太田述正コラム#8984(2017.3.21)
<皆さんとディスカッション(続x3288)>
<太田>(ツイッターより)
 「…内閣支持率は57.4%で、2月18、19両日の前回調査から1.4ポ
イント減った。不支持率は30.9%(前回比0.8ポイント増)だった。政党
支持率は、自民党が前回比1.1ポイント増の38.0%で、民進党は同2.4
ポイント減の8.4%だった…」
 産経の調査だってんで苦笑せざるを得ないが、籠池・稲田問題を抱えながら、
支持率で自民が民進を更に引き離したってんだから、(小池/豊洲「問題」の先
が見えたこともあり、)野田前首相と共に、可能性が一層高まったところの、次
期総選挙での自民党大勝利の前祝いをしたい気分だな。
http://www.sankei.com/politics/news/170320/plt1703200019-n1.html
<太田>
 関連記事だ。
 安倍/自民党は自信満々のようで。いい子だいい子だ。↓
 「・・・今のところ与党内に慌てた雰囲気はない。政府関係者は20日、「まだ
高いぐらいだ」と強気の見方を示した。・・・
 第2次内閣以降、民主党も民進党も支持率はほぼ1ケタ台で推移し、今回の調
査で民進支持率は6%と最低を記録した。野党第1党の低迷が内閣支持率を「下
支え」していることは否定できない。
http://mainichi.jp/articles/20170321/ddm/005/010/127000c
<太田>(ツイッターより)
 「韓国の大統領はなぜみな晩節を汚して終わるのか、悪循環から抜け出せぬ5
つの理由…」
https://news.infoseek.co.jp/article/recordchina_RC_172401/
 習ちゃん、日本論に比べ韓国論は遜色あり。
 文中登場する財閥問題も同じで、朝鮮半島史における、人民のための統治を
行った、模範とすべき指導者の不在故では?
<太田>
 チョイ違う話題についてだが、この日本人センセによるコラムは更にひどい。
 中身ゼロ。↓
 「韓国次期政権で国民の関心が「反日」に向かう理由・・・」
http://diamond.jp/articles/-/121785?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor
<MRDN2yDE>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
 こういうのは、いかにも米国らしい。
 国のために戦うのも、権利として女性にも認められるべきとのことで。
https://www.marinecorpstimes.com/articles/old-corps-under-siege
<太田>
 紙のFTから。
 3月14日付に、メルケル訪米前の全面記事が載っていたが、2015、2016年の2
年間に、ドイツに移民120万人が流入したこと、2015年における、純移民流入数
が、ドイツ110万人、米国115万人、と、ドイツが「移民の国」米国に匹敵する移
民を受け入れていることにちょっと驚きました。 
また、現在、ドイツの国防費の対GDP比は1.2%のだが、2024年までに2%に引き
上げる、メルケルが言明していたんですね。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 めでたしめでたし。↓
 「霞ケ関CC、女性の正会員容認へ 五輪ゴルフ会場・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASK3N4STKK3NUTQP00N.html?iref=comtop_list_spo_n01
 <ご本家も注目しとるよ。↓>
http://www.bbc.com/sport/golf/39329237
 昨年は3月末、今年は4月初の東京オフ会。
 途中の桜並木の観桜会を兼ねて開催。↓
 「「ソメイヨシノ」はどこからやって来たのか・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20170317-OYT8T50014.html?page_no=1
 眼医者の待合室で週刊朝日見てたら、日比谷がちょっと減ってて残念な思いが
した。
 念のため、ネットで確認した。(下掲)
 また、筑波大駒場の姿がないのは、恐らく、高校側のガードが固くて、速報に
は間に合わないんだろな。↓
 「速報!2017年 東大・京大・難関大学合格者ランキング・・・」
http://www.inter-edu.com/univ/2017/jisseki/todai/ranking/
 <昨年の確定版には載っている。↓>
http://www.inter-edu.com/univ/2016/jisseki/todai/ranking/
 やっぱ、ロシアはクルド人達と手を組んでる(コラム#8978)クサイね。↓
 Syria war: Russia denies aiding Kurds to set up a military base・・・
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-39335029
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <定番だが、習ちゃんが、繰り返して何がなんでも、このことを人民達に叩き
込もうとしとるのね。↓>
 「・・・今日頭条は・・・子供たちに対する日本人の教育を称賛する記事を掲
載した。
 記事は「日本人の教育方法が非常に素晴らしいことは多くの中国人にとって周
知の事実」とし、日本人の民度が非常に高いのはまさに「教育が優れている」こ
との証拠であると称賛した。たとえば、日本で開催されたイベントが終了した後
の会場には、ゴミ1つ落ちていなかったという点、またどんな状況においても列
に割り込む人がいないという点を紹介し、こうした秩序は教育の賜であると論じた。
 このようにして日本人の民度の高さと教育には密接な関係があると論じつつ、
日本人の教育方法についての具体的な内容として、たとえ自分の子どもであって
も、あくまでも別人格の人間として尊重すると紹介。また、日本人は子どもたち
に自分のことは自分で行わせるようにしていると指摘。たとえば食事や着替え、
ひいては子どもたち自身に自分の足で登下校させることで、子どもたちが独立性
を養う教育を行っていると紹介した。
 さらに、日本人は礼儀を重視するゆえに、父母たちは公の場所においては「子
どもたちが大声で騒ぐことを絶対に許さない」と指摘。また、目上の人に敬意を
示すことも学ばせると説明。こうした教育を通じて、日本人は一人前の人間を育
てると伝える一方、「日本人の教育と比較すると、中国人は子どもたちを愚か者
になるよう育てていることに気づく」と論じた。」
http://news.searchina.net/id/1631695?page=1
 <上掲のような育てられ方をした日本の子供達は、長じてこういう人間にな
るっちゅうわけだ。↓>
 「・・・騰訊・・・記事は、日本のタクシー運転手が示した親切を通じて、あ
る外国人旅行客が「日本という国家を褒め称えたい」と感じたと紹介している。
 記事は、ある外国人旅行客が金閣寺に向かう途中で道に迷ったと紹介、当時は
Googleマップがまだなかっただめだと説明したが、坂道を登っているうちに暑さ
と疲れ、喉の渇きで参ってしまったと当時の状況について説明した。
 その時に1台のタクシーが通りかかったため、この外国人旅行客は地図を開き
ながら金閣寺までの道を訊ねたと説明。しかし、この旅行客は日本語が話せず、
タクシーの運転手も英語が話せないため、道を正確に把握することはできなかっ
たと紹介した。
 しかし、この日本人のタクシー運転手はこの旅行客とその友人たちをタクシー
に乗せて金閣寺まで連れていってくれたと紹介。それだけでなく彼らを車から降
ろした後に金閣寺の入り口まで案内し、しかも料金は受け取らなかったと説明し
た。記事は、この出来事に対し、この外国人旅行客が「日本という国家を賛嘆し
たい」と感じたと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1631699?page=1
 <人民達に実のところ習ちゃんが教え込んでるわけだが、教え込まれたこと、
ウソじゃないよ、ウソだと思うんなら、日本に行って自分の目で確かめてみな、
ということね。↓>
 「・・・今日頭条は・・・中国にいる頃から聞いていた様々な日本に関する噂
話について、「日本を訪れてみて初めて噂話ではなく、真実であることを知って
驚いた」と伝える記事を掲載した。
 記事は、日本国内で撮影された多くの写真を掲載しており、中国ではお目にか
かれない「日本ならではの光景」について紹介している。たとえば、日本には
「おひとり様」専用の飲食店があることを紹介。「日本は孤独な社会だ」と伝え
ている。写真では1人で焼肉を楽しめる店が写されており、客は壁に向かって座
る形式となっているうえ、隣の客と目が合わないよう間仕切りまで存在する。・・・
 さらに、日本の街中には「ゴミ箱」がまったく見当たらないということも、中
国では広く知られた事実だが、やはり「観光客が多く訪れる場所であれば、駅な
どにゴミ箱がある可能性はあるものの、街中には本当にゴミ箱がなかった」と紹
介。・・・
 また記事は、日本では女性である限り、高齢者でも化粧をしている人がいるこ
とに驚きを感じたと紹介。」
http://news.searchina.net/id/1631733?page=1
 <何度でも、あらゆる形で日本へ行けってさ。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本旅行は一体何度行ったら飽きるのだろうか」
とする記事を掲載した。
 記事の作者は、これまですでに日本にツアーで2度、個人旅行で2度の計4度
来たことがあり、現在3年か5年のマルチビザを取得しようかと検討しているの
だという。作者曰く「なぜなら、間違いなくこれから何度も日本に行くからだ。
シンプルに、もう一度行きたいと思える。今のところ飽きるような感じはしな
い」とのこと。そして、中国国内や欧州、南の島などに行くよりもコストパ
フォーマンスや体験面で日本への旅行が勝っているのだという。
 記事はツアー旅行にしても自由旅行にしてもメリットはあると説明。ツアー旅
行は価格が抑えられるが決して宿や食事が粗末なものではなく、むしろ「毎回想
像を超えたレベルで、非常に素晴らしい」と感じられるとした。初めての日本で
慣れていない人、コストを節約してそこそこの快適さを味わいたい人はツアー
を、繁華街で遊んだり、ショッピングを楽しんだりするには個人旅行を勧めている。
 一方、美しい景色を求めて日本にやって来る場合には「あまり大きな希望は持
たない方がいい」と指摘。中国には豊富でスケールも大きい自然風景スポットが
あり、その点では日本はかなわないことを説明。しかし、「実際のところ、規模
の大きさと体験の良し悪しは必ずしも比例しない」とし、世界最大規模の人工水
族館とされる上海海洋水族館と比べると、大阪の海遊館は規模で下回るも清潔
度、動線設計、触れ合い体験、その他細かい部分で「圧勝」と評した。
 記事は、何度行ってもまた日本にやって来たくなる大きな理由として、食べ物
のおいしさ、清潔さ、秩序の正しさ、安全感などを挙げている。安心して快適に
過ごせ、楽しい出会いや経験ができるというのが、作者にとって日本旅行の大き
な魅力のようである。」
http://news.searchina.net/id/1631726?page=1
 <日本の自動車産業を絶賛。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本の自動車産業は世界をリードする立場にあるこ
とを指摘したうえで、なぜ日本の自動車産業は「失われた20年」を経験していな
がら、今なお世界トップの技術力を維持できるのかと疑問を投げかける記事を掲
載した。
 記事は、米国が第2次世界大戦後の日本に軍用車の修理などを依頼したこと
で、日本の自動車産業は急激な回復を遂げたとしながらも、日本には戦前から自
動車産業が存在していたのは事実であり、1950年代から80年代にかけての30年間
で日本の自動車産業は米国を優に追い越してしまったと指摘。それ以降、日本は
世界の自動車産業をリードし続けていると論じた。
 世界で自動車産業が発達したことで人びとの生活は便利になったと指摘する一
方、自動車からの排ガスによって環境破壊が進んでしまったと指摘。資源が少な
いという不利な条件が奏功し、日本の自動車産業は省エネに活路を見出したと
し、日本のハイブリッド技術をはじめ、燃費性能を高めるための技術は今や世界
一の水準にあると紹介した。
 さらに、日本独特の車である軽自動車を挙げ、軽自動車も「道路が狭く、駐車
スペースが少ない」という日本の環境に応じて生まれた車であることを指摘し、
つまり日本の自動車メーカーは消費者のニーズの汲み取り方が非常に上手である
と指摘。ご飯と刺身という単純な組み合わせを「寿司」という料理に昇華させ、
世界に名だたる料理へと発展させたように、日本人の真面目さや厳格さは自動車
産業においても存分に発揮されているとし、日本国内における経済成長率が低迷
しても自動車産業は世界で稼ぐことができており、こうした要素が日本の自動車
産業が今なお世界をリードできる要因であると伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1631722?page=1
 <日本のスイートも絶賛。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、春に売り出される豊富な種類の美しい日本の
スイーツを紹介している。
 記事は、毎年3月から4月ごろのお花見の時期を日本企業は決して見逃さない
と説明し、日本では毎年この時期になると必ず桜関連の季節限定スイーツが売り
出されると紹介。また、中国には日本のようなお花見の時期というものはないに
しても、日本人が時節を利用して展開するビジネスを見倣うことはできると説明
した。
 続けて、日本の桜スイーツの写真を中国人ネットユーザーに向けて紹介。計26
枚の写真に写る桜スイーツはどれも非常に美しく、またそれぞれ形やデザインが
異なっており非常に豊富な種類のスイーツが春限定で販売されるという点が強調
されている。
 写真で紹介されている桜スイーツは春の喜びや桜の美しさを表現しており、ど
れも非常に美しいが、記事は「見た目も美しく、創意に満ちた日本の桜スイーツ
は中国人であっても心が奪われてしまう」とし、日本の桜スイーツは非常に魅力
的な商品であるという点を強調した。」
http://news.searchina.net/id/1631700?page=1
 <日本の高架下利用を絶賛。見習えとご託宣。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「高架下の空間利用に関する可能性」と題し、日本
の取り組みを紹介、評価する記事を掲載した。記事は「高架橋の下というのは汚
くて散らかっていて、露天商が物を売り叫ぶ声がこだまするイメージがある」と
したうえで、日本における高架下の有効活用を見て「高架下に対する第一印象が
塗り替えられた」としている。
 そして、「中国では汚く散らかっている高架橋下が、日本では独特の雰囲気を
持つショップや目新しいレストランが立ち並ぶ空間に改造されるのである」と
し、700メートル余りの高架下に28のショップや飲食店が入居している「中目黒
高架」の様子を写真付きで紹介した。
 記事は、「われわれ中国の各都市にある高架橋の下も有効利用できたらどれほ
どいいだろうか、と嘆息を禁じ得ない。実際、高架下の空間は日本よりもはるか
に広く、十分に開発利用することができるのだ」と論じており、中国でも積極的
に高架下の空間利用を検討してみるべきとの考え方を示した。」
http://news.searchina.net/id/1631707?page=1
 <まとめ的に日本の総体を称賛。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、中国人から見た日本の発展度合いについて考察
する記事を掲載し、中国人ネットユーザーたちが議論を交わしている。
 中国も一部の大都市は極めて発達しているが、それでも日本を旅行で訪れた中
国人旅行客の目には「日本は非常に発展した国」に映ると紹介。特に東京の発展
ぶりに驚く中国人は少なくないと指摘。これに対し、実際に日本を訪れたことの
ある中国人ネットユーザーたちから多くのコメントが寄せられ、「日本の発展ぶ
りで特に印象に残ったのは、すべての点で『全方位』で発展していたというこ
と」という意見があった。
 中国のように一部の大都市がハード面だけ発展しているのと違い、日本はハー
ドもソフトも発達しており、「科学技術、経済、軍事、民度など、あらゆる点で
高度に発達していたことに驚いた」という意見があった。また、東京などの地下
鉄が非常に複雑であることについて、「日本は地下も地上も著しい発展ぶり」と
いう声も見られた。
 なかには、「日本にあるものは中国にもある」という意見もあったが、これは
やはり高層ビルや地下鉄などハード面のことであり、多くの中国人ネットユー
ザーは日本はごく一部が発展しているのではなく、社会のあらゆる点が非常に高
い水準で成熟した国であり、その発展ぶりは中国以上であるという見方を示して
いる。」
http://news.searchina.net/id/1631705?page=1
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太田述正コラム#8985(2017.3.21)
<再び英国のインド亜大陸統治について(その6)>
→非公開