太田述正コラム#9112(2017.5.24)
<皆さんとディスカッション(続x3352)>
<太田>(ツイッターより)
 犯人等についての具体的な報道がなされていなかったので今取り上げるんだが、死傷者数が増えた(死者22人、負傷59人)のと、男性による自爆テロということくらいしか発表されてないね。
http://www.bbc.com/news/uk-england-manchester-40010124
 この会場、1988年にはなかったと思ったら、95年にできたのね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A
 「…イギリスは来月8日に総選挙を控えているが、事件を受けて与党・保守党と最大野党・労働党は選挙活動を当面中止することで合意した。…」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e8%8b%b1%e8%ad%a6%e5%af%9f%e4%bc%9a%e8%a6%8b%e3%80%8c%e5%8d%98%e7%8b%ac%e7%8a%af%e3%81%a7%e8%87%aa%e7%88%86%e3%83%86%e3%83%ad%e3%80%82%e7%94%b7%e3%81%af%e6%ad%bb%e4%ba%a1%e3%80%8d/ar-BBBrEvi?ocid=iehp#page=2
 犠牲者の皆さんに、お悔やみを申し上げる。
 「…田原総一朗氏が語る。「昨年9月に安倍首相と会った際に改憲について聞くと、『<9条>改憲の必要はなくなった。安保法で集団的自衛権の行使を認めるまでは米国がうるさかったが、認めたらまったく何も言ってこなくなった』と私に明かした。もう改憲しないのかと問うと、『できれば憲法9条の中で自衛隊の存在を認めさせたいと思っている』と答えました…今上天皇は護憲というお気持ちを強く持っており、靖国神社にも参拝しない。安倍首相の思想とは“対立”関係にある。その天皇が退位し、影響力がなくなったタイミングで改憲したいというシナリオはあるでしょう」…」。
 ←もちろん、誤りであるところ、この際、靖国問題に関する私見(コラム#7357、7413、7691等)を、根本的に改めなければならない<と>感じた。
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e9%9c%9e%e3%81%8c%e9%96%a2%e3%81%8b%e3%82%89%e6%83%85%e5%a0%b1%e6%b5%81%e5%87%ba-%e3%80%8c%e5%ae%89%e5%80%8d%e4%b8%80%e5%bc%b7%e3%80%8d%e3%81%ae%e6%a8%aa%e6%9a%b4%e3%81%a7%e5%8b%95%e3%81%8d%e5%87%ba%e3%81%97%e3%81%9f%e6%a3%ae%e5%8f%8b%e3%80%81%e5%8a%a0%e8%a8%88%e7%96%91%e6%83%91/ar-BBBq7kQ?ocid=iehp#page=2
 要は、天皇家が主導する日本史の転換点に我々は生きているということであり、本日のディスカッションで取り上げる。
<太田>
 今更ながらだが、(中韓等がらみの話は除き、)関係諸事実を拾い集めてみた。↓
 「昭和天皇は、戦後は数年置きに計8度(1945年・1952年・1954年・1957年・1959年・1965年・1969年・1975年)靖国神社に親拝したが、・・・1975年(昭和50年)8月、三木武夫首相<が>「首相としては初の終戦記念日の参拝の後、総理としてではなく、個人として参拝した」と発言<したところ、>・・・1975年(昭和50年)11月21日を最後に、親拝を行<わなくなった>。
⇒結論から先に言うと、政府自民党の(広義の)戦死者慰霊に対する不真面目な姿勢に対する不快感の表明を、昭和・今上天皇両陛下は続けている、と受け止めるべき。(太田)
 この理由については、昭和天皇がA級戦犯の合祀に不快感をもっていたからという仮説があったが具体的な物証は見つかっていなかったが、宮内庁長官を務めた富田朝彦が1988年(昭和63年)に記した「富田メモ」、及び侍従の卜部亮吾による「卜部亮吾侍従日記」に、これに符合する記述が発見された。平成の現在も今上天皇による親拝中止は続いている。
 なお、例大祭の勅使参向と内廷以外の皇族の参拝は行われている。・・・
⇒このことが決定的。(太田)
 <ちなみに、>「東京裁判で死刑を宣告された7被告は全員がBC級戦争犯罪でも有罪となっていた」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%96%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E5%95%8F%E9%A1%8C
⇒BC級戦犯は当時の戦時国際法違反者だが、A級戦犯は事後法による断罪であり、彼らに対する有罪判決こそ国際法違反であり、処刑は単なるリンチ殺人、という理屈は両陛下も共有されているはず。(太田)
 「靖国神社では1959年(昭和34年)に<この>BC級戦犯を合祀し<ている>・・・
⇒だから、A級戦犯も合祀されて当然。(太田)
 1978年(昭和53年)10月17日に<A級戦犯が>「昭和殉難者」(国家の犠牲者)として靖国神社に合祀されていた事実が、1979年(昭和54年)4月19日朝日新聞によって報道され国民の広く知るところとなった。・・・
 <なお、>1963年(昭和38年)以降、8月15日に開かれている政府主催の全国戦没者追悼式の戦没者の対象にA級戦犯も含まれているが、問題視されていない。
 全国戦没者追悼式は追悼であり、靖国神社は顕彰しているという理由からである。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/A%E7%B4%9A%E6%88%A6%E7%8A%AF%E5%90%88%E7%A5%80%E5%95%8F%E9%A1%8C
⇒「なお」書き部分を検証はできなかったが、それが事実だとして、日本で(刑事犯で)死刑に処せられた人々を追悼する慣習は存在しないこと
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%AD%BB%E5%88%91
一つとっても、A級戦犯に対する追悼は実質顕彰である、と言わざるをえない。(太田)
 この全国戦没者追悼式式典に、天皇・皇后は出席してきた。
 ちなみに、一回だけだが、「1964年(昭和39年)には靖国神社で8月15日に開催」されたことがある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E6%88%A6%E6%B2%A1%E8%80%85%E8%BF%BD%E6%82%BC%E5%BC%8F
⇒ここまでくれば、もはや、明らかだろう。
 というか、下掲↓から、1952年に既に本件は決着済みなのだ。(太田)
 「戦犯の国内での扱いに関しては、それまで極東国際軍事裁判などで戦犯とされた者は国内法上の受刑者と同等に扱われており、遺族年金や恩給の対象とされていなかったが、1952年(昭和27年)5月1日、木村篤太郎法務総裁から戦犯の国内法上の解釈についての変更が通達され、戦犯拘禁中の死者はすべて「公務死」として、戦犯逮捕者は「抑留又は逮捕された者」として取り扱われる変化が生じている。
 また、1952年(昭和27年)4月施行された「戦傷病者戦没者遺族等援護法」についても一部改正され、戦犯としての拘留逮捕者について「被拘禁者」として扱い、当該拘禁中に死亡した場合はその遺族に扶助料を支給する事になった。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/A%E7%B4%9A%E6%88%A6%E7%8A%AF
⇒以下は蛇足だが、今回、初めて知った事柄だ。↓
 靖国神社の祭神には、「第一次インドシナ戦争などの「大東亜戦争後のアジア独立戦争」で戦没した者も含む。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%96%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE
 「英霊<とは、>・・・本来は他者を救うために亡くなった人々全般に対する敬称」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%B1%E9%9C%8A
⇒さて、このように考えてくると、両陛下が、自衛隊を公式訪問したことがないのも、同様の説明ができることに気付く。
 国軍ではなく、警察予備隊/保安隊/自衛隊という、軍隊もどきを設けてお茶を濁してきた政府自民党の不真面目さに対する、両陛下による不快感の表明だ、ということ。
 昨今の、退位希望表明から始まる、今上天皇の、国賊・逆臣たる安倍自民党政府に対する直截的な不快感の表明は、国民への同政府打倒、私の言葉でより高尚に言えば非縄文モードへのモード転換、の呼びかけだ、と受け止めるべきだろうね。
 最後に、昭和天皇の言葉を掲げておく。
 「戦後「A級戦犯」に指定された木戸幸一元内大臣に対し・・・「米国より見れば犯罪人ならんも我国にとりては功労者なり」と述べた・・・<。また、>ポツダム宣言受諾に関する御前会議(8月9日~10日)において、次のように発言した。
 わたしとしては、忠勇なる軍隊の降伏や武装解除は忍びがたいことであり、戦争責任者の処罰ということも、その人たちがみな忠誠を尽くした人であることを思うと堪えがたいことである。・・・」」
 (なお、やはり昭和天皇のお言葉とされるところの、靖国関連での松岡、白鳥への非難が事実とすれば、それは、日本にとって戦犯があったとすれば、それは外務省である、というお気持ちの表明である、という理解もできそうだ。)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%96%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E5%95%8F%E9%A1%8C 前掲。([]内、及び、松岡、白鳥の箇所)
 以下、「関連」記事だ。
 国賊・逆臣リストが、日々増えて行く。↓
 「維新、憲法9条改正の党見解を秋にもとりまとめ・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170523-OYT1T50119.html?from=ytop_ylist
 ちゃうな。
 一度報じられたように、女性宮家の創設にも否定的な安倍自民党への、これも、今上天皇の不快感表明だろな。↓
 「眞子さま「ご婚約」スクープは女性宮家へのご辞退宣言か・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E7%9C%9E%E5%AD%90%E3%81%95%E3%81%BE%E3%80%8C%E3%81%94%E5%A9%9A%E7%B4%84%E3%80%8D%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%97%E3%81%AF%E5%A5%B3%E6%80%A7%E5%AE%AE%E5%AE%B6%E3%81%B8%E3%81%AE%E3%81%94%E8%BE%9E%E9%80%80%E5%AE%A3%E8%A8%80%E3%81%8B/ar-BBBt1Mq?li=BBfTvMA&ocid=ientp#page=2
 ところで、これほど悪い話が一切出て来ない青年も珍しいな。↓
 「眞子さまとご婚約・小室圭さんの近隣住民「彼はよくお母さんと一緒に通勤しています」・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/13100051/
 「小室圭氏 数々の試験をパスし「皇室公認の好青年」の認定・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/postseven_557879/
 フっフ。↓
 「フジ『とくダネ』眞子さまご婚約報道に疑問の声「菊川怜の夫はNGで、小室圭さんの私生活はOKなの!?」・・・」
https://news.infoseek.co.jp/topics/cyzo_20170523_973821
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 怪しからん!↓
 「森友ソックリになってきた 加計学園獣医学部は白紙になる・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/gendainet_391966/?fid=synexpc
 靖国問題のところで引用した記事だが、森友、加計疑惑ということで、もう一度引用する。面白い。↓
 「霞が関から情報流出 「安倍一強」の横暴で動き出した森友、加計疑惑・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e9%9c%9e%e3%81%8c%e9%96%a2%e3%81%8b%e3%82%89%e6%83%85%e5%a0%b1%e6%b5%81%e5%87%ba-%e3%80%8c%e5%ae%89%e5%80%8d%e4%b8%80%e5%bc%b7%e3%80%8d%e3%81%ae%e6%a8%aa%e6%9a%b4%e3%81%a7%e5%8b%95%e3%81%8d%e5%87%ba%e3%81%97%e3%81%9f%e6%a3%ae%e5%8f%8b%e3%80%81%e5%8a%a0%e8%a8%88%e7%96%91%e6%83%91/ar-BBBq7kQ?ocid=iehp#page=2
 これはセーフだな。↓
 「民進・玉木氏に獣医師連盟から100万円献金「献金時点で戦略特区制度なかった」 加計学園問題・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/23fujizak20170523002/
 海上自衛隊将官にあるまじき、センスの悪さだな。↓
 「自衛隊、9条明記ありがたい=政治的中立性で論議も―制服組トップ・・・」
https://news.infoseek.co.jp/article/170523jijiX725/
 追う方も追われる方も、長年、お疲れ様。↓
 「2LDKの室内に捜査員が踏み込んだとき、男は呆然と立ち尽くしていた…白髪に眼鏡、残る面影 長期逃亡の全貌解明へ・・・」
http://www.sankei.com/west/news/170523/wst1705230081-n1.html
 朴おばさん、頑張ってー。↓
 「国政介入:朴槿恵被告「崔順実にだまされた自分自身がみじめ…<それにしても、>(検察は)人のことをどうやってそんなに汚れた人物のように言えるのか」–検察取り調べ時に供述・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/05/24/2017052400909.html
 <朝鮮日報も、そろそろ朴おばんさ支援に切り替えなよ。↓>
 「【社説】手錠をかけられた朴槿恵前大統領を目にした国民のつらい思い・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/05/24/2017052401070.html
 前CIA長官の米議会証言は、さすがのトランプにもキツイだろな。↓
 <大統領選挙中のトランプのスタッフ達とロシアはズブズブ。↓>
 John O. Brennan, the former C.I.A. director, ・・・in testimony before the House Intelligence Committee, said he was concerned by a series of suspicious contacts between Russian government officials and Mr. Trump’s associates.・・・
 <ロシアはヒラリー・クリントンをつぶそうと画策。↓>
 American intelligence agencies have concluded that the Russian president, Vladimir V. Putin, tried to damage Hillary Clinton’s candidacy and help Mr. Trump.  <で、露諜報機関FSBの長に、直接、電話で苦情、警告。↓>
 On Aug. 4, as evidence of that campaign mounted, Mr. Brennan warned Alexander V. Bortnikov, the director of Russia’s Federal Security Service, known as the F.S.B., not to meddle in the election. Not only would such interference damage relations between the countries, he said, but it was also certain to backfire.
“I said that all Americans, regardless of political affiliation or whom they might support in the election, cherish their ability to elect their own leaders without outside interference or disruption,” Mr. Brennan said. “I said American voters would be outraged by any Russian attempt to interfere in the election.”・・・
 <トランプは、コミーFBI前長官を上記ズブズブの捜査を念頭に置きつつ馘首したことを認めてるし、その旨を露外相にも話している。↓>
 That investigation was on Mr. Trump’s mind this month when he fired James B. Comey, the F.B.I. director, the president has said. And the next day, Mr. Trump told Russian officials during an Oval Office meeting that firing Mr. Comey had eased pressure on him. Such comments, in addition to Mr. Trump’s efforts to publicly undermine the F.B.I. investigation, have fueled suspicion among Democrats and some Republicans that Mr. Trump is trying to obstruct the case.・・・
https://www.nytimes.com/2017/05/23/us/politics/john-brennan-russia-trump-campaign-cia.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=first-column-region&region=top-news&WT.nav=top-news&_r=0
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <人民網より。
 また新たな日中交流人士登場。↓>
 「中日文化の間を「泳ぐ」作家毛丹青(一)・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2017/0523/c94473-9219393.html
 <こっからはサーチナより。
 日本の絶景が楽しめる道路を紹介。(日本へ行けキャンペーン。)↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本の絶景が楽しめる道路を紹介する記事を掲載した。
 記事は、海や山、そして、雪に囲まれた絶景が楽しめる日本国内の道路を7カ所紹介している。1つ目は、山口県の西北端に位置する角島大橋だ。角島と本州を結ぶ全長1780メートルの橋の下は、エメラルドグリーンの海。橋と海が溶け合った景色は非常に美しいと評している。
 2つ目は群馬県と長野県に跨る志賀草津道路。全線が山岳地帯にあり、高山の美しい景色が楽しめると紹介。国道としては日本最高点の海抜2172メートル地点を通ると伝えた。3つ目は大分県と熊本県の間を通る全長約50キロメートルのやまなみハイウェイ。志賀草津道路同様海抜が高く、高原の風景を堪能できるとした。また4つ目として、同じ熊本県の阿蘇山を巡るミルクロードを挙げ、年間約30日しか出現しない雲海が名物になっていることを伝えた。
 5つ目は北海道の知床横断道路。生態系保護のために自由な立ち入りが制限されている知床半島において唯一開放されている横断道路であるうえ、11月から翌年3月までは雪のため通行止めとなることを紹介した。6つ目は、秋田県と岩手県を結ぶ雪の回廊・八幡平アスピーテラインだ。除雪作業が施された道路脇には高さ7-8メートルもの雪の壁ができるとしている。
 最後に紹介したのは、長野県のビーナスラインだ。最高点が標高1920メートル、平均標高1400メートルという高原を走る観光道路で、四季によって異なる自然風景や高山植物を楽しむことができると説明した。」
http://news.searchina.net/id/1636326?page=1
 <日本のアジサイスポットを紹介。(日本へ行けキャンペーン。)↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本のアジサイが雨の季節の憂いを癒やしてくれる」とする記事を掲載した。
 記事は日本で毎年6月頃にやって来る梅雨の時期は高温多湿で耐え難いものであるとしたうえで「しかし、観光客たちの情熱が衰えることはない。なぜなら、この季節には美しいアジサイを鑑賞することができるからだ」と説明。関東や関西にあるアジサイの名所をいくつか紹介している。
 まずは、鎌倉の「3大アジサイスポット」だ。明月院・長谷寺・成就院を挙げ、明月院はほぼ全てのアジサイが青い色をしていることで有名であるとともに、観光地から少し離れていることから静謐さの中でアジサイを愛でることができると紹介。長谷寺は参道に約2500株のアジサイがうわっており、シーズンには「アジサイに囲まれている感覚」を味わうことができるとした。そして、成就院については「アジサイと湘南の海の風景を同時に楽しむことができる」と説明した。
 続いては、東京の白山神社だ。境内に植えられた約3万株のアジサイが競うように咲く様を見ることができ、隣接している白山公園の景色も美しいと説明。アジサイが満開の頃には神社でアジサイ祭りも開かれるとしている。さらに、豊臣秀吉にゆかりの深い京都・三千院のアジサイも紹介。有清園、聚碧園の2つの美しい庭園があり、梅雨のアジサイのほか、秋には美しいモミジの紅葉も楽しめると伝えた。
 そして最後に、箱根登山鉄道から見えるアジサイの景色について言及。自然を壊さないよう設計された登山鉄道では、車窓から生き生きとした自然の風景を眺めることができ、6月にはアジサイが車窓の目の前いっぱいに咲くと説明した。またこの時期にはアジサイ電車も運転されると紹介している。」
http://news.searchina.net/id/1636315?page=1
 <日本は独身に優しい社会だと。(日本へ行けキャンペーン)↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本は安心して独り身でいられる場所だ」とする記事を掲載した。記事は、日本で若者の独身率が高まっているとしたうえで、この現象と日本特有の「人に優しいサービス」が相まって、独身者が生活をエンジョイできる環境が整っていることを紹介。最初の例として、「カップルを目の当たりにして知らず知らずのうちにダメージを受けることのない、1人客専用の飲食店」があり、焼き肉でさえ人目をはばからず1人で静かに楽しむことができると伝えている。
 また、飲食店以外にもカラオケなどの娯楽施設で1人利用が増えていることを挙げ、「独身者を保護するため、日本には1人専用のカラオケボックスが存在する。豪華な部屋で独身者の心情を綴った歌を歌えば、さぞや気持ちいいことだろう」と説明した。
 さらに、単身者向けのアイデア商品として、映画館に行かなくても、自分の部屋にいながら映画館並みの迫力で映画が楽しめる箱型のグッズを紹介。これなら映画館でイチャつくカップルに集中力を削がれることなく映画鑑賞に専念できるというわけだ。
 記事を読んだ中国のネットユーザーからは「これは実に素晴らしい」、「日本は孤独者にとっての天国だ」、「いいよね。中国じゃ1人で焼き肉やカラオケに行こうと思っても気まずいもの」、「独身こそ実はベストの状態」といったコメントが寄せられた。また、「夫や子どもがいても、ときどき1人で過ごしたいと思うことがある」といった、非独身者からの意見もあった。」
http://news.searchina.net/id/1636285?page=1
 <日本のスーパーを絶賛。(日本へ行けキャンペーン)↓>
 「・・・網易は・・・中国人が日本で買い物をしたがる理由を考察する記事を掲載し、その理由は「日本のスーパーを訪れれば一目瞭然」であると伝えている。
 記事は、日本と中国で毎年行われる世論調査では「日本に親しみを感じている中国人は決して多くはない」と伝える一方、それでも日本を訪れる中国人の数は年々増加していると指摘。「中国人訪日客の増加と世論調査の結果は矛盾しているように見える」と論じつつ、中国人が日本を訪れ、日本で買い物をしたがる理由は「スーパーを訪れれば、よく分かる」と指摘した。
 近年は中国でも日本でも同じような家電製品を購入できるうえ、家電の品質の差は使用してみないとよくわからないものだが、スーパーに並んでいる生鮮食品ならば「一目で品質の差が分かる」ことを指摘した。たとえば、日本のスーパーでは、ネギや白菜などの野菜は見るからに新鮮そうで、形やサイズは一定であるうえに、すべての商品が整然と並べられたうえで販売されていることを写真を掲載して説明した。
 続けて記事は、日本の野菜は「買ってきた後に洗わずに食べても問題は生じない」と指摘し、残留農薬の問題で野菜を専用の洗剤で洗わないといけない中国とは大違いだと指摘。また、日本のスーパーでは野菜の産地が明示されているうえ、売り物1つ1つが小分けにされているが、「適当に小分けした形跡がまったく見られない」と紹介。さらに、肉類や刺身類についても「見るからに新鮮で、売り場に商品が整然と並んでいる」とし、それぞれの商品はまるで「コピーされたかのように量や色、形が均一」だ伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1636307?page=1
 <定番の日本の給食称賛。↓>
 「中国人が「日本の給食という教育に関心せざるを得ない」理由・・・」
http://news.searchina.net/id/1636343?page=1
 <日本の自動車産業を絶賛。定番だが、人民の声を糾合。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、中国の自動車産業は日本の自動車産業より「50年は遅れている」と主張し、この圧倒的な差は何が原因なのかを考察し、議論する記事を掲載した。・・・
 ネットユーザーのコメントを見てみると、主にエンジンやトランスミッションなど「自動車の基幹部品」、「部品メーカーの技術力」、そして、「生産管理などマネジメント力」の3点に要約されるとの意見が見られた。
 たとえば、中国人消費者が重要視する「燃費性能」や「馬力」はいずれもエンジンが鍵を握るとしつつ、「日本の自動車メーカーは技術的な蓄積が膨大で、エンジニアの能力も高く、中国の自動車産業のスタートが遅かったという差のほかにも、何事も徹底して取り組むという日本人の性格も関係しているため、日中の差は容易には埋まらない」という見方があった。
 さらに、部品メーカーの技術力という点では、「高い競争力を持つサプライヤーがいてこそ、自動車メーカーは優れた車を作れる」とし、日本には世界に名だたる部品メーカーが数多く存在すると指摘。部品メーカーの影響力は世界規模であるとし、この点で中国の自動車メーカーは日本に大きく水を開けられていると論じた。また、トヨタ生産方式で名高いように「日本メーカーは生産管理能力においても、中国を圧倒している」とし、こうした要素の積み重ねによって中国の自動車産業は日本の自動車産業より「50年は遅れている」とする声が多かった。」
http://news.searchina.net/id/1636360?page=1
 <日本の経済全般から学べ、と習ちゃん。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、中国にGDPで追い抜かれた日本と、GDPで日本を超えながらも開発途上国の中国とでは、「相手国を恐れるべきはどちらの国か」を考察する記事を掲載した。
 記事は2010年に中国のGDPは日本を超えたとし、現在その差は2倍以上に広がったと説明、日本経済はずっと世界第2位の地位を保ってきたが中国に追い抜かれ、そして差を広げられていることは、日本国民の対中感情に多かれ少なかれ悪影響をもたらしていると主張。日本人にとって中国は脅威に映っているはずとの見方を示した。
 しかし、日本には中国に勝っている点がある複数あると指摘、たとえば「治安が良く、安定した秩序のある社会」である点を挙げ、独身女性が1人で夜中に街を歩いていても安全の心配をする必要がないと説明した。
 また中国はすでに立派な工業体系を有しているが、日本の工業は多くの点において中国の「先のさらに先」を行っていると説明。同時に科学技術力においても、日本がノーベル賞受賞者を毎年のように輩出していることは「日本の科学技術の基礎の厚さと技術力の高さを示す事例」であると論じた。
 また日本の大学進学率が非常に高いことは、質の高い労働資源をもたらす結果につながっていると説明、一方で中国は日本と同じように人口高齢化問題に直面しているが、日本と違って「まだ富んでいないのに老いてしまう」という状況が生じることも十分あり得るという見方を示した。また中国の沿海地区と西部地区との間に存在する「貧富の差」という問題も存在することを挙げ、GDPの数値では日本を抜いた中国だが、日本には中国を上回る点が複数あるうえに、中国も様々な問題を抱えているのだと伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1636302?page=1
 <日本の茶道の精神を学べ、と習ちゃん。↓>
 「・・・一点資訊はこのほど、「中国を源とする日本の茶道は中国の茶文化をはるかに超越する存在となった」と論じる記事を掲載した。
 中国にはお茶で有名な産地が数多く存在し、飲まれるお茶の種類も多い。お茶の道具も様々あり、お茶を愛し、おしゃべりをしながらゆっくりとお茶の時間を楽しむ人は数多く存在する。
 だが記事は、中国で親しまれるお茶の文化と日本の茶道は大きく違う物であるとし、日本の茶道は1つの形式化された作法で客人にお茶をふるまうものだと伝え、日常の生活における作法や形式を宗教や哲学、倫理、美学と融合させた総合的な芸術活動であると紹介した。
 さらに、お茶によって客人をもてなす以外に、「日本のお茶の席は礼儀作法を学び、精神を練り上げ、美意識や道徳観念を培う場」ともなることを紹介している。お茶室の空間は心を静め、雑念を除き心身を自然と融合させてゆく場であり、それゆえ会話の内容も「商売や金銭などの世俗的な話題は許されない」と紹介している。・・・
 <そして、>「起源が中国にあるのに、茶道のように本家大元の中国を超えた文化は数多くある」と伝え、中国は自国の文化をもっと大事にすべきだと提言した。」
http://news.searchina.net/id/1636277?page=1
 <日本の介護産業から学べ、と習ちゃん。↓>
 「・・・同花順財経はこのほど、中国は自国の介護産業を発展させる方法を日本の介護産業から学ぶべきであると論じる記事を掲載した。
 記事は、日本は世界で最も高齢化が深刻な国家であるとする一方、日本人の平均寿命が80歳を優に超えるのは「日本が介護保障の点で成功していることを示すもの」と指摘。世界的に見ても、日本は全世界で最も介護に適した国であるという評価もあるほどだと紹介した。
 また中国も急激に高齢化が進んでおり、将来的には介護問題が生じる見込みであることを指摘しつつ、日本の介護産業は中国の「50年先を行っている」と紹介。だが、日本で介護産業が成り立つのは、日本の高齢者が「十分な消費能力を備えている」ためであり、それは日本には基礎年金や厚生年金、共済年金、企業年金などの多種多様な年金制度が存在するためであると論じた。
 この点について「消費がないところには市場もない」と説明、つまり高齢者が十分な消費能力を持つことは介護産業が発展していくための鍵となる重要な要素の1つであるという見方を示し、日本には介護産業を発展させるための整った社会保障制度が存在している点に注目。一方で中国の年金制度は日本に比べて脆弱であるとし、来たるべき高齢化時代に向けて中国は日本に学ぶべきであると伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1636303?page=1
 <日本の軽への関心は定番だが、新しい観点も加味。↓>
 「・・・捜狐は・・・小型セダンならば中国でも人気があると伝える一方、「海を隔てた日本では軽自動車が人気」だが、軽自動車は自動車にメンツを求める中国人から見ると「奇怪な見た目なうえにスペックも低く、なぜ日本で支持されるのか分からない」車種に見えると伝えた。
 記事は、日本で人気のある軽自動車の車種について複数の写真を掲載しつつ、日本人消費者が軽自動車を支持しているのは「販売台数の多さ」から見て取れると指摘。中国人からすれば軽自動車の魅力がなかなか分からないとしつつも、「軽自動車を購入し、所有することの金銭的メリットは大きいのは事実」だと指摘。購入価格が安いという点以外に、燃費が良く、各種税金も他の車に比べて安いと紹介した。
 続けて、安全性を考慮するならば「軽自動車よりも優れた車はいくらでもあるはずだ」とする一方、日本人がそれでも軽自動車を購入するのは「日本人にとって車は日常的に使う足の代わり」だからだと指摘。軽自動車はあくまでも日常的に買い物や子どもの送り迎えなどに使われることが多く、自分の住んでいる都市を離れて遠くまで移動する手段として購入されているわけではないと紹介。」
http://news.searchina.net/id/1636308?page=1
 <習ちゃん、日中提携の夢を率直に語る。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「心を穏やかにして日本を見てみよう」とする記事を掲載した。「日本」と聞くとついつい政治や歴史問題と結び付けてイメージしてしまいがちな中国のネット世論だが、冷静に日本を観察した時に見えてくるのはどんなイメージだろうか。
 記事はまず、日本は世界的に一流の先進国ではあるものの、パッと見た感じでは中国の都市ほどの華やかさがなく、現代的な建築においても中国の方が世界をリードしている印象を覚えると紹介。そのうえで「本質を見てみると、決して新しくないインフラのもとで穏やかに営まれる国民生活から、日本というのは強さを内に隠した国であることがはっきりとわかる」とした。
 そして、「内に秘めたる日本の強さ」を示す事象として、社会秩序がしっかりしていて人が人を騙すような現象が社会に根付かないこと、国民生活が保障されていることで貧富の差が小さいこと、対外的に見ても世界的な影響力や国民の総合的な素養といった点で多くの賞賛を得ていることを挙げている。
 記事はまた、今から45年ほど前の1970年代に日中両国の政治化が努力して友好関係を築き、日本の援助のもとに中国の現代化が進んでいったと紹介。現在では中国が日本に代わって世界第2の経済大国になったが、日本も約40年前の面影を残しつつ、決して停滞することなく経済、技術力において世界のトップを走り続けてきたとした。
 そして、「40年前は冷戦と平和的発展がせめぎ合う時代だった。しかし、今は平和と発展が主体となっている。それゆえ日中間の争いは過去に比べてより解決しやすい環境になっているはずだ。それなのにどうして軽々しく戦争などという言葉を口にするのか。平和があってこそ両国の発展と進歩があり、人びとの幸福があるということを歴史が証明している。日中両国の人びとが恒久的な平和を望んでいるものと信じている」と論じている。」
http://news.searchina.net/id/1636310?page=1
 <日本人の嫌韓について分析。韓国側の嫌日も分析したら?↓>
 「・・・環球網は・・・「日本人はどうして韓国人を罵るのか」とする記事を掲載した。
 記事は韓国の学者が「日本人が近ごろ『嫌韓』感情を行動に転化させつつある理由には、日韓両国の歴史問題がある。これにより両国間で互いに信頼せず、非難しあう人が増えつつあるのだ。また、日本経済が長期的に停滞していることも影響している。このほか、両国政府が世論を放任していることにも一定の関係があるのだ」との見方を示したことを伝えた。
 また、中国社会科学院日本研究所の盧昊氏が「韓国人が日本人から受けるべっ視には、歴史的な根源がある」としたことを紹介。盧氏は「明治維新以降、日本の近代化レベルは終始朝鮮半島をリードしてきた。そして、朝鮮半島に対して植民化を行い、第2次世界大戦終結まで朝鮮はずっと日本の属国だった。こういった歴史的経緯が、日本の在日コリアンに対する居丈高な態度に結びついており、特定の差別的呼称もここに起源があるのだ」と論じている。
 盧氏はさらに「第2次大戦後、多くの朝鮮人が日本に残って生活するようになった。規模が膨大だった彼らは日本社会に溶け込むことが難しく、しかも朝鮮戦争では日本政府や在日米軍に監視されたことで長期的に社会から疎外化された。そして、一部の人が結社を組んだり違法な事業に従事したりといった状況がより一層日本人との間にわだかまりを生んだ」と解説した。」
http://news.searchina.net/id/1636269?page=1
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太田述正コラム#9113(2017.5.24)
<二つのドイツ(その8)>
→非公開