太田述正コラム#8173(2016.1.24)
<皆さんとディスカッション(続x2882)>
<太田>(ツイッターより)
「…「日本の駅弁はしばしば、『同業』である中国高速鉄道の弁当を辱めるのに用いられる…どうしてこれほどの差が出るのか…」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e7%be%8e%e3%81%97%e3%81%8f%e3%81%aa%e3%81%84%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e3%81%ae%e9%a7%85%e5%bc%81%e3%80%81%e7%be%8e%e3%81%97%e3%81%84%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e9%a7%85%e5%bc%81-%e6%b1%ba%e5%ae%9a%e7%9a%84%e3%81%aa%e5%b7%ae%e3%81%af%ef%bc%9f/ar-BBoACFk?ocid=iehp#page=2
「…反日の女性、初めての海外旅行で日本へ…」
http://news.livedoor.com/article/detail/11096785/
当局と人民の日本礼賛。
<太田>
もう少し引用しておこう。↓
前者⇒「・・・まず、日本の駅弁は当局による厳しい要求のもと、その日に作ったものをその日のうちに売ることになっている点、季節によって内容に変化がある点、そして日本人は冷たいものを食べる習慣があり、再加熱というプロセスを考慮する必要のない分、食感や食味が保たれている点を挙げた。
さらに、「背後にあるのは往々にして、体制の問題だ」と「真顔」で指摘。中国の弁当は1社が請け負っているのに対して、日本では多くの会社が自由競争を繰り広げてきたとし、中国では「弁当がイヤならカップ麺を食え」となるが、日本では同業他社に客を奪われることになることを説明した。そのため、日本の駅弁会社は質の向上に努め、美味しいうえに楽しい商品で客を引きこむのであると論じた。
そして最後に「カップ麺で満足している乗客は、弁当の不味さなど気にならない」という表現を用いたうえで、「製品の質を決めるのは、生産者や体制だけではない。消費者のニーズもとても重要だ」と指摘した。・・・」
後者⇒「・・・日本の最初の印象は、「とてもきれいで、本当にちりひとつなかった」ことだという。ホテルについては、「部屋は広くはなかったけど、必要なものはすべてそろっていた」といい、「無料のWi-Fiのほか、エアコン、冷蔵庫、テレビ、金庫、ベッド、羽毛布団、温水洗浄機能付きのトイレ、スリッパ、懐中電灯、ポット、ドライヤー、アメニティなど、ホテルではなく自宅にいるような快適さを感じさせてくれた」という。・・・
「日本の農村の家は、基本的にみんな別荘のような1~2階建ての木造の建物だった。野原は国内ほど広くはなかったが、独特の趣があった。工場による汚染はなく、煙突から出る煙も雲と同じく真っ白だった。そのため、晴れてさえいれば空は青々として、雲は綿のようにかわいらしかった」とつづった。・・・」
関連記事だ。
かなり、古いのもあるけどね。↓
<当局系1つ>
「・・・中国国内では、中国経済の成長に対して「天狗になっている」かのような論調も見られるが、日中には想像もできないほど大きな差がある・・・
日本には世界に名だたる大企業が数多く存在し、その多くは中国人でも見聞きしたことのある社名である<し、>・・・こうした日本企業は世界の各産業をリードするような先進技術を持つ・・・<。そして、>こうした先進技術の分野では日本の競合相手は主に欧米の企業であり、中国企業は「相手にもならないのが現実・・・
中国経済が急速に成長したことは事実だが、日本は戦後の焼け野原からわずか四半世紀で「軽々と」、世界の先進国へと成長した・・・し、日本の国外における資産規模や産業の効率性などにおいても中国を遥かに上回っている・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11099651/
<人民系4つ>
「中国人女性が日本で一番驚いたこと=駅のホームで「さすがは日本!」と感嘆していたが…」
http://www.recordchina.co.jp/a119087.html
「ラーメン屋で靴を脱いだ私に近づく店員、「マナーが悪い!」と言うのかと思ったら…―訪日中国人女性…」
http://www.recordchina.co.jp/a107522.html
「ありったけの感謝の気持ちを伝えたが…」と訪日中国人女性、その後の従業員のひと言に「穴があったら入りたい」…」
http://www.recordchina.co.jp/a102693.html
「中国人女性が日本の美容院を初体験!「私の髪は一生短いまま」…」
http://www.recordchina.co.jp/a83320.html
<太田>(ツイッターより)
「…日本の玉川、中国の玉泉山・神仙泉の水は、どれも最高に良い水、すなわち上水だった。
建国者の水に対する哲学(得水法)は、その国の民の暮らしだけでなく、国の興亡盛衰にまで影響を及ぼした。
水をきちんと手に入れた2都市(北京と東京)は帝国の首都という地位に上ったが、井戸までわざわざ埋めてしまった都市(漢陽)は、藩国の首都として辛くも命脈を保った。…
「水」で見る北京・東京・ソウルの歴史…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/01/23/2016012300446.html
日本と支那を引き合いに出すのではなく、日本だけを引き合いに出すようにならなきゃ本物じゃあないが、取りあえずはよしとしておこう。
<YT>
≫世界人口密度一覧地図だ。これ見ると、ある意味で確かにアジアは先進性において一つであり、当然のことながら世界の中心なんだな、と思うねえ。≪(コラム#8169。太田)
西暦1400年当時、人口1000万人以上を擁する地域は、インド、チャイナ、日本のみであり、「三国一」とは名実ともに「世界一」の意味だったわけです。
出展: 歴史上の推定地域人口
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E4%B8%8A%E3%81%AE%E6%8E%A8%E5%AE%9A%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E4%BA%BA%E5%8F%A3
<太田>
以下の要領でオフ会を開催します。
ふるってご参加を!
東京オフ会 2016年 3月26日(土)14:00~22:15
場所 大田区の太田の自宅(最寄駅は西馬込。出席者に詳細開示)
会費 500円 当日徴収
なお、桜並木の観桜会(行き帰り)を兼ねている。
一次会
14:00
机等の準備・参加受付
14:15
講演 「改めて日本文明について」を予定
15:15
自己紹介
休憩
質疑応答
・・途中で帰るのは自由
(ソフト飲料付。第三のビールを@100円、コーヒー(豆挽を含めセルフ)を@70円で希望者に提供)
二次会(追加的会費不要)
18:00(目途)
参加者は、各自、自分用のおかずと飲み物を持参。西馬込駅から太田宅に向かう
途中のコンビニ2か所(どちらもセブンイレブン)ないしスーパー(キタムラ)・・全て左側・・で購入してくることを推奨。
太田宅の冷蔵庫、電子レンジ、ガスコンロ等使用可。お湯、氷は提供。
白飯、食パンも提供。
22:15 お開き・机等の後片付け
・・途中で帰るのは自由
お申し込みは下掲から。↓
http://www.ohtan.net/meeting/
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
米国の知識層は、トランプが大統領有力候補の座を不動にしたことに半狂乱状態だ。↓
<もう止めようがない、とさ。↓>
The Way to Stop Trump・・・
THIS is, of course, a pointless column. The Republican presidential race is over, as you may have heard. Donald Trump has the nomination wrapped up — in the most luxurious, velveteen packaging you’ve ever seen. You’ve seen his polling lead: It’s yuge<=huge>. You’ve watched his rallies: They’re even yuger. You’ve heard from the insiders, the panjandrums<=お偉方達>, the grand poo-bahs<=高官達>: He’s a man they can do business with; Bob Dole guarantees it. You’ve heard from Sarah Palin, and when has her political judgment ever failed?・・・
http://www.nytimes.com/2016/01/24/opinion/sunday/the-way-to-stop-trump.html?ref=opinion
<女性を大統領にしてもよい、と米国人の大部分が思うようにはなった。↓>
・・・When a Gallup survey first asked Americans if they were willing to vote for a woman for president, in 1937, only one-third said they were. By last year, 92 percent were willing to do so.・・・
<そして、トランプの女性蔑視発言に不快感を抱く人の方が多いことは事実だが・・。↓>
Trump’s disgust for female bodily functions — he has also referred to women urinating or pumping their milk as “disgusting” — also seems very 1970s, and these days what’s yucky<不快> is no longer bodily functions but rather Trump’s discomfort with them.
<それらが、クリントンを対象に発言されていることこそ、米国における女性の地位向上を示すもの、だとさ。↓>
When Republican “mad men” make sexist comments — Trump using a vulgarism about Clinton’s 2008 loss to Obama or Ted Cruz saying Clinton needed a spanking — the Clinton campaign barely conceals its delight as it sounds the trumpets.・・・
http://www.nytimes.com/2016/01/24/opinion/sunday/clinton-trump-and-sexism.html?ref=opinion
<ペイリンおばさまのトチ狂った言動は、副大統領候補当時も(トランプを推した)現在も、女性一般への侮蔑には全く転化していない、とさ。↓>
・・・when Palin turned out to be utterly unqualified and unintelligible, spouting her own special Yoda-like language, it did not reflect poorly on women as a whole — only on her and John McCain. What the hell were you thinking, Senator?
Ordinarily, it’s considered sexist to call a woman shrill. But Palin liberated us on that score. She really is shrill.・・・
<むしろ、女性だってトチ狂うことを示したという意味で、ペイリンおばさまは多大なる貢献をした、だと。↓>
Palin has done us a favor by proving that a woman can stumble, babble incoherently on stage and spew snide garbage, and it isn’t a blot on the female copybook.
It’s all on her. Can I get a hallelujah?
http://www.nytimes.com/2016/01/24/opinion/sunday/sarah-palin-saves-feminism.html?ref=opinion
20年前に宗教的な人が90%だったアイスランドで今や、それが50%を切った、とさ。↓
・・・Only 20 years ago, nearly 90 percent of all Icelanders were religious believers. Today, less than 50 percent are.・・・
<世界的には、アフリカと中東で、34歳未満の人々の宗教性は増している!。↓>
・・・internationally, those younger than 34 tended to be more religious than older citizens — especially in Africa and the Middle East, where eight out of 10 people consider themselves to be religious.・・・
<但し、アイルランドじゃ、今でも、たとえ、無神論者であれ、宗教税を支払わなければならない。↓>
・・・all Icelanders — even atheists — have to pay a tax that is distributed among 40 religious institutions, including the Evangelical Lutheran Church.・・・
https://www.washingtonpost.com/news/worldviews/wp/2016/01/23/in-this-country-literally-no-young-christians-believe-that-god-created-the-earth/
ついに、狩猟採集時代の暴力性を裏付ける(?)証拠の話(コラム#8168(未公開)、8169)、NYタイムス・サマが社説でお取上げになっただー。
日本人一般が何の関心も示していないのは当然として、私が狩猟採集社会の人間主義性に疑問符が付くとして強い関心を抱いてる以上に、米国の、リベラルキリスト教徒たる知識層はショックを受けてるってことだな。
<善だった人間が禁断の実を食って悪くなったと聖書に書いてあるというのに、だと。↓>
・・・The biblical creation story posits that our forebears were inherently pure and peaceful and only fell into nasty struggles for dominance with the knowledge of the forbidden fruit.・・・
<もともと悪だった、とホッブス、ルソー、オバマは主張したが・・。↓>
Not so, proclaim proponents of a rival theory that war has deep biological roots, and we’ve been waging it forever. That’s what we are, argued the philosopher Thomas Hobbes; not so, declared Jean-Jacques Rousseau. Even President Obama jumped into the debate when, in his Nobel acceptance speech in 2009, he asserted that “War, in one form or another, appeared with the first man.”・・・
http://www.nytimes.com/2016/01/24/opinion/sunday/is-warfare-in-our-bones.html?ref=opinion
バイク用ヘルメットを付けると人はバイクに乗ってなくても危険な行動をやりがちになるんだと。↓
Wearing a bike helmet might make you more dangerous・・・
・・・this could mean that people using protective equipment might take risks against which that protective equipment cannot reasonably be expected to help.”・・・
<だから、シートベルトもアメフト用ヘルメットもアブナイのだという。↓>
・・・people may drive differently when wearing seatbelts, or make more aggressive American football tackles when wearing helmets.・・・
<防弾チョッキを着た兵士も!↓>
・・・this could affect all sorts of situations, perhaps even how soldiers make strategic decisions when wearing body armour.”
http://www.theguardian.com/science/2016/jan/24/bike-helmet-appetite-danger
アマゾネス伝説についての詳細な記事だ。↓
http://edition.cnn.com/2016/01/13/world/warrior-women-amazons-horsewomen-archers-history/index.html
<太田>
ほぼ、1週間に1回、Epson以外のパソコンをメンテ目的で起動していますが、<昨日、>Dell、富士通新、富士通旧を起動したところ、ゴミ箱に、それぞれ、(アルファベットと数字だけ<が羅列された>長い名前の)752、596、5582個のファイルが、入っており、消去しました。
(Dellについては、・・そして、富士通新でも?・・以前に気付き、消去したことがありますが、その時は、次第にファイルの数は少なくなりつつも、消去する都度、何百個ものファイルがゴミ箱の中に復活してたまげた記憶があります。なお、今回は、各パソコンとも、一発で一応削除を完了できました。NECパソコンについては、<本>日チェックします。)
大して実害はなさそうですが、一体何が起こっているのでしょうか。
また、同様の「障害」がEpsonでは生じていないのはどうしてなのでしょうね?
・・・
今、Epsonのゴミ箱にも、21個のファイルが勝手に収納されていることに気付き、削除しておきました。
断言できないけれど、これ、初めてじゃないですかね。
但し、先ほどの3つのパソコンの場合と違って、ファイル名が、例えば、
goog-downloadwhite-digest256
であり、意味のある文字列になっていました。
<K.K>
>Dell、富士通新、富士通旧を起動したところ、ゴミ箱に、それぞれ、(アルファベットと数字だけの長い名前の)752、596、5582個のファイルが
起動させる時間が短かった為に、Windowsを含めた何らかのソフトウェアのアップデートに失敗したのではないか、と現時点では思います。
(もしそうであるならば、EpsonPCでは同様のファイルが発生しなかったことが説明できます。)
≫Epsonのゴミ箱にも、21個のファイルが勝手に収納されていることに気付・・・≪
こちらに関しては調べてみたのですが、どうやらFirefox絡みらしいということしかわかりませんでした。
(Firefoxは、Googleにアクセスして危険なサイトのリストを取得するのですが、それ関連らしいとしかわかりませんでした。
もしFirefox絡みであるとすれば、他のPCでFirefoxを起動し危険なサイトにアクセスしていない場合、同様の現象は起きませんので、一応説明がつくと思います。)
いずれにしましても、同じ現象が再び起こるかもう一週間様子を見てみてください。
<太田>
了解。
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リトヴィネンコ暗殺(コラム#8169)に関するワシントンポストとガーディアンの記事は、本日の有料コラムに回すことにしました。
また、「芥川賞的私小説的「実話」」(コラム#8131)の進展に巨大な影響を及ぼす、NYタイムス記事1つは事柄の性格上、当面、紹介を見合わせることにしました。
皆さんとディスカッション(続x2882)
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