個人主義(その2)(アングロサクソン論7) 公開日:2002年12月26日 アングロサクソン 太田述正コラム#0089(2002.12.26)<個人主義(その2)(アングロサクソン論7)> (3)厳しい親子関係もう一つ、イギリスの個人主義を支え、その再生産を可能にしてきたものとして、厳しい親子関係があげられます。 […] 続きを読む
個人主義(その1)(アングロサクソン論6) 公開日:2002年12月26日 アングロサクソン 太田述正コラム#0088(2002.12.26)<個人主義(その1)(アングロサクソン論6)> (これは、1979年に作成したメモに若干手を加えたものです。時事問題を取り上げて欲しいと思っておられる読者の方は少なくないと […] 続きを読む
中東アラブ世界 公開日:2002年12月21日 イスラム教 太田述正コラム#0087(2002.12.21)<中東アラブ世界> 千夜一夜物語の原典をひもといてみると、子供向けに書き直されたシンドバットの冒険等を以前読んだときの印象とは違って、何とまあ暗く殺伐とした話ばかりかと思わ […] 続きを読む
佐世保重工業(その4) 公開日:2002年12月18日 日立製作所のIT利権 太田述正コラム#0086(2002.12.18)<佐世保重工業(その4)> 9月11日には私は佐世保に赴いて、光武佐世保市長以下に浮きドックオプションを説明し、後刻、姫野SSK副社長とも話をしました。(これが私の姫野氏と […] 続きを読む
佐世保重工業(その3) 公開日:2002年12月17日 日立製作所のIT利権 太田述正コラム#0085(2002.12.17)<佐世保重工業(その3)> (その1、その2を書いたのは、随分前(7月2日と8日)なので忘れてしまった方や、まだ読んでいない方も多いと思います。ご関心ある方は、私のホームペ […] 続きを読む
イギリス論をめぐって(アングロサクソン論5) 公開日:2002年12月12日 アングロサクソン 太田述正コラム#0084(2002.12.12)<イギリス文明論をめぐって(アングロサクソン論5)> 1 イギリス文明論の不在 以前にウィンストン・チャーチルの「我々は欧州と共にあるが、欧州に属してはいない。」という言 […] 続きを読む
対イラク戦後の治安部隊派遣?(その1) 公開日:2002年12月9日 未分類 太田述正コラム#0083(2002.12.9)<対イラク戦後の治安部隊派遣?(その1)> 1 スクープ記事 12月6日付の日本経済新聞(朝刊)の二面に、政府が対イラク戦終了後、治安部隊(=国連安保理決議に基づく多国籍軍 […] 続きを読む
米国の国際行動をどう理解するか 公開日:2002年12月5日 未分類 太田述正コラム#0082(2002.12.5)<米国の国際行動をどう理解するか> (本コラムは、コラム#68中、米国の国際行動の解釈(陰謀論的アプローチは禁物、等)に触れた部分を拡充し、再掲載したものです。これに伴い、 […] 続きを読む
反産業主義(アングロサクソン論4) 公開日:2002年12月3日 アングロサクソン 太田述正コラム#0081(2002.12.3) <反産業主義(アングロサクソン論4)> (1989年に書いたメモに、若干手を加えました。) 1 個人的体験 1988年に家内とイギリスに渡航した早々、新聞を購読しようと思 […] 続きを読む
悪化する米韓関係) 公開日:2002年12月1日 未分類 太田述正コラム#0080(2002.12.1)<悪化する米韓関係> 1 始めに 米韓関係がおかしくなっています。 第一に、サッカー・ワールドカップ開催中の韓国で起きた、演習中の米軍の地雷除去車による少女二人の轢死事件の米 […] 続きを読む
日本の核武装 公開日:2002年11月26日 核武装論 太田述正コラム#0079(2002.11.26)<日本の核武装>読売新聞が報じた世論調査結果によると、北朝鮮との交渉における最も重要な課題として、「核兵器やミサイル開発の中止」を挙げた人が日本では44%(米国では59%) […] 続きを読む
共産党第16回全国代表大会後の中国 公開日:2002年11月21日 未分類 太田述正コラム#0078(2002.11.21)<共産党第16回全国代表大会後の中国> 隣国中国の、閉会したばかりの共産党第16回全国代表大会の意義をどう見たらよいのでしょうか。 胡錦涛総書記以下の新党首脳部を平和の […] 続きを読む
対イラク戦シナリオ(その2) 公開日:2002年11月20日 未分類 太田述正コラム#0077(2002.11.20)<対イラク戦シナリオ(その2)> 2 対イラク戦の軍事シナリオ (1)開戦の時期 米国は、中東地域を管轄する米中央軍が、12月中に司令部をフロリダ州タンパからカタールのア […] 続きを読む
国際情勢予測のむつかしさ 公開日:2002年11月17日 未分類 太田述正コラム#0076(2002.11.17)<国際情勢予測のむつかしさ> 松井茂「イラク 知られざる軍事大国」(中公文庫1991年2月)を読むと、国際情勢を予測することのむつかしさを痛感させられます。1991年1月 […] 続きを読む
パレスティナ紛争再訪 公開日:2002年11月14日 未分類 太田述正コラム#0075(2002.11.14)<パレスティナ紛争再訪> イラクフセイン政権ファシズム論をコラム#65で展開したところですが、実は、ヤセル・アラファトもファシストだ、と現在イスラエル国民の大多数は考えて […] 続きを読む
アングロサクソンと北欧神話(アングロサクソン論3) 公開日:2002年11月11日 アングロサクソン 太田述正コラム#0074(2002.11.11)<アングロサクソンと北欧神話(アングロサクソン論3)> 今まで随時、アングロサクソン論を展開してきましたが、このあたりでアングロサクソンとは何かを振り返っておきましょう。 […] 続きを読む
存亡の危機に直面する民主党 公開日:2002年11月3日 未分類 太田述正コラム#0073(2002.11.3)<存亡の危機に直面する民主党> 経済の低迷が10年以上にわたって続き、かつ自民党等の国会議員の深刻な不祥事が次々に露見する中、10月27日に行われた衆参統一補選に民主党は惨 […] 続きを読む
日本における男女共同参画社会の構築に向けて 公開日:2002年10月28日 未分類 太田述正コラム#0072(2002.10.28)<日本における男女共同参画社会の構築に向けて> 男女共同参画社会基本法(1999年施行)は、日本社会の「性別分離」型(=「男性稼ぎ主」型。夫は会社中心で一家の稼ぎ主。妻は […] 続きを読む
ルソー(その3) 公開日:2002年10月27日 人物研究 太田述正コラム#0071(2002.10.27)<ルソー(その3)> まずは以下の引用を読んでみてください。 「もしわたしが主権者だとしたら、わたしは裁縫・・<のような>不健康な職業・・は、女性たち・・のほかには許さな […] 続きを読む
対イラク戦シナリオ(その1) 公開日:2002年10月23日 未分類 太田述正コラム#0070(2002.10.23)<対イラク戦シナリオ(その1)> 来るべき対イラク戦の軍事シナリオの模索をしてみましょう。 1 押さえておくべき基本的事項 (1)対イラク戦はもう始まっている ア 始めに […] 続きを読む
核保有をほのめかした北朝鮮(続) 公開日:2002年10月21日 核武装論 太田述正コラム#0069(2002.10.21)<核保有をほのめかした北朝鮮(続)> その後、北朝鮮の核をめぐる状況が大分はっきりしてきました。 1 二種類の原子爆弾 核爆弾(=原子爆弾=核分裂爆弾。水素爆弾=核融合爆 […] 続きを読む
印パの緊張緩和 公開日:2002年10月19日 インドパキスタン 太田述正コラム#0068-2(2002.10.19)<印パの緊張緩和> 10月16日にインドが、パキスタンとの国境に終結させていた75万人に及び陸軍兵力の一部を撤退させると発表したところ、その翌日にパキスタンもこのイン […] 続きを読む
カーター元米大統領の評価 公開日:2002年10月19日 人物研究 太田述正コラム#0068(2002.10.19)<カーター元米大統領の評価> ベトナム戦争中の1968年3月に起こったミライ虐殺事件を覚えていますか。 ウィリアム・カレー中尉に率いられた米軍の一小隊が、ある村の300- […] 続きを読む
核保有をほのめかした北朝鮮 公開日:2002年10月17日 核武装論 太田述正コラム#0067(2002.10.17)<核保有をほのめかした北朝鮮> 「ラムズフェルド米国防長官は16日の記者会見で「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は核兵器を開発し、保有している」と述べた。米国は北朝鮮につい […] 続きを読む
ルソー(その2) 公開日:2002年10月15日 人物研究 太田述正コラム#0066(2002.10.15)<ルソー(その2)> 日本文明のユニークさは、文明のかたちが存在しないことです。日本が、かつて中国文明を模範にして迅速にその社会を変革することができ、また後には欧米文明を模 […] 続きを読む
分かれる対イラク戦の評価 公開日:2002年10月14日 未分類 太田述正コラム#0065(2002.10.14)<分かれる対イラク戦の評価> <第一部:始めに> 米国等による来るべき対イラク戦の目的が大量破壊兵器の除去までなのか、それともフセイン体制の変革を含むのか、仮に前者であった […] 続きを読む
ルソー(その1) 公開日:2002年10月8日 人物研究 太田述正コラム#0064(2002.10.8)<ルソー(その1)> ジュネーブ(スイス)人ジャン・ジャック・ルソーの著作は、翻訳のせいもあるのかもしれませんが、時代の違い、土地柄の違いを感じさせ、ピンとこないものが多い […] 続きを読む
次のコラム? 公開日:2002年10月7日 未分類 太田述正コラム#0063(2002.10.7)<次のコラム?> いくつか追求しているテーマはあるのですが、なかなか次のコラムが書けません。若干の時間的余裕をいただきたいと思います。 現在、次のようなテーマが頭の中にあ […] 続きを読む
防衛秘密 公開日:2002年10月2日 未分類 太田述正コラム#0062(2002.10.2)<防衛秘密> 日本が戦後一貫して全く諜報活動を行ってこなかったことは誰でも知っていますが、防諜活動もやってこなかったに等しいという事実は余り知られていません。 実は、昨年1 […] 続きを読む
スイスとイギリス 公開日:2002年9月29日 未分類 太田述正コラム#0061(2002.9.29)<スイスとイギリス> 8月の終わりに家族でスイス旅行をしたおり、スイスのことを色々考えさせられました。 スイスでは、ジュネーブ→ツェルマット(マッターホルン、氷河特急)→キ […] 続きを読む
対イラク戦争雑感 公開日:2002年9月27日 未分類 太田述正コラム#0060(2002.9.27)<対イラク戦争雑感> 対イラク戦に関する私の#55、56のコラムに対し、これまでコメントをお寄せになった方が一人もおられません。ひょっとすると、私の紹介したハーシェム家とサ […] 続きを読む
コラム執筆再開にあたって 公開日:2002年9月18日 未分類 太田述正コラム#0059(2002.9.18)<コラム執筆再開にあたって> 一旦、擱筆を覚悟してしまうと、執筆を再開しようと思ってもそのためのエネルギーが簡単にはわいてこないものです。(この間の事情については、私のホー […] 続きを読む
日本の防衛力の過去と現在――新たなあり方を考える出発点として―― 公開日:2002年9月5日 未分類 太田述正コラム#0058(2002.9.5)<日本の防衛力の過去と現在――新たなあり方を考える出発点として――> (民主党系のシンクタンク「シンクネット・センター21」の隔月刊機関誌「研究レポート」no11 (2002. […] 続きを読む
苦悩する自衛隊――インド洋への海上自衛隊の派遣をめぐって―― 公開日:2002年9月1日 未分類 太田述正コラム#0057(2002.9.1)<苦悩する自衛隊――インド洋への海上自衛隊の派遣をめぐって――>(民主党の機関誌「Discussion Journal「民主」」no.2 2002 autumn の90-95頁 […] 続きを読む
対イラク戦争とアラブの二つの名門の「確執」(その2) 公開日:2002年8月19日 未分類 太田述正コラム#0056(2002.8.19)<対イラク戦争とアラブの二つの名門の「確執」(その2)> 3 対イラク戦争とサウド、ハーシェム両家の「確執」 1991年の湾岸戦争の時は、サウド家はイラクのフセイン大統領がク […] 続きを読む
対イラク戦争とアラブの二つの名門の「確執」(その1) 公開日:2002年8月13日 未分類 太田述正コラム#0055(2002.8.13)<対イラク戦争とアラブの二つの名門の「確執」(その1)> 本稿は、米国が着々と準備しつつあるきたるべき対イラク戦争と、アラブの二つの名門、サウド家とハーシェム家の「確執」との […] 続きを読む
豊かな社会(アングロサクソン論2) 公開日:2002年8月6日 アングロサクソン 太田述正コラム#0054(2002.8.6) <豊かな社会(アングロサクソン論2)> (1989年に書いたメモなので、「現在」とは、1989年を意味することをお断りしておきます。) 1 豊かな現在のイギリス 1988年に […] 続きを読む
女性の登用 公開日:2002年8月1日 未分類 太田述正コラム#0053(2002.8.1)<女性の登用> 「韓国国会は31日、張裳氏(62)の首相任命同意案を否決した。・・名門・梨花(Ewha)女子大の総長だった張氏は7月11日の内閣改造の目玉だったが、長男の米国籍 […] 続きを読む
東北地方論 公開日:2002年7月30日 未分類 太田述正コラム#0052(2002.7.30)<東北地方論> 今回は、私が仙台防衛施設局長時代に書いた、任地の東北に係わる文章を二つご紹介します。第一部の文章は、1999年の暮れに執筆し、2000年の正月に、東京での勉 […] 続きを読む
防衛庁リスト事件等の真実 公開日:2002年7月25日 防衛施設庁談合事件 太田述正コラム#0051(2002.7.25)<防衛庁リスト事件等の真実> 月刊テーミスの2002年8月号(7月18日発売。84-85頁)に掲載された記事を転載します。末尾に、私のコメントを付しました。 リスト作成問題で […] 続きを読む
本居宣長 公開日:2002年7月22日 人物研究 太田述正コラム#0050(2002.7.22)<本居宣長> 本コラムの一読者から、本居宣長(1730-1801)は面白いというお話をうかがって、大学時代に買って本棚に放り込んであった「うひ山ふみ 鈴屋答問録」(岩波文庫 […] 続きを読む
米国憲法第一条第八節第11項(追補) 公開日:2002年7月21日 未分類 太田述正コラム#0049(2002.7.21)<米国憲法第一条第八節第11項(追補)> 前に米国憲法第一条第八節第11項をとりあげました(コラム#41)。この関連でワシントン・ポスト紙の面白い記事を目にしたので、その要 […] 続きを読む
先の大戦中の日本の民主主義(続き) 公開日:2002年7月15日 未分類 太田述正コラム#0048(2002.7.15) <先の大戦中の日本の民主主義(続き)> 前回のコラムに対しては、Aさんから、大正デモクラシー等に言及しつつ、「共感を覚えるところがあります」というコメントが寄せられ、G.N […] 続きを読む
先の大戦中の日本の民主主義 公開日:2002年7月13日 未分類 太田述正コラム#0047(2002.7.13)<先の大戦中の日本の民主主義> 拙著「防衛庁再生宣言」(日本評論社01年7月)の中で、私は戦前の日本で民主主義が確立しており、先の大戦中も民主主義が機能していたと指摘しまし […] 続きを読む
近代科学の成立(アングロサクソン論1) 公開日:2002年7月10日 アングロサクソン 太田述正コラム#0046(2002.7.10)<近代科学の成立(アングロサクソン論1)> 科学史の本に通常書かれている話とはかなり異なりますが、私は近代科学はイギリスに生まれたと考えています。しかも、ギリシャ文明が存在し […] 続きを読む
佐世保重工業(その2) 公開日:2002年7月8日 日立製作所のIT利権 太田述正コラム#45(2002.7.8) <佐世保重工業(その2)> ここで、本件の「主役」であるベローウッドについて、ジェーン海軍年鑑の説明を転載しておきましょう。 1978年に就役した、強襲揚陸艦「タラワ」級三番艦 […] 続きを読む
佐世保重工業(その1) 公開日:2002年7月2日 日立製作所のIT利権 太田述正コラム#0044(2002.7.2)<佐世保重工業(その1)> 東証一部上場の造船準大手の佐世保重工業(SSK)が社員の教育訓練をしたように装って国の助成金を不正受給した事案で、前社長姫野有文氏を始めとする当時の […] 続きを読む
日本型経済体制(その3) 公開日:2002年6月25日 未分類 太田述正コラム#0043(2002.6.25)<日本型経済体制(その3)> 私の日本型経済体制論は分かりにくい、とこぼしておられる方は少なくないと拝察します。 拙稿を発表した頃、フォーリン・プレス・センター(外務省の […] 続きを読む
日本型経済体制(その2) 公開日:2002年6月23日 未分類 太田述正コラム#0042(2002.6.23)<日本型経済体制(その2)> 日本型経済体制、或いは「エージェンシー関係の重層構造」とは何か、については、拙稿「「日本型経済体制」論」をお読みいただくのが一番手っ取り早い( […] 続きを読む
米国憲法第一条第八節第11項 公開日:2002年6月16日 未分類 太田述正コラム#0041(2002.6.16)<米国憲法第一条第八節第11項> コラム#34では、米国憲法修正第二条をとりあげましたが、今回は、(「連邦議会とその権限」を規定している)米国憲法第一条の第八節第11項「戦 […] 続きを読む
日本型経済体制(その1) 公開日:2002年6月12日 未分類 太田述正コラム#0040(2002.6.12)<日本型経済体制(その1)> 私の著作の中に「「日本型経済体制」論」があることにお気づきの読者の中には、防衛庁勤務であった私がどうして?と思われた方もおられるかもしれません […] 続きを読む
民主化の不可逆性 公開日:2002年6月7日 未分類 太田述正コラム#0039(2002.6.7)<民主化の不可逆性> 私は、かつてアフリカのエイズ問題をとりあげ、「アフリカの抱えるこのような問題の深刻さに比べれば、パレスティナ紛争はもとよりですが、(ムシャラフ大統領が力説 […] 続きを読む
「防衛庁リスト」事案 公開日:2002年6月4日 防衛庁再生宣言 太田述正コラム#0038(2002.6.4)<「防衛庁リスト」事案> 戦後半世紀以上にわたって日本の国家戦略であり続けている吉田ドクトリン(安全保障は米国にゆだね、経済に専念する)のひずみが安全保障担当官庁である外務省 […] 続きを読む
北京雑感(続) 公開日:2002年5月31日 未分類 太田述正コラム#0037(2002.5.31)<北京雑感(続)> 北京では、駐日経験が長く、最後は第三世界の国の大使をつとめた方のご自宅を17日の昼下がりに訪問した。中国人の私邸を訪問するのは初めての経験だったが、(当然 […] 続きを読む
北京雑感 公開日:2002年5月30日 未分類 太田述正コラム#0036(2002.5.30)<北京雑感> 5月16日、北京空港に降り立ち、七年前の初訪中の時にはなかった新しいターミナルビルに入った。建物の外観は余り感心しない。日本の経済援助で建てられたもので、日本 […] 続きを読む
北京でのやりとり 公開日:2002年5月25日 未分類 太田述正コラム#0035(2002.5.25)<北京でのやりとり> 北京で、5月16日から19日にかけて、中国国際文化交流センター副理事長、中国国際交流協会理事、同協会事務局長、中日友好協会副会長、中国社会科学院日本研究 […] 続きを読む
米国憲法修正第二条 公開日:2002年5月15日 未分類 太田述正コラム#0034(2002.5.15)<米国憲法修正第二条> 日本では殆ど報道されていませんが、今米英では、米国憲法修正第二条の解釈をめぐって議論がまきあがっています。 ことの発端は米国のアシュクロフト司法長官 […] 続きを読む
台湾秘密資金問題のその後 公開日:2002年5月15日 台湾 太田述正コラム#0033(2002.5.15)<台湾秘密資金問題のその後> 台湾秘密資金問題をフォローしない日本のメディアや政治家と何度か申し上げてきましたが、その後、少しずつ議論が行われるようになりました。そのいくつ […] 続きを読む
二人の鋭い論者 公開日:2002年5月13日 未分類 太田述正コラム#0032(2002.5.13) <二人の鋭い論者> 外務省や防衛庁といった日本の安全保障関係部局の退廃ぶりは、私がこのコラムでも何度も指摘してきたところですが、5月8日に発生した瀋陽日本総領事館における […] 続きを読む
興味深い二つの記事 公開日:2002年5月7日 未分類 太田述正コラム#0031(2002.5.7) <興味深い二つの記事> 本日は、余り皆さんの目に触れていないであろう二つの記事(英ガーディアンと台湾タイムス(英字紙)。いずれも5月6日にアクセス)から得た情報を私見を交えて […] 続きを読む
オンリー・イエスタデー・・冷戦時代の自衛隊 公開日:2002年4月29日 未分類 太田述正コラム#0030(2002.4.29) <オンリー・イエスタデー・・冷戦時代の自衛隊> 始めに 戦後の日本の安全保障政策は、いわゆる吉田ドクトリンの下、安全保障を全面的に米国に依存するというものだ。日本の防衛につ […] 続きを読む
先の大戦 公開日:2002年4月28日 映画評論 太田述正コラム#0029(2002年4月28日)<先の大戦> 小泉首相の靖国神社例大祭時の参拝をめぐる論議がかまびすしい昨今です。(靖国神社は先の大戦の「戦没者」だけを祀っているわけではありませんが、)最大の問題は、先の […] 続きを読む
日本の閉塞状況について(その2) 公開日:2002年4月14日 未分類 太田述正コラム#0028(2002年4月14日)<日本の閉塞状況について(その2)> 4 不祥事まみれの現在の日本 もう私の言いたいことはお分かりでしょう。吉田ドクトリンを墨守した、つまりは安全保障を疎かにした結果、日 […] 続きを読む
日本の閉塞状況について 公開日:2002年4月7日 未分類 太田述正コラム#0027(2002年4月7日)<日本の閉塞状況について> (日本=香港・台湾学会の4月14日の研究会における私の話の原稿です) 林建良さんが、私の後で「日台米安保」についてお話をされます。大いにこのような […] 続きを読む
台湾機密費問題 公開日:2002年3月28日 台湾 太田述正コラム#0026(2002.3.28)<台湾機密費問題> 台湾で李登輝政権当時の90年に、予算の剰余金を流用して密かにつくられた1億ドルにのぼる機密費の存在がメディアにリークされ、台湾や香港で大騒ぎになっていま […] 続きを読む
エイズ問題 公開日:2002年3月25日 未分類 太田述正コラム#0025(2002.3.25)<エイズ問題> ロンドンの国際戦略研究所(IISS)の季刊紙Survival(2002年春号)に、エイズ問題についてのP.W. Singerの興味深い論考が載っていたので、 […] 続きを読む
パレスティナ紛争(その4) 公開日:2002年3月6日 未分類 太田述正コラム#0024<パレスティナ紛争(その4)> ここで注目されるのは、イスラム国パキスタンのムシャラフ大統領が、イスラム教は深刻な問題を抱えているとしばしば言明していることです。 昨年12月末には、今や世界の人 […] 続きを読む
パレスティナ紛争(その3) 公開日:2002年3月4日 未分類 太田述正コラム#0023<パレスティナ紛争(その3)> <パレスティナ紛争のとるに足らなさ> 読者の中には、私が余りにもイスラエル寄りの議論を展開していると感じておられる方がいることでしょう。 しかし、とにかく我慢して最 […] 続きを読む
インド洋派遣自衛艦 公開日:2002年3月1日 未分類 太田述正コラム#22インド洋派遣自衛艦 「選択」2002年3月号のCAPSULE欄(編集部)114頁に、次のような記事が掲載されていました。 インド洋派遣自衛艦が秘密裏にやっている軍事協力 昨年11月に成 […] 続きを読む
切迫する危機に備えていない「有事法制」の欠陥 公開日:2002年3月1日 未分類 太田述正コラム#0021切迫する危機に備えていない「有事法制」の欠陥(月刊誌「選択」2002年3月号の「私のAltキー」欄(108-109頁)に掲載) 有事法制が、今国会に上程される運びになった。一口に「有事 […] 続きを読む
国際問題をどう見るか 公開日:2002年2月26日 未分類 太田述正コラム#0020国際問題をどう見るか 私のコラムで国際問題を扱うことも多いのですが、私の国際問題へのアプローチの仕方をご披露しておきます。 まず第一に、商売柄当然ではありますが、常に日本の安全保障 […] 続きを読む
パレスティナ紛争(その2) 公開日:2002年2月23日 未分類 太田述正コラム#0019パレスティナ紛争(その2) パレスティナ紛争が二つの宗教の信徒の間の紛争であるというがどういうことか、もう少し具体的に説明しましょう。 ユダヤ教、キリスト教とイスラム教は同根の宗教 […] 続きを読む
日本のジャーナリズム 公開日:2002年2月22日 未分類 太田述正コラム#0018日本のジャーナリズム 2月23日付の日本経済新聞(朝刊)一面の「春秋」欄で、話題の鈴木宗男衆議院議員をめぐる疑惑を取り上げ、「風評やうわさでは、不正・疑惑がいくつも指摘されながら、組 […] 続きを読む
北朝鮮 公開日:2002年2月17日 未分類 太田述正コラム#0017北朝鮮 中谷元防衛庁長官は、2月13日、東京都内で開かれた内外情勢調査会主催の講演で、「アジアにおいても、北大西洋条約機構(NATO)のような安全保障機構なるものが必要だし、働きかけ […] 続きを読む
パレスティナ紛争(その1) 公開日:2002年2月16日 未分類 太田述正コラム#0016パレスティナ紛争(その1) パレスティナ紛争については、二つのことを理解する必要があります。 第一はパレスティナ紛争の解決は容易ではないということであり、第二は、だからといって、パレ […] 続きを読む
田中外相解任騒動 公開日:2002年2月5日 未分類 太田述正コラム#0015 田中外相解任騒動 田中外相解任騒動の本質を誰もとりあげないので、私見をご披露したいと思います。 知人の日本経済新聞編集委員の伊奈久喜氏は、2月4日、同紙上で皮肉も込めて、次のように田中前外相 […] 続きを読む
印パのにらみあい(その3) 公開日:2002年1月20日 インドパキスタン 太田述正コラム#0014印パのにらみあい(その3) そもそも、なにゆえ、我々は印パの動向に重大な関心を寄せるべきなのでしょうか。 その第一の理由は、印パ両国とも親日国であるからです。 私はかつて、「・・<1988年に> […] 続きを読む
教育問題 公開日:2002年1月19日 教育改革 太田述正コラム#0013 教育問題 友人の石角完爾弁護士との間で、以下のようなメールのやりとりをしたので、紹介させていただきます。 なお、「ボーディング・スクール」とは、英国のパブリック・スクールのような、 […] 続きを読む
アルゼンチンの苦境と日本の閉塞状況 公開日:2002年1月17日 未分類 太田述正コラム#0012 アルゼンチンの苦境と日本の閉塞状況 アルゼンチンが国家破産状況にあります。アルゼンチンが天文学的な対外債務を負っているということから、国債「超大国」日本もアルゼンチンのようにな […] 続きを読む
日本の政治 公開日:2002年1月16日 未分類 太田述正コラム#0011 日本の政治 自民党元幹事長の加藤紘一代議士の秘書で、加藤氏の地元山形県で現地事務所代表を務める佐藤三郎氏が建設業者から「口利き料」などを受け取り、加藤氏の政治資金や自分の個人所得(脱税)に充 […] 続きを読む
印パのにらみあい(その2) 公開日:2002年1月10日 インドパキスタン 太田述正コラム#0010印パのにらみあい(その2) ところで、私自身は、当初から印パが本格的な軍事衝突に至る可能性は殆どないと見ていました。その理由は沢山ありますが、その最大の理由の一つがパキスタンのムシャ […] 続きを読む
印パのにらみあい(その1) 公開日:2002年1月9日 インドパキスタン 時事コラム 2002年1月9日 太田述正コラム#0009印パのにらみあい(その1) 昨年の12月13日に起こった、テロリストによるインド国会襲撃事件を契機に、印パ両国が一触即発の状況になっています […] 続きを読む