太田述正コラム#8868(2017.1.22)
<皆さんとディスカッション(続x3230)>
<4XPUsJYQ>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
≫少しは自分で調べようとして欲しいね。(コラム#8864。太田)
 安倍首相の家柄が弥生系なのはわかってるんだけど、本人は弥生人なのかどうか疑問で。
 縄文人を守るためとわかっていてではなくて、ただ盲目的に、祖先からの教えで吉田ドクトリン墨守なのかもしれないってことはないのか。
<2pjhOsNM>(同上)
 今の日本映画にもの申す…「レベルが本当に低い!」 英映画配給会社代表が苦言
http://www.sankei.com/premium/news/160409/prm1604090022-n1.html
 評価は人それぞれだが、日本映画の場合、半分はアニメで残りは出来の悪い漫画の実写映画が多すぎてとてもじゃないが豊作という気分にはなれない。
<太田>(ツイッターより)
 『君の名は』と『コンサルタント』を鑑賞して、浅草線の終電一つ前の電車で帰り、スーパーで買い物をして先程<(21日24:40頃)>家に戻った。
 やっぱ、土曜なので、予定していた『この世界の片隅に』は満席で諦め、後者に差し替えた結果だが、日米の映画の違いが対照的で評論する立場としてはむしろ良かったかもしれない。
 BBCは、首都で、抗議運動に参加した人は50万人超、就任式に出席した人は25万人とも見られている、と報じた。
 大統領報道官は、史上最高の出席者数だったと言明しマスコミ報道を非難。
 オバマ就任時との航空写真での比較を見れば明らかなのに・・。
http://www.bbc.com/news/world-us-canada-38707722
<七氏>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 縄文モード、弥生モードの話が活況ですが、「縄文性の私(日本人)は弥生人になれるのか」とか「欧米人が縄文性を身に付け人間主義化できるのか」という疑問が呈されることもしばしば。
 そもそも、狩猟採集時代=縄文性、農耕時代=弥生性であって、当然ながら日本人も欧米人も通ってきた時代です。
 日本人は、農耕時代到来後も縄文性を維持できた背景があり、基層に縄文性がある上で弥生性を重ねた。
 ただ、欧米人は縄文性を捨てて弥生性のみとなった。これが、人類のメンタリティーの区分けです。
 そして、最近全く出ないですが、「共感能力=ミラーニュートン」は全人間が持っているという事実。
 つまり、日本人は双方持ち得ている(からこそモード転換を繰り返した)、欧米人は捨てたが全くその素質が無いわけではない(からこそ緊急事態時には優しさが出る)。
 ここからが、太田コラムとしての大課題=日本人のモード転換からの止揚の方法、となるわけです。
 たぶん、この課題の克服こそ、日本人が「自らの」発信により、世界を人間主義社会とするべく「自覚した 」リーダーとして活躍する絶対条件、ということになるのではないでしょうか。
<uMM..Ln6>(同上)
 「皆さんとディスカッション」が活気づくことはいいことだと思いますよ。
 (もちろん、匿名の我々は典拠を明らかにしつつ。それがなければただの便所の落書きと同じ。)
 僕は、太田さんとKK さんとの一連のやり取りはすごくいいなあーと思いますよ。
 他の人も勉強になったり、考え直すきっかけになったのでは?
 ・・・KK さんの考え、発想はすごいと思いますし、もっともっと議論に参加して欲しいですね。
 KK さんのおかけで最近の活況になったとおもいますよ。
<4XPUsJYQ>(同上)
 弥生人って、黒澤映画「七人の侍」の侍で、縄文人が農民、っていうイメージになってきたんだけど、となると、弥生人は、縄文人を愛し守ろうとして、命をかけるんですよね。その代わり、お金と名誉は得るわけですが。
 その弥生人がイギリス人やアメリカ人に当てはまるのかどうか、よくわからなくなりました。
 イギリス人って、他人種を、ほぼ人間扱いしなかったじゃないですか。
 インド人、ネイティブ・アメリカン、アボリジニ、黒人、中国人、いろんな歴史を振り返っても。
 人間じゃないものは縄文人でもないから、守る必要は全く無かったってことですかね。
 それならおそろしい人種差別主義者ですよね。
 でもイギリス人は人種差別しないって、太田さんは言ってたようにも思うんだけど。
 なにかどこかで理解の仕方を間違ってるのかな?
<七氏> (同上)
 基本的には、「日本文明の説明」においての、縄文モードと弥生モードってことで、世界の文明の優劣については人間主義度で捉えてるよな。
 さっきの私の人類のメンタリティーの説明<は>ちと今の活況にもってかれ<て>たかもしれんな。
 ただ、日本人における縄文人と弥生人を外国人とどう対比させるかという所もあるよね。
 イギリスは「純粋なゲルマン文化を継受したものであり、コモンローと個人主義(=利己的)を特徴とする、帰納的、経験論的思考の文明」、欧州は「階級文明であり、より具体的には、階級、人種、宗派/イデオロギーによる差別の文明」、米国は人種主義で裸の個人主義(=超利己的?)。加えて、アングロサクソン文明は「文明差別」。ここの点も押さえておくと、ちと認識変わるのかな。
 そして、日本がこれからバチっと対するべきはこれらの文明であり、ここと闘い人間主義へ誘うには、日本人の「弥生性=弥生人化」が必要となると。
 んで、この弥生人とはなんなのかかが、最近のディスカッションでちと見えてきていると。
 ただ、太田さんがイギリスを誉めてるのではなく、あくまでアングロサクソン文明を誉めてるというか、もともと近代であったという点で重要視してるってことだと思うのだが。
 縄文人=農民、ちゅう認識は、かなりざっくりな感じだね。
 「農民」てのが、太田さんが示した縄文人イメージの話で、「百」姓というほど、今で言う兼業農家ってことで、農民=専業農家ってことでないので、「農民」てのが多義的なものであるんだと思ったけどね。
 そして、中世から近世という時代の所に焦点を当てたということは、太田流だと「日本の近代のスタート=江戸時代~」ということなんで、勝手に意味深に思ってます。
 今、どういうイメージで捉えるかは、日本の近代のスタート前後が重要なんだ、的な。
 <ところで、一番上で登場した4XPUsJYQクン、>たぶん、太田さんが安倍チャンを逆臣と呼びつつ、自民党の支持率アップを喜んでいるという、普通に見ると「??」となるから、どっちなんだ?って混乱してるんじゃない?
 安倍チャンは 完全に縄文人です。
http://blog.ohtan.net/search?q=安倍晋三について
 真の独立を目指した行動をせず、米自大主義まっしぐらの権力維持増進に邁進しておりまーす。
<89mw2xJE>(同上)
>弥生人は、縄文人を愛し守ろうとして、命をかけるんですよね。<(4XPUsJYQ)
 「セミナー1:はじめに 我らの日本」(コラム#6996)あたりを再読するといいかも。
 「弥生人・・軍事に長け改革志向」、「弥生人の予期に反して、彼らは基本的に縄文人に歓迎され、縄文人は、弥生人を支配層として仰ぎ、初穂の形で収穫した米の一部を弥生人に捧げ、弥生人は、縄文人の人間主義に感化され、縄文人を人間主義的に統治した。」とか何とか書いてあるよ。
>その代わり、お金と名誉は得るわけですが。<(同上)
 細かいことだけど、一応(コラム#8802だよ)。↓
・・・・・・・・・・
 「…金銭的報酬と自分が達成して喜びを感じるのは脳の同じ領域が担当しています。お金をもらうことによって、達成する喜びが相殺されてしまう。…」
http://www.asahi.com/articles/ASJDF52G0JDFUEHF00G.html?iref=comtop_8_06
 ふむ、無償行為(ボランティア活動)の方が、より幸福感が得られる、ってのは確かにその通りかもね。…」
・・・・・・・・・・
 あと、コラム#7375の「武士の質素な生活様式」について考えてみるのもいいかもね。
>イギリス人って、他人種を、ほぼ人間扱いしなかったじゃないですか。<(同上)
 「セミナー5:イスラム世界、インド、人間主義」(コラム#7233)の人間主義の項がおススメ。
 あと、はここらへんかな。↓
 「元祖アングロサクソンたるイギリス人は、自分達の文明について絶対的な優越感を抱いているものの、アングロサクソン文明は人種を超越した文明であることから、彼らは人種的な優越感(その裏返しが人種差別感)など抱いてはいないからです。」(コラム#2601)
 「米国の黒人差別は人種的なものであり、かつてはこの差別が制度化されていたのに対し、イギリスの黒人「差別」は文明的なものであり、またこの差別が制度化されたことは(植民地を除いて)ない、というのが私の認識であることは折に触れて申し上げてきました。」(コラム#3158)
<uSkXBuAY>(同上)
 大昔に日本列島で弥生人と縄文人が初めて平和的に邂逅したとき、双方でどんなやり取りがあったのか考えるだけで心が和む。
<4XPUsJYQ>(同上)
 <89mw2xJE>さん、ありがとうございます。
 差別の制度化について<ですが>、アメリカは未だに制度化しているようですね。↓
 「不当長期刑のドラッグディーラー1,300人を恩赦~法の不平等を正す~」
http://blogos.com/article/203149/
 イギリス本国では差別が制度化されていないのですね。
 それは、他のヨーロッパ諸国でも同じだと思いますので、イギリスの特徴というわけでもないように思いますが。
 ともあれ、日本の弥生人は、「縄文人に感化されて人間主義的な統治のできる」弥生人で、イギリス人やアメリカ人は、「」内のことができない単なる弥生人なんですね。
<4XPUsJYQ>(同上)
 七氏さん、安倍さんは縄文人なんですね。
 弥生人とか縄文人とか、なんとなく、だんだんわかってきたような気もするような???
 またわからなくなったらお願いします
<七氏>(同上)
 でも、ディスカッションしてると自分も太田論の整理になるよね。
 合ってる合ってない、あーこうだったな、とかも気づくし。
 我々でディスカッションしつつ、太田さんにチェックしてもらい。
<uSkXBuAY>(同上)
 太田さんのブログの著作量の偉業は大文学者、大学者の20巻30巻の全集に匹敵するが如し。
 その学知の密林に迷い混む者、求むるなら真理の黄金郷に辿り着かん。
<K.K>
≫単純に、「弥生化の負の側面」ってどういったことを念頭に置いてるんですが、とあなたに聞いているだけなんですが・・。≪(コラム#8868。太田)
 縄文人の中に弥生に憧れる者、つまり、統制される側から統制する側に回りたいという人達がいますよね。
 弥生化すると、これを実現する縄文人の数は多くなりますよね。
 結果、あまり弥生の薫陶を受けていない縄文人が社会の上澄みに入りやすくなるのではないかということです。(三島由紀夫の平岡家もこの一例ですよね。)
 それから、上記のことと関連しますが、都市への人口流入(現在進行形で都市への人口集中が起こっていますから、拍車が掛かるという方が適切でしょうか)が起こるのでは、といった点です。
 それから、これは「弥生化の負の側面」といえるかわからないのですが、統制される側から統制する側に回りたいという縄文人はまあいいとしてですね、縄文人にとって弥生というのは非日常なわけですよね。
 それで、私の”感覚”で言わせていただくと、ハレ(←「ハレとケ」のハレです)と弥生を勘違いしている縄文人が多い気がするわけですね。
 それで、このタイプの縄文人が弥生下でどうなるのだろう、といった点です。
≫そりゃ気が付きませんでした、或いは、そう言えばそうでしたね、と素直に言わなくっちゃダメよ。≪(同上)
 私は、太田さんに、(独立後のことは考えず)とりあえずの独立を目指してほしい(自然と太田さんが弥生をドグマにしているように太田コラムを読んでしまう)と思ったり、やはり独立後のことも考えてほしいと思ったり揺れ動くわけです。
 前者から後者に変わった時、私が勝手にホットするということです。
 上手く表現できませんが、私の中に一刻も早く日本に独立してほしいという一面と、よく考えてから独立してほしい(要は縄文モードへの固執)という両面があるのだと思います。
 それは、私の中に弥生への恐怖があるということだと思います。
 その一方で、(自分自身の縄文性を含めて)縄文人のどうしようもなさが大嫌いなわけです(大嫌だったという過去形の方が適切かもしれません)。
 つまり、私の中に弥生と縄文の両面性があるのだと思います。素直な気持ちを言えというなら、これが素直な気持ちです。
≫あなたの場合、鋭く「真犯人」に迫る一方で、どーでもいいことに拘泥したり、チームメートの私のことを気にし過ぎたり、と力を分散させちまってますよ。≪(同上)
 太田さんが書かれた私の状態は、太田さんがパソコン関連の問題に対処している時の太田さんの状態とほぼ同じに私には思えます。
 私はそういう太田さんの姿に感心していました。
 別のある人が土地勘のない分野に踏み込んだ時、同じような状態になることもあるのではないでしょうか。
 日本が独立したとき、日本や日本人が土地勘のない領域に踏み込まざるをえない場合があると思います。
 (独立ということそのものが、日本が日本人が土地勘のない領域に踏み込むということでもあると思います。)
 その時、「どーでもいいことに拘泥したり、チームメートのことを気にし過ぎたり、と力を分散」させてしまうこともあるだろうと思います。
 この状態の方が、ド縄文人ぶりを発揮してしまっているよりは何倍かマシだと思います。
 私は、土地勘のない分野<・・このディスカッション上での議論(太田)・・>から、そろそろ撤収しようと思っています。
 太田さんと日本は、土地勘のない分野・領域へ踏み込む時が近づいているのではないでしょうか。
⇒私だけじゃなく、日本全体としても、ITに弱い、ということですね。(太田)
 「よって、明日あたり、富士通新にとりかかってもよさそうに思います。」(2017/01/16付メールより)
 それでですね、・・・太田さんのコメントの仕方によっては、私、土地勘のない分野に居続けなければならないので、撤収できるような方向のコメントでお願いしたいです。
⇒どうぞどうぞ。まことにお疲れ様でした。(太田)
 太田さんの方は、週明けぐらいから土地勘の薄い分野(パソコン関連の問題)に踏み込むような方向でお願いしたいです。
⇒映画に行くヒマが確保できず、またもや、1年使わないと無効になる、シネコン会員カードを捨てる羽目になるほど、年末までのパソコン作業、そして、年明けからのディスカッション上での議論の活発化へのお付き合い、に時間をとられ、いささか疲労気味なのですが、一両日中には、富士通新整備に取り掛かろうと思っています。(太田)
<4XPUsJYQ>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 –トランプ人事–
 これだよね↓気になるのは。ま、太田さんは気にしないようにっていうスタンスってことだけど。
 「経済閣僚では、財務長官に元ゴールドマン・サックス幹部でヘッジファンド、デューン・キャピタル・マネジメントCEO(最高経営責任者)のスティーブン・ムニューチン氏、商務長官に知日派で著名投資家のウィルバー・ロス氏を起用するなど、ウォール街に近い大物が名を連ねた。」
http://biz-journal.jp/2016/12/post_17610.html
 さらに、注目されていたゴールドマン・サックス社長兼COO(最高執行責任者)のゲーリー・コーン氏が、国家経済会議(NEC)委員長に就くことが決まった。
 また、主席戦略官・上級顧問に同社で勤務経験のあるスティーブ・バノン氏の起用も決まっており、「トランプ政権はさながらゴールドマン・サックス政権のようだ」(市場関係者)との声が上がっている。↓
 「スティーヴン・ターナー・マヌーチン(mah-NEW-chin、[məˈnuːtʃin]と発音[1]、日本ではムニューチンとも表記される)」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3
 「ウォール街出身というムニューチン氏の経歴からは、トランプ氏が選挙戦で公約したポピュリスト(大衆迎合主義者)的政策は全く連想できない。トランプ氏は大手銀行を激しく非難し、ヘッジファンドに有利な税制の抜け穴をふさぐことを誓ったほか、共和党予備選と本選では、ゴールドマン・サックスなど米金融機関と対立候補の強いつながりをたびたび批判していた。」
http://jp.wsj.com/articles/SB10604864507425704319504582468062881505048
<pgEOAM3Q>(同上)
 「「米国第一」与野党警戒…自民、パイプ作り急ぐ・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170121-OYT1T50173.html?from=tw
 属国のポチ、ご主人様を探して大慌ての巻。
 それにしても外務省も、外務省由来の自民党の連中もひたすら無能っすね。
 選挙結果出てから今まで何やってんだよ。
 押しかけ奴隷らしくさっさと靴舐めにいけっての。
 政商気取りの孫の方がよほどいい動きしてんぞ。
<TSY>
 ・・・さっそくのご案内ありがとうございました。
 4月8日<のオフ会、>楽しみにしています。よろしくお願いします。
 昨日は夜更かししてトランプ大統領の就任式をテレビで見ました。
 就任式を映像でみたのは初めてでした。
 徹頭徹尾キリスト教宗教儀式で、アメリカの権力者の風俗は、まがりなりにも宗教権威と闘争して市民社会を勝ち取ったヨーロッパの国とはずいぶん違うなと思いました。・・・
—————————–
 ・・・演説によると、アメリカの現状は、家庭においては貧困がはびこり(poverty in cities)、仕事においては破綻して国中に放棄され錆だらけになった工場がいたるところに散らばっている(rusted-out factories scattered)という。
 ・・・<この>惨状から抜け出すためには、外国からの輸入商品ではなくアメリカ製商品を買い、アメリカ人を雇用することだ、とトランプは言う。
・・・産業競争力を高めるには、科学技術の力量を高めなくてはいけない、とする立場にたてば、この二つの原則は産業競争力を高めることに直結しない。したがってこの原則ではアメリカ製品は売れない。
 <仮に何らかの理由で>アメリカ製品が大量に売れるようになっても、生産増に対応するための生産効率向上の第一の手段は、工場のハイテク化である。生産増で生産財投資が増えれば増えるほど人間の雇用は減る。
人間の雇用を増やすことが極度に困難な科学技術段階に、我々はいる。政治の中心課題は失業対策になる。トランプが失業対策を政治の中心課題に据えたのは理にかなっている。しかし、・・・その手段がBuy American, Hire Americanというのでは、・・・非常に難しい。 
<dliU+1gM>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 「・・・オリバー・ストーン氏: ・・・スノーデンが横田基地にいたという2010年頃の話に戻りますが、スノーデン(のチーム?)が、「日本国民全体の通信を傍受して監視したいのだが、いかがものか」と日本政府に打診したが、そのとき日本の諜報機関が、「それは違法であるし、倫理的にもいかがなものか」と拒否したのです。
 しかし、スノーデン(のチーム?)は、かまわず日本国民を監視したのです。
 そして、スノーデン(のチーム?)は、「日本が同盟国でなくなった場合に備えて、民間のインフラにマルウェアを仕込んだ」と言っていました。「それは、ダム、駅、発電所、銀行などに組み込まれている。いざとなれば日本を機能停止に追い込める」と。
 では、(原子炉などの)核施設については、どうか、ということですが、これについてはスノーデンから聞いていないが、たぶん、別な形を取っているものと想像しています。
 ・・・もし、例えば日本が、中国などのアメリカの同盟国以外の他の国との経済圏と協力関係を持とうとして、アメリカとの同盟関係から離れようとした場合、脅迫されたり、このマルウェアの人質となるといった非常に深刻な問題であると受け止めていただきたいと思います。・・・」
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-4767.html
 スノーデンの言っていることが本当なら、日本が独立するには再武装だけじゃなくて、国内のインフラに仕掛けられたマルウェアを駆除する必要が有るみたいね。
<太田>
>2010年頃・・・スノーデン(のチーム?)が、「日本国民全体の通信を傍受して監視したいのだが、いかがものか」と日本政府に打診したが、そのとき日本の諜報機関が、「それは違法であるし、倫理的にもいかがなものか」と拒否した
 一、もっと前からやってるに決まっているし、二、とりわけこの種の話で日本政府にお伺いなどたてるわけがない、ということから、スノーデンは自分をロシア等に高く売りつけるためにほら話をしている、と思うな。
 但し、日本「独立」の際、米国が残置する日本国内の各種諜報網をどう無能力化するか、という問題があることは事実。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 この、ありがたーい脱法行為ロンダリング機関サマを利用しようともしなかった、勇気ある文科省官僚諸君には、ただただ絶句するのみ。↓
 「・・・政府は、天下り規制が強化された08年12月施行の改正国家公務員法を受け、省庁ごとに担っていた民間企業への再就職のあっせんを一元的に実施する目的でセンターを発足させた。直後の09年、天下り全廃を掲げた民主党政権があっせんを停止したが、第2次安倍晋三政権下の13年、再就職希望の職員に就職支援会社を紹介するようになったという。・・・」
http://mainichi.jp/articles/20170122/k00/00m/040/073000c
 引き続き頑張ってる産経。↓
 「【入門・日米戦争どっちが悪い(8)】–野蛮な復讐劇だった東京裁判 原爆など米ソの戦争犯罪は不問に・・・」
http://www.sankei.com/premium/news/170122/prm1701220007-n1.html
 あちゃー!↓
 「『日本の武器で滅びる中華人民共和国』兵頭二十八著 中国共産党を崩壊に追い込むことは可能だ・・・」
http://www.sankei.com/life/news/170122/lif1701220020-n1.html
 ご冥福を祈る。(コラム#4729)↓
 「訃報】加納時男氏=元自民党参院議員・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/obit/20170120-OYT1T50051.html?from=ytop_ylist
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <まず、人民網から。
 習ちゃんは日本のトイレが大好きねー。↓>
 「子供のころからトイレ掃除学ぶ日本人・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2017/0122/c94473-9170121.html
 <ここからはサーチナより。
 習ちゃんは日本車フェチでもある。↓>
 「・・・今日頭条は・・・中国の自動車市場において日系車が「蘇った」と伝えつつ、それは単なる流行ではなく、「実力によるもの」であると指摘する記事を掲載した。
 記事は2016年の中国自動車市場における日系車の新車販売台数が400万台を超え、記録更新を成し遂げたと説明、さらに東風日産、広汽ホンダ、一汽ホンダ、東風ホンダ、広汽トヨタ、長安マツダ、レクサス、一汽マツダ、広汽三菱など、各メーカーはすばらしい販売成績を収めたと称賛した。
 特に東風ホンダの販売台数が前年比で約50%もの伸び率を見せたことには「驚かされた」としたほか、また「これまで低調だったレクサスも25%の伸びを実現した」と称賛した。
 さらに日系車が中国で販売を大きく伸ばしたのは一過性の流行によるものではないと指摘したうえで、日系車は過去から現在に至るまで「高品質」と「確かな信頼性」を一貫して堅持していると指摘し、消費者がようやくその魅力に気づいたとの見方を示した。さらに、低燃費で長く乗ることができ、安全性も高いと指摘し、日系車のこれらの特長は無数の日系車オーナーたちから「証言を得ている」と主張。こうした確かな証言は「プロモーションや広告宣伝で形成できるものではなく、消費者からの本当の評価である」と説明した。」
http://news.searchina.net/id/1627614?page=1
 <日本のエコノミー・ホテルチェーン群を紹介する形での日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・澎湃が・・・日本のエコノミーホテルチェーンについて紹介する記事を掲載した。そのタイトルには「アパホテルを予約しないあなたに送る」と付されている。
 記事は、先日中国国内で起きた「アパホテル騒動」により「再びポケットマネーを元谷外志雄という人に差し出そうと思う中国人はいないと信じている」としたうえで、「実は日本には長年経営しているエコノミーなホテルチェーンブランドがたくさん存在するのだ」と紹介。「ロケーションもよく、朝食もおいしい、清潔で快適かつ静かなホテルを思いのままに選べる。アパホテルを予約しなくても、従来どおり日本全国を旅することができるのだ」と説明した。
 そのうえで、日本国内で有名とされるエコノミーホテルチェーンを6つ紹介している。1つ目は、東京・大阪など観光都市で20店舗あまりを持つ「東急REI」を挙げた。ホテルの数としては少ないが、同ホテルが提供する朝食のレベルはなかなかのものであるとした。
 2つ目は、日本はもちろん世界各地にも積極的に出店している「東横イン」。日本ではほとんどすべての観光地に存在し、徹底的に標準化された設えが特徴的であると説明した。3つ目は全国に約120店舗存在する「スーパーホテル」だ。このホテル最大の特徴は、友人どうしや家族連れなどが利用しやすいロフトルームが用意されていることだが、超人気ルームゆえ早々に予約が必要であると伝えている。
 4つ目は全国に約50カ所存在し、ほぼすべてのホテルに天然温泉や大浴場が備わっている「ドーミーイン」、5つ目は東京を中心に10店舗あまり展開し、エコノミーホテルの中では部屋が広めに作られている「ヴィラフォンテーヌ」、そして最後は中小都市で高い人気を誇るとして「ルートイン」をそれぞれ紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1627613?page=1
 <日本式風呂ブームを引き起こそうとしている習ちゃん。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、「シャワーで済ます中国人からすると、日本人の風呂好きはなかなか理解できない」と伝える記事を掲載した。
 記事は、浴槽は浴室において大きな面積を占有することになるうえ、掃除も大変だと指摘し、中国人はあまり自宅に浴槽を設置したがらないと紹介。そのため、日本の浴室には優れた機能があることをほとんど知らないと伝え、日本の浴室は中国の浴室と大きく異なると紹介した。
 続けて、日本では単身者向けマンションなどを除き、トイレと浴室が分かれていることが一般的だと紹介し、さらに浴槽には「風呂ふた」があり、お湯の温度が冷めないよう工夫されていると伝えた。
 ・・・また記事は、日本のお風呂には「追い焚き」や「温度調整」など、さまざまな機能があり、すべて自動で管理できると紹介。さらに浴室の乾燥機能や暖房機能などもあるため、浴室内に洗濯物を干して乾かすこともできると紹介し、こうした便利で快適な存在は、自宅でお風呂に入る文化が浸透していない中国人にとってはまさに未知のものであると伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1627609?page=1
 <日本式カレーについても?↓>
 「・・・捜狐網は・・・日本人が「ここまでカレーを好む理由」について分析した記事を掲載した。
 記事はまず、日本人がカレー好きなのは意外だと指摘。多くの中国人は、日本人は刺身や寿司のような「食材の味を生かす」料理を好むと認識しており、カレーは「食材の味を生かす」料理には該当しないからだという。確かに、カレーは多くのスパイスを加えた料理であり、素材そのものを生かす料理とは程遠い。
 カレーの起源はインドだが、日本へは英国経由で伝わってきたというのは有名な話だが、記事は、明治維新後にあらゆる分野で西洋化を目指した日本は、西洋で最も影響力の大きい英国から新しい料理としてカレーを導入したのは自然な流れだったと主張。日本に入ってきたカレーは日本人の好みに合わせ変化し、「大量の野菜」が入っていることや、辛さは控えめで甘みがあるのが特徴だと紹介。
 さらに、ピリッとした味で胃が刺激されて食が進むうえ、作り置きしても味が落ちず、レンジで温めれば食べられるカレーは、忙しい生活を送る日本人にぴったりだったのではないかと分析した。また特に、日本ならではの「とんかつ」と組み合わせる「かつカレー」は絶品で、中国でも人気だと伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1627608?page=1
 <日本の学校制服にまで食指?↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本でこのほどAKB48の衣装を手がけるブランドがデザインした制服が発表され、実際に日本国内の高校で採用されたことを伝える記事を掲載した。
 記事はまず「日本の制服は非常に流行している。それは学校のシンボルとなるのみならず、ファッション的な特徴を持つ。女子学生の制服は一種の独特な文化を形成している」と紹介。そのうえで、制服風の衣装を主に着用するアイドルグループ・AKB48の衣装デザインを担当しているオサレカンパニーがデザインし、老舗学生服メーカーが製造する新たな制服が発表されたことを伝えている。
 両社が発表した新しい制服は、九州電機工業学園希望が丘高等学校など、日本国内の中学・高校5校で2017年度より採用される。記事は、各校が採用した制服をAKB48のメンバーがモデルとして着用した写真を紹介した。
 記事は、日本の制服について「これまでは耐久性が重視されてきたが、今ではファッション性が重んじられ、男子は洋風スタイルが、女子はスカートがメインとなっている」と説明。また「新しい制服は多くの生徒の意見を取り入れており、特に女子のスカートが短くなっている。そして見た目もより可愛らしくなっている」とした。そして、中国のネットユーザーからは日中両国間の差について言及し「国内のデザイナーは学ぶことができないか」とする意見が出ていると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1627606?page=1
 <日本経済の底力・実力に注意を喚起。↓>
 「・・・今日頭条は・・・中国では近年、日本経済を軽視し、中国経済の発展に対して傲慢とも言える論調が増えていると伝える一方、「中国経済が急激な成長を遂げたのは事実だが、それは事実のごく一部分に過ぎない」と主張、日本経済と中国経済の差は依然として大きいと論じる記事を掲載した。
 記事は、国のGDPを比較した場合、日本のGDPから大きなインパクトを受けることはないとしながらも、東京のGDPを見てみると何と「上海を大きく上回っていることが分かる」と指摘。さらに、GDPはあくまでも国内または域内で生み出された付加価値の総額だが、日本は国外に莫大な資産を保有しており、日本経済の実力をGDPだけで正確に計ることはできないと論じた。
 また、製造業の生産効率や研究開発費の規模などを見ても、中国経済が日本経済に追いついたとは言えないと指摘。近年の中国では急激な経済成長を背景に、「これから世界には米国経済と欧州経済、そして中国経済を理解する経済学者がいれば十分」といったジョークまで存在すると伝える一方、こうしたジョークは日中経済の質を比較すれば「悪質な嘘」であることが分かると主張している。」
http://news.searchina.net/id/1627607?page=1
 <日本の民度を定番的だが称賛。↓>
 「・・・今日頭条は・・・中国のネット上では日本国民の民度を高く評価する声が数多く存在すると紹介する一方、「日本を訪れたことのない中国人にとって、こうした論調が真実かどうか分からないものだが、日本人の民度を観察した中国人がいる」と紹介している。
 記事は、ある中国人がこのほど北海道を旅行で訪れたと紹介し、その際に日本人の民度を注意深く観察したと紹介。多くの日本人が利用する公共交通機関の1つに地下鉄が挙げられるが、そこで見た日本人の姿は「日本人の民度は中国人を圧倒している」という中国ネット上の評価を裏付けるものだったと伝えた。
 例えば、乗車を待つ利用客たちは列を作り、割り込む人は誰もいなかったことを伝えつつ、車両が到着した際も下車する客が降りるまで待ち、それから乗車していたと紹介。中国のように我先に乗り込む人はおらず、客同士が席を奪い合う光景もなかったと伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1627605?page=1
 <日本批判記事だが、アパホテル問題に苦慮している習ちゃんってカンジ。↓>
 「・・・環球網は・・・14日にこの件を報じた同メディアの記者が日本の知り合いと電話で「激論」を交わしたことを明かす記事を掲載した。
 この記者は、14日にあるネットユーザーの情報をきっかけに記事を発表したという。「この件はそれで終わりと思っていたのだが、思いがけないことに事の始まりに過ぎなかった」とし、あるネットユーザーが実際にアパホテルで書籍を購入し、15日にその様子をネット上で公開したことで「瞬く間に拡散していった」と伝えた。
 その後、動画を見た日本人の知り合いから続々と意見が寄せられるようになり、18日にはある日本人と電話上で激しい議論を戦わせたとした。「アパホテルの『政治的な背景』は、あなたが中国人の価値観から出した結論だろう。こんなつまらない報道は、通常の商業行為を妨げるものだ」とする相手の意見に対し、記者は訝しさを感じつつ、「アパホテルは、分かっていながら中国や韓国の客の主張と相いれない書籍を、客の分からない言語で、客の許可を得ることなく置いた。それで何事もないかのように客からお金を取る。これが世界的に誉れのある日本式のおもてなしなのか」と反論したことを紹介している。
 さらに、「あなたは日本に留学経験がある。親日派とは言わないが、少なくとも知日派であるはずだ。なのに日本の自由主義や多様性の基礎を学べなかったのは、残念だ」と言われたとしたうえで、「その考え方は本末転倒だ。今回の件は自由主義や多様性とは関係ない。そして、政治と経済を切り離すべきだなどと言わないでもらいたい。アパホテルはすでに政治と経済をごちゃまぜにしているのだから」と回答したことを伝えた。
 記事はまた、このほかにも日本人から本件に対するフィードバックがあったと紹介。主に中国側の反応への支持派、穏健派、反対派の3つに分かれ、支持派は「中国人は宿泊ボイコットすべき」、穏健派は「中国人の感情は理解できる」、反対派からは「経営者は政治家ではない。中国人は政治と経済を混同して語るな」との主張が見られたことを伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1627515?page=1
 朝鮮日報、怒涛の「親日」キャンペーンを続ける。↓
 「ナミビア人に笑われる「謝罪するドイツに日本は見習え」論–血の涙は心の中で流すものだ・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/01/20/2017012001627.html
 「「恐中」と「反日」がもたらした韓国外交の矛盾・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/01/20/2017012001625.html
 「韓国大統領を目指すなら慰安婦合意破棄後の方策を示せ・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/01/20/2017012001626.html
 これも知ってるってば。↓
 「カカオを多く含むチョコ、毎日食べると脳が…」
http://www.yomiuri.co.jp/science/20170118-OYT1T50120.html?from=ytop_ylist
—————————————————————————————————————————————–
太田述正コラム#8869(2017.1.22)
<米帝国主義の生誕(その4)>
→非公開