太田述正コラム#9198(2017.7.6)
<皆さんとディスカッション(続x3395)>
<太田>(ツイッターより)
「下村元文科相<、在職中に、口利きの前後にパーティ券を購入している、某学校法人のための>「特例」ビザ発給を口利き…」
http://blogos.com/article/232899/
完全にあっせん利得処罰法違反。
加計からの「脱法」パ券購入代金受領といい、大臣の時こそ政治資金集めの書き入れ時らしい。
<太田>
それでな、その他の記事の紹介です。
使い古しネタで無理やり週刊誌紙面を作ってるな。↓
「「豊田真由子」ヤメ秘書たちの座談会 「裏では『ああいう底辺の人は……』と」・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/13295491/
「豊田真由子議員の両親を直撃! 淡々と話す父、それにイラだち激しい口調で割り込む母・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/13287238/
トランプの無手勝流の対北朝鮮政策が、中露接近をもたらしてるとさ。
(露は米が困ることは何でもやりたいだけ。中共は、そんな露を利用してるだけ。(太田))↓
Trump’s lack of a North Korea strategy is drawing China and Russia closer・・・
<中露どちらも、対韓・米の緩衝国家としての北朝鮮の存続を欲しているとさ。
(いや、中共が朝鮮半島全体への影響力の維持を欲していて、露がそれに協力してるだけよ。(太田))↓>
Washington wants the peninsula unified under Seoul. Moscow and Beijing both appreciate North Korea’s existence as a buffer state between their countries and the democratic, western-leaning South Korea, which houses roughly 29,500 US troops.・・・
<中共は、北朝鮮を属国と見てきたとさ。(韓国もそう見られてるのよ。(太田))↓
Beijing has long seen North Korea as a client state・・・
If the two sides keep expanding their common interests, that could be far more devastating to the United States’ long-term interests than Kim and his missiles.
https://www.theguardian.com/commentisfree/2017/jul/05/trump-north-korea-strategy-china-russia
<今年の第一四半期の中共の対北朝鮮貿易は前年同時期に比して4割近く伸びたとさ。
(経済制裁と逆で経済援助をやってるってワケね。(太田))↓>
・・・Chinese data released in April showed China’s trade with the North grew 37.4 percent during the first three months of the year compared with the same period in 2016.・・・
https://www.washingtonpost.com/world/us-and-south-korea-confirm-icbm-test-launch-joint-military-exercises-/2017/07/05/9b2bf812-60df-11e7-80a2-8c226031ac3f_story.html?utm_term=.c96d36b4baec
<中共は経済制裁を加えすぎて北朝鮮が崩壊し、難民が押し寄せたり、韓国に北朝鮮が吸収されたりするのを恐れているとさ。(なら、何も経済援助までする必要ないわな。(太田))↓>
・・・China remains reluctant to exert the kind of pressure that could force the North to denuclearize. Beijing fears tough sanctions could destabilize North Korea, leading to the collapse of its government, chaos, a surge of refugees acr>oss the border and absorption of the country by South Korea, an American ally.・・・
https://www.nytimes.com/2017/07/04/opinion/north-korea-nuclear-program-trump.html?ref=opinion
<米軍が北朝鮮を攻撃したら、最初に日に韓国側で6万人が死ぬという見積もりがある。数日間で30万人超が死ぬという見積もりすらある。(北朝鮮側も体制存続まで危うくしたくはないだろうから、相当「自制すんじゃない?(太田))↓>
・・・The Nautilus Institute study projects 60,000 fatalities in the first full day of a surprise artillery attack on military targets around Seoul, the majority in the first three hours. Casualty estimates for an attack on the civilian population are much higher, with some studies projecting more than 300,000 dead in the opening days.・・・
https://www.nytimes.com/2017/07/05/world/asia/north-korea-south-us-nuclear-war.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=first-column-region®ion=top-news&WT.nav=top-news
<米軍が北朝鮮を攻撃したら、最悪100万人の死傷者、1兆ドルの被害、が生じるとさ。(北朝鮮体制を打倒しようとしたらね。(太田))↓>
・・・ Gary Luck, the former commander of U.S. forces in South Korea, used to say that the result would be 1 million casualties and $1 trillion in damages. ・・・
https://kristof.blogs.nytimes.com/2017/07/05/five-blunt-truths-about-the-north-korea-crisis/?ref=opinion
⇒全般的に、中共が示唆しているところの、米韓演習規模の抑制の見返りに、核/ミサイル凍結、という交渉を米国は北朝鮮と行うべきだ、という論調が多いね。
でも、やっても時間の無駄だよ。(太田)
中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
<日本人の民度の高さを絶賛。(やっぱ、何度聞いても気持ちいーので・・。)↓
「・・・東方頭条はこのほど、中国では「日本人の民度は極めて高い」、「中国人が日本人と同等の民度を身につけるまで30年はかかる」などと言われていると伝えつつ、この民度の差は「日本の地下鉄で目にすることができる」と伝えた。
記事は、「日本人の民度は本当に中国で言われているほど高いのだろうか」と疑問を投げかけつつ、北海道を訪れた際に撮影したという地下鉄の写真を数多く掲載したうえで、「もっとも身近な公共交通機関である地下鉄において、日本人利用客の民度を観察していた」と伝えた。
続けて、日本の地下鉄は案内表示や改札といったハード面でも「利用客の立場になってよく考えられていて、非常に便利だった」と伝えつつ、肝心の利用客の民度については「中国国内で言われていたとおりだった」と指摘。日本人利用客は車両の到着を待つ間は列を作ってじっと待っていて、車両が到着するとドアの両側に「誰かに指示されずとも、能動的に移動し、先に乗客を降ろし、順番に乗り込んでいた」と紹介したほか、空いている座席をめぐって我先に乗車しようとする人は誰もいなかったと伝えた。
さらに、車両内は「異常なほど静かだった」と伝え、中国で見られるような携帯電話で大声で話をするような人はおらず、携帯電話の呼び出し音すら聞かれなかったと紹介。中国人の民度や公共の場でのマナーも向上してきているとはいえ、日本人の民度の高さは「敬服せざるを得ない水準」であったと伝え、「中国人が日本人と同等の民度を身につけるまで30年はかかる」という噂もあながち嘘ではないとの見方を示している。」
http://news.searchina.net/id/1639205?page=1
<日本の都市管理を絶賛。↓>
「・・・今日頭条はこのほど、日本の都市管理を「細かい点」から考察し、「日本と比較することで、中国における管理に不足や欠点があることが分かる」と伝えている。
記事は、日本を旅行で訪れた中国人の手記として、「日本では都市部でも農村部でも、中国では見られない道路標識を見かけることができた」と伝え、これらの道路標識はいずれも「現実的かつ実用的な意義があり、決して見かけだおしのものではない」と論じた。
続けて、日本で撮影した様々な交通標識の写真を掲載。自転車専用道路であることを示した標識や、目の不自由な人向けの点字ブロック、路上喫煙禁止エリアであることを示す標識などを紹介し、そのいずれもが子どもでも理解できるよう、非常に分かりやすい表示となっていることを指摘した。
さらに、日本は都市部でも農村部でも「道路は中国より狭かった」としながらも、様々な実用的な道路標識のおかげか、日本人は誰もが交通ルールを守って運転していたため、狭い道路でも全くトラブルは起きていなかったと指摘した。
また記事は、道路標識のみならず、日本の道路では注目すべき点がもう1つあったとし、それはマンホールの蓋だと紹介。日本のマンホールは道路の路面と高低差がまったくないほど、平坦に設置されていたと伝えたほか、マンホールのデザインも場所によって様々であったうえ、非常に凝った見た目であったことは驚きだったと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1639181?page=1
<使いまわし記事だが、日本のサービスエリアを絶賛。↓>
「日本では「これがサービスエリアなのか?」カップラーメンぐらいしか買えない中国との違いに愕然・・・」
http://news.searchina.net/id/1639209?page=1
<日本の農業を絶賛。↓>
「・・・今日頭条はこのほど、「日本の農作物の販売現場を見ると恥ずかしくなってしまう」と論じる記事を掲載し、日本の農業や流通の優れた点を紹介している。
中国では、基本的に高級スーパーや一部ネット通販でしか日本の農作物は売られておらず、一般消費者にとってはなかなか手が出ない価格での販売となっている。だが、日本の農作物は中国でも「美味しい」と評判だ。記事は、日本の農業が消費者に安心かつ美味しい農作物を提供できる背景について、「厳しい管理」があることを挙げている。
その管理は「しっかりした包装」からも見て取れるとしたほか、日本の農作物は商品の規格が統一されていて非常に美しいと紹介した。市場やスーパーにおいては、農作物がきれいに並べられていて、泥などの汚れも付いていないうえに、農作物が収められている箱には、「品目、産地、生産者名」がしっかりと記されていることを紹介した。
続けて記事は、日本では美味しい農作物を提供するために、研究機関や企業は「優れた品種」を生み出す努力を継続して行い、農作物を作る現場である農家では、「生み出された優れた品種の作物をただ生産するのではなく、品質を追求した生産」が行われていることを紹介。日本の農業における管理は、まるで「植物園」を管理しているように見えるらしく、日本の「農業現場はまるで中国の植物園のようだ」と、多くの写真と共に紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1639223?page=1
<花火鑑賞を例にあげて、日本へ行けキャンペーン。↓>
「・・・網易は・・・「一風変わった日本の旅」を中国人読者に向けて提案する記事を掲載した。
記事は、日本旅行といえば、多くの中国人が「和食、ショッピング、伝統的な建物、自然、富士山」を思い浮かべると紹介。いずれも、日本ならではの体験、存在ではあるが、夏に日本へ行くなら「花火大会」を体験するのが良いという。中国にも花火はあるが、日本の花火は一味違うからだ。
中国の花火は普通、旧正月の時期に打ち上げるが、日本では夏の風物詩となっている。「夏の夜空に無数の花」が咲くのは中国人にとって新鮮な体験なのだという。そもそも、中国の花火は日本のように美しくはない。記事は、「日本の花火は世界でも有名」で、花火大会を目当てに日本に行く外国人観光客も少なくないと、日本の花火がいかに素晴らしいかを力説した。
さらに、夏の日本で体験して欲しい「もう1つ」のことについて、記事は「手ぬぐい」を勧めた。日本旅行の土産として購入するのに、着物は高価でなかなか手が出ないが、手ぬぐいなら手軽に買えて日本文化を体感することができるからだ。手ぬぐいが庶民の間に広まったのは、江戸時代に木綿で作られるようになった着物の切れ端で作られ始めたのがきっかけとされ、日本の伝統文化ともいえる着物が買えなければ手ぬぐいを買うというのは理にかなっていると言えそうだ。
記事は、「今年の夏は、日本で浴衣を着て手ぬぐいを手に、きれいな花火を見てみよう」と勧めている。そうすれば「本当の意味で日本の夏を体験」したと言え、日本の新たな魅力を発見できるからだという。」
http://news.searchina.net/id/1639204?page=1
<日本の治安の良さをあげて、日本へ留学せよキャンペーン。↓>
「・・・今日頭条は・・・「日本社会にも問題は存在するが、その問題に治安は一切含まれていない」と論じる記事を掲載し、日本は非常に治安が良い国であるため、留学にあたって治安を懸念する必要はないことを紹介している。
記事はまず、「中国の治安は非常に良いが、日本の治安はさらに良い」と主張し、世界の犯罪指数と治安指数を色分けした資料と共に紹介し、日本は世界で最も治安の良い国の1つであることを紹介した。
さらに、まだ納得のいかない可能性のある中国人読者のために、中国人の留学先として人気のある国の主要都市である東京、ニューヨーク、ロンドンについて、北京の治安と比較。世界の国や地域の都市の生活情報を記録するデータベースであるNumbeoの2017年のデータとして、それぞれの国の安全指数が、「ニューヨークが54.80、ロンドンが53.52、北京が61.79であるのに対し、東京は80.62もある」ことを紹介し、東京の治安がとりわけ良いことを紹介した。
また記事は日本の治安が良い理由として、日本人の民度が高いこと意外に、「犯罪歴がその後の人生に大きな影響を及ぼす社会形態」も、日本で良い治安が維持される要因であることを紹介した。だが留学生という立場で日本で暮らす以上、「いくら日本の治安が良いからといって、自分の身の安全をまったく顧みなくて良いわけではない」とした。
中国では日本の治安について悪いニュースばかり報道されている。だが記事は、「日本の治安が悪いとすれば、世界中のどこにも中国人の留学先としてふさわしい国はない」と主張している。」
http://news.searchina.net/id/1639208?page=1
<日本人の制服好きを、やや斜に構えた角度から報道。↓>
「・・・今日頭条は・・・日本人が制服を好む理由について分析する記事を掲載した。
記事は「とてもおもしろいことに、日本ではあらゆる職業に制服がある。夏でもサラリーマンはスーツを着るのだ」としたうえで、日本人の制服文化の背景を2点から論じている。
1つ目は、日本人が終戦間もないころに、衣服を買うのもままならないほどの貧しい状況を経験したことだという。記事は、会社が制服を用意することで、何着も衣服を買えない人でも、着るものに困らず安心して仕事ができ、さらに制服を着て仕事をしてもらえば、会社にとっても宣伝効果があると説明した。
2つ目は「より深い民族的な心理」として、帰属感を重視する国民性を挙げた。「社会における役割によって異なる制服を着るというのは、帰属感の表れだ。だからこそ三十何度の夏の日でも、サラリーマンは正装して家を出るのだ。どうして日本人にとって帰属感が大切なのか。日本人は容易に『他人より劣っている』という感情を抱きやすい。それゆえ集団化、均質化の傾向が生まれ、日本の文化では個人よりも集団が重んじられるのだ」と論じている。
そして、制服を着ることは集団の一員であることを示すものであり、集団のルールさえ守っていれば、集団に属することで得られるメリットを享受することができる、と説明した。」
http://news.searchina.net/id/1639233?page=1
<これは傑作。↓>
「・・・今日頭条は・・・「日本のアニメで見られる、中国人が理解できない理不尽な『中国風』」とする記事を掲載した。
記事は「日本のアニメには多くの中国人キャラクターが登場する。しかし、これらのキャラクターを見るたびに違和感を覚えるのだ。その主な理由は、日本の制作者が、中国や中国風キャラクターに対して、一定の誤解を持っているからである」としたうえで、よく見られる「誤解」の一例を紹介している。
まずは身なりについてだ。アニメに出てくる中国属性を帯びたキャラクターは、大概「お団子頭とお下げ髪」であり、主役にしろ脇役にしろみんなチャイナドレスか古代の装束を身に着け、靴下を履かずに布の靴を履いているとした。
次に、中国風キャラが発するセリフ「アイヤー」について指摘。「○○アルよ」とともにポピュラーになっている言葉だが、記事は「彼らの『アイヤー』に対する理解に、ちょっと問題があるかもしれない」としている。実際に中国では「アイヤー」、「アイヨー」という感嘆詞を用いるが、その程度や頻度のうえで誤解があると認識しているようだ。
さらに「すべての中国人が肉まんを好んで食べると思っている」、「すべての中国人にカンフーの心得があると思っている」という点を挙げた。肉まん同様、ゴマ団子や麻婆豆腐、さらには中国に存在しない天津飯も「中国人はみんな大好き」と思い込んでしまう対象になっているとのことだ。」
http://news.searchina.net/id/1639239?page=1
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太田述正コラム#9199(2017.7.6)
<武光誠『誰が天照大神を女神に変えたのか』を読む(その26)>
→非公開
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