太田述正コラム#8810(2016.12.24)
<皆さんとディスカッション(続x3201)>
<太田>
昨日、予期せぬやぼ用が入ったため、ディスカッションの執筆が大幅に遅れ、読み返せずに配信したため、誤字脱字等が沢山ありました。
ブログを訂正しておいたのでどうぞよろしく。
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<太田>(ツイッターより)
ドコモが成田空港の7か所のトイレに(来年3月まで)設置した、スマホ用トイレットペーパーが世界で好意的反響を呼んでいる。
http://www.bbc.com/news/world-asia-38412707
ベルリン・テロ犯のミラノでの射殺が1番目でこれが4番目、糸魚川の大火災が5番目ってんだから、BBCの判断、愉快だ。
「…現職首相の真珠湾訪問を巡っては、政府は当初、安倍首相の訪問が現職初と発表、その後51年に当時の吉田茂首相が訪れていたと修正していた<が、実は、>過去に3人の現職首相が訪問していた…」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016122301001342.html
戦前のみならず戦後の歴史も歪曲する政府自民党。
<七氏>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
トーハン年間ベストセラー総合ランキングで、宗教関連2点ランクイン。一年通して、創価学会は何だかんだ週間ランキング結構入ってたな。
んで、年間だと幸福の科学が上位(3位)。まとめ買いしてんだろうなぁ~~。
しかも一人何冊も。
ノルマでもあんのか??
不毛な書籍が大量流通してるんですって~~↓
「株式会社トーハンは、「2016年 年間ベストセラー」(集計期間=2015年11月27日 ~2016年11月25日)を発表しました。総合は1位=石原慎太郎「天才」(幻冬舎)。文庫総合は1位=新海誠「小説 君の名は。」(KADOKAWA)。・・・」
http://a.excite.co.jp/News/release/20161201/Dreamnews_0000143537.html
http://www.tohan.jp/bestsellers/2016_2.html
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
逆臣安倍チャン。↓
「天皇陛下の退位の意向について、風岡典之・宮内庁長官(当時)が2015年秋、官邸に対して正式に伝えていたことが明らかになった。陛下のおことば原案を文書で示し、同年12月の天皇誕生日に合わせた記者会見での公表を打診したが、官邸との調整がつかず、公表が見送られた。・・・」
http://mainichi.jp/articles/20161224/ddm/001/040/139000c
朝日が産経化?↓
「中国軍は日米を試しに来る 自衛隊、最新の実力は?・・・」
http://astand.asahi.com/webshinsho/asahipub/aera/product/2016121900003.html?iref=comtop_btm
と思ったらこれだ。
「土人」はともかく、「シナ」が差別語・侮蔑語であるワキャねーだろ。↓
「土人、シナ人……復活する差別語・侮蔑語・・・」
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2016110700011.html?iref=comtop_fbox_d2_03
近藤流整理術に反発したコラム。↓
Forget Marie Kondo: I like a house full of presents・・・
https://www.theguardian.com/commentisfree/2016/dec/23/christmas-hannukah-gifts-marie-kondo-shopping
東京圏のイルミネーション名所の紹介だ。↓
The 8 Brightest and Shiniest Tokyo Illuminations This Year・・・
https://livejapan.com/en/article/a0000611/?utm_id=lj_en_illuminations1611-rp_pc_gdn_dsp
ケネディ大使らの恋ダンスの紹介だ。↓
Caroline Kennedy Dances in a Christmas Video, and Japan Can’t Get Enough・・・
http://www.nytimes.com/2016/12/23/world/asia/caroline-kennedy-video-japan.html?ref=world
先の大戦劈頭の香港での戦いで戦死したカナダ人准将の話だ。↓
A Doomed Battle for Hong Kong・・・
http://www.nytimes.com/2016/12/23/world/canada/a-doomed-battle-for-hong-kong-with-only-medals-left-75-years-later.html?ref=world&_r=0
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<人民網から。
日中友好日本人の言の紹介。↓>
「・・・私は、29年ごろに、中国の大・中都市の一般世帯の所得が日本の一般世帯の所得を超えると予想している」。
「中国の改革発展が日進月歩で進み、一人でも多くの日本人が一日でも早く目を覚まし、中国の経済発展に眠っている巨大なポテンシャルに気付いてほしい。そして、一日でも早く、中国の経済発展の波に乗り、共に発展していってほしい。若者は未来の希望であって、日中両国の一人でも多くの若者が交流することを願っている。『百聞は一見に如かず』と言うように、両国の若者が相手国を訪問して、いろんなものを見て、互いの本当の社会について理解し合うことを願っている」。 」
http://j.people.com.cn/n3/2016/1223/c94476-9158343.html
<こっからはサーチナ。
近過去・現在・近未来の日本の礼賛。↓>
「・・・匯金網は・・・「失われた20年」という主張は全くのでたらめであり、このでたらめによって中国は「日本人にばかにされている」と論じる記事を掲載した。
記事は日本経済が衰退しているという論調に対して、中国経済の急速な発展は日本と鮮明なコントラストを生じさせており、これが多くの中国人を「気持ち良くさせている」と説明。
しかし、「1人当たりGDP」で日中の経済レベルを比較すると、日本は中国の5-6倍もあると指摘。中国が日本と同じ経済レベルに達するには、中国のGDP規模は少なくとも40兆ドルに達する必要があるが、現在の10兆ドルほどから、さらに30兆ドルを積み増しするには「20年あっても足りない」と説明した。
また記事は日本経済は衰退しているどころか、「逆に平穏であり、経済も社会も秩序ある発展の軌道に乗っている」と指摘。さらに日本の就業率が高く、国民の生活は豊かであり、国民の心理も平和そのもの、社会秩序は安定しており、都市と地方の発展格差も中国ほど大きな差はないと説明、「日本に比べれば、中国の現代化の道はまだはるかに後れている」と指摘した。
さらに、中国経済が飛躍的な成長を遂げたのは事実としながらも、「現在のアジア経済のリーダーは依然として日本であり、中国人は日本に20年間も騙されたと言える」と論じている。」
http://news.searchina.net/id/1625879?page=1
<人間主義者であり、かつ、細部にこだわる、日本人礼賛。↓>
「・・・今日頭条は・・・日本社会と中国社会を比較した時に、中国社会には存在しない日本ならではの特質について紹介する記事を掲載した。
記事は、日本は中国人にとって複雑な感情を抱かざるを得ない国であると同時に、アジア唯一の先進国であり、非常に発展した国であることは認めざるを得ないと主張。日本の発達ぶりは社会の「細部」において体現されていると指摘したうえで、中国にはない日本の特質を紹介した。
まず1つ目の特質は、中国人旅行客が2015年に爆買いして話題となった温水洗浄便座だ。記事は「日本を訪れるまでは、なぜ同胞たちが温水洗浄便座をわざわざ日本で購入しているのか、分からなかった」としながらも、実際に日本を訪れてみて「日本のトイレや温水洗浄便座は非常に多種多様」であり、それだけ多くの人びとの細かいニーズに寄り添った存在であることが分かったと紹介。
こうした細かいニーズを解決する製品があるのは、衣食住など基本的なニーズが満たされ、日本社会が他人への配慮ができるほど成熟しているためであるとの見方を示した。
また記事は、日本の公共バスには利用客が乗り降りしやすいようにバスの車体が傾くものがあると伝え、こうしたバスもまさに配慮であり、「細部」において体現された日本社会の発達ぶりであると指摘した。
さらに、日本では「客が自分で会計を行うスーパーがある」と驚きを示し、万引きを恐れずにこうした取り組みができるのは、信頼や信用を大事にする日本社会ならではだと主張。日本社会の発達ぶりは「人々に対する関心の度合い」において体現されており、そしてそれは細部へのこだわりという形で具現化していると指摘、だからこそ中国人が日本を訪れると「非常に快適」に感じてしまうのだと考察している。」
http://news.searchina.net/id/1625876?page=1
<近代日本語由来の言葉が多いことに注意を喚起し、そのことが、日中提携の基盤の一つたりうることを示唆している。↓>
「・・・今日頭条は「派出所」という言葉は中国にとっては日本語からの外来語であり、そもそも「派出」という言葉自体が日本が満州国を作った際に中国語に導入された言葉であり、「中国にとっては日本による植民時代の残骸」だと論じた。
記事は、中国建国以降、公安機関の駐在所は何度か名称を変更してきたことを紹介しつつも、1950年に「派出所」という名称に改められて以降、ずっと「派出所」という名称で呼ばれ続けていることを紹介。今や日本からの外来語であることに気づかないほど、中国の人びとにとって日常的な言葉になっていることを伝えた。
また、台湾語にも「派出所」という言葉があり、日本語の交番と同義で使用されていると伝えたほか、韓国語でも交番を漢字表記にすると「派出所」になると紹介。それぞれで意味合いや役割には若干の違いがあるものの、中国、台湾、韓国のいずれにおいても「派出所」という言葉があることは、日本による統治の影響によるものだとの見方を示している。」
http://news.searchina.net/id/1625878?page=1
<模倣の天才たる日本人礼賛。↓>
「・・・今日頭条は・・・それらの多くが中国を起源としており、いつの間にやら日本の「国粋」になってしまったとする記事を掲載した。
記事は、日本の「10大国粋」を相撲、芸妓、和服、茶道、下駄、弓道、サクラ、抹茶、華道、畳として、それぞれの「起源」について説明している。芸妓については「唐や宋の時代、士大夫が芸妓を携えて吟じるのは普遍的な習俗だった。それが日本でのみ現在まで続いているのだ」と論じた。
また、サクラは「中国のヒマラヤ山脈を原産」とし、和服は「三国時代の呉を起源として、貿易活動を通じて日本に入ってきた」とした。さらに、抹茶は唐や宋の時代に行われていた茶葉を粉末にしてからお湯を注ぐ「点茶」を「パクったもの」と説明している。弓道は中国古代の「射礼」の延長であるとし、相撲も唐の時代に日本に伝わったと紹介した。
そして、華道は隋の時代の仏堂供花が起源、畳は漢の時代に起こり隋唐の時代に隆盛した中国式家具、下駄は清朝以前、特に漢・晋・隋・唐の時期に漢民族の間で一般的だった履物であるとそれぞれ説明している。
記事は最後に、「中国はこれほど多くの古いものを持っているのに、現在何が残っているだろか。もしわれわれがちゃんとサクラを育てていたなら、遠路はるばる日本にサクラを見に行く必要などなかった。今漢服を着る人は街におらず、コスプレの素材になっている。われわれ中国人が深く反省すべき問題だ」と結んだ。」
http://news.searchina.net/id/1625872?page=1
<これもそう。↓>
「・・・駆動之家はこのほど、中国がパクリと批判される一方、日本の場合はあくまでも「模倣」と形容され、批判されないことが不公平であると主張する一方、日中の違いがどこにあるのかについて比較する記事を掲載した。
中国では、もはやパクリが当然のことであるかのように繰り返されているが、記事は日本も同じようなものだと主張。かつては中国の唐文化をパクリ、現代では米国のビジネスモデルをパクッていると論じた。
しかし、日本の場合は「模倣」と呼ばれ、中国のように「パクリ」とは言われない。その理由について「日本は模倣しつつも改善やイノベーションを加えようとする」ことが中国とは異なると分析した。それによって完全なるコピーではなくなり、改善が加えられることで批判されなくなるのだと論じた。
一方で記事は中国にもパクリではなく、イノベーションを加えることで成功した模倣例があると紹介。その代表が中国最大のショッピングWEBサイトを運営するアリババだ。アリババは「商業施設運営」と「メディア」という異なる2つの業界からヒントを得て、模倣し成功を収めたという。つまり、いかにして出店者を募り、広告で収入を確保するかというビジネスモデルだ。この点でアリババは、ただのパクリではなく、2つの異なる業界の方法を模倣して結合することで大きな成功を収めたのであり、日本式の模倣と似ていると論じた。
記事はこのように、イノベーションを加える日本の「模倣」を高く評価する一方で、アリババのように単なるパクリではなく、模倣からオリジナルの方法を生み出すような企業が増えれば、中国も「パクリ大国」とは言われなくなると主張している」
http://news.searchina.net/id/1625855?page=1
<弥生人の渡来まで遡れば、これもまたそう言えるかも。↓>
「・・・今夜網はこのほど、東京には「おにぎり専門店」や「おにぎりカフェ」があることを紹介し、日本ではおにぎりが単なる「ご飯の塊」ではなく、今や味も見た目も洗練された食べ物になっていると伝えている。
まず記事は、東京にはおにぎりの具がスパム、目玉焼き、野菜、塩鶏など「普通の具の規律を完全に打ち破っているおにぎり」を提供する店があることを紹介したほか、派手な具ではなく、お米そのものにこだわり、非常に稀少なコメをおにぎりのために豪快に使用するお店もあることを紹介した。
続けての玄米を使用し、健康を気遣うおにぎり専門店もあることを紹介したうえで、日本のおにぎりは「おいしい食べ物」であるだけでなく、近年は見た目も洗練された食べ物へと変化しつつあると指摘。コメは中国でも非常に見慣れた食材であり、中国人にとって身近な食べ物だが、日本人がコメを炊き、おにぎりの形にすると「非常においしく、美しい食べ物に生まれ変わる」という点を強調した。」
http://news.searchina.net/id/1625880?page=1
<定番の日本人の匠の精神礼賛。和紙篇。↓>
「・・・中国国際放送局は・・・世界で最も薄いとされる和紙を製造している日本の企業が持つ技術を紹介する記事を掲載した。
記事は、1000年あまりの製紙技術を持つと言われる高知県で、厚さわずか0.02ミリメートル、1平方メートルの重さ1.6グラムという非常に薄い「典具帖紙」を製造する企業「ひだか和紙」を訪れ、同社の鎮西寛旨社長にインタビューを行ったと紹介した。
同社では昔ながらの小工房生産方式を保っており、作業場ではコウゾの繊維を丁寧に全て破砕し、伝統的な技術を駆使して紙料液を作り、漂白や染色などのプロセスを経て「セミの羽根の如く薄い紙が生まれる」と説明した。そして、0.02ミリメートルというのはもはや製紙用植物の細胞の厚さと同じであることから、現在の技術では世界でも最も薄い紙である可能性が高いとする同社長の話を伝えている。
記事は、典具帖紙は非常に薄い一方で非常に良好な張力を持っており、簡単には破れないと紹介。また、その薄さゆえに透光性にも優れており、数枚重ねて新聞紙の上においても文字の読み取りに影響しないとした。そして、このような特性を生かして古い書物や文化財の修復保護に広く利用されていると説明。高い技術を持つために値段も一般の紙に比べて<高価>であり、長さ6メートルのロールが約8万円すると伝えた。
さらに、同社ではさらに技術を進歩させており、ピンクや紫、黄色など16色のカラー典具紙を開発したほか、プラスチックに近い強度を持つ新世代の和紙も開発、特殊な染色技術と組み合わせて、携帯電話ケースやノートパソコンの保護フィルムなどの制作に用いられていると紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1625877?page=1
イタリアの内相、ベルリン・テロ犯「発見」・射殺を自慢。
イタリアにしては確かにお手柄。(太田)↓
・・・Italy’s interior minister・・・Mr Minitti praised the two police officers who had apprehended Amri, and said the operation showed how Italy’s security system was working well.
“As soon as this person entered our country, a fugitive wanted across Europe, we immediately identified him and neutralised him,” the minister said.
http://www.bbc.com/news/world-europe-38415287
米国の女性、とりわけ白人女性の大酒飲みが増えてて、社会・医療問題になっている。↓
For women, heavy drinking has been normalized. That’s dangerous.・・・
Since the turn of this century, death rates have risen for whites in midlife, particularly women.・・・
https://www.washingtonpost.com/national/for-women-heavy-drinking-has-been-normalized-thats-dangerous/2016/12/23/0e701120-c381-11e6-9578-0054287507db_story.html?hpid=hp_hp-top-table-main_bigvino-12pm%3Ahomepage%2Fstory&utm_term=.c440944ca9cd
1498年のバスコ・ダ・ガマの喜望峰回航の世界史的意味を記したコラムだ。
欧州が史上初めて世界の中心になる運びになった、とさ。
(で、1905年の日本の日露戦争勝利、1949年の中共建国が、合わせ技で世界史の「正常化」をもたらしつつあるのよね。
但し、ガマちゃんの頃から相前後して、欧米人がアメリカ大陸、ロシア人がアジア大陸に向かって膨張を始めた結果は、広義のアジア民族の棲息圏の縮小をもたらしており、この結果を巻き戻すのは極めて困難だが・・。(太田))↓
・・・Vasco da Gama, whose travels made Europe the heart of global trading
But the really decisive moment came in 1498, when Vasco da Gama rounded the southern tip of Africa and opened up trade routes with the Gulf, India and eventually beyond into South East Asia.
Europe was transformed from being at the wrong end of the major global trade routes to being at their heart geographically, economically and strategically.
Never before had the transformation of fortunes been so profound and so fast.
For the first time in history, Europe became the centre of the world.
And Europe’s own centre of gravity shifted too, to the west and to the north. ・・・
http://www.bbc.com/news/world-38290978
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太田述正コラム#8811(2016.12.24)
<米リベラル知識人の内省三(その3)>
→非公開
皆さんとディスカッション(続x3201)
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