太田述正コラム#8477(2016.7.10)
<入院「バカンス紀行」(その9)>(2016.10.24公開)
[2016.6.24]
20日に、退院は、6月30日か7月1日と聞かされていたのですが、この日の午前、神原医師から6月30日退院を告げられました。
私の後で、同じ一般病棟に入って来た2人のうち、1人がベッド上で尿をこぼして大騒ぎになったかと思ったら、もう1人は病状が急に悪化し、ICUでもHCUでもない、「措置室」に急遽搬送され、ついに戻っては来ませんでした。
「措置室」って要するに手術室ってことなんでしょうね。
術後戻って来ないってことは、ICUないしHCU入りしたのか、それとも・・等々想像をめぐらせたものです。
とにかく、一般病棟は平安を掻き乱されることが頻発します。
これさえなければ、(私の場合、痛みも気分の悪さもないので、体力がかなり落ちていたことはともかく、)一般病棟の窓際の場所に移ってからは、ほぼ、完全に欧州流の(しかもほぼ女護ヶ島状態での)バカンスの日々だったのですがね。
午後、泌尿器科の外来に車椅子で連れて行かれ、最終的に、膀胱留置カテーテルとおさらばできました。
(浅野医師に、尿道等に傷が付いていると後で血尿がでるかもしれないし、残尿が生じた場合は、3度目の装着を行う、と脅かされましたが・・。)
[2016.6.25]
この日から、6階を1人で勝手に歩き回ることが許された一方で、1階の売店(ローソン)には、まだ、付き添いなしでは行ってはならない、と言いきかされていたのですが、午前中に2度も付き添いを頼んだというのに、結局、ほおっておかれ、割り箸が尽きてしまって昼食を(2度目ですが)手食せざるを得なかったので、業を煮やし、午後、勝手に売店に行って割り箸、洗剤、タオルを買ってきました。
そして、大して汚れ物が溜まっていた訳ではないのですが、買ってきた洗剤を使って、6階の洗濯室で、洗濯機(300円)にかけ、乾燥機(100円)にかけ、気分がさっぱりしました。
[2016.6.26]
朝、お風呂に入ってよろしい、とのお達しが出たので、すぐ入りたいと手を上げたところ、直ちに同じ6階にある風呂場に案内され、喜々として入浴しました。
ボディーシャンプーは、看護婦が清拭用に買ってくれてあったものを使い、シャンプーは浴室に備え付けのものを使いました。
申し出れば、退院までに毎日でも入浴できたのかもしれませんが、連日、熱した不織布タオルが配られ続け、それで、体や頭をふくことができたこともあり、入浴は、結局、この1回だけに終わりました。
午後、一度もオフ会には出席していないけれど、熱心な読者の1人が見舞いに来られました。
彼とは何度かお目にかかっていたものの、その出現を全く予期していなかったので、私としたことが、最初、怪訝な顔をしてしまったのですが、許されよ。
[2016.6.27]
午前中に、(結果として最終のとなったところの、)造影CT検査が行われました。
私は歩いて地下1階の検査室に赴きたかったのですが、今回も車椅子に乗せられました。
いつも、この検査がある時は、朝食は半分残すように言われるのですが、この日は賄の女性が、予め半分にしたものを出してくれました。
毎回、朝食が半分の量でも、午前中、空腹感を感じることはありませんでしたね。
前に見舞いの電話をくれた東京オフ会幹事団の一人が、この日、再度電話をくれました。
また、夜、神原医師がやってきて、CTの結果は大変良い、体腔の水もなくなっていた、と伝えてくれました。
(続く)
入院「バカンス紀行」(その9)
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