太田述正コラム#8377(2016.5.5)
<皆さんとディスカッション(続x2984)>
<コラム#8375の訂正>(ブログは訂正済)
米国で、結婚したカップルの美人度・美男度の相関度が、長い付き合いの後の結婚が減るのとともに減少してきているとさ。

米国で、結婚したカップルの美人度・美男度の相関度が、長い付き合いの後の結婚が減るのとともに増大してきているとさ。
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<太田>(ツイッターより)
 「世界教育システムランキング、首位は「韓国」、日本は2位…シンガポール(3位)、香港(4位)…2012年までの…1位だったフィンランドは5位、スウェーデンは21位から24位に…大学…進学率が95%…超<の>韓国…日本は60%強…」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e4%b8%96%e7%95%8c%e6%95%99%e8%82%b2%e3%82%b7%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%a0%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%82%ad%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%80%81%e9%a6%96%e4%bd%8d%e3%81%af%e3%80%8c%e9%9f%93%e5%9b%bd%e3%80%8d%e3%80%81%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%af2%e4%bd%8d/ar-BBsCK9D?ocid=iehp#page=2
 データの得られる最低評価国は前回も今回もインドネシアだとさ。
 「英教育関連企業、PEARSONが…実施」した割にはまともな評価が出ていると思うけど、学歴(大学進学率)が高ければ高い程評価が高くなるってオカシくないか?
 大学教育についてこれる人間が大部分なんて社会があるワケないからね。
 「東芝の米原発子会社ウェスチングハウス(WH)の…社長兼最高経営責任者(CEO)は…中国で10基の原発受注を見込み、交渉が進んでいると明らかにした。…」
http://www.asahi.com/articles/ASJ5456Z1J54UHBI01K.html?iref=comtop_6_06
 習ちゃん東芝救済に動く?
 とまれ、FT買収後の日経、企業記事で精彩を欠いてるね。
 「不動産王ドナルド・トランプ氏が米共和党の大統領候補に事実上決まったことについて、中国と日本が対照的な反応を示している。中国は韓国、日本など同盟国との関係を見直すとするトランプ氏をひそかに歓迎。日本の政府・主要メディアはトランプ氏の浮上を「悪夢」と表現するほど戸惑っている。…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/05/05/2016050500476.html
 こういう記事を日本の主要紙電子版がなんで載せないんだろ。
 但し、朝鮮日報の理由の分析は間違っとるで。
 習ちゃんがトランプの大ファンなのは、僕同様、「経済<政治」であり、その「政治」の最重要テーマが日本の対米「独立」にあるからなのよ。
<いうはやすし>
≫面白い指摘だが、ちゃんと学術論文にしなくっちゃ。≪(コラム#8375。太田)
 <昨>日読んでいた本(橘玲「言ってはいけない–残酷すぎる真実」新潮社)に、 ユダヤ人の知能について書かれていました。
 出典が(大体ですが)確認できたので、ご紹介します。
 まず事実:
1. ギリシア・ローマ時代、「ユダヤ人の知能が高い」と述べた文献は皆無(当時知能が高いと言われていたのはギリシア人)。
2. 知能が高いのはアシュケナージ・ユダヤ人(平均IQは112~115)だけ、スペインに住んでいたセファルディーや中東・北アフリカに住んでいた ミズラヒムなどの知能は平均と変わらず。
 そこでなぜアシュケナージの知能が高くなったかですが、Cochran-Harpendingは、アシュケナージが金融業に特化を余儀なくされたことと極端な同族婚(混血率が1世代あたり1%未満)のため、(金融業に有利な)数学的知能の高さが遺伝したと主張しました。
 これらの仕事は評判になったようで、本のwikiエントリーがあります。
https://en.wikipedia.org/wiki/The_10,000_Year_Explosion
https://en.wikipedia.org/wiki/The_10,000_Year_Explosion#Ashkenazi_Jews
 また、彼らの論文もダウンロードできます。
http://web.mit.edu/fustflum/documents/papers/AshkenaziIQ.jbiosocsci.pdf
 Cochran-Harpending説が必ずしもオーソライズされたわけではなさそうですが、内田説よりは信ぴょう性があるかと。
<とりあえず>
 多分、太田さんは気付いていないと思うのだが、
『新【たった一人の反乱】太田述正 目指せ!日本独立3』のスレッドが2週間ぐらい前から出来ています。
とりあえず、ご確認を!
<太田>
 いやー、全然気が付かなかった。↓
http://jbbs.shitaraba.net/news/5681/
 で、さっそく、「バックナンバー」を以下に転載しておく。
<2l3dHv8E>(2016/04/19)(「たった一人の反乱(避難所)」より)
≫ゴールドマンの数字の妥当性は・・・「日本にとって最悪の軍事的敗北だった」という文章に繋がるのでしょうか。≪(コラム#8130。太田)
・ノモンハン事件再考(最新の研究・又は傾向)
1、従来の「ソ連軍の機械化部隊により日本軍は一方的に敗北した」は完全に覆された(半藤一利は今年発売された文藝春秋において「第二次ノモンハンでは敗北した」と主張を変えている)
2、ジューコフの日本軍への評価は間違い並びに本人の無能が判明したこと(論文1から引用)
『・・・雑誌『戦史公文書』*75の2004年第5号(「6. ハルヒンゴール」の章)の中で、次のようなジューコフ批判を展開しているノモンハンにおいて、ソ連が日本に勝てたのは、ひとえに戦車と大砲の数が圧倒的に優勢であった(数の面での優位)からにすぎない。決して戦闘能力が優れていたというわけではない。死傷者数も莫大であった。悲劇的なノモンハンの経験から、まじめな結論を導き出すことが必要であった。しかし、ジューコフはそのことを認めようとはせず、自分の都合の良いように情報をねじ曲げてしまった。日本人に勝てたのは、シュテルンのお陰でもあった。シュテルンは、ジューコフの部隊運営上の数々の誤りを正した。しかし、それがやがて彼の死へと繋がっていった。シュテルン司令官は、ノモンハン事件の「苦い経験」から積極的に教訓を学ぼうとして、報告書の作成を命じた。生の声を盛り込んで作成された貴重な戦闘報告書は、印刷して各部隊の司令官に配布されることになっていた。しかし、印刷の直前に、参謀本部長に新しく就任したジューコフは、それを握りつぶしてしまった。ジューコフ自身は、自分に都合の良い自画自賛の内容を本*76にして出版した。ノモンハン事件の苦い経験(準備不足、参謀本部の指導の誤りや失策)が生かされなかったために、ソ連は、1939年11月のフィンランドとの冬戦争において、さらには独ソ戦においても、再び同じ過ちを繰り返すことになり、多大なる犠牲者を出した、と V. A. ノヴォブラネッツは回想している*77』
3、日本側は辻少佐の独断専行並びに関東軍の暴走という立場の堅持(ロシア、モンゴルの研究者から近代的な軍隊でそれはあり得ないと突っ込みを入れられている)(論文2から引用)
『・・・1939 年 4 月、関東軍参謀の辻政信少佐は、関東軍参謀部の指示を受け、国境紛争処理方針である「満ソ国境紛争処理要綱」を作成した。4 月 25 日には、関東軍司令官の植田謙吉大将が、司令部で行われた恒例の師団長会合の際に、第一線の師団長たちにこの要綱を、関東軍作戦命令第 1488 として発令してその徹底を図った。この要綱は、「侵さず侵されず」を基調として作成されており、関東軍のソ連・モンゴル軍との全面的対決の姿勢を強く打ち出していた。その結果、「満『ソ』国境ニ於ケル」『ソ』軍(外蒙軍ヲ含ム)ノ不法行為ニ対シテハ周到ナル準備ノ下ニ徹底的ニ之ヲ膺懲シ『ソ』軍を慴伏セシメ其ノ野望ヲ初動ニ於テ封殺破摧ス35)」という中央とは異なる方針をかかげていた。この要綱の中で、ノモンハン事件の際に関東軍が紛争に介入する根拠としたのは、
次の箇所である。1、要領第 3 項中の「之ヲ急襲殲滅ス右目的ヲ達成スル為一時的ニ「ソ」兵ヲ満領内ニ誘致、滞留セシムルコトヲ得」という箇所2、要領隊 4 項中の「国境線明確ナラザル地域ニ於テハ防衛司令官ニ於テ自主的ニ国境線ヲ認定シテ之ヲ第一線部隊ニ明示シ」という箇所3、要領第 7 項中の「断乎トシテ積極果敢ニ行動シ其ノ結果派生スベキ事態ノ収拾処理ニ関シテハ上級司令部ニ信倚シ意ヲ安ジテ唯第一線現場ニ於ケル必勝ニ専任シ万全ヲ期ス36)」という箇所この要綱の目的が、ソ連、モンゴル軍の不法越境行為を徹底的に「膺懲」するものであることから考えると、この要綱が発動される前提条件は、ソ連、モンゴル軍が越境したかどうかを判断するための基準となる国境線が確定されていることである。国境問題が発生した後の国境に関する日満側の一貫した主張からみると、日満にとって、満州国とモンゴルの国境線はハルハ河の線である。しかし、ノモンハン事件当時の陸軍省人事局補任課長であった額田坦の『陸軍省人事局長の回想』をみると、陸軍側と関東軍側の間で、どちらがハルハ河を国境線として認定したかをめぐり、主張が食い違っている。『陸軍省人事局長の回想』には、国境の認定に関する陸軍側と関東軍側の見解が次のように記されている。『昭和 14 年初め、磯谷廉介関東軍参謀長上京の節、人事の打ち合わせもあり、かつては昔の古巣の補任課長室なので、中将は気軽に種々語られたが、その節、特に「侵サズ、侵サレズ」の原則に基づく国境紛争処理要綱と「ハルハ河を国境トスルコト」を今度中央で認められたと明言されていた。このことは、ノモンハン事件の発端から最後までに甚大な影響を及ぼしたことは明らかである。
戦後著者は、・・・磯谷中将に書簡をもって伺った。すると、次のような鉛筆書を頂いた。「此付近ノ国境ハ陸軍大臣ヨリ関東軍ニハルハ河ナルコトヲ明示セラレアリ、従ッテ、関東軍トシテハ関係ナシ」この度、本起案にあたり、あらためて、当時の稲田作戦課長に対し、上記国境の件を質すと「大本営からは関東軍に対し、国境を明示したことはない。関東軍に任せていた」とのことである37)』
これをみると、関東軍は、国境線を明示しないという中央の方針に反して、独断でハルハ河を国境線と認定し、国境紛争に対して強硬な態度をとっていたように思われる。しかし、6 月 3 日に陸軍省軍務局長が関東軍参謀長に送った電報 879 号には「交渉間必然的ニ国境問題ニ言及スルノ已ムオ得サル場合生スルニ至ヘク其際ハ従前満洲里会議等ノ経緯モアリ国境線トシテハルハ河ノ線ヲ主張セサルヲ得サルニ付此ノ点御諒承アリ度38)」と述べられており、さらに同日中に、参謀本部の総務部長から関東軍に打電された参電 590 号では、「外交折衝上必要アル時ハ「ハルハ」河ノ線ヲ以テ国境ト主張スルコト従来ノ通リナル旨 6 月 3 日発軍務電 879 ニテ軍宛通報セラレタルモ軍ノ作戦行動ニ弾力性ヲ有スルコト勿論ニシテ之カ為何等作戦ヲ拘束スルモノニアラサルナリ39)」と敷衍されている。これは牛島が主張するように「外交上の折衝で必要な場合はハルハ河であるということは、国境をハルハ河であるということを正確に意味するものではない40)」とみなすことも出来る。しかし陸軍の中央が、日満側がモンゴル側に対してハルハ河が国境線であることを正式に明言した「満洲里会議」に言及しつつ関東軍に対して国境線をハルハ河と主張するよう促していることは、参謀本部が国境をハルハ河と正式に認定していたことになると思われる。参謀本部は、満洲とモンゴルの国境線として、ハルハ河を主張するよう関東軍に指示していた。こため、関東軍は最後まで国境線をハルハ河として認定し、ソ連・モンゴル軍と国境線をめぐって対立し続けたといえよう。このように、辻参謀の起案した「要綱」を中央が承認したものだと理解して関東軍が行動した背景には、「要綱」に対する参謀本部の黙認あるいは同意的態度が存在したのである。
・・・ハルハ河での出来事への観点は、・・・特筆すべき共通点もある。それは、モンゴル、ロシア、日本の研究者たちが、ハルハ河戦争を当時の国際関係という構造の中に位置付け、同時代の世界レベルや地域レベルで起きていた種々の出来事と密接に結びつけながら分析を進めている点である。・・モンゴルの研究者 R. ガワーは次のように述べている。「ハルハ河戦争は、地域的な性格の小さな出来事ではなく、異なる社会・政治機構をもつ複数の国の軍事力が関与した戦争である41)」と。一方では、日本の下河辺宏満氏も「ノモンハン事件は事実上、戦争であった42)」と述べている。』
4、秦郁彦は『・・・1994年、ウランバートルで開催されたノモンハン学術シンポジウムでロシア陸軍戦史部のワルターノフ大佐が、相互の誤解に起因する衝突路線から生じた偶発的戦争という画期的な新解釈を示したのは一例である。それは当時の私のノモンハン観とほぼ一致するものでもあった。出合頭に近い偶発的衝突だとすれば、情勢分析、戦術判断の過失や錯誤が双方ともに頻発してもふしぎはない。』としている。
http://shuchi.php.co.jp/article/2112
5、モンゴル、ロシア共にプロパガンダとしてノモンハンを利用している(決まって彼等は田中メモランダムを引用し日本側はそれに辟易している)、更に再び資料が凍結される傾向にある
6、日本並びに海外研究者の日本の対赤露抑止戦略への無理解(論文1)
『(3) もし日本が、・・・
戦死傷者数が相手方よりも少なかったからといって、勝利したとは言えないであろう。戦争を始めたそもそもの理由・目的は何であったのか、また、最終的に、その目的を達成することができたのかどうか、といった点も重要である。「ノモンハン事件」の場合、最終的には、ほぼソ連側が主張していた国境線(ハルハ河から満州国側に約13 ~ 20キロ入った線。一部国境線については、停戦間際の駆け込み攻勢で、日本側が押し戻しはしてはいるが)に近い形で決着している。また、ソ連は、緊迫度が増しつつある欧州情勢に対処するために、ぜがひでも背後の安全を確保しておきたかった(挟み撃ちとなる東西二正面での戦いは避ける)。そうした中で、「ノモンハン事件」を通じて日本に手痛い打撃を与え、ソ連の実力を見せつけ、ソ連の狙い(ソ連と敵対する「北進」を断念させること)を完遂することができた、とも言えそうである。一方日本は、「ノモンハン事件」の苦い経験により、ある種のトラウマが生じてしまい、結局、二年後には、「北進」から「南進」へと転換を図っていくことになる*39。欧米の学者の中には、もし日本が「北進」論を放棄していなかったならば、世界史の流れは、大きく変わっていただろうと述べる者もいる*40』
補注(論文1から)、『・・・欧州情勢の激変にともない、大本営は、一転して「ノモンハン事件」の打ち切りを決断する。まず8月30日に、関東軍に対し、作戦終結の命令(大陸命第343号)を下した。しかし、この命令の中には、かなり婉曲な表現(「関東軍司令官ハ、「ノモンハン」方面ニ於テ勉メテ小ナル兵力ヲ以テ持久ヲ策スヘシ」)も含まれていたことから、伝達に赴いた参謀次長の中島鉄蔵中将が、関東軍側に取り込まれてしまい、大命の趣旨は、反撃攻勢まで封じるものではないとの言質を与えてしまう*47。あわてた参謀本部は、9月3日に改めて明確な形で、ノモンハン方面におけるすべての作戦の中止と、戦場外地域への撤退を命じた(大陸命第349号)。それでもなお、関東軍は、戦場に放置されたままになっている遺体等を収容する(戦場掃除)という名目での小規模な作戦の実行許可を参謀本部に求め続けた*48。もし、認めないのであれば、関東軍司令官以下を罷免せよとの強硬な意見具申も行った。しかし、許可はおりず、関東軍はようやく9月6日に、作戦中止の命令を下達した。(2) 9月の戦闘状況とノモンハンの兵士達ただ、作戦中止命令によって、戦闘が完全に終了したわけではなかった。9月6日に植田関東軍司令官が最後*49に発した「関東軍命令」の中には、「一、大命ニ依リ「ノモンハン」方面ニ於ケル攻勢作戦ヲ中止セシメラル」の後に、「三、航空兵団ハ依然前任務ヲ続行スヘシ」*50という文言が含まれていた。地上戦での主力による攻勢の中止は命じたものの、受動自衛の戦闘までは否定していなかった。また、ハンダガヤ方面の要域を確保するための作戦は、認めていた*51』
→こういった所からも事実上本部のお墨付きがあったわけで独断専行ではなかった。
論文1
http://googleweblight.com/?lite_url=http://www.a-jrc.jp/docs/Nomonhan.pdf&ei=ckC2cGjb&lc=ja-JP&s=1&m=600&host=www.google.co.jp&f=1&client=ms-docomo_link-jp&gl=jp&q=%E3%83%8E%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%B3+PDF&ts=1461055983&sig=APY536zrQIpxdOQCsHV-Da2C3n5gz3j_OQ
論文2(国境線に関しての記述あり)
http://googleweblight.com/?lite_url=http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/rb/622/622PDF/narmanda.pdf&ei=xWmdtdYk&lc=ja-JP&s=1&m=600&host=www.google.co.jp&f=1&client=ms-docomo_link-jp&gl=jp&q=%E3%83%8E%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%B3+PDF&ts=1461056163&sig=APY536yHezs69Adk-WRNoFAzd-ma25SN3w
<VZYMCvcg>(2016/04/21)(同上)
 ノモンハンの最前線で戦った帝国陸軍将兵は、戦後においてノモンハン大敗論が闊歩する中、砲による反撃を徹底的にやっているので、ソビエト軍の損害も甚大であるはず、との証言をしている。司馬遼太郎その他は一切それら証言者達への取材をせず。典拠はベッキー暖朗(脳梗塞)。
⇒ノモンハン事件が国境紛争という意味では引き分けだったこと、人的損害はソ連側の方が大きかったことはもはや確定していると言っていいだろうが、コラム#8372で、同「事件」については私の(歴史的位置づけに関する)「新説」を書いておいたので、無料読者は公開されたら読んでね。(太田)
<X4ap4KMU>(2016/04/25)(同上)
http://cruel.hatenablog.com/entry/2016/04/24/204026
 後半のサンフランシスコの訴訟の話すごいね。
 これがサイコパス博徒の国なんだね。
 北米大陸の富を使い果たしたら簡単に瓦解しそう。
⇒ウーム、私がサンフランシスコの郊外のスタンフォードにいた頃より、確実に米国は劣化しとるねー。(太田)
<KeThfxl6>(2016/04/26)(同上)
 ETF爆買いの果て、日銀が日経平均企業9割で実質大株主-試算
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-04-24/O5VD5Q6KLVR401
 株価ってそこまで大事なんすかね。
⇒こりゃ知らなんだ。(太田)
<U5BoJsx.>(2016/04/28)(同上)
 アイリスオーヤマが東京に本社を置かず、株式上場もしない理由
< http://diamond.jp/articles/-/90144 >
 時々コラムでも触れられている日本式経営の良さみたいな話だけど、この米は食べてみたいと思った。
⇒引っ越しの頃に同社も使ったんで今でもメールが送られてくる。
 米も一度試してみっかな。(太田)
<IF7Hq/yI>(2016/04/28)(同上)
 日頃、好き勝手してると反感買って当然なのに。
http://www.independent.co.uk/news/world/asia/video-british-family-beaten-unconscious-thai-beach-resort-cctv-a7004576.html
⇒記事内容とキミの言ってることが結びつかんが?(太田)
<vIwINNC.>(2016/05/03)(同上)
≫二松は、「土地買収の価格は不当に安」かったとし、・・・「1ヘクタール当たり1元」説を記述していますが、・・・「一律」とか「相場の何十分の1」といったような杜撰かつ途方もない価格付けで行われたはずがない、というのが私の直感です。≪(コラム#8112。太田)
 拓務省は実際かなり細かく設定をしていたようです、場所によって価格が異なってますし。後、「土地価格が不当に安くなった」のは土地所有権を認めなかったからみたいです。当時支那は国家として体を成していないですし、軍閥がいるような土地に所有権なんて設定できませんしね。「一ヘクタール一元説」については四等荒地を元にしたのではないかと。
例:「牡丹江憲兵隊長より関東軍司令官宛ての報告」(1937年3月14 日、牡憲高201号)・・・「第6次移民団は湯原県で42万・の移民用地を買収したが、1 ・当たりの買収価格は次のとおりであった。一等熟地32元、二等熟地25元、三等熟地12元、一等荒地8元、二等荒地4元、三等荒地2元、四等荒地1元である。(略)3月2日、第1次土地買収協定を作成して、鉄道沿線の農耕地3万9679 ・を買収すると決定した。しかし、現地の地主代表は買収価格が安すぎるという理由で、価格を上げるよう要求して、湯原県及び三江省公署に陳情書を提出した。3月6日の交渉によって、既耕地の買収価格は後回しにして、荒地の買収価格はそのまま変わらないという和解となった」19)
≫二松でさえ、日本人移民の死傷者数をあげていません。≪(同上)
 『この事件による移民団員の戦死は3人、負傷は5人である。・・・事件の直後に多くの退団者が続出した。「第二次移民団では、・・・戦死 19 名病死8名を加えると200名をこえる脱落者をだし、・・・残留者数は半減したわけである」』28)
 武装蜂起軍5000人殺害については根拠レスかと。
http://googleweblight.com/?lite_url=http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/bitstream/10191/999/1/18_0022.pdf&ei=BC_2kf9-&lc=ja-JP&s=1&m=600&host=www.google.co.jp&f=1&client=ms-docomo_link-jp&gl=jp&q=%E6%BA%80%E5%B7%9E+%E7%A7%BB%E6%B0%91+%E5%9C%9F%E5%9C%B0+%E4%BE%A1%E6%A0%BC&ts=1462212384&sig=APY536yyL-6vOorRc-nskCHz43ZTpq777g
⇒Thanks!(太田)
<dBpFUWCs>(2016/05/03)(同上)
 新スレ立った事をおーたんに報告しないにも関わらず、ここに書き込んでる人達が本気なのか冗談なのか判断に迷う。
 多分だけど、おーたんは報告しないといつまでも気付かないと思うよ?
 それを知った上で書き込んでる可能性も否定出来ないので今まで黙ってたんだけど一応言っとくね。
<vgmuD1zw>(2016/05/04)(同上)(水)
 過呼吸でひっくり返っても、治療を受けようとしない、とか。
 それはそれで困ったことですね。
http://www.stripes.com/news/us/mental-health-stigma-debilitates-some-marines-1.407302
<O2d13FTI>(2016/05/04)(同上)
≫世界一の嫌韓国家がドイツといえるのだ。…
http://news.livedoor.com/article/detail/11483232/
 こりゃ意外。どーしてだ?≪(コラム#8375。太田)
 ドイツが世界一韓国嫌いなワケ 「恩を仇で…」過激な嫌韓行為も~日韓は意外に友好的?
http://biz-journal.jp/2013/08/post_2667.html
 ドイツが日本の立場になれば、こんなレベルでは済まないことだろうww。
⇒「韓国否定派が約5割のフラ ンス(47%)やメキシコ(45%)、4割のカナダ(41%)やイギリス(40%)と比較すると、日本人の韓国に対する評価は、相対的に悪くないのだ。では、最も韓国を否定的に評価した国はどこかというと、2位フランスに大差をつける、否定派65%のドイツである。」(上掲)ってかー。
 しかし、残念ながら、やっぱ、あんまし説得力ある説明はなされてないね。(太田)
<TA>
 伊藤俊幸・元海将がこんなことを言っているのを見つけました。↓
 「日本の<潜水艦>建造会社2社は、世界でもトップクラスの技術を誇っており、しかもその技術は特許法で厳しく管理された、いわば”秘中の秘”なのだ。」
http://www.huffingtonpost.jp/foresight/submarine-australia_b_9825318.html?utm_hp_ref=japan
 コラム#7709で秘密特許についてお聞きしましたが、↓
 「諸外国においては、秘密保護の一環として、安全保障上の機微技術について特許出願後公開を行わない、いわゆる「秘密特許制度」が導入されている。しかし、我が国では軍事転用可能な技術はもとより、軍事技術であっても、特許出願された場合には全て公開される。」(45頁)
http://www.inpit.go.jp/content/100538396.pdf
 「潜水艦艦長を務めた経験がある山内敏秀」(コラム#7709)氏同様、元海自の伊藤氏も秘密特許制度について知らないようです。吉田ドクトリンが原因かは分かりませんが、海自は相当劣化しているのでしょうか。
⇒私の防衛庁時代の感じで言うと、旧海軍に比べて、海自のまともな幹部は、むしろ国際感覚は勝っていると思いますよ。
 但し、日本の国内のことや狭義の軍事安全保障以外のことには・・空自ほどじゃないですが、少なくとも陸自に比べて・・通じていません。(太田)
 秘密特許について調べていて、「面白い」記事を見つけましたのでご紹介します。

 「「日本ではウラン濃縮、再処理に関わる機微な技術情報が特許公報で公開されている。確認できた1993年以後だけでも数百件に達している。日本の特許法は核不拡散の観点で無責任だ」。特許制度や核不拡散に詳しい国際原子力機関(IAEA)の八木雅浩博士(48)は、日本の問題点を厳しく指摘する。」
http://mainichi.jp/articles/20151107/ddm/002/010/052000c
 「経済産業省の貿易外省令第9条は「公開特許情報など不特定多数の者が入手可能な技術は、許可を得ずに輸出することができる」と定めている。核拡散を招く恐れがある技術でも、特許を出願すれば規制の網にかからない。核不拡散の取り組みを台無しにしかねないような規定がなぜ生まれたのだろう。担当する経産省、外務省に尋ねると「原子力供給国グループ(NSG)の規定に沿ったもの」との答えが返ってき
た。
 NSGは1974年のインド核実験をきっかけに設立された。現在48カ国が加盟し、核技術の拡散を防ぐための厳格な貿易管理ルール作りを進めている。・・・扱うテーマが濃縮や再処理など機微な核技術が中心なだけに秘密色が強い。・・・
 問題は、厳格で知られるNSGのルールに「『公知』のものは規制から除外する」との項目が含まれていることだ。経産、外務両省の担当官が指摘したように、日本の国内法はこのNSGのルールに沿って整備されている。
 では「公知」について国際的な共通認識があるのだろうか。外務省の担当官は「そんな根本的な議論をしたことはない」と話した。」
http://mainichi.jp/articles/20151110/ddm/002/010/185000c
⇒宗主国サマからご指導がないってことは、日本が、民間を含め、大した核技術を持ってないってことなのかもしれませんねえ。(太田)
<太田>
 だんだん様々な事情が明らかになってきたが・・。↓
 <これホントやろな。(太田)↓>
 「・・・人災の種を蒔いたのは元社長の中村裕一氏である。3期6年の社長の任期を終えた中村氏は、自分の意のままになるイエスマンを次々と社長に据え、院政を敷いた。
 中村氏は会長を辞任した後も人事に対する影響力を行使した。河添克彦氏が副社長5人と上席の常務8人を飛び越す抜擢で社長になった人事も、中村氏が決めた。河添氏は重要な場面では中村氏に判断を仰いだという。三菱自凋落の“A級戦犯”として中村氏を名指す声は多い。<三菱商事出身の>益子氏が社長になるまでの10年間に6人が社長になっている。益子氏だけが例外で9年務めた。・・・
 益子氏が考えていた社長の本命候補が別にいたにもかかわらず、筆頭株主の三菱重工に配慮して相川氏を社長に据えた。社内には『相川社長では持たない。不安だ』との声が渦巻いていたため、結局益子氏が会長とCEOを兼務した・・・
 <これウソやろな。(太田)↓>
 相川氏は根っからの“自動車野郎”として知られている。東京大学工学部を卒業して1978年に三菱自に入社。「大学3年生のとき、三菱から初代ギャラン・シグマ、ギャラン・ラムダが発売された。当時としては画期的なデザインで感銘を受けた。三菱は他社よりも格好よいクルマを出すメーカーだと思ったことがきっかけになった」と入社の動機を語っている。・・・
 <とんでもない。自動車を分離したのも、それから筆頭株主であり続けたのも、元重工社員だった中村氏(下掲参照)の長期政権・院政を許したのも、現在の相川社長を自動車に入れ最終的に社長にしたのも重工なんだから、整理縮小した上で重工が吸収すべきだ。(太田)↓>
 国内の自動車メーカーのなかで三菱自を引き取る意向のある企業はない。そうなると売却先として、中国企業や自動車ビジネスに進出したグーグルやアップルなどの名前も浮上してくる。いずれの場合でも、上場を廃止して小回りが利く会社にしてから売却するというステップを踏むことになるだろう。」
http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%e4%b8%89%e8%8f%b1%e8%87%aa%e3%80%81%e5%80%92%e7%94%a3%e3%81%8c%e7%8f%be%e5%ae%9f%e5%91%b3%e9%ab%98%e3%81%be%e3%82%8b%e2%80%a6%e5%90%8d%e9%96%80%e6%b2%a1%e8%90%bd%e3%81%ae%e5%85%83%e5%87%b6%e3%80%8ca%e7%b4%9a%e6%88%a6%e7%8a%af%e3%80%8d%e3%81%ae%e9%99%a2%e6%94%bf%e3%80%81%e5%be%a1%e6%9b%b9%e5%ad%90%e7%a4%be%e9%95%b7%e3%81%ae%e5%a4%b1%e6%85%8b/ar-BBsCcfN?ocid=iehp#page=2
 「・・・中村さんは、京都大学工学部・機械工学科を卒業後、1948年に三菱重工業に入社。GDIなどのエンジン設計に長く携わり、三菱自動車が分離独立後、舘豊夫社長の後任として、89年に同社社長に就任した・・・」
http://response.jp/article/2012/06/14/176107.html
 <三菱自動車をグーグルに身売りする話だけはなくなったようで、祝着至極。(太田)↓>
 「クライスラー、焦りが押したグーグル提携・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO01960330V00C16A5I00000/?dg=1&nf=1
 エセ学問を専攻してる人間が、しかもその「学問」外のことを語るなんて・・。↓
 「(憲法を考える)1947年の祈り 国際基督教大学学務副学長<で>・・・神学者、キリスト者<の>・・・森本あんりさん・・・」
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12342541.html?rm=150
 土台少なすぎるし、そもそも、ゼロサムゲームを止めて、国際養子を!↓
 「血縁なくても幸せ親子 不妊治療10年、迎えた養子・・・
 0年度で362件だった特別養子縁組は、14年度に513件と増加傾向にある。・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASJ3T5SBLJ3TPTFC013.html?rm=747
 米大統領選予備選小特集だ。↓
 <世論調査通りにトランプは共和党候補になった。だから、世論調査通りにトランプはクリントンに負ける、とさ。↓>
 Donald Trump Isn’t Going to Be President・・・
http://www.slate.com/articles/news_and_politics/politics/2016/05/donald_trump_isn_t_going_to_be_president.html
 All Signs Point Toward a Hillary Win・・・
http://www.slate.com/blogs/the_slatest/2016/05/04/who_wins_in_a_trump_vs_clinton_matchup_all_signs_point_to_hillary.html
 <いや、そう簡単な話じゃないよって意見もある。
 まず、トランプが共和党候補になったのは、やっぱ、考えられないことが起こったんだ、と言う者がいる。↓>
http://www.nytimes.com/2016/05/05/upshot/what-i-got-wrong-about-donald-trump.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=first-column-region&region=top-news&WT.nav=top-news&_r=0
 <そして、本選の結果だって、どうなるか分かったもんじゃないよ、と言う者がいる。↓> 
 ・・・Let’s be honest. Polling shows that Trump has a problem with women, but it also shows that Clinton has a problem with men. ・・・
https://www.washingtonpost.com/opinions/hillary-clinton-is-walking-into-donald-trumps-trap/2016/05/04/1cbe2722-120a-11e6-81b4-581a5c4c42df_story.html?hpid=hp_no-name_opinion-card-e%3Ahomepage%2Fstory
 <それどころか、欧州じゃ、トランプ有利という意見が多い。↓>
 In Europe, there’s a sense that Trump could actually win・・・
http://www.latimes.com/world/la-fg-europe-trump-reaction-20160504-snap-story.html
 <ちょい前のコラムだが、トランプ現象は米ナショナリズムが引き起こした、とさ。↓>
 ・・・The nation-state is basically no more than two centuries or so old, and in some places it is much younger than that. Yet the ideal of sovereign independence and political community it enshrines retains enormous appeal even in the face of the economic threat posed by globalisation. The new nationalisms seek to defend against this threat. The liberalisation of trade and capital flows may have started to equalise wealth across continents but they have brought a new degree of inequality within countries, eroded the prospects of middle-class life and finished off what was left of working-class communities in the old 19th-century industrial heartlands of the west in particular. ・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/24e7a462-0d52-11e6-b41f-0beb7e589515.html
 英国、大学国際ランキングで贅沢な悩み。↓
 British universities account for 10% of the world’s best when it comes to global reputation, but many have dropped down the rankings in the past year.
The Oxbridge institutions just managed to stay in the top five of the 100 Times Higher Education World Reputation Rankings, but both have moved down two places since last year.・・・
http://www.theguardian.com/education/2016/may/05/oxbridge-among-the-top-five-universities-worldwide-just          
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 連休の臨時一人題名のない音楽会です。
 マーサ三宅(1933年~)の小特集をお送りします。
 彼女、つい最近「発見」しました、なんて言ったら叱られちゃいそうなスゴイ人だったんですねえ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B5%E4%B8%89%E5%AE%85
 ただ、まことに僭越ながら、採択基準以下の出来の歌唱が多い、という印象を持ちました。
 向いている曲の幅が狭い、と言った方がいいのかもしれません。
 但し、下掲の5曲は、私が自信を持って選曲した素晴らしい曲であり歌唱です。
私はカモメ 作詞:? 作曲:?
https://www.youtube.com/watch?v=RYnPdjjTDPM
冬の嵐 作詞:? 作曲:?
https://www.youtube.com/watch?v=moAiEP2s-iQ
Forbidden Games(19世紀) 作詞:? 作曲:不詳
https://www.youtube.com/watch?v=CAbP2iRGQ0E
What a Wonderful World(1967年) 作詞・作曲:G・ダグラス&ジョージ・デヴィッド・ワイス
https://www.youtube.com/watch?v=Mh45u2mkDmo
Embraceable you(1928年) 作詞:Ira Gershwin 作曲:George Gershwin
https://www.youtube.com/watch?v=6MlSuyhfxoc
 お気づきかもしれませんが、今回の連休・・まだ、次の日曜日まで続きます!・・の臨時一人題名のない音楽会は、全て美女の作曲ないし美女の歌唱ばかりで統一するつもりであった・・次の土曜日のは定例の一人題名のない音楽会ですから(以下と同様)違います!・・ところ、マーサ三宅さんはお年であることもあり、残念ながらその範疇には入れにくいので、ピンチヒッターとして 歌唱力は余りないけれど、西田ひかる(1972年~)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E7%94%B0%E3%81%B2%E3%81%8B%E3%82%8B
に登場してもらいました。
ときめいて(1991年) 作詞:松本隆 作曲:筒美京平
https://www.youtube.com/watch?v=GiBosvJKwDs
 私にとってのアイドルは、最初が内藤洋子、次いで、久保田早紀、石川ひとみ、そして最後が西田ひかる、です。
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太田述正コラム#8378(2016.5.5)
<入江曜子『古代東アジアの女帝』を読む(その3)>
→非公開