太田述正コラム#8017(2015.11.7)
<皆さんとディスカッション(続x2804)>
<太田>(ツイッターより)
英国も盗聴情報に基づき爆弾で墜落と推定。
(つまりは、出所は米国同様、エシュロンってことだな。)
出発時に貨物室のトランクの中又は上に爆弾を仕掛けたことまで推定されるに至った。
露はIsisなんかまともに標的にしてないのにいい面の皮だ。
http://www.bbc.com/news/world-europe-34742273
仏メディア、ボイスレコーダーで爆弾爆発音確認と報道。露、埃及便を何と全面停止。
(埃及はトルコに次ぐ露人人気外国観光地。)
埃及政府、英への報復(?)でシャルムエルシェイク英人救出便を殆んど飛ばさせず。
http://www.theguardian.com/world/2015/nov/06/putin-suspends-russian-flights-to-egypt-after-sinai-plane-crash
Isis内やりとりを傍受したのは在キプロスの英施設。
ここだけでも世界中をカバーしているらしい。
http://www.theguardian.com/world/2015/nov/06/mounting-suspicions-sinai-plane-crash-russian-response
旧植民地から旧保護国を傍受したって訳。
英国は、現在の身の丈もわきまえず、大英帝国の残滓をいつまで維持するつもりなのかねえ。
とまれ、大恥かいた露と埃及。
<太田>
関連記事だ。
本件で孤立したエジプト。↓
Resisting Bomb Theory, Egypt Finds Itself Increasingly Alone・・・
<1999年に操縦士の自殺で大西洋に墜落したエジプト旅客機の調査を妨害し、調査結果を否定したエジプト、を思い起こさせる。↓>
The widening chasm between Egypt and the world, some say, recalls an earlier crash, in 1999, when EgyptAir Flight 990 plunged into the ocean off the coast of Nantucket Island. Although American investigators said flight records pointed to the decisions of an Egyptian pilot, the Egyptian government blamed a malfunction in the Boeing airplane, and 17 years later the Egyptian-American dispute over the cause is still unresolved.
<観光、石油輸出、外国からの援助、在外エジプト人からの送金、がエジプトの4大収入。↓>
Tourism, especially in Sharm el Sheikh, has long been one of its four main sources of hard currency (the others are petroleum exports, foreign aid and remittances from migrant workers abroad).・・・
http://www.nytimes.com/2015/11/07/world/middleeast/egypt-russian-plane-crash-investigation.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&module=first-column-region®ion=top-news&WT.nav=top-news&_r=0
これまで、爆弾で墜落した旅客機は10機。↓
https://www.washingtonpost.com/news/worldviews/wp/2015/11/06/10-times-bombs-brought-down-passenger-jets/
<太田>(ツイッターより)
「同志社大・村田学長が落選 安保法制肯定に学内から批判…」
http://www.asahi.com/articles/ASHC66K87HC6PLZB02Y.html?iref=comtop_6_04
「たかじん」上で私の対露抑止戦前史観を批判されたことがある上、彼の安保法制肯定の理由・・対中の日米同盟強化・・も間違ってるが、何はともあれ、エールを送っておこう。
<supply2525>(同上)
習近平国家主席が何故、日本にとって利益?になる行動をしているのかをおしえて!おーたん。
<太田>(同上)
コラム#7989の「ものすごいことが起こっている」を読まにゃあ始まらないよ。
<東郷潤>
太田述正様、早速のご紹介ありがとうございます!
私どもの「ありがとうブログ」で感謝を述べさせていただきました。↓
「防衛キャリア30年 太田述正様 -日本独立の選択:「平和の絵本」から、ありがとう–
防衛庁のキャリア出身で元防衛庁長官官房防衛審議官にして、経営学修士(MBA)、政治学修士(いずれもスタンフォード大学)の大田述正様(以上情報は、ウィキより)が、ご自身のWEBで 絵本「独立の選択」をご紹介くださいました!
大田様、ありがとうございます!<(_ _)>
→太田述正コラム#8015(2015.11.6)」
http://peacepicturebook.blog29.fc2.com/blog-entry-771.html
またお時間の有りますとき、ぜひ中身もご高覧頂けますと、幸甚です。
取り急ぎ御礼まで。
<UB1gGM3s>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
≫面倒くさくて日本の順位を調べてないが・・。≪(コラム#8015。太田)
?
http://www.efjapan.co.jp/epi/
<太田>
おー70か国中30位だったの。
スゲー高いでねーの。
それでは、その他の記事の紹介です。
ナンマンダブ。↓
「トヨタも不採用、タカタ離れ一段と強まる・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20151106-OYT1T50150.html?from=ytop_main6
ノーベル賞授与の前にこういう話書いてくれー。↓
「〈番外編〉疥癬--ノーベル賞・大村智先生、もう一つの功績・・・」
http://mainichi.jp/premier/health/entry/index.html?id=20151105med00m010008000c
辛口の現在の日本評だ。
ま、そんだけ、心配してくれてるんだろうが・・。↓
http://j.people.com.cn/n/2015/1106/c94476-8972446.html
天安門事件の時の勇士、ウーアルカイシ、空しく吠える。
馬が習に膝を屈したと・・。↓
Taiwan’s President Caves In to China・・・
http://www.nytimes.com/2015/11/07/opinion/taiwans-president-caves-in-to-china.html?ref=opinion
習ちゃん、(ちゅうか、胡ちゃん当時からだが、)台湾に経済面でサービスこれ務めたのに、踏んだり蹴ったりだ、というコラムだ。↓
Meeting With Taiwan Reflects Limits of China’s Checkbook・・・
For the past eight years, the Chinese government has showered its former enemies in Taiwan with economic gifts: direct flights, commercial deals, even an undersea water pipeline. Trade is up more than 50 percent, and mainland tourists, once barred from traveling to the island, now arrive in droves, nearly four million last year alone.
<しかし、その結果は、台湾で反中共感情が高まっただけだった、と。↓>
But Beijing has discovered, again, that money cannot buy love.・・・
<台湾経済の不調もあるが、それ以上に、このままだと中共に併合されちゃうんじゃないか、という惧れのせい。↓>
Part of the problem in Taiwan has been slow growth; gross domestic product contracted in the last quarter, despite all the Chinese tourism and trade. Many are worried that investment in China has undermined Taiwan’s own industries. And even when the island’s economy performed better, wage growth stagnated, with the benefits of cross-strait trade going disproportionately to Taiwan’s business elite.
The larger concern, though, has been China’s intentions. Beijing considers Taiwan to be Chinese territory that must be reunited with the mainland, by force if necessary, and the demonstrations against Mr. Ma’s policies have been driven by fear that China is using trade to achieve what decades of military bluster could not.・・・
http://www.nytimes.com/2015/11/07/world/asia/china-taiwan-meeting-economy-protests-singapore.html?ref=world
米国は、南シナ海等で中共と軍事的に張り合うのは止めよ、と訴えるアメちゃんコラムだ。
(そう、その方が、より日本に「独立」を促すからねえ。ま、オバマはそのあたり、心得てるんだが、次期米政権には不安を覚えざるをえないだ。(太田))↓
・・・The history of this huge region has now begun to turn on its hinge. China is in the unstoppable ascendant. It is time for prudence on what could swiftly become a very nonpacific Pacific Ocean.
http://www.nytimes.com/2015/11/07/opinion/chinas-pacific-overtures.html?ref=opinion
ロンドンに(公害による)霧復活!
(やっぱ、そうじゃなくっちゃ。(太田))↓
The Return of London’s Fog・・・
http://www.nytimes.com/2015/11/08/opinion/sunday/the-return-of-londons-fog.html?ref=opinion
フォークランド戦争の時、サッチャー首相は形勢が不利になったら核兵器の使用を考えてたんだとさ。
(海上での核使用の敷居は極めて低いって前から私が指摘していることを裏付ける初の「事実」だな。(太田))↓
・・・He recalled a “terrifying” suggestion from Margaret Thatcher that “she would have been prepared actually to consider nuclear weapons had the Falklands gone sour on her”.・・・
<原潜搭載核弾道弾の使用ではなく、核機雷(等戦術核兵器)の使用が念頭にあった。
しかし、彼女自身が、いつでも使用できるよう、英海軍艦艇には戦術核兵器が常に搭載されてますよ、と聞いて驚いたんだと。↓>
・・・there were no scenarios where using Polaris could have been seriously considered. Only slightly more plausible might have been the use of nuclear depth charges, but the prime minister was as alarmed as her war cabinet colleagues when she discovered that these weapons were en route to the south Atlantic on surface ships as a matter of naval routine. ・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/496097d0-8324-11e5-8e80-1574112844fd.html
むしろ、双極性障害気味の方が社会的成功をおさめやすいってか?!↓
「感情の起伏激しいほうが社会の変化に適応しやすい 英研究・・・」
http://j.people.com.cn/n/2015/1106/c94473-8972680.html
<太田>
キリスト教を葬り去る、画期的な研究結果が米国で出たんだけど、その2記事、本日の有料読者向けコラムに回すね。
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<太田>
<Dellについて、>アップグレードに戻すインストールができなかったので、Win8.1に戻すインストールを始めました。
本日中に、Win10アップグレードにまで戻すつもりです。
<K.K>
それで残りのパソコンに関してですが、Epson、新旧富士通パソコンの3台も、Win10のアップグレードインストールまでで終わりにするという方針でOKでしょうか?
<太田>
はい。
その先のことは、「解決策」が出てから考えることにしたいと思います。
<K.K>
NECパソコンに関してですが、8をクリーンインストール(恐らく電話認証)→8.1→10というアップグレードを行いますか?
<太田>
はい。
<K.K>
手順に関しましは、週明けまで待ってください。
尤もEpsonパソコンは既にWindows8.1環境のバックアップが取れていますから、[03
Windows10へのアップグレード]と同様の手順でWindows10にアップグレードできます。
<太田>
明日午後、EpsonのWin10へのアップグレードを敢行します。
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一人題名のない音楽会です。
ガーディアンに掲載された、コラム、「悪夢をあなたに与える音楽–10選(Music to give you nightmares — 10 of the best)」(リンク付き)
http://www.theguardian.com/music/tomserviceblog/2015/sep/24/music-sleep-max-richter-brahms-lullaby-dream
(9月25日アクセス)の10曲を順次、丁寧にご紹介することにしました。
Wagner Die Walkure, Wotan’s farewell and magic fire music (“Leb wohl, du kuhnes, herrliches Kind!”)(注) 指揮:Pierre Boulez オケ:Orchester der Bayreuther Festspiele 歌唱:オーディン(Donald McIntyre)・ブリュンヒルデ(Gwyneth Jones)
https://www.youtube.com/watch?v=4tDP-K1dQ-M
(注)リヒャルト・ワーグナーによる、1856年作曲、1870年初演の楽劇、『ワルキューレ(ヴァルキューレ)』中、「第1幕でのジークムントによる「春と愛の歌」(「冬の嵐は過ぎ去り」)、「ヴァルキューレの騎行」として知られる第3幕の序奏、終盤で「ヴォータンの告別」からつづいて「魔の炎の音楽」で幕切れとなる部分はしばしば独立して演奏される。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AC_(%E6%A5%BD%E5%8A%87)
「序夜と3日間のための<楽劇、>舞台祝典劇『ニーベルングの指環』(または指輪、・・・Ein Buhnenfestspiel fur drei Tage und einen Vorabend “Der Ring des Nibelungen”)は、・・・ワーグナー35歳の1848年から61歳の1874年にかけて作曲された。ラストから発表され、4部作完結まで26年。上演に約15時間を要する長大な作品・・・4日間の内訳は以下の通り
序夜 『ラインの黄金』(Das Rheingold):2時間40分
第1日 『ワルキューレ』(Die Walkure):3時間50分
第2日 『ジークフリート』(Siegfried):4時間
第3日 『神々の黄昏(ラグナロク)』(Gotterdammerung):4時間30分」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AE%E6%8C%87%E7%92%B0
ワルキューレは、「戦場において死を定め、勝敗を決する女性的存在である。彼女たちは王侯や勇士を選り分け、ヴァルハラへ迎え入れて彼らをもてなす役割を担った」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AC
ヴォータンないし「オーディンは、北欧神話の主神にして戦争と死の神。詩文の神でもあり吟遊詩人のパトロンでもある。魔術に長け、知識に対し非常に貪欲な神であり、自らの目や命を代償に差し出すこともあった。・・・
ヴァルハラに、ワルキューレによって・・・戦死した勇者・・・を集め、・・・大規模な演習を毎日行わせるという。この演習では敗れた者も日没とともに再び蘇り、夜は大宴会を開き、翌日にはまた演習を行うことができるとされる。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3
命令に背いたブリュンヒルデを罰として覚めることなき眠りに就かせる場面。
(まだ生まれていないジークフリートが彼女を救うことになる。)
https://www.youtube.com/watch?v=4tDP-K1dQ-M 前掲
「ブリュンヒルデ・・・は、・・・ワルキューレの一人で、・・・『ニーベルングの指環』では、主神ヴォータンと知の女神エルダの娘とされる。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%83%92%E3%83%AB%E3%83%87
「ジークフリート (Siegfried)は、ドイツの英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』の主人公。・・・ネーデルラントの王子とされる。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88
Britten The Turn of the Screw(注) Op. 54, Act One: Scene 7 : The Lake 元リンクは切れていたので、第一幕全体の別リンクを掲げざるをえなかった。20:00~、36:00~、42:40~の各場にお化けが出てくる。
https://www.youtube.com/watch?v=9xpmEt8pzsw
(注)『ねじの回転』は、(「ヘンリー・ジェイムズ<(Henry James。1843~1916年)>の中編小説。・・・ある屋敷に宿泊した人々・・・そのうちの一人が、かつて自分の家庭教師だった女性からの手紙に書かれた体験談を読み始める。彼女はある人から彼の所有する屋敷での住み込み家庭教師(ガヴァネス)を頼まれる。所有者の甥と姪、それに家政婦と召使しかいないはずの屋敷で、彼女は着任間もなく正体不明の男を見かける。それは世にも恐ろしい体験の始まりであった。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AD%E3%81%98%E3%81%AE%E5%9B%9E%E8%BB%A2
この作品に基づくオペラをベンジャミン・ブリタン(Benjamin Britten。1913~76年)が作曲。1954年に初演。
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Turn_of_the_Screw_(opera)
(続く)
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太田述正コラム#8018(2015.11.7)
<日進月歩の人間科学(続x37)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x2804)
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