太田述正コラム#8472(2016.7.8)
<皆さんとディスカッション(続x3032)>
<太田>(ツイッターより)
米フォーブス誌が米国のトップ25大学を発表し、スタンフォード大を1位とした。
評価基準の全体がイマイチよー分からんが、入学倍率(20倍)と卒業率(98%)のどちらもがこの25校中のトップであることは見て取れる。
http://www.sfgate.com/news/article/Forbes-Bay-Area-university-annual-top-school-8342078.php#photo-10490032
退校させぬ秘訣は何だろ?
</qXfxm3E>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
馬場対ブッチャーの試合みたいなものとして見れないのでしょうか、リベラル派は?
⇒これ、Brexitの話なのか、米大統領選の話なのか、を含め、何を言ってんのかよく分からなかったから、これまで転載しなかったんだけど・・。(太田)
<uPsOtz0I>(同上)
<From Tarzan to Avatar: the problem with ‘the white man in the jungle’・・・>
https://www.theguardian.com/film/2016/jul/06/why-the-white-man-in-the-jungle-film-wont-die
<bUG7/18Q>(同上)
EUに蟠りがあるってことでは、フランスだって<英国に>負けてない。
http://diamond.jp/articles/-/93863
スペイン、オランダ、一番、権力のあると思われるドイツだって、英国と似たり寄ったり、そんなにEUを好ましく思ってない。
英国のユーロの不採用については、むしろユーロに入りたかったけど入れてもらえなかったって話もある。
http://blogos.com/article/180066/
イギリスの将来を決定付ける「運命の日」は6月23日ではなく、1992年の「ブラック・ウエンズデー」だった(過去形)という点を、しっかり認識して下さい。
あの日、イギリスは精一杯努力した甲斐も無く、市場の力にねじ伏せられる格好で、共通通貨ユーロの前身となるERM(ヨーロピアン・エクスチェンジレート・メカニズム)から、はじき出されてしまうのです。
イギリスは欧州大陸嫌いかもしれないけど、欧州の国同士で、どのみちそれなりに嫌い合ってるんだから、それほど特別なことではないんじゃないの。
そんなの承知の上でのEUで、どの国もみんな譲歩し合ってるんでしょ。
そして、どんなに気に入らなくても、人口も面積もGDPも、イギリスではなくドイツがEUの中で一番なのは事実なわけで……。
<七氏>(同上)
欧州連合加盟国の他もそうであれば、イギリスのように離脱問題でこういうことになるでしょ。
そもそもイギリスはユーロの不採用であり、シェンゲン協定への不参加。
他と完全に違いますよね。
「1992年9月のERM離脱によりイングランド銀行および大蔵省は不名誉な敗北を喫した格好に見えたが、1992年の下半期からイギリス経済は他の西欧諸国に先がけて景気回復に向かい、1993~1994年と順調な拡大を続けた。」という所から、何が弾き出されたとして重要なポイントなんですか?
結果、問題ないですよね。
だからこそ、イギリス政府は国民の声を聞きながら、欧州連合との付き合いを決めてきたと判断せざるを得ないのでは。
かつ、イギリスが欧州の代表となるつもりもなく、ドイツがリーダーでいいんでないですか?
イギリスはアメリカとの関係が<重>要なんで。
単純に経済だけで国際政治を見るのは浅はかでしょ。
リーダーをそういう軸で考えると自民党が政権ずーーっといることがただいいってことでは?
「ERM離脱によって英国経済は改善したことになる。ゆえに多くの経済学者がその日を白い水曜日(White Wednesday)と呼んでいるのである」ということですが。
「当初共同体に対して懐疑的だったインナー6以外のヨーロッパ諸国が加盟に方針転換したのは欧州経済共同体の設立から10年が経過したのちのことであったが、その当時は共同体のほうが拡大に懐疑的な姿勢を見せていた。フランス大統領シャルル・ド・ゴールはイギリスの加盟がアメリカのトロイアの木馬となることを恐れ、イギリスの加盟に拒否権を行使した。ド・ゴールが大統領を退任したことにより、ようやくイギリスは3度目の加盟申請が認められた」というそもそも当初の弾き出されたものとブラックウェンズディの違いを教えて下さい。
<bW2FigPg>(同上)
「ブラック・ウエンズデー」のせいでイギリスがユーロに入れなかったというのなら、ギリシャとかどうなるの?(笑)
ギリシャなんて大昔を除いてダメ国家じゃん。
ギリシャみたいな貧乏な国に、金持ちのドイツみたいな国の銀行が金を貸しまくって経済が回ってたんだが、当然のように金を返せなくなったのが危機の本質なわけだし。
<七氏>(同上)
ユーロ不参加はイギリスが自ら決めたことで、ポンド危機とサッチャー政権、さらには現在もある国民のポンド愛着。
加えて、ドイツ主導の金融政策に巻き込まれたくなかったから。
そして、そもそもの欧州文明嫌いもある。
ギリシャは、逆でどうしても入りたい国であっただけでしょ。
そういう国だから。
欧州連合に入るには連合が出している条件を満たし、かつ入りたい国でもOK出ないと入れないし。
欧州連合も拡大を目指している中、ギリシャは基準は満たしていただけのことでしょ。
⇒英国がEU脱退しても、それに続く国は現れっこないとさ。↓
Frexit? Dexit? Auxit? No Way. Britain Is Special.・・・
<もともとは、戦後、欧州諸国との経済協力すら躊躇。↓>
In the years after World War II, Britons were not eager to form an alliance led by their former enemy, Germany. When the European Coal and Steel Community, a trade organization that preceded the European Union, was formed in 1951, Britain stayed out. In 1957, London declined an invitation to be a founder of the European Economic Community, the permanent international governmental organization that created the Brussels political complex dedicated to “an ever closer union.” At that time, it included Germany, France, Belgium, Italy, Luxembourg and the Netherlands.・・・
<欧州諸国側も、英国を仲間外れにし続けた。↓>
And Europe didn’t always welcome Britain with open arms, either.・・・
<最近でも、欧州人との意識が英国人は他の諸国よりも桁違いに少なかった。↓>
In 2015, 64 percent of British citizens said they would identify as British over European, compared with only 36 percent of Frenchmen, 26 percent of the Dutch and 25 percent of Germans・・・
http://www.nytimes.com/2016/07/07/opinion/frexit-dexit-auxit-no-way-britain-is-special.html?ref=opinion (太田)
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日本化戦略進行中!「盧溝橋事件から79年の式典に習近平氏出席せず 対日意識しながもクギ刺す」
https://www.google.co.jp/amp/www.sankei.com/politics/amp/160707/plt1607070031-a.html?client=ms-android-kddi-jp#
中国に対抗っちゅうのは置いといて、日英同盟ってのが出てきだしたかー。
しかし、アングロサクソン文明と日本文明論には行き着かないと。
「中国に対抗 英EU離脱で100年ぶりの「日英同盟」復活か」
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/11737208/
ついに韓国が折れたーー!!
「米迎撃ミサイル 韓国配備を最終決定=北朝鮮の核などに対応」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160708-00000022-yonh-kr
<太田>
関連記事だ。
典拠が付いてないが、ホントだとしても驚かない。
習ちゃんが、ロシアが「北方領土」の(少なくとも一部)を返してくれるかもしれない、米国は立派な国で日本を守ってくれる、という戦後日本人の2大幻想を粉砕することが、日本を「独立」させることに資する、と考えるのは当然だからだ。
(韓国なんてのは付けたしに過ぎないんだろうが。)↓
「・・・2012年11月、中国は、ロシアと韓国に、「反日統一共同戦線」構想を呼び掛けた。
この戦略の骨子は、
・中国、ロシア、韓国で、「反日統一共同戦線」をつくる。
・中国、ロシア、韓国で、日本の領土要求を断念させる
・アメリカも「反日統一共同戦線」にひきいれる
というものである。そして、これ以降、中国は、領海侵犯、領空侵犯を常態化させ、2013年11月には尖閣も含む「防空識別圏」を設定し、その行動を徐々にエスカレートさせているのである。・・・」
http://news.searchina.net/id/1613740?page=1
以下は、関連記事の関連記事であるところの、中共官民による日本礼賛記事群だ。
<一見辛口だが、日本のことを心配してくれている気持ちが伝わってくる。↓>
「日本人の血の中には、「匠の精神」という精神的財産が流れている。多くの製造メーカーはこの精神を、企業文化の精神の中核とし、芸術品と呼ぶにふさわしい数多くの「メイド・イン・ジャパン」を生み出した。新華網が伝えた。
そこで多くの学者は、中国の製造業がハイレベルなモデルチェンジをするためには「匠の精神」を持たなければならないと提唱している。しかし、このような精神を敬い認める一方で、弁証法に従えば、すべての物事には二面性があることもまた事実。過ぎたるは及ばざるが如しで、「匠の精神」に依存を深めれば、発展を制限することにもなりうる。
<以下、省略>」
http://j.people.com.cn/n3/2016/0707/c94476-9082565.html
「・・・捜狐は・・・「日本の古都、奈良の世界文化遺産に見える中国の遺伝子」と題し、唐招提寺と東大寺について紹介する記事を掲載した。記事は、古代の都であり歴史文化に富んだ都市であることで、多くの中国人観光客が訪れると紹介。現地の遺跡の多くには「中国古代文化の遺伝子が含まれ、伝承されている」としたうえで、中でも「中国人が最も熟知している遺跡が唐招提寺だ」と伝えた。
唐招提寺は、中国の唐代の高僧・鑑真が6度目の日本渡航に成功した際の西暦759年に建造が始まり、770年ごろに完成したもので、最盛期には僧侶が3000人いたと説明。「唐招提寺」の文字は孝謙天皇が王羲之らの書体を真似て書いたものとされるほか、金堂に鎮座する盧舎那仏は、洛陽の龍門石窟にある盧舎那仏をモデルにして鋳造したとされるなど、「古代中国の日本への影響が全方位的だったことが伺える」と解説した。
また、唐招提寺と並ぶ有名な寺院であり728年に建立された東大寺も、大きな盧舎那仏が大仏殿に置かれるなど、その基本的な作りには「中国の要素が充満している」と紹介。かつて鑑真がここに戒壇を設けて授戒を行ったこと、1997年には日中韓3カ国の仏教友好交流会議が開かれ、この場所で共同による法会を行ったことなどを併せて伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1613703?page=1
「・・・捜狐はこのほど、中国人が日本で爆買いしている以上に、日本人の生活には中国製品が溶け込んでいると伝え、「日本人は中国製品に取り囲まれて暮らしている」と伝える記事を掲載した。
記事は、中国人が爆買いした温水洗浄便座も「実際には中国国内の工場で生産された中国製」であると指摘したうえで、日本の商業施設では赤ちゃん用品から服飾関連、さらには電化製品にいたるまで、大量の中国製品が売られていると論じた。
だが、中国国内で販売されている中国製と、日本国内で販売されている中国製は「同じではない」と指摘したうえで、日本向けに中国から輸出される製品は厳しい検査が行われており、「中国国内で販売される中国製と違って、品質は確か」と主張。中国国内で販売される中国製も日本国内で販売されているものと同等の品質が確保できれば、「中国人消費者もわざわざ国外で爆買いする必要などないのに」と主張した。」
http://news.searchina.net/id/1613708?page=1
「・・・今日頭条は・・・日本の病院におけるサービスについて「これほどまで人にやさしいとは驚愕ものだ」とする文章を掲載した。文章は主に、入院設備の充実ぶり、そして看護師の質の高さを中国国内の状況と比較する形で紹介している。
文章は中国国内の病院について「設備が古めかしい。浴室がないのは言うまでもない。一番怖いのはトイレに行くことだ」と説明。さらに、入院する場合にはあまりの混雑ゆえに「ベッドが確保できず、廊下で寝かされることもしばしば」と指摘した。そのうえで、日本では各レベルの病院間における分業体制が確立されていることもあり、大病院でも激しく混雑することはなく、廊下で寝かされる状況などあり得ないと説明した。
また、支払う金額によって病室のグレードが変わり、個室のバス・トイレを含む、まるでホテルのような設備の病室に入ることも可能であると紹介。「資本主義における金銭至上主義の極致」と評する一方で、それが良好な価格やサービスの競争を生んでいるとも解説した。さらに、一般の病室であっても非常に清潔で、患者が休息できる環境が十分整っているとし、共用のトイレや浴室も個室と同じくらいきれいであると伝えている。
記事はさらに、日本の病院における入院生活を「驚愕」たらしめる大きな要素として、看護師の存在を指摘した。中国では注射を打つくらいに思われている看護師が、日本では「サービススタッフとしての役割も持っている」とし、通常の看護に加えて患者の衣食住の手伝いを家族に代わって行うと紹介。それゆえ日本では「家族が患者に付き添って夜を明かすことが禁じられている」とした。
また、看護師は患者に対して笑顔で辛抱強く接することが病院から求められているとも伝え、「日本の看護師に対するサービス要求はとても高い。女性看護師が多くの男性にとって理想のお嫁さんであるというのも、全くもって納得が行くのである」と解説している。」
http://news.searchina.net/id/1611976?page=1
「・・・中国教育新聞網は・・・日本の小学校で実施している宿泊体験学習活動に参加した中国人留学生の感想を紹介する記事を掲載した。
記事は、新潟県の大学に留学した中国人学生が、留学生センターの紹介により現地の小学校6年生による2泊3日の宿泊体験学習会に同行したことを紹介。バスに乗って約3時間、小学生たちとコミュニケーションを深めつつ、到着した妙高青少年自然家を見て「素晴らしい自然環境に驚き震えた」という第一印象を覚えたとした。
そして、入口に掲げられた「集団生活や自然体験、交流体験活動を通じて、子どもの自然に親しみ愛する感情を育てる。規律、協力、友愛、奉仕の精神を養う。自然環境のなかで子どもの心身の健康を促進し、自主的な実践、創造的な態度、能力を養う。子どもの基本的な生活習慣と生存能力を養う」という教育目標が印象に残ったことを紹介している。
初日の夜はクラスの児童たちの自由活動に参加して一緒に遊び、午後10時の就寝時間になると8人部屋で就寝したと説明。「わが国の宿舎の生徒に比べて、私語をしたり騒いだりすることなく、全てが秩序正しかった」と評した。また、翌朝にはみんな時間通りに起床し、寝具の整理、部屋の清掃を行ったうえで運動場に集合、3キロの早朝ジョギングを行ったとし「日本の子は小さいころからこういったトレーニングをしてるのだ」と説明した。
2日目の体験学習では妙高山の火山について体験学習を行い、それぞれ任務を持たされた子どもたちが写真撮影や討論、実験を行い、教師がしばしばレクチャーや質問への回答を行っていたと紹介。「児童たちは興味深く取り組み、とても深い体験をしている」と評した。
記事は最後に、宿泊体験学習が子どもたちの生存能力向上に影響するという研究結果が存在し、学習会前と後では「心理的社会能力」に顕著な差が存在する、という引率教員の話を併せて紹介している。」
http://news.searchina.net/id/1611923?page=1
「・・・今日頭条はこのほど、「日本車が米国で人気を集める理由」を考察する記事を掲載した。
記事は「日本車が米国で人気を集める理由」の1つとして、「米国人の消費理念が理性的であること」を挙げている。自動車が生活の足となっている米国で求められるのは、悪路や長距離移動に耐えられる車だ。この点、実用的で故障が少ない日本車は、「理性的な米国消費者」から自然と人気が集まるのだと分析した。
特にスバルは、信頼性の高い米国IIHS(道路安全保険協会)による衝突テストで常に上位に入っており、評価が高い。米国市場に進出してからの10年間で、50万台を売り上げたという実績は、中国での販売台数と比べると「まさに爆売れ」だと表現した。
さらに記事では「日本車の燃費の良さ」も理由として挙げた。米国車は全体的に排気量が大きく燃費はそれほど良くないイメージだが、日本車の低燃費は誰もが知っていることで、日本の自動車メーカーも低燃費をセールスポイントとしており、売り上げが伸びているのだとした。」
http://news.livedoor.com/article/detail/11737240/
「・・・網易は・・・「中国で農地を借りて5年放置した日本人を見て笑った中国人が、5年後に大きな衝撃を覚えた」とする記事を掲載した。記事は、日本の大手企業3社が共同出資して山東省莱西市に1ヘクタールの耕地を20年間の期間で借り受けたと紹介。しかし最初の5年間、耕地は放置されて野草が伸び放題の状態だったため、現地の農民は心を傷めるとともに「日本人が土地を借りたのは、地中に埋まっている宝物を探すためではないのか」などと疑り始めたとした。
そして5年後に、日本人たちはようやく動き出したと説明。まず牛を飼い、その糞で土壌を改善させ、無農薬の農作物を栽培、それを乳牛に食べさせて、品質の高い牛乳を生産するようになったと伝えた。また、5年間耕地を放置した理由について関係者が「種を植える前にまず土を作る。土を作る前にまず人を作る」と語り、土壌の質を最重要視した結果、もとは肥沃ながらも化学肥料や農薬によって汚染されて痩せた土地を、5年かけて回復させたのだと説明したことを紹介している。
記事はさらに、日本人が無農薬を貫きながら「天に任せる」形でトウモロコシや小麦、イチゴなどを栽培、生産量が思わしくなかったことから赤字を出し続け、現地農民の笑い種になったとした。しかし、それから5年後、ここの牛乳の価格が国内相場の1.5倍となり、イチゴも高値で取引されるようになったと説明。それまで笑っていた中国人が腰を抜かすほど驚く結果となったことを伝えた。
そして最後に「農薬を使わずに5年間損を出し続ける」という話は「笑い種ではなく、警鐘なのだ」とし、環境保護型農業の開発が、食品安全問題に苛まれている中国において農家の増収と食品の安全確保を促すことになり、農業も農民も「最後には笑う」ことなるのだと提起した。」
http://news.infoseek.co.jp/article/searchina_1613680/
<今度はガッキーらしーね。↓>
「どうしてガッキーこと新垣結衣は中国でこんなに人気なの? だって何しても美しいんだもん!・・・」
http://news.searchina.net/id/1611941?page=1
<チョイ古の5月の記事だが・・。↓>
「・・・中華網はこのほど、日本人はなぜ中国人旅行客の欠点を善意に解釈できるのかという問題を提起、その答えは日本人の哲学観に見出せると論じた。
記事は中国人旅行客の欠点には、トイレに紙を流さずゴミ箱に捨てること、購入前の商品の封を切って箱から中身を取り出し、確認することなどがあると紹介。しかし日本人はこの欠点を文化や生活環境の違いとして受け止めたと記事は説明、「日本人は比較的発展が遅れている国家や地域の人びとを決して差別しない」と称賛した。
「日本人は」と指摘しているとおり、記事はこの優れた特質が一部の人だけのものではなく、日本人全体の特長であるという見方を示している。そしてこの優れた特質のルーツは日本人の哲学観と言われる「汎神論」にあると指摘。
ある辞典によれば汎神論とは、万物は神の現れであり万物に神が宿っているとする哲学観だ。トイレにも神様がいるという考えも、こうした哲学観から生じたものだろう。日本人はこうした哲学観に基づいて、すべてのものに「高低貴賤はない」と考えると記事は論じた。
日本人はすべてのものを「高低貴賤はない」と見なすため、比較的発展が遅れている国家や地域の人びとの行いを蔑視せず、むしろ「その行為にはどんな合理的な理由があるのだろうか」と善意に考えることができる民族だと記事は称賛。そのため中国人旅行客の欠点を文化や生活環境の違いとして受け止めることができるという見方を記事は示した。」
http://news.searchina.net/id/1610562?page=1
それでは、その他の記事の紹介です。
日本人達は、イタリア人達に比して、より「人道的」に殺されたってことのようだな。↓
「バングラテロ–イタリア人を標的か 人質、時間かけ惨殺・・・」
http://mainichi.jp/articles/20160708/k00/00m/030/074000c
英のジョンソンや米のトランプは、寄宿舎生活を送ることで人格が歪められた、と論じるコラムだ。
(ジョンソンがキャメロンを裏切り、そのジョンソンがゴーヴに裏切られたのは象徴的だとさ。)↓
・・・Betrayal can only happen among friends and those we love. Britain’s elite betrayed each other, and their country’s trust, because they themselves felt betrayed. It is a lifelong reaction to damage inflicted on them during childhood — specifically, during their years spent in boarding schools.・・・
Whereas Johnson was sent away at 11, Trump was sent to the New York Military Academy when he was 13・・・
http://foreignpolicy.com/2016/07/06/boarding-schools-are-a-national-security-threat/?wp_login_redirect=0
もっとも、トランプの場合はもっと深刻。
彼の世界観は、米国の正統に属するからだ、とするコラムだ。↓
・・・The bullying, imperiousness and ignorance he displays are, after all, as much a part of the American experience as the tolerance, amity, humility and ingenuity that helped overcome them・・・
<代わる代わる、アングロサクソン以外の、全ての民族/人種が排斥の対象であり続けてきた。↓>
In 1798, not long after America’s founding, the Federalists passed the Alien and Sedition Acts, significantly curtailing naturalization and giving the government broad powers to detain and deport foreign citizens. That was only the beginning: In the 1850s, the “Know-Nothings” rode a wave of success in many state legislatures thanks to their anti-Irish platform. The combination of anti-Catholicism, anti-Romanism (since loyalty to the Pope supposedly undermined democratic citizenship) and an appeal based on preserving supposed Anglo-Saxon purity helped stoke nativist animosities directed toward just about every other ethnic group.・・・
・・・the Populist Party’s otherwise progressive 1892 Omaha platform called “undesirable emigration” — the 1882 Chinese Exclusion Act, the 1907 Gentleman’s Agreement that effectively froze Japanese immigration and the 1924 Johnson-Reed Act that severely curtailed southern and eastern European immigration “to maintain the racial preponderance of the basic strain on our people” — public hostility toward immigrants degenerated into violence all too often during this period. Wage disputes combined with a generalized fear of foreigners and foreign ideas like socialism made immigrant workers convenient scapegoats for labor and management in the bloody power struggle over the burgeoning industrial economy.
Just about every ethnic group has at one point or another come under attack: from Philadelphia’s 1844 anti-Irish riots; through Louisville’s 1855 “Bloody Monday” killings of German and Irish Catholics; Los Angeles’s Chinatown, where, in 1871, a mob terrorized and murdered Chinese immigrants; the 1891 lynching of Italian immigrants in New Orleans; and the 1897 Pennsylvania coal country massacre of Slavic coal miners at the Lattimer mines.
<第一次世界大戦の時はドイツ人が、第二次世界大戦の時は日本人が。↓>
During World War I, German Americans were targeted by the Espionage Act of 1917 and Sedition Act of 1918, while tens of thousands of Japanese Americans suffered a fate even worse after Pearl Harbor when they were forcibly interned during World War II. The post-WWI Red Scare and emerging Cold War facilitated legislation like the 1940 Alien Registration Act and enabled the government to detain and deport immigrants based on their ethnic origins as well as their radical ideas.
・・・
<もう一つ、一貫して流れるのは、暴力志向性。↓>
Americans’ uncompromising, even obstinate, adherence to the Second Amendment, and the fact that America maintains the highest rates both of gun ownership and gun violence in the world, as well as the world’s highest incarceration rate, are indices of how deeply ingrained violence is in American society.・・・
https://www.washingtonpost.com/posteverything/wp/2016/07/07/democrats-say-trump-is-not-who-we-are-theyre-wrong/
英外相、Isisの興隆は米国のイラク統治の失敗のせい、と語る。↓
UK foreign secretary: US decision on Iraqi army led to rise of Isis・・・
<イラク軍からバース党員を排除したことが最大の誤りだった、と。↓>
The UK blames the US for setting in train the process of removing from office members of the Ba’ath party who had helped put Saddam in power, which included dismantling the Iraqi army.・・・
<もっとも、米国は、英国のイラク南部平定作戦の失敗を非難してきた。↓>
The US military blames the UK for failing to pacify the southern part of Iraq and pulling out too hastily. ・・・
<上述のことを含め、ブレア政権自体は、米国のイラク統治体制をボロクソに貶していた。↓>
The Chilcot report revealed frustration bordering on contempt in the UK government at US inter-agency wrangles that undermined the reconstruction process. ・・・
https://www.theguardian.com/world/2016/jul/07/uk-foreign-secretary-us-decision-iraqi-army-rise-isis-philip-hammond
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太田述正コラム#8473(2016.7.8)
<入院「バカンス紀行」(その7)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x3032)
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