太田述正コラム#9540(2017.12.24)
<皆さんとディスカッション(続x3566)>
<太田>(ツイッターより)
 「…英テレグラフ紙…米軍が対北朝鮮軍事オプションを準備…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/12/23/2017122300381.html
 漁民達に命をかけて漁をさせざるを得ない程北朝鮮は追い詰められている?
http://edition.cnn.com/2017/12/22/asia/japan-north-korea-ghost-ships-intl/index.html
 そこへ安保理で北朝鮮への経済制裁更に強化決定。
http://edition.cnn.com/2017/12/22/politics/un-us-north-korea-resolution/index.html
 大団円が刻々と近づいているみたいね。
<太田>
 関連記事だ。
 習ちゃんも軍事介入準備完了。↓
 「中国、北朝鮮国境に難民キャンプ設営指示 有事想定か–軍駐留施設も増設・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25012820T21C17A2EA3000/
 兵士達も追い詰められている?↓
 「・・・北朝鮮からの亡命は前年比3倍・・・」
http://www.huffingtonpost.jp/2017/12/21/nk-korea_a_23314639/
<太田>(ツイッターより)
 「日中「死刑観」の違いを浮き彫りにした「中国人留学生殺害事件」の判決–野嶋剛–日本ではほとんど知られない事件が、中国全土の関心を圧倒的に集めるトップニュースに化けた。…」
http://www.huffingtonpost.jp/foresight/story_a_23314842/
 人民網(邦語版)でもちょっとしか取り上げられてなかったんで見逃してたけど、なるほどね。
<太田>
 それでは、その他の記事の紹介です。
 困ったもんだ。↓
 「気付けば格付け先進国 日本企業75%がA格、米の2倍・・・
 A格への偏在が示すのは「長期戦略の欠如」・・・」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25012220T21C17A2EA2000/
 中終盤をニコニコで見てたが、ものすごーい勝負だった。
 でも、それより、私が予想したより早く、解説が、事実上、ソフト頼りになっちまってるのに苦笑。
 剣闘士に殺し合いをやらせて楽しむ残酷なローマ市民達の姿を彷彿とさせたで。↓
 「藤井聡太四段、叡王戦で敗れる…深浦康市九段に・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20171223-OYT1T50091.html?from=ytop_ymag
 シーシェパードの日本政府への敗北は、そうじゃないんであって、野蛮人達が文明人達に敗れた、と受け止めなさい!↓
 How Sea Shepherd lost battle against Japan’s whale hunters in Antarctic–The Southern Ocean was a sanctuary — but now Japan’s boats have military hardware and conservationists can no longer track them・・・
https://www.theguardian.com/environment/2017/dec/23/sea-shepherd-loses-antarctic-battle-japan-whale-hunters
 今朝の6チャンで某評論家がエバンゲリカルって言ってたんだけど、アニメじゃあるまいし。(エバンジェリカルが正しい。)
 トランプ、そして、トランプのエルサレム「政策」について、ユダヤ系米国人が反対、福音主義(原理主義)キリスト教徒達が賛成ってのは正しいが・・。↓
 ・・・Only 16 percent of Jewish Americans support moving the embassy to Jerusalem immediately, according to AJC’s 2017 Survey of American Jewish Opinion. Slightly more than a third — 36 percent — favor moving it “at a later date in conjunction with progress in Israeli-Palestinian peace talks.” But a plurality — 44 percent — disagree with moving the embassy all together.・・・
 ・・・53 percent — of American evangelicals supported Trump’s decision to move the embassy.・・・
https://www.washingtonpost.com/news/the-fix/wp/2017/12/22/jewish-and-evangelical-americans-are-divided-over-plan-to-move-the-u-s-embassy-to-jerusalem/?utm_term=.916cebcc19c0
 習ちゃんの先般の党大会での「支那の顔をした社会主義」「原点に立ち戻れ」の真意が依然分かってない人ばかりだね、太田コラム読者の皆さん!↓
 ・・・On October 18, almost 30 years after the spectacular collapse of Marxism-Leninism in the USSR, the word “socialism” once again reverberated throughout the world. Standing at a podium in Beijing’s Great Hall of the People, China’s President Xi Jinping repeated the word 70 times during his opening speech at the 19th Congress of the Chinese Communist party.Socialism “with Chinese characteristics”, said Xi, was a model not just for China, but for other countries — the first time in three decades that this sentiment had been expressed in such an exalted forum. The Congress put a question mark on something long taken for granted by experts: that in the years since Mao, China’s ruling party is communist in name alone. While Xi proclaimed a “new era”, his rhetoric increasingly hearkened back to an old one. “Never forget why you started,” he told delegates, “and you can accomplish your mission.”No book I have read does a better job of explaining why they did get started than Red at Heart, Elizabeth McGuire’s breathtakingly romantic account of the experiences of Chinese revolutionaries in the USSR. ・・・
https://www.ft.com/content/66816942-de68-11e7-8f9f-de1c2175f5ce
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓
 <分析は必ずしも的を射てないが、習ちゃんはご心配。↓>
 「日本リニア不正受注事件、日本製造業を揺るがす・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2017/1222/c94689-9307769.html
 <ここからはサーチナより。(★以外は今日頭条記事の引用。)
 定番的な日本文明総体継受のススメ。↓>
 「日本での生活は「生涯忘れない!」、盲目的な排斥なんて「やめよう」・・・」
http://news.searchina.net/id/1650389?page=1
 <★日本の文具を称賛。↓>
 「・・・ 中国メディア・網易は・・・「中国の文具はどこが劣っているのか 日本の文具を見ればすぐに分かる」とする記事を掲載した。
 記事は、「中国の消費者による国産文具への評価は、日本の文具に比べて低い」と指摘。その背景には品質や安全性の問題があるとし、先日も江蘇省で一家3人がホルムアルデヒド中毒を起こす事故があり、同市の疾病コントロールセンターの責任者が「特に香りがついたボールペンや消しゴムなどは使わないように」と呼びかけたこと、品質検査当局による国産文具のサンプル調査で、空気穴の開いていないペンキャップ、ベンゼンの含有量が基準を超えた修正液など、不合格品が相次いで見つかったことを紹介した。
 そして、国産文具の市況は日本をはじめとする外国企業に押されて低迷しており、中国には8000社もの文具メーカーがありながら、その大部分がレベルの低い競争に甘んじていると説明。どこも似たような商品で、しかも、ローエンドな製品の生産に集中していると伝えた。
 その一方で、「日本の文具にはイノベーションという強みがある」とし、特殊な構造により消しカスが散らばらずにまとまる消しゴム、粘着テープを切っても粘着質が刃に付着しにくいハサミ、ボールチップを2つ採用することでインクの逆流、漏れを防ぐボールペン、バネが筆圧を吸収して芯を折れにくくするシャープペンシルなど、新たな工夫や改良が施された文具が続々と生み出されることを紹介している。
 また、日本では毎年、優れた機能性やデザインの文具に対して贈られる「日本文具大賞」が発表されており、こういったイベントの存在もメーカーのイノベーションを促し、大きな成長を促す効果を持っていると説明した。
 記事によれば、最近では意欲的に質の高い製品や、アイデアやデザインに優れた製品を生産する中国の文具メーカーも出てきているとのこと」
http://news.searchina.net/id/1650387?page=1
 <和菓子を絶賛。↓>
 「・・・日頭条は・・・「日本人のすることはとても細かい、比べ物にならないクオリティー」と題し、芸術品のように美しい日本の数々の菓子の写真を掲載して紹介した。
 見とれるほど美しい日本の菓子といえば、まず思い浮かぶのは見ているだけで涼しくなりそうな夏の和菓子だろう。記事は、金魚が涼しげに泳ぐゼリー菓子や、星の輝く夏の夜空を模した羊羹、また、デザイン豊富なうちわ飴や、金魚、カエル、ライオンなどの形に作った、職人技が光る飴細工を紹介。いずれもため息が出るような美しさで、「買わずにはいられない」と感激している。
 また、バラの形に盛り付けてくれる「バラ型ジェラート」、「フラワーゼリー」など見ているだけで楽しくなってくるデザートもある。さらに、日本らしさといった萌えも欠かせない。記事は、猫を模した菓子も多く紹介。和菓子の一種である練り切りを上手に使い、猫がこたつで寝ているところ、ゼリーの金魚を猫が見ている様子、ホットケーキに猫が群がるように見立てたものなどあり、遊び心を感じさせる。ほかにも、猫の形のパフェやドーナツ、肉球のデザインが印象的な和菓子など多数紹介した。日本の菓子は「クリエィティブ的にも超別格」と記事<は>絶賛する」
http://news.searchina.net/id/1650385?page=1
 <要するに日本留学キャンペーン。↓>
 「日本に留学する中国人が、くれぐれもやってはいけない3つのこと・・・」
http://news.searchina.net/id/1650383?page=1
 <歴史認識直せ予備的キャンペーン。↓>
 「・・・ 近年、中国では抗日を題材にしたドラマが増えているが、<今日頭条>記事は「抗日ドラマの数は増えているが、内容的に良質なドラマは少なくなっている」ことを指摘。中国人でさえ、抗日ドラマの内容を鼻であしらったり、嘲笑するようになっていることを紹介している。
 続けて、日本では歴史が曲げられて教育されていると主張し、それゆえ「中国人ですら鼻であしらっている抗日ドラマを日本人が見たら、日本人は果たしてどう思うだろうか」と疑問を投げかけ、日本人はきっと「中国人は歴史を捏造している」と感じるに違いないと主張。中国兵が日本兵を手刀で切り裂き、何キロも離れたところから銃で日本兵を撃ち殺すといった描写は中国人ですら信じていないのに、日本人は「なおさら抗日ドラマの内容を信じることができないはずだ」と論じた。
 さらに記事は、一部の日本人が中国の抗日ドラマに対し、「抗日ドラマの描写は中国が歴史を尊重していない証」であると主張していたと伝えつつ、抗日戦争で敵として戦った日本側からこのような指摘があること自体が「中国人にとって赤面もの」であると強調した。
 これに対して中国のネットユーザーからは、「結局どの抗日ドラマも美女が出てくる展開だし、衣装も当時ではありえないものばかりだ」、「抗日ドラマは見ていると寒い思いをするから見ない」といった意見が寄せられてい<る>」
http://news.searchina.net/id/1650386?page=1
 <客観記事。よく観察している。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本を訪れた中国人が注目した、街中を行き交うある乗り物について紹介した。
 この中国人が日本で気になったという乗り物は貨物用のトラックだ。中国でも急速な経済発展の過程で、貨物トラックが物流の中心的役割を果たしてきたのは事実であるが、中国の場合は大型のトラックが一般的だ。それゆえ日本の街中で大型トラック以外に小型のトラックや様々なタイプの小奇麗なトラックが走っているのは中国人の目には新鮮に映るようだ。
 中国では物流や工事現場で使用される大型トラックは埃まみれで、車体の色もはっきりわからないほど汚れているのが一般的だが、街中では滅多に見かけない。それに比べると日本では、比較的小型のトラックは宅配や業務上の荷物の運搬、工事現場で使用されるものなど様々な用途で街中を走っていて、それらが皆「小型」であることに驚きを見せている。
 また、中国では軽トラックも見かけない存在であるため、「微小トラック」と感じたらしいが、「中国でもこうした微小トラックを活用すれば効率が上がるのに」としている。しかし、ネットユーザーからは「中国では路上駐車で取り締まられてしまうから、小型であってもトラックは宅配には不向きだ。やはり、宅配にはバイク便の方が便利だ」とする声が多数寄せられていた。日本ではバイク便は1度に運べる荷物の量が少ないため、非常に迅速な配達を実現している代わりに料金は高めだ。一方、中国は人件費が安いうえに、ネット通販やデリバリーは配達までのスピードが重視されるため、バイク便が広く使用される傾向にある。」
http://news.searchina.net/id/1650388?page=1
 <これもそう。↓>
 「日本人がこれほどまでにビニール傘を愛するのはなぜ?・・・」
http://news.searchina.net/id/1650384?page=1
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<K.K>
 –今日一日は休みで–
 太田さん、パソコン群の整備の続きですが、明日まで待ってください。
 よろしくお願い致します。
<太田>
 メリークリスマス。
 パソコン整備作業の代わりに、午前中、生クリーム3箱使ってアイスクリーム、4箱使ってクリスマスケーキ等に用いるホィップクリームを作りました。
 その後のコラム執筆作業で珍しく右目が充血してディスプレイを正視できなくなったので早めにピアノを弾いたら回復し、再び作業に戻ることができました。
 楽器演奏が心身に良い効果を及ぼすことを改めて自覚しました。
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太田述正コラム#9541(2017.12.24)
<映画評論51:ユダヤ人を救った動物園 ~アントニーナが愛した命~(その2)>
→非公開