川周明–アジア独立の夢』を読む」シリーズを立ち上げることにしました。
 MHさんは、佐藤優による、『日米開戦の真実–大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く』、も提供されており、これを更に引き続きシリーズに仕立てることになるかもしれません。
 なお、表記中の本の著者である玉居子精宏(たまいこ あきひろ)は、「1976年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2004年、戦時中ベトナムに存在した日本の外地校「南洋学院」の取材を開始。05年ベトナム・ホーチミン市に移住。07年に帰国後も個人の記憶を通じて戦争の時代を辿る作業を続けている。」(奥付)という人物です。
2 『大川周明–アジア独立の夢』を読む
 「1938年(昭和13)のある日、一通の募集要項が日本全国の中学校、商業学校の学校長宛に発信された。
 「東亜経済調査局附属研究所練習生募集ノ件」と題され、発信元は東亜経済調査局附属研究所である。所長として大川周明の名前が記されていた。
 募集要項はそれぞれの学校内で張り出され、教師は学級で生徒たちに紹介した。
 その研究所は求める人物として「身体頑健ニシテ激務ニ堪ヘ得ル者」「秘密ヲ厳守シ得ル者」「家庭的係累少ナキ者」といった奇妙な条件をつけていた。また「一旦緩急アレバ必要ナル公務ニ服セシム」ともいっていた。「緩急」とは「危険や災難のさしせまった場合」(『大辞林』)であり、時節柄、戦争も想定した上での募集ではあった。」(20)
(続く)
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           –私の現在の事情(続x59)–
1 ロボット掃除機
 実は、眼鏡を買う気だったのに、買う必要がなくなり、しかも、新宿まで二度も足を運んだので、かねてから気になっていた、ロボット掃除機・・高級機種がちょうど眼鏡と価格的に同等・・を買う気になって、ヨドバシカメラ本店を訪れたのです。
 まだ、ヨドバシカメラのサイトにも登録されていない、パナソニックの最新ロボット掃除機のルーロ
http://panasonic.jp/soji/rulo/
を奨められ、昔懐かしい、交渉による値引きを経て、購入し、持ち帰りました。
 こいつは想像以上にスゴかったですねえ。
 ロボット掃除機が最近売れているワケです。
 我が家の二階は、(いくつか椅子をテーブルの上に載せる必要がありますが、ロボット掃除機が入れない、私のパソコン部屋兼寝室の奥の部分、及び、風呂場、を除いて、)全室勝手に掃除してくれます。
 (途中でトイレのドアを開ければ、掃除機が洗面所に入れなくなるので、トイレも(奥の部分を除いて)掃除してくれます。なお、風呂場については、入れても出られない・・出られなくなると音声で助けを呼ぶ・・ため、一工夫するか、風呂場は諦めてドアを閉めておくか思案中です。)
 また、一階も、(段ボール類で一杯の一室は別にして、)上がり口、冷蔵庫の置いてある部屋、ピアノ部屋、の全てを、勝手に掃除してくれます。
 もちろん、在来型の電気掃除機も、簡易紙モップも持っているのですが、それらは準備や片付けが面倒だったり、机やベッドの下の掃除は、膝を曲げなければならないところ、右膝に問題を抱えるようになってからは気が進まず、結局、掃除は敬遠しっぱなしで、オフ会でもない限りは、やらないで済ませてきました。
 その結果、ハウスダストまみれの生活になってしまっていました。
 そんな床面を目にするだけでも気分的によろしくないだけでなく、ダニが跋扈しがちですし、そもそも、私はハウスダスト(ダニ)アレルギーですから、いくら空気清浄機を使っていると言っても、甚だ健康にもよろしくない状態に陥っていたのです。
 それが、ロボット掃除機を使うと、家中がピッカピカになり、気持ちいいことこの上もなしです。
 ところが、昨日、初めて一階の掃除をやらせた時、一渡り掃除が終わった後、ピアノ部屋に再度進入をしてルーロが掃除を続けていた際、カーペットの端のヒラヒラを回転ブラシが巻き込んで、左右一つずつの回転ブラシのうち右側のものの三つの羽のうちの一つがもげてしまいました。
 (私は途中から二階に上がっていたのですが、ルーロから救いを求める声が聞こえました。)
 取説をちゃんと読むと、ヒラヒラに対する警告が書いてあったので、こりゃ自己責任だな、と1200円出して回転ブラシを買おうとヨドバシカメラに電話したところ、初期故障に近いケースだとして、パナソニックが水曜(明後日)に無償修理に来てくれることになりました。
 
 回転ブラシの件はご愛嬌として、炊飯器、電子オーブンレンジ、全自動洗濯機、自動皿洗い機、生協/スーパーの宅配、そして、ロボット掃除機、と来ると、もはや、家事なんて消滅したに等しい、と言うべきでしょう。
 専業主婦/主夫なんてものは、論理的に存在しえない状態になっている、ということです。
 ただ、そうなると、育児と介護の負担が相対的にムッチャ重く感じられるようになります。
 もとより、カネがあれば、相応にその負担の軽減はできるけれど、それにも限度がありますし、大部分の人にとっては、有意の軽減は困難でしょう。
 これじゃあ、少子化が進展するワケです。
 もちろん、そう遠くない将来には、育児も介護もロボットがやってくれる時代が到来することでしょうが、それまでの少子化/高齢化社会をどう乗り切るか、は全人類的な超重要課題であると言えそうです。
二、眼鏡
 いつもながら、記憶は全くあてにならないもので、オグラで、幅の狭い眼鏡を作っていたことに、一昨日だったか、当該眼鏡を偶然「発見」したことで思い出しました。
 作った結果が、視野が狭くなったような感じがする、しかも、オグラが独自に検眼して作った結果、パソコン画面を見た時、従前のものに比べると、ほんの少し違和感がある、というので、すぐしまい込んでしまい、使わなくなっていたのです。
 これからは、外出時等にこの幅の狭い眼鏡を使うようにすることで、二つの幅の広い眼鏡を延命させれば、ひょっとして、死ぬまで、もう眼鏡を新たに作る必要は生じないかもしれません。
 ところで、ニキョーって要するに小田急百貨店であるところ、小田急だけではなく、一般に百貨店が、高めの商品の正価販売・・セール時は除く・・をしているだけでなく、あれだけ良心的な売り方をしているとなると、百貨店が地盤沈下を続けるのは当然ではないでしょうか。
 最近、中共からの観光客の爆買のお裾分けに百貨店も若干は与ってるとはいえ、その文化的な役割を含め、百貨店は都市の施設として貴重な存在だけに、中長期的なその将来が私は心配でなりません。
三、komuro手製波動スピーカー
 komuro手製波動スピーカー(コラム#7533)を余り使っていないので、それではこのスピーカーにもkomuroさんにも申し訳ないと、リビングルームで、TV用途ないし(オフ会時等に)パソコン(で音楽を奏でる)用途に使おうと思い立ち、とにかく、USB-DACとアンプを揃えれば何とかなるだろうと、ヨドバシカメラのサイトを目を皿にして探し、最廉価で出ていたところの、FOSTEXのPC100UDB(USB-DAC)とAP05(アンプ)・・合わせて1万円ちょっと!・・を昨日買い、本日午前中に届きました。
 komuro手製波動スピーカーの4つの入力端子とアンプの4つの出力端子を計4本のアンプ付属スピーカーケーブルで繋ぎ、次いで、アンプのINPUT端子とTVのphones端子を付属ステレオミニケーブルで繋いだら、TV内臓のスピーカーよりいい音が出て、まず、第一の目的を達成しました。
 引き続き、今度は、USB-DACのUSB端子と携帯パソコンのUSB端子を付属USBケーブルで繋いだまではよかったのですが、USB-DACのphones端子とアンプのINPUT端子を、アンプ付属ステレオミニケーブルで繋ぎ、パソコンで音楽を出力したら、音がひずんで聞くに堪えません。
 試しに、USB-DACのphones端子にヘッドフォンを繋いで携帯パソコンから音楽を出力してみたところ、やはり音がひずんでしまうではありませんか。
 さっそく、FOSTEXのサポートに電話したところ、着払いでUSB-DACを送って点検させて欲しいが、USB-DACのphones端子とアンプのINPUT端子とをステレオミニケーブルで繋いではならない、USB-DACの2つのOUTPUT端子(RCAピンジャック)とアンプのINPUT端子とを、ステレオミニピンx2ケーブルを買って繋いでほしいとのこと。
 しかし、電話している時まではひずんでいたのに、摩訶不思議なことに、電話を切って再度ヘッドフォンで試してみたらひずみが消えていたので、USB-DACをFOSTEXに送るのは止めにしました。
 また、そう言えば、ステレオミニピンx2ケーブルがウチに一つあったことを思い出し、それを探して引っ張り出してきて、言われたようにUSB-DACとアンプとを繋いだところ、今度はひずみなしのいい音がしました。
 ようやく、第二の目的も達成したわけです。
 ここで、念のために、(大昔にGatewayパソコンに付属してきた、)サブウーファー付きのスピーカー3点セットと音を聴き比べてみたところ、(USB-DAC経由の)komuro手製波動スピーカーの方が(当然ながら)いい音がすることが確認でき、ついに、長年愛用してきたGatewayスピーカーセットをしまい込むことにしたところ、このセットのステレオミニケーブルがアンプ付属のものよりもはるかに長いので、前者の方を使うことにしました。
 以上、くどくど書いてきましたが、おかげさまで、ダイニングテーブルの上に、見栄えの良いkomuro手製波動スピーカーをオブジェを兼ねて常時置いておき、右手のTV画面を見ながら、真正面からTV音声をいい音で聴くことが可能になりました。
 (そして、いざという時に、このリビングルームに以前から常時置いてある携帯パソコン・・それに常時USB-DACを接続しておくことにしました・・で音楽を奏で、このスピーカーでそれを聴くこともできるようになりました。)
 大満足です。
 この際、改めて、これまでのkomuroさんの、累次のご厚意に対し、深く御礼申し上げます。 
四、タブレットでTVが見れない
 表記が、昨年末、タブレットをJ:COMから入手してすぐ起こったところ、サポートから裏技を教えてもらった、という話を以前にしたと思います。
 それから1か月以上、タブレットを使わずにいて、久しぶりにタブレットでTVを見ようとして、表記がまたもや起こったのですが、サポートに聞いたら、私が裏技の正しい手順を忘れてしまっていたためであることが分かり、赤面しました。
 その後、再び1か月以上経ってから、タブレットでTVを見ようとして、またまた表記が起こってしまい、4月1日に恐る恐るJ:COMのサポートに電話して、今度は裏技の手順をメールで送ってくれるように依頼しました。
 そうしたら、夜遅く、長文のメールが届いたのですが、どうやら、正しく裏技の手順を踏んだとしても表記が頻発しているようで、しかも、その原因たるや、多岐にわたっており、セットトップボックスとタブレット双方で、複雑なチェックと設定の変更を、順次試みるよう記されていました。
 K.Kさんの分かり易い指示とは大違いで、最初のあたりをちょっとやってはみたけれど、そのままになっています。
 とにかく、よほど、気力を振り絞らないと、その先をやる気になれないのです。
 タブレットは、(旧JCNたる)J:COMにとっても、私にとっても、鬼門だったようですね。