太田述正コラム#8461(2016.7.2)
<入院「バカンス紀行」(その1)>(2016.10.16公開)
1 始めに
本日のディスカッションで予告したように、ポール・メイスン(Paul Mason)による、自著の『ポスト資本主義(Postcapitalism)』の要約コラム
https://www.theguardian.com/books/2015/jul/17/postcapitalism-end-of-capitalism-begun
のさわりをご紹介し、私のコメントを付す、コラム・シリーズを立ち上げる予定だったのですが、既に、コラム#7804と7806で紹介済みだったので、急遽、(もともと書こうと思っていたところの、)表記のコラム・シリーズに切り替えた次第です。
2 入院「バカンス紀行」
[2016年6月14日]
背骨の下部あたりにジリジリ焼けるような強い痛みが走ったのは、そろそろ就寝しようとしていた00:30頃でした。
(大動脈が実際に乖離したのは、腹のあたりから肩のあたりまでだったのですが、担当医の神原かおり(注1)医師によれば、体腔内の痛みは、感じた場所と患部とが一致しているケースの方が珍しいのだそうです。)
(注1)1966年生まれ 横浜市立大学医学部卒。
https://www.qlife.jp/hospital_recommend_452
写真中、右から2人目が神原医師。
https://www.google.co.jp/search?q=%E7%A5%9E%E5%8E%9F%E3%81%8B%E3%81%8A%E3%82%8A;%E5%8C%BB%E5%B8%AB&hl=ja&rlz=1T4GGHP_jaJP668JP668&biw=1594&bih=873&tbm=isch&imgil=606CkF0j7r7bQM%253A%253BCQzhfDXM-RMlrM%253Bhttp%25253A%25252F%25252Fwww.omori.jrc.or.jp%25252Ftabid%25252F83%25252FDefault.aspx&source=iu&pf=m&fir=606CkF0j7r7bQM%253A%252CCQzhfDXM-RMlrM%252C_&usg=__Ffa2FCIdmRpNJmekfkvk2bap6aI%3D&ved=0ahUKEwj_s7K659TNAhXHHpQKHUULCNoQyjcIOQ&ei=Nbd3V7_FIMe90ATFlqDQDQ#imgrc=606CkF0j7r7bQM%3A
すぐに、痛みは少し緩和したものの、生まれて初めて経験する異常な痛みであり、少々、インターネットにもあたってみたのですが、原因が解明できないまま、ベッドに入りました。
しかし、痛みで眠れそうにないので、朝になってから最寄りの大森赤十字病院(注2)に行くか、それとも直ちに行くか、その場合、歩きか自転車か、はたまた救急車を呼ぶか、等々、思案に暮れているうちに時間が徒に経過してしまい、結局、貴重品等を携行する準備をした上で、02:00近くになって、119番に電話しました。
(注2)同病院のホームページ。↓
http://omori.jrc.or.jp/
「2011年10月11日に新病院(第2期工事完了)が全面開院した」ばかりでピッカピカである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%A3%AE%E8%B5%A4%E5%8D%81%E5%AD%97%E7%97%85%E9%99%A2
なお、「この病院<の>・・・循環器科・・・は、複数の有名専門医(※)の間で「自分や家族がかかりたい」と推薦されてい」ることを、たった今知った。
https://www.qlife.jp/hospital_recommend_452 前掲
主観的には随分時間がかかったと思ったのですが、実際には10分くらいで救急車は到着したのではないでしょうか。
玄関を出てから、私は、少し離れたところに停車していた救急車まで歩いて行くと言ったところ、救急隊員にダメだと叱られ、担架に身を横たえた状態で救急車内へ運び込まれました。
私の方から、搬送先として、(3年前に右膝痛でお世話になったところの、)大森赤十字病院を希望し、しばらくして同病院と「交渉」が成立したらしく、同病院に運び込まれました。
X線やCT検査、血液検査などを受けたところ、大動脈解離の疑いがあるとのことで、改めて、造影剤入りのCT検査(注3)・・希にはこの検査で死ぬ場合すらあるということで、承諾書にサインさせられました。ちなみに、造影剤を注入されると体が熱くなったように感じます・・を受けた結果、上述の診断結果を神原医師から告げられ、引き続き体を起こすことを禁じられた上で、即時入院を申し渡されました。
(注3)「CTとは、コンピューター断層撮影法(Computed Tomography)の略です。身体にエックス線を照射し、通過したエックス線量の差をデータとして集め、コンピューターで処理することに よって身体の内部を画像化する検査です。
エックス線は、肺のように空気のたくさんあるところは通過しやすく、骨は通過しにくいという性質を有しています。そのため、身体の組織や臓器によってエックス線の通過しやすさ(透過性)は異なり、この差を利用して画像を作りだすことができるのです。CT検査によって病変が描出されるのは、エックス線の透過性が病変と正常部位とで異なるからです。・・・
より正確な診断をするために造影剤を使うことがあります。
小さな病変や正常部位とのエックス線透過性がほとんど変わらない病変は、CT検査でも診断が困難なことがあります。しかし、造影剤を用いることによってこれらの病変も明瞭に描出され、より正確な診断が可能となります。このため、全身の様々な部位の検査において、造影剤が用いられています。
CT検査で使用される造影剤は、「ヨード造影剤」と呼ばれるもので、通常、腕の静脈から注入してスキャンを行います。最近では、さらにその効果を高めるため、自動注入器を用いて急速に注入することもあります。
造影剤を静脈注射して撮影するCT検査のことを「造影CT検査」、造影剤を使わないCT検査のことを「単純CT検査」といいます。・・・
「ヨード造影剤」も改良が加えられ、副作用は減少してきました。現在、主に用いられている造影剤は、「非イオン性造影剤」と呼ばれるもので、副作用の発現率は約3%という結果が全国的な調査で発表されています。」
http://www.hyogo-rt.org/kensa/ct.html
(ちなみに、体を起こすのがご法度なのは、それだけで、起こした部分に血流を届けるために血圧が高まるからとのこと。)
(続く)
入院「バカンス紀行」(その1)
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