太田述正コラム#8586(2016.9.3)
<皆さんとディスカッション(続x3089)>
<太田>(ツイッターより)
「民進代表選、3候補の争いに 蓮舫・前原・玉木氏届け出…」
http://www.asahi.com/articles/ASJ9235W1J92UTFK003.html?iref=comtop_list_pol_n02
一人だけケチのついてない玉木雄一郎
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%89%E6%9C%A8%E9%9B%84%E4%B8%80%E9%83%8E
って感じだが、おかげ様で、やっと代表選が面白くなってきた。
47歳は決して若くない。
健闘を祈る。
<太田>
関連記事だ。
蓮舫が、依然そんなに強いとは・・。↓
「窮地の玉木雄一郎氏 「毒まんじゅう」食らい滑り込み参戦 前原誠司氏は仇敵に支援要請 余裕の蓮舫氏はニッコリ・・・」
http://www.sankei.com/politics/news/160902/plt1609020075-n1.html
<太田>(ツイッターより)
「…日露首脳会談について…下斗米氏は…北方領土問題…(来日時に)どういう文書が出るかがポイント…藤原氏…(日露関係を進めることで)ロシアと中国を分断する狙いもある…」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160902-OYT1T50161.html?from=ytop_main5
実質進展抜きで経済協力食い逃げに決まってるし、露中は常に分断状態。
<EQ4/tqxA>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
Y染色体で探る日本人の起源
http://digx.hatenablog.com/entry/j-origin4-1
http://digx.hatenablog.com/entry/j-origin4-2
ハプログループD1b
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97D1b_(Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93)
ハプログループC1a1
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97C1a1_(Y%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93)
日本人の系統は、孤立した縄文人と東アジア人の系統の中間に位置しており、日本人を日本人たらしめているのは、縄文人の系統だと思われる。
Y染色体ハプログループから見ると、ハプログループD1bは日本限定の存在であり、Dグループの総本山が日本、サブが陸の孤島たるチベットだと言えそう。
もう一つ重要なハプログループC1a1は黄海が陸もしくは浅瀬の時に日本に来たと思われ、縄文文化の誕生をもたらした。
<太田>
漢人ヒクソス人説(後出)やイギリス人クルド人説も俎上に載せて欲しいねえ。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
言われちゃってるなー。↓
「高畑裕太容疑者 知られざる“血の系譜”–母・淳子に「彼女がまいた種」の声・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11964469/
スゴイでやんす。↓
「熊を素手で撃退した63歳空手家 「大山倍達を超えた」・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/11967581/
単にグーグルの宣伝記事だったー。↓
HOW ARTIFICIAL INTELLIGENCE IS HELPING JAPANESE CUCUMBER FARMERS・・・
http://www.newsweek.com/artificial-intelligence-cucumber-farm-raspberry-pi-495289
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<人民網日本語版が日本礼賛長文記事2篇。(長いのでコピペ省略。自分で読んでね。)↓?
「日本の「漢方薬」はどのようにして世界一流になったのか・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2016/0902/c94473-9109299.html
「中野良子:中日友好交流に尽くす銀幕の「真由美」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2016/0902/c94473-9109203.html
<これも定番になりつつある、現状の日本経済の礼賛。↓>
「・・・東方広播網はこのほど、日本経済と中国経済をGDPの数値だけで比較することはできず、経済強国である日本に比べれば中国はただの経済大国にすぎないと指摘する記事を掲載した。
記事は、GDPの数値だけを見れば「中国経済はすでに圧倒的に強大で、米国すら近い将来に追い抜くかのように見える」と指摘し、こうした点が中国脅威論につながっていると主張。さらに、中国の鉄鋼生産量や石炭生産量、セメント生産量などがいずれも世界一であるという点を挙げ、「中国には多くの世界一があるため、中国人はどうしても錯覚してしまう」と論じた。
では、中国人は一体何を錯覚しているのだろうか。記事は「GDPの数値も、数々の世界一も中国の経済的な実力を反映したものではない」と指摘し、中国の世界一はその多くが「技術力と付加価値が低く、労働集約型の産業によるもの」と紹介。むしろ付加価値の高いハイテク産業などにおいては日本のほうが世界で圧倒的なシェアを獲得しており、中国企業には発言権がないのが現実だと論じた。」
http://news.searchina.net/id/1617952?page=1
<日本の商用不動産を買収したら郷に従え、と中共人民を諭す。↓>
「・・・同花順財経はこのほど、日本の温泉旅館が中国人によって買収されている実態について紹介する記事を掲載した。
記事は、日本の温泉旅館について、「美しく素朴な場所であり、古き良き日本を体感し、親切にあふれたおもてなしを感じることができる」と描写。中国人に非常に人気で、日本旅行に欠かせない定番コースになっていると紹介した。中国にも一部の地域で温泉はあるものの、わびさびや細やかなサービスは日本でしか体験できないと言えるだろう。しかし日本の地方における温泉旅館は、経営難や継承者不足に悩まされているのが現実だ。
そこに目を付けたのが中国人投資家たちだ。彼らにとって、日本の不動産は今が買い時のようだ。4年後の東京五輪、交通の利便性、民度の高さ、清潔さ、中国からの距離、利益率、日本では外国人の不動産買収が禁止されていないことなど、どれをとっても魅力的だという。なかでも温泉旅館は人気で、「高値で取引」されているという。
記事は、北海道のリゾート施設の買収、中国の旅行会社による伊豆のホテル買収などの事例を紹介。中国資本になった日本の旅館やホテルは、中国人旅行客で部屋が埋まり、一気に黒字に転じているものの、客室で提供していた朝食はビュッフェになり、宴会場は客室に代わり、駐車場がバス専用になるなど、中国人客に合わせた仕様となって日本人客が激減しているのが現状だという。専門家は「ビジネスホテルの理念で旅館を経営している」と指摘し、肝心なおもてなしが置き去りになっている現状に警鐘を鳴らした。」
http://news.searchina.net/id/1617953?page=1
<日本の医療を礼賛した上で、商用不動産を買収するなら医療施設をと中共人民に助言する。↓>
「・・・経済観察網は・・・「日本には医療ツーリズム以外に、病院に投資するチャンスもある」とする記事を掲載した。記事は、日本の外務省が発表したデータで、2013年には168件だった中国人向けの医療滞在ビザ発給数が15年には829件にまで急増したことを紹介。また、今年6月には外務省が医療滞在ビザを緩和する通知を発表し、医療ツーリズムで訪日する中国人の数はさらに増える見込みであることを伝えた。
そのうえで、日本の医療機関で受診を望む中国人観光客は日本の先進的な医療設備、特にガンの検査や治療に対して期待をしていることが想像できると説明。中国国内ではガンは末期においてようやく発見されるような状況であり、重粒子線治療や陽子線治療システムが希少なうえ国からも公認されていないとした。また、がんの治療費も日本の2倍以上となっており、日本に渡って治療を受けた方が滞在費を含めても安いと紹介している。
記事は、中国でも今後国外から先進設備を取り入れ、国の認可を経て普及することになるとした。一方で、「その前に、国外の医療関連プロジェクトに投資することで中国人患者に対する治療サービスの枠を獲得というのが、ハイリターンな投資方式となりつつある。これは、中国の医療技術も進歩させることになるのだ」と伝えた。
そして「中国の病院が日本の治療センターに投資を行えば、中国の医師が日本でトレーニングを受けられるようになり、中国人患者の治療を行うこともできる」と説明。日本の病院への「中国人の進出」は単に病気を診てもらうだけでなく、投資というアプローチでもますます注目されているのであるとした。」
http://news.searchina.net/id/1617914?page=1
必ずしも礼賛してるワケじゃないが面白かったもの。↓
「・・・今日頭条・・・記事は、日本語ができなくても日本旅行に全く困らないと説明している。
まず、道を尋ねるとき。行きたい場所の住所や名前を記したメモなどを用意して、指をさしながら「I want to……」と言えばOK、日本人は親切なので近い場所なら一緒に行ってくれるし、そうでなくても行き方を示してくれると説明。トイレを尋ねる時も同様であるとした。
また、ホテルのチェックインは予約書を、チェックアウトは鍵をフロントに見せれば可能であり、観光スポットのチケット売り場でも指で枚数を示せば問題なし。スーパーのレジで言われるのは合計金額や預り金額、おつり、袋が必要かぐらいなので「ハイ」と言えばよし、日本の店では値切りの必要もない、とのことである。さらに、飲食店ではメニューを指し示せば注文できるし、自動券売機の場所もある、電車に乗る時も自動で切符が買え、改札も通過できる、空港では英語が使えるとして、日本語を使う必要が全くないことを伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1617883?page=1
中共の地球化学者による漢人ヒクソス人説を紹介している。↓
<司馬遷の「夏」の地理的描写は黄河地域ではなくエジプトに酷似。↓>
・・・<Chinese Academy of Science, Guangzhou Institute of Geochemistry> geochemist・・・Sun Weidong<(孫衛東)>・・・ quoting historian Sima Qian’s description of the topography of the Xia empire — traditionally regarded as China’s founding dynasty, dating from 2070 to 1600 B.C. “Northwards the stream is divided and becomes the nine rivers,” wrote Sima Qian in his first century historiography, the Records of the Grand Historian. “Reunited, it forms the opposing river and flows into the sea.”
<エジプトから追い出されたヒクソス人の一部が、青銅器文化をひっさげて、海上から支那にやってきた。↓>
In other words, “the stream” in question wasn’t China’s famed Yellow River, which flows from west to east. “・・・argues that China’s Bronze Age technology, widely thought by scholars to have first entered the northwest of the country through the prehistoric Silk Road, actually came by sea. According to him, its bearers were the Hyksos, the Western Asian people who ruled parts of northern Egypt as foreigners between the 17th and 16th centuries B.C., until their eventual expulsion.
<ヒクソスの青銅器文化は、「夏」の次の「殷」のそれと酷似。↓>
He notes that the Hyksos possessed at an earlier date almost all the same remarkable technology — bronze metallurgy, chariots, literacy, domesticated plants and animals — that archaeologists discovered at the ancient city of Yin, the capital of China’s second dynasty, the Shang, between 1300 and 1046 B.C. Since the Hyksos are known to have developed ships for war and trade that enabled them to sail the Red and Mediterranean seas, Sun speculates that a small population escaped their collapsing dynasty using seafaring technology that eventually brought them and their Bronze Age culture to the coast of China.・・・
http://foreignpolicy.com/2016/09/02/did-chinese-civilization-come-from-ancient-egypt-archeological-debate-at-heart-of-china-national-identity/
https://scholar.google.com/citations?user=44fns5kAAAAJ&hl=en (<>内)
ヒクソスについては、下掲参照。↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%82%B9
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88%E7%AC%AC15%E7%8E%8B%E6%9C%9D
ウズベキスタン大統領のカリモフの死を契機に、彼の暴虐的独裁が回顧されている。↓
<イスラム過激派達を釜茹での刑にしたというのは有名。
そのカリモフと米国は、アフガニスタンへの兵站上ウズベキスタンが重要であったことから、概ね良好な関係を維持してきた、と。↓>
・・・Under Karimov’s watch, the country’s jails filled up with political prisoners, dissent was quashed and religious freedoms suppressed by an omnipresent post-Soviet police state. His appalling rights record — which included reports of suspected Islamists being boiled alive — didn’t stop the administration of President George W. Bush from cozying up to Tashkent as it prosecuted its war in Afghanistan in the aftermath of the Sept. 11, 2001, attacks; it won access to a strategic air force base on Uzbek soil.・・・
https://www.washingtonpost.com/news/worldviews/wp/2016/08/30/islam-karimov-and-the-massacre-in-uzbekistan-that-the-world-forgot/?hpid=hp_hp-more-top-stories_ob-karimov-130pm%3Ahomepage%2Fstory
イギリスは昔からスポーツ大国だが、戦後のイギリスは世界的エンターテインメント大国でもあった、と指摘する本の書評だ。↓>
This country, it has often been observed, seems to have provided a disproportionately enormous amount of entertainment that is hugely popular around the globe. Let’s start, as the book does on its front cover (the design referencing the back cover of Abbey Road), with the Beatles; then there is the enduring popularity of Sherlock Holmes, Agatha Christie, Doctor Who, the Rolling Stones, James Bond, David Bowie, Alfred Hitchcock …
https://www.theguardian.com/books/2016/aug/30/the-great-british-dream-factory-by-dominic-sandbrook-review
史上最年少の12歳で米アイビーリーグの大学に入学した少年を紹介する記事。
(韓国人との混血。この母親は宇宙工学で博士号を持って働いていたが、家庭でこの子の子育てに専念するために専業主婦になったとさ。)↓
Twelve-year-old becomes Ivy League university’s youngest ever student・・・
https://www.theguardian.com/us-news/2016/sep/02/twelve-year-old-ivy-league-university-youngest-student
<太田>
次回の東京オフ会まで3週間になりました。
出席申し込みは下掲から。↓
http://www.ohtan.net/meeting/
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一人題名のない音楽会です。
辻井伸行の3回目です。
辻井については、厳しい見方も少なくありません。↓
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8471905.html
私自身も、以前、ミスタッチ回避のために、重力を利用した打鍵ができないことからくる音のくぐもり、めいたことを指摘したことがあります。(コラム#3328)
しかし、彼が研鑽を続け、年輪を重ねるにつれて、それは、むしろ、彼の持ち味、メリット、に転じてきているという気がします。
Mozart Sonata No,11
https://www.youtube.com/watch?v=FH9Cu7wvQ9M
https://www.youtube.com/watch?v=InLhwnBzQdI
Beethoven Piano Sonata No.8(Grande Sonate pathetique) 2nd Mov.
https://www.youtube.com/watch?v=uivKvLAyPvs
Rachmaninoff Piano Concerto No.2
https://www.youtube.com/watch?v=KgPXOW5bpZk
(続く)
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太田述正コラム#8587(2016.9.3)
<スターリンの死とそれがもたらしたもの(その1)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x3089)
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