太田述正コラム#8231(2016.2.22)
<皆さんとディスカッション(続x2911)>
<太田>(ツイッターより)
「戦国大名・北条氏の縁で「ゴミ処理協定」…」
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160221-OYT1T50031.html?from=ytop_ylist
この記事を読んで調べたら、今では、後北条家の祖の北条早雲って素浪人どころか、桓武平氏の名門の伊勢氏の出身ってのが通説になってんだね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9D%A1%E6%97%A9%E9%9B%B2
吃驚だ!
<Toshi>(同上)
≫「…<蒋経国は、李登輝>の「仕事に責任感がある。誠実。大風呂敷を広げない」など性格を理解し、「日本人の特徴を、(さらに)見てやろう」との考えで<副総統に>抜擢したという。…」・・・蒋は、露に奉仕するスターリニズムではなく、「本来」の共産主義であるトロツキズムの教育をソ連で受けた・・・から、台湾で、旧日本帝国臣民であった本省人達が共産主義の理想とする倫理を身に着けている(=人間主義者である)ことに吃驚し、その代表格たる李を抜擢して後事を託そうとした、ということだろうね。≪(コラム#8223。太田)
蒋経国から李登輝への系譜は偶然ではなく(教育の賜物としての)人間主義を礎としている訳ですねえ。
お見事です。
腑に落ちました。
<太田>
久しぶりのインターネット浚渫です。
[?](2013.3.27)http://smcb.jp/ques/58296
「・・・元防衛庁防衛審議官の太田述正は「外国企業からの防衛装備の調達に商社が介在しているのは、“逆マネーロンダリング”目的です。つまり商社で、防衛省が国民から預かった税金というきれいなカネが汚いアングラマネーに変換され、その商社、防衛省、自民党系政治家、そして輸入元の外国企業の間で山分けされるわけです。・・・」
[けろりん](2014.8.16)http://iamiam172.jugem.jp/?eid=1021
「・・・元防衛庁防衛審議官の太田述正は「外国企業からの防衛装備の調達に商社が介在しているのは、“逆マネーロンダリング”目的です。つまり商社で、防衛省が国民から預かった税金というきれいなカネが汚いアングラマネーに変換され、その商社、防衛省、自民党系政治家、そして輸入元の外国企業の間で山分けされるわけです。商社から防衛省へのキックバックは、もっぱら防衛省OBの天下りの受け入れという形で行なわれます。これに比べれば、今話題になっている接待など金額的にはゴミみたいな話なのです」と政界に蔓延った根深い癒着構造を指摘している・・・」
⇒何ちゅうことない、「山田洋行事件」のウィキペディアに以下のくだりがあるからなんだね。(太田)↓
「・・・元防衛庁防衛審議官の太田述正は「外国企業からの防衛装備の調達に商社が介在しているのは、“逆マネーロンダリング”目的です。つまり商社で、防衛省が国民から預かった税金というきれいなカネが汚いアングラマネーに変換され、その商社、防衛省、自民党系政治家、そして輸入元の外国企業の間で山分けされるわけです。商社から防衛省へのキックバックは、もっぱら防衛省OBの天下りの受け入れという形で行なわれます。これに比べれば、今話題になっている接待など金額的にはゴミみたいな話なのです」と政界に蔓延った根深い癒着構造を指摘している。・・・」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E6%B4%8B%E8%A1%8C%E4%BA%8B%E4%BB%B6
⇒ウィキペディアと言やあ、「中国脅威論」のにも以下のくだりを発見。↓
「・・・1980年代にはこのソ連脅威論が再び台頭するが、ソ連崩壊によって終了する(なお、この脅威論は、危機感を煽るために防衛庁(現 防衛省)によって捏造されたものである事が、後年太田述正によって暴露されている)。・・・」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%84%85%E5%A8%81%E8%AB%96
だけど、それなら、どーして、最近の私の「中国脅威論」についてのモノスゴ指摘を取り上げてないんだい?(太田)
[とくまる](?)http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/L4/240314.htm
「・・・ついでですが、太田述正のツイッターでBBCが廃墟になったデトロイトの写真をアップしていることが紹介されていました。ご参考まで。
デトロイト車社会の未来なり
デトルイット明日のトヨタの姿なり
http://www.bbc.co.uk/news/in-pictures-17095523
[匿名希望](2013.11.14)http://blog.goo.ne.jp/nvno/e/684701ebcf325a88720ea2d7fcae4e8d
「 –国民の知的劣化が世界でも重要な社会問題だと認識すべき–
かつて序列・階級社会においては、国民の知的劣化は支配する側にとっては好都合であり望むものであった。
現在、豊かな日本においては共認による社会になりつつある。しかし、この新たな社会成立・持続には、皆(民衆全員)の高い知的教養が必要であるが、最近どんどん劣化していっているふしがある。
特にこの問題は、かつて豊かであった米国が序列・階級社会化へと移行させると同時に国民の知的劣化(極端な階級化)が激しくなってきた。
以下に太田述正のコラム
<中略(コラム#2890からの引用)>
引用終わり
・今の日本もかつての米国同様の流れになっているようにも思われる。総理大臣の質はかつてと比べてどうだろうか?
・国民の知的劣化は国力を始めとした、これからの新たな社会の流れにおいて非常に危惧すべき問題であると考えられます。 」
⇒ところで、下掲↓を発見。
日本人による選択だが、71人の1人に、鳩山由紀夫元首相等とともに列記される栄誉に浴してるだー。
Category:スタンフォード大学出身の人物 71
https://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%87%BA%E8%BA%AB%E3%81%AE%E4%BA%BA%E7%89%A9 (太田)
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
下掲の部分の典拠は日英のウィキペディアからは得られなかったが、事実だとして、彼が葬られている墓地
https://en.wikipedia.org/wiki/Basilica_of_St_Peter_and_St_Paul
からして典型的なカトリック教徒であったと考えられるチャペックが、リベラルな反共産主義者であったにもかかわらず、(法王庁とは違って、)当時の日本の対赤露抑止戦略の意義を全く理解できていなかったことを示している。↓
「・・・チェコの作家カレル<・>・・・チャペックは日本にも手厳しい。『山椒魚戦争』には「有色人種の代表権を主張する日本」が登場。また日本人は進歩を大胆に受け入れるが、その空想力は変化の本質を理解しようという方向には向かわず、歴史を都合よく読み替えることに向けられると指摘する。この耳に痛い指摘は、今もあてはまりそうで、残念だ。」
http://book.asahi.com/reviews/column/2016021700001.html?iref=comtop_list_cul_b01
桂文枝と紫艶(コラム#7647)の不倫報道の火元の『フライデー』記事はこれ。↓
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160219-00010000-friday-ent
<紫艶は、正直に話してるっぽい。(太田)↓>
「紫艶は20年間の交際強調 号泣…「師匠は師で、父で、恋人」・・・」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160222-00000012-spnannex-ent
<もともとスネにキズを持つ文枝。↓>
「文枝、99年にも愛人報道…「東京支社長」月60万円“お手当” ・・・」
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/02/22/kiji/K20160222012086680.html
<ウソつき文枝。(太田)↓>
「・・・桂文枝(72)が21日、東京都内で騒動を謝罪した。不倫の事実自体は否定したものの、「嫁さんを裏切るようなことになって…」と涙を浮かべ、何度も声を詰まらせた。・・・
不倫疑惑については「事実と違う。(不倫は)20年と書いてあったのにはびっくりした」と否定した。紫艶とは2年前、東京の落語会で会ったのが最後で、それ以前も「12年ぐらい会っていなかった」という。
出会ったのは約20年前。吉本興業で後に社長となる林裕章氏(故人)に「うちにも演歌歌手ができた。応援してやってくれ」と紹介され、2000年に紫艶と改名した際には名付け親となった。文枝は「自分の子供ぐらいの年で、そういう感じで応援していた」と説明し、掲載された写真についても「14、5年前に、(仲間と)みんなで和歌山へ行って、彼女も誘った」とグループでいたことを明かした。
<紫艶がバラしたことに嫌味節、その上で口封じ。(太田)↓>
同誌に交際関係を証言した紫艶に対しては「ああいうことをする人ではないと思っているので非常に心配しております。これから歌で頑張ってほしい」と気遣った。・・・
<落語のオチよりひどい、語るに落ちた、というエンディング。(太田)↓>
<そして、>「本当に自分でも情けない」とうつむき、「これからは真剣に落語と向かい合って、頑張っていきたい」と“会見”を締めた。」
http://www.sankei.com/entertainments/news/160222/ent1602220001-n1.html
中共当局、訪日中共人民に、今後の爆買対象を「指示」。↓
「春節(旧正月、今年は2月8日)の大型連休期間中も中国人観光客が日本に大挙したが、これまでの家電製品の「爆買い」とは異なり、日本の文化関連の商品にその注目が次第に移行してきている。・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2016/0217/c94473-9017699.html
中共当局、ここまで日本人に言わせて、中共の芸術家連中を叱咤。↓
「東京藝術大学美術学部長の保科豊巳教授<いわく、>・・・「芸術の創作は温故知新、つまり過去の芸術家の創作環境や創作状態を深く理解し、学習し、体験することで、新しさを理解し、現代芸術家の思想を生み出すことができる。両者は互いに補い合う関係だ。ただ最も重要なのは過去の芸術家たちの枠組みを捨て去ることだ」と保科教授は語る。
また取材の中で「芸術家として広い視野を持たなければならない。様々な学問を全て吸収して創作のインスピレーションとすることで、はじめて優秀な作品を作り続けることができる」と強調している。・・・
保科教授は、中国において近代水墨芸術に力を入れる芸術家がますます増えてきており、数多くの優秀な画家現れていると語る一方で、現在中国のほとんどの水墨画家は古典的な名家の模倣に留まっており、その作品の多くが古典的な名作を越えてはいないとした。・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2016/0217/c94473-9017971.html
ロンドン市長(保守党)、EU脱退支持を表明。↓
Boris Johnson joins campaign to leave EU・・・
http://www.theguardian.com/politics/2016/feb/21/boris-johnson-joins-campaign-to-leave-eu
トランプ閣下御自ら、民主党はクリントンで決まり、と御託宣。↓
Donald Trump Predicts He’ll Face Hillary Clinton in the General Election・・・
http://time.com/4231784/donald-trump-hillary-clinton-general-election/?xid=homepage
とはいえ、ごく少数だが、いまだにクリントン指名に疑問符を付ける記事もある。↓
Why Hillary and Bernie both won and lost in Nevada・・・
http://www.bbc.com/news/election-us-2016-35624018
<亭主の「不倫」の時に、相手のモニカ・ルインスキーをヒラリーが非難したのは許せない、とするフェミニストたる女性によるコラムだ。↓>
・・・Hillary Clinton・・・ called Lewinsky “a narcissistic loony tune”.
Of course she did. Who among us, when confronted by infidelity, has not felt the urge to place the blame on the guilty party who is not our partner? Hillary Clinton was talking about a woman who had had an affair with her husband and threatened not only to bring down her marriage, but the extraordinary political career that they had crafted together over 20 years. A career that they’d built in spite of the fact that the Bill Clinton had been repeatedly accused of alleged sexual misconduct while in various offices.・・・
http://www.theguardian.com/us-news/2016/feb/21/bill-clinton-monica-lewinsky-hillary-president
<中間選挙で民主党が連敗したのは、民主党支持の若者の投票率が低かったから。
ヒラリーじゃあ、若者が大統領選に来ず、トランプに負けるかも、とさ。↓>
・・・In a party whose election victories are increasingly dependent on heavy turnout among younger voters (when they don’t show up, the Democrats lose, as they did in 2010 and 2014), Sanders has overwhelmed Clinton among those under 45. He did it again in Nevada’s caucuses on Saturday.・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/two-legacies-two-fates-and-what-they-say-about-the-two-political-parties/2016/02/21/0b0351ca-d8de-11e5-925f-1d10062cc82d_story.html?hpid=hp_no-name_opinion-card-f%3Ahomepage%2Fstory
トランプ阻止を、とのアメちゃん知識人達の声は、だんだんヒステリックになってきた。↓
<超党派で阻止を、とさ。↓>
The moment of truth: We must stop Trump・・・
The only way to stop him, then, is to achieve just that kind of coordination across party lines and across divisions within parties. We have reached that moment of truth.・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/moment-of-truth-we-must-stop-trump/2016/02/21/0172e788-d8a7-11e5-925f-1d10062cc82d_story.html?hpid=hp_no-name_opinion-card-b%3Ahomepage%2Fstory
<しかし、もはや絶望、との声も。↓>
Is There Any Stopping Donald Trump?・・・
http://www.nytimes.com/2016/02/21/opinion/is-there-any-stopping-donald-trump.html?ref=opinion&_r=0
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太田述正コラム#8232(2016.2.22)
<無神論の起源(その4)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x2911)
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