太田述正コラム#8942(2017.2.28)
<皆さんとディスカッション(続x3267)>
<太田>(ツイッターより)
 監査法人のプライスウォーターハウス(PWH)がアカデミー賞作品賞の取り違えという大チョンボを犯したことで謝罪声明を出した。
https://www.theguardian.com/film/2017/feb/27/pricewaterhousecoopers-issues-sincere-apology-for-oscars-blunder
 そういえば(83年!)前からPWHが票数管理をしてきたってことを思い出したが、全く、米英って異常な社会だよな。
<太田>
 関連記事だ。
 PwCと略すべきのようね。↓
 PwC issues apology after Oscars best picture envelope mistake・・・
https://www.theguardian.com/film/2017/feb/27/pricewaterhousecoopers-issues-sincere-apology-for-oscars-blunder
<七氏>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 いやー、こういうネタ持ってたとはねー、安倍チャン。
 はは!
 ただ総選挙は完全に遠のいたね。↓
 「<森友学園>言ってほしくない 「安倍首相がんばれ」教育に–」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170227-00000071-mai-soci
<M/KxDxRk>(同上)
 「MRJ、量産を先送り…航空部品メーカーに打撃・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20170225-OYT1T50134.html
 「・・・量産の先送りというより量産はないとみるのが妥当。・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ15HKO_V10C16A7TI1000/
 ↑この件も拡大しかねず、造船も壊滅しているので三菱重工の東芝化は時間の問題。
 自前の戦闘機も夢のまた夢となり果てましたな。
<七氏>(同上)
 「規模<(量)>は質に転化する」という言葉をずーっと考えてるのですが。
 まずは「質量転化の法則」–「弁証法」–「哲学の用語であり、現代において使用される場合、ヘーゲルによって定式化された弁証法や、それを継承しているマルクスの弁証法を意味することがほとんどである。
 世界や事物の変化や発展の過程を本質的に理解するための方法、法則とされる」とまでとりあえず来ました。
 そして、「エンゲルスは『自然弁証法』において、唯物論的弁証法の具体的な原則を3つ取り上げた。
「量から質への転化、ないしその逆の転化」
「対立物の相互浸透(統一)」
「否定の否定」
〈「量から質への転化、ないしその逆の転化」〉は、量の漸次的な動きが質の変化をもたらすということをいっており、エンゲルスは例えば、分子とそれが構成する物体ではそもそもの質が異なることを述べた」
  一定の規模(量)が、そのものの質の転化〈(変化)〉をもたらすこととなり、量だけ議論しても無意味だし、ただ量を(比較するために?)無視もできない。だからこそ質を重視(考えの軸とも言えるかも)しなければならない。
 てなことで??
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/弁証法
<薬の理屈の追究者>
 いつも大いに刺激され、楽しませていただいてます。
 たまたま読んだ以下の書籍からの記述が、太田さんの人間(じんかん)主義の大切さを思いおこさせてくれましたので・・なお、本の末尾の参考文献や索引にはE.O. Wilsonが出てはおりませんでしたが、・・・お送りします。
 「人間中心主義は、人を無能にしてしまいかねない知性のの悪癖である」と、・・・アメリカの昆虫学者エドワード.O・ウィルソンが言った・・・ in ジェイムズ・グリック著、楡井浩一訳『インフォメーション 情報技術のの人類史』新潮社、p374 2013/01/25
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 人間主義者同盟(日本文明人とマルクス主義者)だったのよね。
 だから、ベトナム戦争(対仏・対米)は、ベトナム人による太平洋戦争の継続だったのであり、ベトナムのベトナム戦争での勝利は日本の勝利でもあったってわけ。↓
 「・・・日本軍がフランスの植民地だったベトナムに進駐したのは、1940年である。終戦時約8万人いた軍人の大半が撤収するなか、約600人が留まった。ホー・チ・ミンらが率いる「ベトナム独立同盟」(ベトミン)に参加するためだ。再植民地化をもくろむフランスとの戦いで、約半数が亡くなったとされる。
 ▼「新ベトナム人」と呼ばれた旧日本兵は、各地の士官学校の教官となって戦争の知識を教えた。54年にベトナムがフランスを破った「ディエンビエンフーの戦い」では、司令官の参謀の半分を日本兵が占めていた。・・・」
http://www.sankei.com/column/news/170228/clm1702280003-n1.html
 こんなことしたら、米国の同盟諸国が引き続き国防予算増をサボるだけだろが・・。↓
 「米、国防予算10%増へ…他省庁予算削減し確保・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/world/20170228-OYT1T50006.html?from=ytop_ylist
 <しかも、財源ねん出のために経済援助や環境の予算を削るってんだから。↓>
 ・・・Trump will uphold campaign promise to build up military, at the expense of foreign aid and environmental programmes・・・
https://www.theguardian.com/us-news/2017/feb/27/trumps-budget-54-billion-increase-defense-spending
 イラクのモスル攻防戦でIsisの健闘が「称え」られている。↓
 Islamic State is showing stunning resistance as Iraqi troops try to breach west Mosul・・・
http://www.latimes.com/world/middleeast/la-fg-iraq-mosul-resistance-20170226-story.html
 この事件、韓国で余震が続く。↓
 「金正男氏殺害、北朝鮮の国家保衛省・外務省が計画=韓国情報機関・・・」
http://news.livedoor.com/topics/detail/12729589/
 <私もだけどな。↓>
 「マレーシアを見直した韓国人・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/02/27/2017022701004.html
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <人民網から。
 対韓とは違って、習ちゃんの対日の眼差しは温かい。↓>
 「何を企んでいるのか?日本が韓国を真似てTHAAD導入?・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2017/0227/c94474-9183103.html
 <ここからはサーチナより。
 広義の日本へ行けキャンペーンの一環。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、こうした中国人に向けて、数多くの写真を掲載したうえで「真実の日本」を紹介する記事を掲載した。
 記事は、「多くの日本人の中国に対する理解が表面上のものにとどまっているように、中国人の日本に対する理解も不足しているのが現状」であると伝え、日本人の日常生活や日本の文化を紹介するとして、数多くの写真を掲載。紹介している内容としては主に、日本と中国の違いという点が中心となっている。
 記事は、「日本が清潔であること」、「小中学生は親に送り迎えしてもらわず、自分たちだけで登校すること」、「コンビニエンスストアが多いこと」、「都市部の人びとの足は主に電車や地下鉄であること」など、中国でも広く知られていることを紹介したほか、「日本人は寺院など古い建築物を大事にしていること」、「日本人は伝統文化も非常に大事にしている」などと紹介した。
 さらに、日本人はどのような職業であっても「サービス意識が極めて高く、つねにお辞儀をしている」、「日本の若い女性は雪が降っていてもスカートを穿く」、「日本は野良猫が多い」、「化粧をせずに出歩く女性はほとんどいない」、「日本ではありとあらゆる場所にアニメや漫画など二次元のキャラクターが存在する」などと伝え、日本を訪れたことのない中国人でも日本をイメージできるよう詳しく伝えている。
 記事は「歴史問題や民族的な敵意を取り除いて日本を紹介する」と伝えているためか、記事が掲載した写真はいずれも美しい光景ばかりだ。そのため、中国人ネットユーザーからは「日本は治安がよく、社会も成熟していることがわかった」、「日本と中国の差は50年では埋まらないだろう」など、日本の魅力を理解したうえで中国との差を実感してしまったという意見が多く寄せられていた。」
http://news.searchina.net/id/1630169?page=1
 <これもそう。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本を訪れる中国人が増えるにつれ、日本のサービスを絶賛する中国人も増えており、中国国内にいながらにして日本のサービスの質の高さを耳にする機会が増えていると伝え、「中国人が驚く日本式サービス」について紹介する記事を掲載した。
 記事は1つ目の「中国人が驚く日本式サービス」として、旅館や日本料理店、さらには衣料品販売店の試着時など、日本人スタッフが「客が脱いだ靴を揃えてくれること」を挙げ、「確かに便利」と評価する一方で、ちょっとやりすぎのサービスではないかと主張。中国人の感覚としては、仮に自分自身がスタッフの立場になった時、「他人の靴を揃えなければならない」というのは受け入れられないことのようだ。
 さらに、2つ目として「客に呼び止められた時には現在の仕事の手を止めて、客に対応すること」を挙げた。中国ではレストランなどで店員を呼んでも、忙しい時はなかなか対応してくれないことも多い。だが、「日本の店員はどれだけ忙しくても、客が呼べばすぐに駆けつけてくれる」と称賛し、仮に駆けつけるまでに時間がかかった場合は「謝ってくれる」と伝えた。
 また記事は、日本の宿泊施設では、客が帰る際には外まで見送りに来てくれることが多いと伝え、「雨が振っていても、風が吹いていても同じ対応を見せる」と伝え、こうした対応は中国ではまず見られないものだと指摘。日本ではサービスに対する組織的かつ専門的な教育が行われていることが分かると伝え、中国人としては戸惑いや驚きを感じることもあるが、「このような細かいことの積み重ねが物事の成敗を左右することを知っておくべき」であると伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1630124?page=1
 <これは、より直截的な日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本を旅行して、分かること」と題した記事を掲載した。そのなかで、日本への旅行で感じるポイントとして「日本を訪れる前から、快適さを得ることできる点」を挙げている。
 記事は、日本ではインターネットを通じて外国人観光客にきめ細やかで周到、かつ、実用的な情報やサービスを提供しており、日本語の分からない自由旅行者でも不安感を募らせることなく、気軽に旅にでることができると説明。多くの案内サイトで中国語の記載が見られ、図による説明も豊富なために、特に中国人観光客が利用しやすくなっていることを紹介した。
 また、旅行前から得られる「快適さ」は旅行中も続くとして、街の至るところにコンビニエンスストアがあり気軽に利用できること、ホテルや観光地、駅などでは雨の日に無料で傘の貸し出しを行っていること、公衆トイレに十分なトイレットペーパーが備え付けられているなどといった事例を挙げた。そして、「北京よりも外国人を多く見かけ、観光地では日本人観光客よりも外国人を多く見かけるのは、日本が外国人に提供する完ぺきなサービスと無関係ではないと思う」と評している。
 記事はこのほか、列に並ぶ、信号を守る、街が清潔、ファストフード店内で食べたものを自分で片づけるといった点から伺える自律性に由来する安心感、客が納得いくまで試着に付き合ってくれる靴屋の店員などに見られる勤勉さを、日本に行くと感じられるポイントとして挙げた。
 記事は最後に「中国にももちろんいいところはある。相手の長所で自らの短所を補い、視野を広げ、レベルを高めることが、われわれが外国を訪れる目的なのだ」と締めくくっている。」
http://news.searchina.net/id/1630160?page=1
 <これもそう。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本の桜は終生にわたって忘れられないほどの美しさを誇る」と論じる記事を掲載した。
 記事は、「歴史問題を取り除けば、日本は中国人が満開の桜を鑑賞したいという思いを満たしてくれる国」であると伝え、人びとが桜の木の下に集まり、談笑しながら桜を鑑賞する「花見」は日本独特の行事であると指摘した。
 さらに、日本で花見をしてこそ、「なぜ桜は日本で見るべきかと言われているかが分かる」と指摘し、大量の桜が一斉に咲き誇る日本の桜は終生にわたって忘れられないほどの美しさだと論じた。
 また記事は、2017年春に日本で花見を考えている中国人に向けて、静岡県賀茂郡河津町で開かれる「河津桜まつり」や、奈良県の吉野山、京都府の祇園など、日本国内でも特に桜の名所とされる場所を画像とともに紹介した。中国人の訪日客が毎年増加を続けているが、その勢いに乗って17年は多くの中国人旅行客が花見に日本を訪れることになるかも知れない。」
 <放射能が心配だから花見に日本に行くなと呼びかけておいてどうなってんだ↑と思ったら、火消しを始めたのね。↓>
 「・・・第一財経は・・・「日本人の眼中の福島事件 現時点ではインフルエンザ予防に関心」とする記事を掲載した。
 記事は、東京電力が同発電所2号機の格納容器内から極めて高い放射線量の場所が見つかったと発表して以降、中国政府・外交部が日本渡航に関する安全喚起情報を発表したほか、東京の中国大使館も公式サイト上で「在日中国人ならびに渡航者は適切な外出計画を立てるように」と呼びかけたことを紹介した。
 そのうえで、記者が日本に常住している友人数人に話を聞いたところ「日本人はこの件についても比較的注視しているが、決してパニックにはなっていない。放射能汚染よりも、今は今年のインフルエンザ予防に関心を寄せている」、「放射能よりもインフルエンザの方が怖い」との答えが帰ってきたことを伝えている。
 また、日本観光路線を長年担当している中国人ガイドも「放射性物質漏れの問題はあるが、大規模な漏れが起きた訳ではない。福島から離れた関西や四国、九州などの地域に行っても問題はない」と語ったとした。」
http://news.searchina.net/id/1630223?page=1
 <日本での長期滞在についても、人民の声を集める形で懸念には及ばぬと言い出したね。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本の工場で働く中国の女性、給料は高いが融け込むのは難しい」とする記事を掲載した。
 記事は「日本の賃金が中国よりも高いため、多くの女性が労務輸出で日本の工場にやって来て働いている」と紹介。しかし、異国の地での暮らしには決して楽なものではなく、多くの給料をもらうために歯を食いしばっていると伝えた。毎日仕事が終わると疲れ切ってしまい、余暇の時間に観光しに行くことも少ないと説明している。
 また、一部の宿舎では条件が決して良くなく、複数の従業員が1つの部屋に住む、浴室も共用であるとしたほか、「他人にと一緒に住むのが嫌な女性は自分で部屋を借りることになるが、やはり条件は悪く、自分のプライバシー空間ができる程度だ」と説明している。そして、日本料理も中国の女性には食べなれないゆえ、適応するには長い時間が必要だとした。
 記事は、近年しばしば日本国内の外国人技能実習生の過酷な労働環境が伝えられることを背景としてのもののようだが、中国ネットユーザーの反応は記事に対して少々批判的だ。「中国での労働が日本よりいいというのか」、「中国では、生きていけるかどうかすらが問題になる」、「同じ苦労なのに(中国とは)リターンが全然違う」など、中国での出稼ぎ労働のほうが就労条件も報酬も悪いケースが多いと指摘する声が多く見られた。」
http://news.searchina.net/id/1630162?page=1
 <今度は日本製品を買えキャンペーン。↓>
 「・・・騰訊は・・・中国人消費者の多くが信用できない中国製品を避け、日本製品を購入していると伝え、なぜ中国人は「日本製品ばかりをこれほどまでに偏愛するのだろうか」と論じている。
 記事は、より良い生活を求め始めた中国人消費者の購買力が向上していることを指摘しつつ、中国の大手ネット通販サイトで特に人気であるのが日本製品だと指摘。粉ミルクや乳幼児用紙おむつ、爪切り、魔法瓶、歯磨き粉のような日用品から化粧品や健康食品まで、「中国人消費者がネット通販で購入する日用品のうち、もっとも人気なのは日本ブランド」であると伝えた。
 さらに、多くの中国人消費者が日本ブランドを好む背景について、日本製品の品質の高さを指摘。だが、これは「日本国内で販売されている日本製品」という条件があるようで、あくまでも日本から直送されるものこそ、本当の意味で高品質だと考えているようだ。
 そのため、香港や台湾などで販売されている日本製品を中国に輸送しても、日本で販売されていた日本製品より人気がないのだという。」
http://news.searchina.net/id/1630165?page=1
 <日本のプレミアフライデーも参考にせよ、と習ちゃん。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「昔の日本は週休2日が導入されても、多くの日本人が金曜日の深夜まで仕事をしていたものだ」と伝えつつ、「プレミアムフライデー」の導入について、 記事は、中国でも2016年から一部で「週休2.5日」という取り組みを行っていることを伝え、その目的は国民の福祉という観点だけでなく、人口の伸びが停滞し、経済成長率が低迷していることを消費の喚起によって打破しようとする目的があると紹介した。
 一方、日本のプレミアムフライデーについては「労働者たちにはなかなか好評のようだ」と伝える一方で、月に1度だけ午後3時に退社を繰り上げたところでどれだけ消費が増えるかは不透明であり、「消費増の効果は大きくないだろう」と予測。
 だが、仕事に追われている日本人にとっては午後3時に仕事が終わることは体と心を休めるうえで有効であると伝え、日本のビジネス界で構造改革が進み、人びとの仕事面の圧力が本当の意味で軽減されるならば、内需拡大につながるかもしれないと指摘。内需拡大を実現するためには「プレミアムフライデー」だけでは足りず、さらなる措置が必要だとしながらも、仮に仕事量を減らすことで消費が増え、内需が拡大するならば中国も同様の措置を検討すべきであるとし、まずは日本の経過を観察する必要があると論じた。」
http://news.searchina.net/id/1630219?page=1
 <研究不十分の記事だが・・。↓>
 「・・・なぜ日本と香港はこれほどまで寿命が長いのだろうか。・・・青網は・・・その理由について分析する記事を掲載した。
 記事は、まず香港人の寿命が長い理由を3つ挙げた。香港の学者によれば、
質が高くて手ごろな価格の公共医療、香港独特の飲食習慣、そして、完備された汚水処理システムが関係しているのだという。これに加えて記事は、香港では中国内陸部以上に漢方薬が普及していることも理由として挙げた。
 では日本の長寿の理由は何だろうか。日本では「漢方薬と西洋薬が共生」していると指摘。日本人は、急病の時は西洋の薬、鼻炎や胃腸など慢性の不調の場合は漢方薬というように使い分けるとした。漢方薬はもともと中国から来た薬だが、今では日本で広く受け入れられており、胃潰瘍に有効とされる柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)や、インフルエンザに有効とされる麻黄湯(マオウトウ)など約150種類の漢方薬に保険適用が認められているほどだ。こうした漢方薬は、今ではむしろ中国では人気がなくなっているという。
 中国では漢方薬の歴史の古さから「先祖代々の配合」、「秘密の配合」などの表現がよく用いられ、そのために漢方は迷信との誤解を招いたため、多くの人から攻撃されることになったと指摘。しかし、日本では、漢方が中国からの「外来文化」だったためこうした問題は生じず、客観的に西洋医学と比較することができ、受け入れられたのだと分析した。
 それで記事は結論として、日本と香港の寿命が長いのは西洋の薬と漢方薬の両方をうまく使用しているからだと主張。それゆえ、漢方薬を服用せず西洋の薬だけに頼る欧米では、平均寿命が日本や香港には及ばないのだと論じた。」
http://news.searchina.net/id/1630154?page=1
 <これも研究不十分の記事。↓>
 「・・・ 中国ではベッドで寝るのが一般的だ。多くのことを中国から学び取り入れてきた日本だが、なぜベッドで寝る習慣は古くから広まらなかったのだろうか。中国メディアの今日頭条は・・・その理由について分析する記事を掲載した。
 日本がかつて遣唐使を派遣するなどして「中国を師と仰ぎ」多くを学んだことは、中国人にとっては鼻の高いことのようだ。記事は、日本は漢の時代前の中国からは「先進的な技術」を学び、漢以降とりわけ隋や唐の時代には中国の「文化」を意欲的に吸収してきたと紹介。学んだ茶道や建築、文字などを独自に発展させた日本には「感服せざるを得ない」と称賛している。
 しかし、あらゆるものを中国から学び、積極的に導入したのに、ベッドで寝るという習慣を取り入れなかったことは非常に不思議だと主張。記事によると、ひとつにはタイミングの問題があるという。日本が中国から多くの文化を学んだのは隋と唐の時代であることは、遣隋使や遣唐使の歴史から明白だが、その時代の中国にはまだベッドで寝る習慣はなかったため、日本人はベッドに接することも、この習慣を取り入れる機会もなかったのだとした。
 別の理由には、日本の「国情」があるという。土地が狭く家が小さくて天井が低い日本では、ベッドを置くと圧迫感があるため、ベッドが使用されることはなかったと主張した。さらに地震が多発する日本では、床で寝たほうが安全ですぐに逃げられることも、ベッドが普及しなかった理由ではないかと考察した。
 しかし記事は、日本にはベッドの代用となる「畳」があり、夜は畳の上に布団を敷いて寝るが、昼間は布団を上げて空いたスペースで活動できると指摘した。」
http://news.searchina.net/id/1630203?page=1
 <これも研究不足記事だな。↓>
 「・・・今日頭条・・・掲載した記事は、日本人も愛国心を持つ国民性であり、それは日本の路上には日本車があふれていることからも見て取れると主張している。
 記事は日本の路上で見かけるのは日本車であり、中国車は1台も見かけないと説明し、しかも、中国国内で売れているフォルクスワーゲン、フォードさえ見かけることは稀と指摘したが、これは「中国車がひどすぎるからなのか、あるいは日本車が優れているからなのか」と問いを提起した。
 この問いの答えとして、日本は石油資源の乏しい国家であるため、低燃費を実現するために日本人は車を可能な限り小さくしたと説明し、そのため欧米の大型車は日本社会で市場を獲得できないと論じた。
 しかし、記事はこうした理由のほかに、日本人には真の愛国心があるという見方を示し、「日本人の愛国は決して口先だけのものではなく、実際の行動をもって愛国を示している」と主張。日本人は実際の行動をもって愛国心を示すゆえに、日本の自動車工業は非常に高い競争力を持ち、消費者たちは日本車を購入しているのだと主張した。」
http://news.searchina.net/id/1630197?page=1
 <ガス抜き記事だが、人民の声で台無しに。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「中国にも無人販売所があって、上手く行っているぞ」と伝えている。
 記事が紹介したのは、山東省即墨市にあるという野菜の無人販売所だ。この販売所は2015年5月にオープンし、開業当初は利用者が「店がこんな売り方にチャレンジするのだから、自分もちゃんとお金を入れて買うよ」と語っていたという。現場を再訪した記事の作者は「経営状態について何度も心配していたのだが、意外なことにうまくやっていた」と感想を残した。
 そして、決して広くない店内には個包装された野菜が木箱などにきれいに並べられており、それぞれに値段のラベルが付けられていると紹介。価格も高くなく、支払いには現金のほかにカードも使用できるということで仕事帰りの市民などによってよく利用されていると伝えている。
 なお、店内には監視カメラが取り付けられているという。経営者によれば「主な目的は野菜の売れ行きをチェックし、速やかに補充できるようにすること」とのことである。記事は、中国人のモラルに対してしばしば疑問の声が出るなかで「このような店は、国民にとって誇らしいものではないだろうか」とした。
 記事を見たネットユーザーから寄せられた意見はまちまちだ。作者が問いかけるように「中国人のモラルも捨てたものではない」とするユーザーがいる一方で、「監視カメラがあるから盗まれないというだけだろう」、「無人販売所ではなく、24時間有人カメラ監視販売所だ」といった冷ややかな意見もあった。」
http://news.searchina.net/id/1630205?page=1
 <これもガス抜き記事。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「これらの国産車は国外にパトカーとして売られているのに、まだ日本車を買うなんて恥ずかしいと思わないのか」とする記事を掲載した。
 記事は、現在の中国国産市場は大きく発展しており、中国国内での販売数も良好であると紹介。さらに国外での売れ行きも良いとする一方で「それなのに、まだ多くの人が自分の国産車をけなし、国産車はダメだと頭ごなしに否定するうえ、日本車を買いに行きすらする」と指摘。「これを見れば、国産車がどれだけ優秀か分かるはずだ」とし、世界各国で導入されている中国産車パトカーの写真を紹介した。
 そして、「国産車は良好な品質と合理的な価格ですでに世界で花を開かせている。韓国は団結した民族であり、外国製品に対する抵抗は強烈だが、中国ブランドであるBYDの自動車をパトカーにしている。このことから、国産車の質がしっかりしていることが伺える」としている。
 また、ロシアでも中国産の自動車が喜ばれているほか、中東諸国においても奇瑞のパトカーが日常的に見受けられると説明。「安全で信頼性があるゆえ世界各国で歓迎されているのである。日系の自動車と比べて、ちっとも劣っているとは思わない。みんなもっと国産車に注目し、応援して欲しい」と訴えた。」
http://news.searchina.net/id/1630181?page=1
—————————————————————————————————————————————–
太田述正コラム#8943(2017.2.28)
<東は東・西は西?(その3)>
→非公開