太田述正コラム#9072(2017.5.4)
<皆さんとディスカッション(続x3332)>
<ブービータスキチ>(ツイッターより)
≫諸君、こんな憲法改正、絶対阻止を!≪(コラム#9070。太田)
 「保守」層は、憲法改正=9条改正であったはず。
 本当にこれを欺瞞以外に形容しようがないが。
 ただの改憲で安部をOKにしてるのがいたら、要はそいつはただ権力にすがる「御用」のやつだな。
<太田>(同上)
 「中国…は…「…日本側が適切に歴史の教訓をくみ取り、時代の潮流に順応し、平和発展の道を堅持し、地域の平和と安定の維持のために建設的な役割を発揮するよう希望する」と主張…」
http://www.sankei.com/politics/news/170503/plt1705030073-n1.html
 習ちゃん、対外貢献できぬ自衛隊を恒久化する案に反対を表明。
<太田>(同上)
 「…世論調査で、憲法を改正すべきだと「思う」という回答は48%、「思わない」は33%だった。
 憲法第9条に関しては改正すべきだと「思わない」が46%で、「思う」の30%を上回った。…
 憲法を改正すべきだと「思う」は全年代で「思わない」より多かった。
 9条は逆に全年代で「思わない」が「思う」より多かった。
 ただ、9条を改正すべきだと「思わない」は昨年4月の調査から6ポイント減少した。 」…」
https://mainichi.jp/articles/20170503/ddm/001/010/169000c
 とにかく、半歩は前進した。
 習ちゃん、野田さん、引き続き頑張ろうね。
 トランプ、金正恩両名には、再び暴走してくれることを期待。
<太田>(同上)
 「…教育無償化のための改憲を掲げる…維新…」
https://mainichi.jp/articles/20170504/ddm/003/010/119000c
 「首相改憲案…に公明理解、維新歓迎…」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170503-OYT1T50152.html?from=ytop_ylist
 憲法改正を一度でもやれば憲法に規範性なしと主張しにくくなるだけに自衛隊明記は回避すべき。
 政治屋どもめ!
<豊丘時竹>(2017.5.2)http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/20170502
 –日本は米英仏等11か国軍の占領下にある —
 属国どころかいまだに占領下だという。・・・
http://blog.ohtan.net/archives/52258331.html ・・・
 独立へはまだ半歩動いたかどうか、という表現が最近見た記憶がある<(コラム#9068)>。・・・
<豊丘時竹>(2017.5.3)http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/20170503
 –憲法改正と属国について–
 太田述正コラムから<。>・・・
http://blog.ohtan.net/archives/52258422.html ・・・
 国賊逆臣の安倍晋三が今もくろんでいる憲法改正は、やってはいけない憲法改正であるということ、もう一つは、漫然と米国の属国を続けていることは「全人類の敵」になっているということである、ということの二点である。
 私が太田述正コラムを読んで覚えていることから推測するに、安倍晋三が考えている憲法改正は、自衛隊を米軍の補完軍隊とすることを憲法に明記する改正になるように仕組まれているらしい改正だということである。
 わけわからない書き方になってしまった。この改正で、属国が完成するようだ。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 日本に関し、少しはマシな評価が・・。↓
 「・・・米誌の「世界一の国ランキング」・・・
 今年1位となったのはスイスだ。・・・
 一方、昨年のランキングで総合1位だったドイツは4位に後退。・・・
 5位となった日本は、2011年の震災で打撃を受けた製造業はほぼ復興しているが、近隣諸国との領土問題や高齢化の問題がある、と指摘されている。部門ごとのランキングでは、「起業家精神溢れる国ランキング」で2位(1位はドイツ)、「成長が見込める国ランキング」で5位(1位はアラブ首長国連邦)と健闘。さらに「先見の明のある国ランキング」では1位となった。・・・
 最も悲惨だとされたのはベネズエラで、3年連続で不名誉な1位に輝いてしまった。ベネズエラ最大の輸出品目である石油価格が低迷していることや、物価が今年6倍近くに跳ね上がると予測されていることなどが理由だ。
 一方、悲惨から最もほど遠いとされたのが、タイだ。ただしこれは、タイの失業率の換算の仕方がかなり独特だから、と指摘されている。
 日本はこのランキングでもかなり健闘した。65ヶ国中62位。つまり「悲惨ではない国」で4位に入った。このランキングを逆から見て「悲惨ではない順」に並べると、タイ、シンガポール、スイス、日本、アイスランド、台湾、デンマーク、イスラエル、韓国、香港と、10ヶ国中6ヶ国(地域)がアジアの国(地域)だった。」
http://newsphere.jp/world-report/20170314-1/
 先の大戦前にはユダヤ人難民、現在はイスラム教徒難民の受け入れを殆どしない豪州が批判されている。↓
 ・・・Before World War II, Australia resisted international pleas to grant refuge to more Jews. “As we have no real racial problem, we are not desirous of importing one by encouraging any scheme of large-scale foreign migration,” a government official said in 1938.
 Australia should consider that history may judge it harshly for treating today’s Muslims as it did yesterday’s Jews.
https://www.nytimes.com/2017/05/03/opinion/australias-immoral-preference-for-christian-refugees.html?action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=opinion-c-col-right-region&region=opinion-c-col-right-region&WT.nav=opinion-c-col-right-region&_r=0
 習ちゃんが、これまでの批判の仕方が微温的だと金正恩坊やにねじ込んだんだろ。↓
 「北朝鮮 中国を異例の“名指し批判”・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/13019155/
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <まず、人民網から。
 分かる分かる。↓>
 「子供のころの思い出に浸る「名探偵コナン」20周年記念巡回展、重慶で開催・・・」http://j.people.com.cn/n3/2017/0503/c94473-9210675.html
 <定番だが・・。日本へ行けキャンペーbbでもある。↓>
 「「色、香り、味、容器」のバランスにこだわる日本の「駅弁」・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2017/0503/c94473-9210527.html
 <ガス抜きなのか、昔の名前で出ていますってカンジ。↓>
 「『東京裁判――世界平和のために』が出版・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2017/0503/c94474-9210467.html
 <次いで、レコードチャイナから。
 やらせ中共人民達の声が自国に辛辣で事情がよく分かるが、とにかく、日本の航空会社の定時運航率の高さを称賛。↓>
 「・・・環球網は米国メディアの報道を引用し、中国の航空会社の遅延率が世界一だったと伝えた。
 航空関連情報会社OAGの報告によると、中国東方航空、中国国際航空、中国南方航空は、いずれも定時運航率でワーストとなり、3分の1近くのフライトで遅延があった。
 悪天候が遅延の主な理由で、次に滑走路のメンテナンス、軍事演習なども遅延の理由となった。国際的な大手航空会社の中では、日本航空の定時運航率が最も高く、次いで全日空だった。
 これに対し、中国のネットユーザーから「指導者から先に飛ぶからだ」「指導者を待つか、指導者を先に飛ばすかのどちらかだからだ」「なぜならわれわれの指導者は数が一番多いからだ。指導者が外出するのに誰が止められるというのだ?」などのコメントが寄せられた。
 また、「それでもわが国の航空会社は客を強制的におろさないし暴力を振るわない」とユナイテッド航空の対応をやゆしたコメントや、「世界一なのか!なんて光栄なことだ」と皮肉を込めた意見もあった。
 他にも、「日本ではバスだって時間に正確だからな。日本航空や全日空が定時運行なのも当然だ」というコメントや、「中国の航空管制は軍が75%を占めている。民間航空会社は軍には逆らえない。でも先進国の多くは軍の航空管制は25%くらいだ。これが遅延の主な理由だよ」と指摘するユーザーもいた。」
https://news.infoseek.co.jp/article/recordchina_RC_160422/?fid=synexpc
 <献身的な日本人たる日中交流人士達を絶賛。↓>
 「・・・今日頭条は・・・かつて「地球のがん」とまで呼ばれた中国・内モンゴル自治区の砂漠緑化に情熱を注いだ日本人男性・遠山正瑛氏の功績を紹介する記事を掲載した。
 記事は遠山氏が1930年代に中国留学し、西部地域の農耕文化の研究を行ったほか、鳥取砂丘の農地化に成功した経験を持つと紹介。72年の日中国交正常化が実現するとすぐに中国に渡り、砂漠の調査を実施したと伝えた。そして、91年にはすでに84歳となっていた遠山氏が同自治区のエンクベイ砂漠地域の緑化を決意し、2004年に死去するまでの間、1年の大部分を現地で過ごして植樹活動を続けたとしている。
 そのうえで、同氏に感化されてプロジェクトに参加する日本人ボランティアが累計7300人にのぼり、現地の砂漠に植えた樹木は計340万本に達したと紹介。土地が荒れ果てて作物の育たない状態だった「地球のがん」が、今では緑が生い茂り、牛や羊が至るところにいる場所へと変化したと伝えた。
 記事は「遠山氏の精神は後世の人びとに影響を与え続けており、より多くの荒涼とした場所に緑化と平和の道を芽吹かせているのである」と結んだ。
 この記事は、特に多くのネットユーザーが注目した。様々な感想が寄せられており「日本にも良い人はいる。遠山さんに敬意を示そう」とのコメントには、多数の賛同が集まった。また「中国人は目先の金銭にとらわれ、このような利益の少ない苦しい事業をする人はいない。わが国の企業経営者は、この日本の有人に学ぶべきだ」との意見もあった。」
http://news.searchina.net/id/1634985?page=1
 <日本人達のペットの飼い方に敬意。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本人のペットに対する接し方は「中国人に畏敬の念を抱かせるほど」と称賛する記事を掲載した。
 記事はペットに対する日本人の接し方を「まるで家族のように」接すると表現し、その様子を写した写真を掲載したが、そこには自転車のカゴにペットの犬を乗せて走る飼い主、恐らく年を取ったために動けなくなった犬を散歩用のカートに乗せている飼い主の姿が映し出されている。また大きなショルダーバッグにペットの犬を入れて自転車をこぐ飼い主、手押し車にペットを乗せて散歩する高齢者の姿を撮影した写真も掲載した。
 記事は、これらの写真に説明を加え、「日本人はまるで自分の子どものようにペットに接する」とし、例えば赤ちゃんのためにベビーカーを買うのと同じように、ペットを乗せて散歩するために手押し車を買うのが日本人だと紹介。このような環境で飼われているペットたちは非常に幸せだと伝えた。
 またペットのみならず、動物を保護することは日本の文化の一部となっていると指摘したほか、ペットのための各種グッズの豊富さに驚きを示しつつ、日本社会においてペット産業の規模は年々拡大しており、非常に大きな産業に成長していることに驚きを示した。」
http://news.searchina.net/id/1634986?page=1
 <日本人達、日本、総体に深甚なる敬意。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、日本人は「尊敬に値する」と伝え、中国人にとっては学ぶに値する隣人であると主張し、日本人を憎む中国人をたしなめる記事を掲載した。
 最初に記事は、日本と中国には不幸な歴史があり、近代においては日本が中国を虐げる期間が長かったと指摘。一方で、日本は第2次世界大戦で敗戦しても、速やかに経済を回復させ、高度経済成長を実現し、現在は目を見張るような経済成長は見られないものの、今なお高いレベルを維持していると説明した。
 また日本はノーベル賞受賞者を多数輩出しているだけでなく、もう一歩のところで受賞を逃した人も数多く存在していると指摘。これは日本の科学技術力の基礎の強固さを示しているとしたほか、日本にはソニーやカシオ、京セラ、キヤノン、トヨタなど世界的に有名な企業が数多く存在し、これらの企業は中国人なら誰でも知っている存在だと論じた。
 さらに記事は、名探偵コナンやデスノート、ワンピースなど日本のアニメや漫画は中国で一世を風靡したとし、「これがすなわち日本人の恐ろしいところである」と説明。つまり経済力や科学技術力で世界トップレベルの国であるだけではなく、文化面においても中国に大きな影響を与えることのできる国であるという見方を示した。」
http://news.searchina.net/id/1634987?page=1
 <日本のゆるキャラまで人気あるのね。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「くまモンが杭州にやって来てファンと面会、会場はパニック寸前」とする写真記事を掲載した。記事によればこの日、くまモンが出席したのは、浙江省杭州市にある西湖銀泰ショッピングモールの開業9周年イベント。熊本県の観光をPRするために現地にやって来たのだ。
 ショッピングモールでお馴染みの、吹き抜けスペースに設けられたイベント会場には、くまモンのイラストが描かれた幟が数多く掛けられている。そして、メーデー3連休の初日ということもあって、会場には入りきれないほどのギャラリーが。2階、3階から下のステージを眺める客もたくさんいた。
 そして、くまモンがステージに登場すると、ギャラリーは手持ちのスマートフォンを一斉に掲げて写真や動画を撮影。若者や子連れの母親、そして、中年男性もが一生懸命手を伸ばしてカメラをくまモンに向けている。想像を超える熱狂ぶりだ。会場にはくまモングッズの販売コーナーや、くまモンのモニュメントと記念写真が取れるスペースも設けられており、それぞれ若い女性や子どもたちの人気を集めたようだ。」
http://news.searchina.net/id/1634988?page=1
 <日本独特の常識の紹介を通じた日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・捜狐は・・・日本旅行前には知っておくと良いこととして日本の日常を映した写真を掲載し、日本独特の常識を紹介した。
 1つ目は、日本人は「こよなくコーヒーを愛していること」だ。中国では近年やっとコーヒーが消費者に広まり始めたと言える状況であるため、日本人の日常にコーヒーが溶け込んでいることは、中国からすると驚きなのだろう。2つ目は「トイレでスリッパに履き替える」衛生的な習慣だ。中国ではトイレに限らず、場所によって靴を履き替える習慣はほとんどない。
 さらには、今や「コスプレ大会」と化したハロウィーンや、世界一小さいホテル「カプセルホテル」なども日本文化と呼んで差し支えないことを伝え、中国人からすれば不思議な習慣、文化であることを伝えた。
 また記事は、酔っ払って駅のホームで寝込んでしまう人も中国では見られないことだと紹介。中国では酔いつぶれてしまうことはメンツの立たないことだとみなされることが多く、駅や路上で酔って寝込んでしまう人はまず見られない。メンツに関わる問題のほかにも、不特定多数の人がいる場所で寝てしまえば、貴重品を盗まれてしまいかねないという治安事情も関係しているだろう。
 また、奈良公園の鹿が「人を恐れない」ことも中国人からすれば驚きなのだという。奈良公園のみならず、日本には猫やうさぎが大量に繁殖している「猫島」や「うさぎ島」があるが、このような存在は中国では見られないが、中国に存在しないのは「誰かが捕らえて食べてしまうため」という意見があった。奈良公園、「猫島」や「うさぎ島」の存在は日本人と動物の距離感や関係性を表していると言えそうだ。そのほか、「自動販売機」がありとあらゆる場所に設置されていて、飲み物に限らず、ありとあらゆるものが販売されているのも中国人にとっては驚きなのだと伝えた。
 記事は、複数の写真を掲載しつつ、「中国人にとって日本は不思議な国だと改めて感じさせられる国」だとしながらも、海を隔てただけの隣国の住民を知りたいならば「実際に日本を訪れて見るべき」と勧めた。」
http://news.searchina.net/id/1635002?page=1
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 連休の臨時一人題名のない音楽会です。
 再び、古典派からロマン主義への移行期の作曲家のピアノ協奏曲をお送りすることとし、ヨハン・ネポムク・フンメル(Johann Nepomuk Hummel)(注a)の作品から、(昨日同様、連休真っ只中ということも考慮し、)2曲をお送りすることにしました。
(注a)1778~1837年。「当時で言うハンガリー(現在はスロヴァキア)出身のオーストリア系作曲家、ピアニスト。・・・ウィーン<の>・・・モーツァルトの家に住込みで2年間に渡ってピアノを師事。・・・生前にあっては、ヨーロッパ最高の作曲家、ピアノ奏者の一人に数えられ、ベートーヴェンと並び称される巨匠の一人として音楽界に君臨した。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8D%E3%83%9D%E3%83%A0%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%AB
Piano Concerto No. 2 in A Minor(注b)(1816)
https://www.youtube.com/watch?v=mSYS2YzpNR4
(注b)「モーツァルトのスタイルにほぼ忠実に沿うものであった。しかしそれらとは異なり、この協奏曲並びに「ピアノ協奏曲第3番」はロマン派音楽の原型ともいえる様式で書かれており、後にメンデルスゾーンやショパンなどの作曲家によってもたらされる形式的な発展を予感させるものとなっている。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%83%95%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%AB)
Piano Concerto No. 3 in B minor, Op 89(注c)(1819)
https://www.youtube.com/watch?v=6Fd4jRw840M
(注c)「この曲がショパンの「ピアノ協奏曲第1番」に影響を与えたという指摘もある。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC3%E7%95%AA_(%E3%83%95%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%AB)
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太田述正コラム#9073(2017.5.4)
<下川耿史『エロティック日本史』を読む(その28)>
→非公開