1
管理人 ★
2018/12/19(水) 23:21:45 ID:kanrinin
252
名無し@安全保障
2019/07/25(木) 14:45:09 ID:YUq3f0LM
>基礎知識がなさ過ぎて理解不能でした。(太田) 今はいいけど、いずれその言い訳は通用しなくなりますよ。その理由を説明します。
まず、ボクシングの世界では昔と比べて世界王者のベルトの価値が下がっています。
なぜかというと、以下を読んでください↓
「世界王者が60年で10人から85人に!?ボクシング界のビジネスと綺麗事・・・
・・・まずは歴史的経緯をざっと説明しよう。20世紀が幕を開けたとき、ボクシングの階級はフライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級、ミドル級、ヘビー級の6階級のみで、白井義男が日本人として初めて世界王者になった1952年においては、この6階級にスーパー・バンタム級、スーパー・フェザー級、スーパー・ライト級、ライト・ヘビー級を加えた10階級が存在していた・・・
・・・この時点で、世界チャンピオンはこの世に10人ということになる。・・・1960年代に入ると、団体の分裂が起こり始め、・・・階級もさらに増えて17階級になり、単純に計算すると現在の世界チャンピオンは4団体×17階級で68人。30年あまりの間で世界王者の数は7倍近くに増加した・・・
・・・さらに2000年以降に登場したのがスーパー王者で、防衛回数の多い王者を、いわば“新米王者”よりも高く格付けしようという狙いで設けられた・・・王者の称号がスーパー王者になるだけならいいのだが、WBAはスーパー王者の下に通常の王者(区別するために正規王者と呼ぶ)も設けてしまった。さらには本来ならけがなどやむを得ない事情で防衛戦ができない場合に設けるはずの暫定王者を常に認定してしまったため、一つの階級に王者が3人も存在し、それぞれが同じようなベルトを腰に巻いて防衛戦を行う─―という理解しがたい事態に陥った・・・
・・・WBAの5月ランキングを見てみると、17階級中3王者がいる8階級、2王者が8階級となっている。フライ級は井岡一翔(井岡)が“正規”王者で、スーパー王者(正式には統一王者)にフアン・エストラーダ(メキシコ)、暫定王者にスタンプ・キャットニワット(タイ)が君臨する。「えっ、井岡の上にチャンピオンがいるの?」と驚いた人もいるかもしれないが、実際に存在するのだ。・・・
・・・こういった王者乱発の状況にうんざりし、ボクシングに愛想をつかしてしまったファンも少なくない。・・・
https://number.bunshun.jp/articles/-/825723?page=3
253
名無し@安全保障
2019/07/25(木) 14:47:07 ID:YUq3f0LM
254
名無し@安全保障
2019/07/25(木) 14:48:18 ID:YUq3f0LM
一方の井上尚弥は↓
「・・・世界3階級制覇王者。アマチュア時代には、日本ボクシング史上初めて高校生にして7つのタイトルを獲得し、プロ転向後も8戦目での2階級制覇は国内最速記録(ワシル・ロマチェンコの世界最速となるプロ7戦目に次ぐ記録)・・・
・・・2012年、(プロ転向にあたって)大橋ボクシングジムに入門[27]。ジムとの契約書には井上自身の希望で「強い選手と戦う。弱い選手とは戦わない」との条件が付帯された・・・
・・・日本人世界王者は『日本国内でしか戦わない』がゆえに海外での知名度・評価が低かったが、YouTubeなどの動画サイトの登場で井上の試合動画がアップロードされて世界中の人々が視聴できるようになったことで、世界のボクシング関係者からも高く評価されるようになった。・・・
・・・特に2014年12月30日に行われたオマール・ナルバエス戦は、例年アメリカのボクシング界は年末は不活発のため年末の日本での世界戦を待たずして早々と年間MVPを選出してしまう専門家が多かったが、2014年に関しては「今年の年間賞の制定は年末まで待つべき」と指摘する関係者が米国内にも存在するなど開催前から注目されており[119]、フライ級世界王座を16連続防衛、WBO世界スーパーフライ級王座を11連続防衛中のナルバエスを一方的に打ちのめしてKO勝ちで2階級制覇を達成し、その試合が動画サイトにアップロードされたことで、井上はプロ転向後はまだ一度も海外で試合をしたことがないにも関わらず世界のボクシング関係者とファンからの知名度と評価が急上昇した。・・・
・・・マニー・パッキャオ、フロイド・メイウェザー・ジュニア、ゲンナジー・ゴロフキンといった世界の超スーパースター達を抑えて井上尚弥が、ボクシング・シーン・ドットコム、セコンド・アウト・ドットコム、ファイトニュース・ドットコムといった世界的な大手ボクシング専門ニュースサイトからも2014年の年間MVPに日本人史上初めて選出された。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E5%B0%9A%E5%BC%A5 このように、井上の実績には「中身」があるのです。
そして、その後も階級を上げ、他団体の王者との統一戦で圧勝するたびに評価を上げていきます。
専門家の評価↓
国際ボクシング名誉の殿堂入りしたメキシコの名将イグナシオ“ナチョ”ベリスタイン
「彼は天才だが、スペシャルな天才だ。とても完璧で、スピード、パンチ力に目を見張った・・・現時点で井上と他のどんな選手を比較しても得策ではないというか、ナンセンスだと思うね。我々の前に現在進行形で最高の選手がいるという喜びを共通して持つべきだ。井上というボクサーが同胞だというだけで、日本のファンは胸を張っていい。彼らは世界中で一番、幸せを享受しているよ」
https://news.yahoo.co.jp/byline/miurakatsuo/20190523-00127006/ ボクシング専門メディア「ボクシングシーン.com」スティーブン・エドワーズ記者「モンスター・イノウエがボクシング界最高のパンチャーであることは私も同意する。全てを考慮した結果だ。ブローの強度、テクニック、ブローの軌道、シャープさ、正確さ、両手の攻撃力、最高のショットを着弾させる能力、そして、結果。イノウエが世界最高のパンチャーだ」
https://the-ans.jp/news/66969/ 一部メディアでは「強すぎて試合が面白くない」
https://www.j-cast.com/2019/06/05359319.html?p=all 英国のバンタム級選手、シーン・マクゴールドリッチ「彼はロールモデル。我々、全員があんな風になりたいと目標にする存在なんだ」
https://news.livedoor.com/article/detail/16590869/ 伝説の6階級制覇王者マニー・パッキャオのトレーナー、フレディ・ローチ
「あの男はデンジャラスだ」「彼に会ったことがあるんだけど、本当に好青年だった」
https://the-ans.jp/news/63207/ はじめの一歩の作者、森川ジョージ
「『一歩』はつねにリアルを追求している。漫画だからといって、現実離れしたパンチとかは描かない。ところが井上選手はその上をいってしまっている。現実であれをやられてしまったら、漫画で何を描いたらいいのか困る。そういう話をしてましたよ。それくらい井上選手は“ありえない”の連続なんです。」
https://matome.naver.jp/odai/2154687046321087001 元世界3階級制覇王者 長谷川穂積
「彼はスピード、テクニック、防御技術のすべてが10点満点で、パンチ力は満点の5倍の50点くらい。4階級上のライト級並みのパンチ力を持っていると言えばわかりやすいだろうか。同じバンタムの僕からすると「そんなのずるい」と言いたくなる。」
255
名無し@安全保障
2019/07/25(木) 14:48:45 ID:YUq3f0LM
256
太田述正
2019/07/26(金) 07:24:06 ID:hsJTDJ2p
257
名無し@安全保障
2019/07/26(金) 09:41:33 ID:w/PgYzaO
>PFPの具体的算出方法が書いてないのと、PFP方式の「権威」が現時点でどれくらいなのかが分からないのがちょっと。 算出方法はわかりませんが、おそらく専門家を招いたうえでの合議制でしょう。
>http://www.mmaplayground.com/fighter-rankings/ の9位までに井上尚弥が登場しないですが・・。
それはボクシングじゃなくて総合格闘技のPFPですよ。ボクシング界で最も権威のある「リング誌」では4位です。
https://www.ringtv.com/ratings/ PFPはオフィシャルなものは存在しません。権威のあるサイトや雑誌が専門家を招いて独自に選出するものです。なので、サイト・雑誌によっては井上が3位だったり4位だったりします
しかし、いずれにせよ指折りの玄人が選ぶものなので違いは五十歩百歩です。井上が1位に値する選手であることは多くの専門家が同意しているので、遅いか早いかの違いでしかないんです。
258
名無し@安全保障
2019/07/26(金) 10:52:55 ID:w/PgYzaO
259
太田述正
2019/07/29(月) 08:46:20 ID:a3hBMvI5
下掲のコラム筆者の論理の批判をしてみよ。↓
「・・・1875年(明治8)、日本の軍艦、雲揚号が朝鮮の江華島沖で挑発的な行動をして朝鮮側の砲台と交戦する事件(江華島事件)を起こし、これを契機に1876年には日本は軍艦を送って日朝修好条規を結び、朝鮮を開国させる。
日朝修好条規の第1条には「朝鮮国は自主の邦にして、日本国と平等の権を保有せり」という規定を盛り込む。当たり前の内容のように見えるが、そこには清国を宗主国とする朝鮮の伝統的な外交関係を断つという、日本側の重大な意図が隠されていた。
日朝修好条規は、治外法権を定め関税自主権を与えないなど、かつて日本が欧米に強制された不平等条約と同様の内容だった。日本はかつて自分たちが強制されたことを、朝鮮に対して強制したのである。これにより朝鮮人は日本への反感を強めていく。
1894年春、朝鮮で大規模な農民の反乱が起こった。きっかけは、うち続く飢饉と政府による圧政、地方役人の不正・腐敗に対する怒りである。武装蜂起した農民らは人間の尊厳と平等、博愛を解く「東学」の思想運動によって結びついた。かつては東学党の乱と呼ばれたが、現在では東学農民戦争といわれる。
農民軍は逐洋斥倭(日本と西洋の駆逐)などをスローガンに掲げ、全羅道の全州を占領する。朝鮮国王は清国に援兵を要請。日本も朝鮮に出兵する。日本と清国の介入を見て、朝鮮の農民軍は同年6月に朝鮮政府と急遽、全州和約を結んで停戦した。・・・
日本軍は清国軍と砲火を交える前に、王宮である景福宮を正面から攻撃してこれを占領し、国王・高宗を事実上、捕虜とする。豊島沖海戦の2日前、7月23日の未明のことだった。8月1日に出された清国に対する正式な宣戦布告では、日清戦争の目的は朝鮮の独立とうたわれている。ところが実際には、よりによって朝鮮国王が住み、国の政治の中心である王宮の占領から戦争は始まったのである。
近年発見された記録により、王宮占領に関する詳しい事実がわかってきた。最も重要な事実は、占領は日本政府・軍の計画によるものだったことだ。現場の思いつきではなく、日本政府と朝鮮駐在の日本公使、すでに出兵していた日本陸軍部隊など日本を公的に代表する諸機関の緊密な連絡と合意のもとに計画・実行されたのである・・・。
この占領について当時、大鳥圭介朝鮮公使が陸奥宗光外相にあてた公電や、日本政府・軍の公式説明は「朝鮮兵との突発的な衝突から始まり、日本軍はやむをえず応戦、王宮に入って国王を保護した」というものである。ところが真相はすでに述べたとおり、日本政府・軍の周到な計画によるものだった。公電や公式説明は嘘であり、日本政府・軍によって歴史が改竄されたのである。・・・
軍歌も多くつくられた。日清戦争後まもなく東京帝国大学総長、文部大臣になった外山正一までが「うちころせ大砲で、文明の大敵を、衝き崩せ剣をもて、蛮族の巣窟を、東洋の文明を、進むるは我が力、撃て撃て突け突け、君の為め国の為め」と低俗そのものの歌をつくる。・・・
農繁期が終わる10月下旬、東学農民軍の第2次蜂起が始まる。今回の目的は明確に「抗日」だった。これに対し大本営の川上操六参謀次長は「ことごとく殺戮すべし」と命じる。日本軍の徹底した弾圧により殲滅された農民軍の死者数は3万〜5万人とも推定される。日清戦争での死者数は日本軍1万3000、清国軍3万とされるから、交戦国でないはずの朝鮮/犠牲者が最も多かったことになる。・・・
現在、日本政府やその支持者は、元徴用工訴訟や従軍慰安婦問題など昭和戦前期に関する歴史認識をめぐり、韓国への反発を強めている。しかし韓国の対日感情の根底には、明治にさかのぼる日本の軍国主義に対する不信感がある。・・・」
の
https://news.infoseek.co.jp/article/businessjournal_1103811
260
名無し@安全保障
2019/07/29(月) 23:27:11 ID:re/Sseuo
>下掲のコラム筆者の論理の批判をしてみよ。 >https://news.infoseek.co.jp/article/businessjournal_1103811 まず江華島事件については、華夷秩序に拘泥し日本との話し合いすら拒否する姿勢は現在の韓国政府にも通じる悪癖。また、著者の言う「清国を宗主国とする朝鮮の伝統的な外交関係」が有った為に、不平等条約を結ぶ以外の方法が有ったとは思えない。朝鮮と対等に成るという事は、即ち清国と対等ではないという事に成ってしまうのだから。
東学党の乱については、朝鮮政府側は日本のロシア脅威視から来る朝鮮の内政改革への本気度を見誤っていたし、東学党側は朝鮮政府の暴政に対する反乱であるのに「逐洋斥倭(日本と西洋の駆逐)などをスローガンに掲げ」る事で日清の介入を招き入れた朝鮮政府との和解を余儀なくされ、その後、大院君の謀略に加担して日本軍との戦闘に至ったのは馬鹿げた行動だったとしか言いようがない。
その戦闘での「死者数は3万〜5万人」との事だが、最初の乱と東学党の動員力に大差が無いと仮定すると全軍で数万人規模なのだから、ほぼ皆殺しという事になってしまうが、後継組織が存在した事と、その一部が失敗を反省して日本との協調路線に転向した一進会と成ったことから、眉唾だと考えられる。
とにもかくにも、日清戦争後に大韓帝国として近代独立国家化の機会が日本によって与えられるも生かせなかったのは韓国自身の責任だし、しかも日本はその後、破綻した韓国からの併合という救済要請まで飲んでくれたのだから、「明治にさかのぼる日本の軍国主義に対する不信感」というのは、正に逆恨みでしかないだろう。
261
太田述正
2019/07/30(火) 15:47:04 ID:Lbarzy7c
コラム#10707参照。
262
ブルー
2019/07/30(火) 16:05:11 ID:jadf65v1
下掲のコラム筆者の論理の批判をしてみよ。
あまりにも日本批判に偏重していて、当時の朝鮮が置かれた状況で、道徳的正否は取り敢えず置いた上で、ではどう行動するのが正解だったかの考察が皆無だ、というところでしょうか。朝鮮を無力な被害者視するばかりでプレイヤーとしての朝鮮為政者、という視点が全く無い。
263
名無し@安全保障
2019/08/03(土) 19:48:29 ID:zCH6oWzs
264
名無し@安全保障
2019/08/04(日) 00:13:47 ID:Sz0KMLbb
>>251 ブログを見た限りでは問題はなさそうだけど
上稚児に手を出さなかったという事は、当時でも後ろめたさがあったという事ではないの?
>稚児はいわば「男性社会における女性的な存在」となり、しばしば男色の対象とされた(ただし上稚児は対象外)
>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%9A%E5%85%90 皇族や貴族の世界で衆道が一般的であるなら、上流階級の社交術として必要なものでもあるし
身分の低い稚児だけが対象にされてきたというのは、喰い物にしているという事なのではないの?
対価として様々なバックアップもあるけど、ジャニーズ事務所も対価のバックアップは手厚いし
265
太田述正
2019/08/04(日) 07:06:34 ID:J3N8jnNU
当時は(異性間、同性間を問わず)売買春は違法でも非道徳的でもなかったが、「上流」階級の子弟が売春することは基本的になかっただろう。
肉体労働だからね。
しかも、性病等のリスクを伴う肉体労働でもあったし・・。
但し、「売春は違法でも非道徳的でもなかったが」、少女、少年の売春は他の商売に従事する場合同様、保護者の同意が必要だったはずだ。
で、売春については、「上流」階級の保護者は一般に同意しないものとみなされ、「下流」階級の保護者は一般に同意するものとみなされた、と想像される。
繰り返すが、売春はリスクを伴う肉体労働だからだ。
以上のようなことを踏まえて、現代日本ではどう考えるか、ということ。
266
太田述正
2019/08/04(日) 07:19:40 ID:J3N8jnNU
>263
お示しの典拠には、将軍の最高輔佐者に次ぐ職位の人々の合議制・(半)月番制が「同時に」家光によって導入された、という趣旨のことが書かれていますが、私が知りたいのは、一般の(役職に就いている)旗本や御家人の場合はどうだったのか、です。
267
globalyst
2019/08/06(火) 21:03:21 ID:MBMyEDBN
268
太田述正
2019/08/07(水) 10:27:25 ID:GPeCqPmk
オーマンは盲点になってましたね。
英国「留学」の時の同僚にオマーンの殿下がいたのですが、私、英国人以外には特に積極的に交流を図っていたというのに、彼、とりつくしまがなく、目線を合わそうとさえしてくれず、ついに、一度も会話を交わすことができなかったので、同国、反日か日本に関心がないのか、と思っていましたよ。
269
名無し@安全保障
2019/08/07(水) 17:24:52 ID:Q7EFSrcy
ブログのデザイン変更、あまりしないで下さい…
せっかく慣れ親しんでたのに…
270
名無し@安全保障
2019/08/07(水) 17:31:23 ID:gUP4++tj
271
管理人 ★
2019/08/07(水) 20:47:22 ID:kanrinin
272
太田述正
2019/08/08(木) 09:04:50 ID:uNLSG2dh
賢威を使ったブログの大改変当時以来、初めて、自分のブログを覗いてみたところ、最初の画面が目次チックになってて驚きました。
273
名無し@安全保障
2019/08/09(金) 12:51:48 ID:AK8E9F6W
274
太田述正
2019/08/09(金) 13:58:42 ID:FjgucEJP
私は、音声入力を一時使っていたことがありますが、お示しの製品の存在は知りませんでした。
つまり、手入力をしています。
問題は認識率です。
認識率が80%(上掲)では、手入力の場合と大差ないのではないでしょうか。
275
globalyst
2019/08/10(土) 18:46:18 ID:P0MkXjvH
「しかもそこで朝鮮戦争が起こってくれたおかげで、米国はより徹底的に対露(ソ)冷戦・・対ソ抑止・・に勤しむように躾られたわけだ。(コラム#10727。太田)
「朝鮮戦争が起こってくれたおかげ」のではなく、『毛沢東によって意図的に朝鮮戦争を起こされたために』のほうが、最近の太田コラムにより適合的な解釈だと思います。
以前、「米国には本州以南を占領させ、青函海峡を挟んで、米ソを事実上接壌させ、(コラム#10455)」という話を聞いたときに、「これって38度線」だと思いました。
太田さんは、毛沢東の朝鮮戦争参戦について、「米国圏との間に緩衝地帯を設けるためだけではなく、ロシア(ソ連)ではなく中共が北朝鮮を滅亡から救うことで、北朝鮮を(ロシアではなく中共の)保護国化することによって、ロシアの朝鮮半島やそれ以南への進出を抑止するためでもあったのではないか、というものだ。(コラム#8635)」と述べられておりますが、毛沢東としては、北朝鮮を保護国化するというよりも、米国が朝鮮半島に米陸軍が駐留して、ソ連と対峙していて欲しかったのではないでしょうか。
そう考えるのは、1つには、「青函海峡を挟んで、米ソを事実上接壌させ」ることと、38度線を挟んで北朝鮮(ソ連)と韓国(米国)が対峙する構造が、偶然とは思えない程よく似ていることに加え、
杉山元が「北海道とその北方の日本領とを一纏めにして(第5方面軍)、第1総軍の管轄外にして…スターリンに対し、日本は北海道も内地だとは思っていないよ、取りにおいで、というシグナルを送った、(太田述正コラム#10455)」
のであれば、毛沢東もそのシグナルを受け取った(傍受した)はずで、飛躍しすぎかもしれませんが、帝国陸軍と阿吽の呼吸で日支戦争を国民党軍と戦っていた彼は、「米国には本州以南を占領させ、青函海峡を挟んで、米ソを事実上接壌させ」る帝国陸軍(杉山)の構想に気づいていた可能性があることが挙げれます。
毛沢東としては、東北地方おけるソ連の活動を抑制する必要があり、そのために米軍が必要であると考えたからこそ、杉山構想に従い「いくらスターリンと金日成からの強い要請があったとはいえ、この軍事介入が、中共当局内の猛反対を毛が押し切ってまでしてなされた」ように思われます。
「1950年1月12日、アメリカ政府のディーン・アチソン国務長官の「アメリカが責任を持つ防衛ラインは、フィリピン - 沖縄 - 日本 - アリューシャン列島までである。それ以外の地域は責任を持たない」と発言」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E6%88%A6%E4%BA%89 を知ったときに、米軍の朝鮮半島からの撤退をできなくするために、毛沢東は「中国共産党指導下にあった満州の東北抗日聯軍(抗日パルチザン)」の金日成に「同年<1950年>3月にソ連を訪問して改めて開戦許可を求め」させ、その際、金日成が「「毛沢東が南進に積極的である」とスターリンに示」(上掲Wikipedia)させたのも毛沢東の指示だったと考えると辻褄が合うと思います。
米軍を朝鮮半島から撤退させないために、毛沢東が杉山構想の第2幕を上げたのが、朝鮮戦争だったのではないでしょうか。
276
太田述正
2019/08/10(土) 20:58:58 ID:znL8uMe2
A:「朝鮮戦争が起こってくれたおかげ」、と、B:『毛沢東によって意図的に朝鮮戦争を起こされたために』、とは、二律背反的ではないでしょう。
で、Bについてですが、可能性としてはありうる、興味深い仮説だと思いますが、その場合、毛沢東が、(必要に応じた中共軍投入を最初から覚悟していたとしても、)対馬海峡、38度線、鴨緑江、のどのラインでの「終戦」を予想していたのか、それともそのどれでもいいと思っていたのか、等を知りたくなってきますね。
277
名無し@安全保障
2019/08/10(土) 23:24:35 ID:9XEcTjHY
新次郎の経歴を見て新たに気になった点がある。
それは経営学科卒である事です。
東大生は分からないかもしれないけど、一般的に言って私立大学の経営学科というのはチャラ男の割合がほかの学科よりも高いことです。私大卒の人なら首肯してもらえると思います。
ましてや関東学院のような低偏差値ならそれこそチャラ男の巣窟であり、ストイックに勉強に打ち込む学生にとっては居心地の悪い場所はずなのに、何故そんなとこに通うのか?
それは新次郎自身がチャラ男なのではないかと。今回の滝クリとの結婚で垣間見える「面食い」の一面を見て想像しました。
278
太田述正
2019/08/11(日) 06:02:25 ID:S5FsZMMn
>私立大学の経営学科というのはチャラ男の割合がほかの学科よりも高いことです。私大卒の人なら首肯してもらえると思います。
もっともらしい典拠を探しましょう!
279
太田述正
2019/08/11(日) 09:24:16 ID:S5FsZMMn
280
名無し@安全保障
2019/08/11(日) 18:38:11 ID:NS+8ay3a
トリプルゼロは初耳、読者のコメントの指摘も、百田のような署名人から出ることを願う↓
百田氏が小泉進次郎議員を酷評・・・私は彼がどんな国家観や歴史観を持っているか、また安全保障や憲法に関してどんな考えを持っているか何も知らない。なぜならそれらを一言も発言していないからだ。・・・国会において、質問回数、議員立法、質問主意書がすべてゼロという、いわゆる「トリプルゼロ」の議員に小泉氏も含まれている現実を挙げ、雰囲気で支持されている風潮にクギを刺した。
コメント
>hexaflange | 4時間前 記事の指摘する部分も一理あるが
小泉進次郎の最も批判されるべきポイントはどこかといえば別にある
1.エスカレーター式で偏差値が低い事で有名な大学生であった
2.そこから一転アメリカの超一流大学院に学んだ(当然普通ならあり得ない栄転である)
3.この大学院にはいわばオープンな裏口ともいうべき枠がありそれを利用したと考えられる
つまりコネを利用した学歴のロンダリングをよしとする人間性
ある意味アメリカ側に強力な弱みを握られ、借りがあるという瑕疵
この2点は極めて重大な問題であるにも関わらず指摘する人が少ない
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190811-00000066-dal-ent
281
太田述正
2019/08/11(日) 21:06:05 ID:S5FsZMMn
百田尚樹が小泉進次郎の能力ではなく業績をあげつらってるのは正解。
自分をNHK経営委員にまでしてくれた恩人である安倍チャンと進次郎の能力がどっちが上かビミョーだから・・。
で、学歴ロンダリングなんだけど、裏口たって、入学の時の裏口・・ゲタ履かせ方式・・は、米国の有名大学にだってどこにでもある。
進次郎の場合、コロンビアの修士課程に入った時、父親が首相だったはずだから、そりゃ、裏口入学させたって不思議じゃない。
しかし、出るにはちゃんと単位をとらなきゃいけない。
そのやり方なんだけど、私の場合、サブで政治学やったんだけど、2年間で5つのゼミと1つの授業をとって、前者でペーパーを6つ、後者で、試験1つを受けた。
授業を完全回避すりゃ、要は、6つ、成績B以上のペーパーがあればいいわけだ。
だから、日本人で、どっかの米国の大学で政治学のPH.Dを目指している優秀な学生で、政府や企業から派遣されていない、従って、奨学金プラス自費で、ないしは自費だけで、やっている学生に事情は明かさずに話をつけて、彼の書いたペーパーをコピーして使わせてもらう代わりにカネ支払ったり、便宜を図ったりすることにすりゃいい。
(PH.D論文と違って、こういうペーパーは非公開だから、バレる恐れはない。
なお、日本人じゃないとアブナイ理由は説明しないが分かるとと思う。)
これくらいのことは、小泉に仕えていた留学経験のある官僚なら考えてご注進したって不思議じゃない。
もっとも、進次郎にもゼミには出席させて、たまには何かしゃべらせなきゃならないし、彼の出したないしは出すペーパーの話題がゼミ担当教官から出た時に最低限の応答をしなきゃならないんで、そのための原稿や想定問答を英語で作ってあげる人間が別途必要だけど・・。
282
太田述正
2019/08/11(日) 21:07:36 ID:S5FsZMMn
訂正:前者でペーパーを6つ → 前者でペーパーを5つ
283
太田述正
2019/08/11(日) 21:20:31 ID:S5FsZMMn
もとより、進次郎が本当にそうしたのかどうかは分からない。
前にも書いたことがあるが、こういうことこそ、日本の週刊誌は調べて欲しいもんだ。
一番いいのは、本人が、自から、とったゼミ、書いたペーパーの概要、等、をできる限り、明らかにすることだ。
284
名無し@安全保障
2019/08/11(日) 22:34:30 ID:NS+8ay3a
気になるのは、なぜコロンビアなのか?
早稲田・慶応の修士だったらそんなに違和感は無いし、ここまで注目されることもなかった。父・純一郎が慶応の学士で総理になれたのだから、慶応の修士でも充分なはず。いや、もっというと現総理の安倍が成蹊学士なのだから関東学院の学士でも構わない。
にもかかわらず、関東学院からいきなりコロンビアを選ぶなんて、「ロンダリングを糾弾してください」と周囲にアピールしてるようなもの。
純一郎はなぜ止めなかったのか。。。
285
太田述正
2019/08/12(月) 07:35:01 ID:Sqj6tbsX
小泉父は竹中平蔵を起用したり郵政民営化を推進したり、日本の資本主義化を加速させるという、愚の骨頂の政策を推進したわけだが、脚本を自ら書いた上で演じる能力のある、つまりは、ヒットラー的能力が一応ある名脚本家兼俳優だったが、安倍現首相は、脚本を経産官僚(現役・OB)達を中心とする官僚達に書いてもらって自分はそれを演じているだけの単なる名優だ。
だから、ルックスを含めりゃ、安倍を越える名優である進次郎なら、なおさら日本の首相なんて軽く務まるだろう。
日本は属国で、首相が、その能力を駆使して本当の意味で陣頭指揮しなきゃいけない場面に遭遇することなど基本的にないからね。
だから、学歴ロンダリングの話なんてのは、不倫や金銭不祥事等と同等の、政治家の「私的」ゴシップ話でしかないわけだ。
286
名無し@安全保障
2019/08/13(火) 19:02:49 ID:iCmBNJ6p
287
太田述正
2019/08/14(水) 09:21:28 ID:EVA2k2U5
御親切にどうも。
大森駅近くに吉野家があり、自転車ですぐなので、行って食べりゃいいんですが、その付近のコーヒー豆の焙煎屋に行ったばかりだし、また、同じくその付近の歯医者へも眼医者にも、当分、行く予定がないので、思案中なワケです。
288
太田述正
2019/08/14(水) 12:45:06 ID:EVA2k2U5
Tポイント200(円)分が21日に失効するって通知が来たんで、何がなんでもそれまでに吉野家に行かなくっちゃ。
289
名無し@安全保障
2019/08/15(木) 03:32:08 ID:hyyxJvtr
290
太田述正
2019/08/19(月) 20:01:25 ID:3f+x4Aae
山本さん、太田HPを改訂されたようですが、恐らくその時に、オフ会の案内のところが前のに戻っちゃってますよ。「6月29日」を「9月21日」に、「講演: 「G・B・サンソムの日本史観と戦後日本」」を「講演: 「G・B・サンソムの日本史観と戦後日本 2--どうして欧米時代に?」」に、差し替えてください。
291
名無し@安全保障
2019/08/22(木) 20:55:10 ID:9J9YFgKU
>近現代は「どうして欧米時代に<なったのか>?
マウンダー極小期の影響が特に強かった欧州に於いて、存続危機に陥った人々がそれを克服するために近代文明を生み出して、世界中に移民拡散していったから。
292
ブルー
2019/08/22(木) 21:01:17 ID:rHp5kTFR
「どうして欧米時代に<なったのか>?」
フン族の来襲が欧州のトラウマになったと同時にフロンティアの雛形になったから。
293
太田述正
2019/08/23(金) 10:52:19 ID:oC4IZ8Us
294
晴耕雨読
2019/08/25(日) 04:17:07 ID:DBgwm12T
>近現代は「どうして欧米時代に<なったのか>?
私は、「不幸は(少なくとも短期的には)幸せを席巻する」からだと考えています。
抽象的な表現ですが、不幸な者はより努力しなければなりませんから、
結果的に「力」を手にしてしまうため、欧米の時代を築く実行力は確保されました。
欧米よりかは幸せであった地域に対する、嫉妬のような許し難い感情が、動機ではないでしょうか。
結果的に欧米が「幸福」を手にするわけでない上、不幸なシステムを全球的に撒き散らしたという意味では迷惑千万です。
295
太田述正
2019/08/25(日) 06:25:00 ID:mqpcYN8t
あなたの、幸福/不幸、の定義は?
その定義に照らし、欧米が不幸である(であった?)と言える根拠は?
その上で、欧米の不幸が彼らによる世界席捲をもたらしたと言える根拠は?
296
名無し@安全保障
2019/08/25(日) 15:37:22 ID:u1YMyPX/
297
太田述正
2019/08/25(日) 19:38:23 ID:mqpcYN8t
あのさ、そんな話、関係ないよ。
単に、担当官僚達に、違法行為や不当行為が行われないような制度設計を行い、運用を行えって言ってるだけだよ。
298
K.K
2019/08/26(月) 07:49:41 ID:iJR2ciyq
≫9月21日の東京オフ会での私の「講演」のテーマは、近現代は「どうして欧米時代に<なったのか>?」なんだが、私がその理由として挙げる唯一つのものが一体何か、を、諸君あてて欲しい。…コロンブスの卵的な解答なのであてずっぽうで当たるかも。≪(コラム#10751)
私がその理由として挙げる唯一つのもの⇒キリスト教 (下剋上を内在している宗教としてのキリスト教、もしくは過剰適応者を生みやすい宗教としてのキリスト教)
(以下、キリスト教徒である≒古代ローマ文明を部分的に継受している、としてください。)
I.キリスト教の事実上の教祖であるパウロは、ユダヤ人であって、当初はキリスト教徒を迫害する側であったけれど、キリスト教に乗り換えて事実上の教祖になっています。
どんな宗教であっても教祖を真似する者が出てくる、ということが大田コラムのISIS関連のどこかに書いてあったと思います。キリスト教世界というのは、パウロを真似て、異端(新教)に乗り換えて、異端(新教)の教祖になろうとする者が出て来る傾向が他の世界より強い世界ではないかと思います。
II.ローマ皇帝は、キリスト教の最大の迫害者から最大の保護者に変化した経緯がありますし、ローマ皇帝には、イタリア本土以外の属州出身の皇帝(例:トラヤヌス)が複数居ます。また、西欧に侵入したゲルマン人は、キリスト教に改宗して、支配層となりました。
宗教の場合と同じ様に、欧米というのは、世俗権力の世界でもローマ皇帝やゲルマンの長を真似て、新教に改宗して、新教を通して世俗権力の長に収まろとする/収まり続けようとする者が出てくる傾向がある世界ではないかと思います。
かつての敵であっても教祖や最高権力者に成り得る、出自を問われずに最高権力者や支配層に成り得る、わけですから、キリスト教/キリスト教世界というのは、下剋上を他の宗教/世界より強く内在している宗教/世界と言えないでしょうか。
Iのキリスト教世界に異端(新教)が生まれても、レコンキスタ、十字軍、北方十字軍で世俗権力が忙しかった為に、異端(新教)はカトリックに潰されるという期間が長く続きました。
欧州内の異教徒をほぼ一掃し終わって、世俗権力の中に異端(新教)に同調する者が現れ、アルマダ海戦で異端(新教)側の英国が勝利しました。これによって、キリスト教世界が内在していたIとIIの下剋上気質が同時に組み合わさる形で発動する時代になったのではないかと思います。
パウロたらん、とする者が、プロテスタント、ナショナリズム、ナチズム、共産主義、リベラル・キリスト教等の"異端(新教)"を次々に生み出し布教し、それらの"異端(新教)"を通してローマ皇帝たらん、支配層たらん、とする過剰適応者を次々に生み出してきた、これが欧米の時代になった理由ではないかと思います。
299
太田述正
2019/08/26(月) 09:14:06 ID:83tXb0vk
太田コラムでは、イギリス(アングロサクソン)は、ケルト文化時代の自然宗教の影響が残っていて、事実上、反キリスト教的であった、という指摘をしてきたわけですが・・。
300
K.K
2019/08/26(月) 09:27:49 ID:iJR2ciyq
反キリスト教的でありつつも、キリスト教徒を擬態してきたわけですら、鼻から下剋上的であるというつもりで書いたのですが、違うか〜
なんだろ。
301
太田述正
2019/08/26(月) 10:26:08 ID:83tXb0vk
こんな風に考えてみたらいかが?
「あてずっぽうで当たるかも」しれないほど、単純明快な事柄であるにもかかわらず、欧米人が絶対に言わない・・というより、言う気になるのを無意識に抑圧している事柄。
302
ミュンヘン
2019/08/26(月) 16:19:27 ID:lsqs/aQR
≫近現代は「どうして欧米時代になったのか?≪(コラム#10751。太田)
明清時代の中国や日本,李氏朝鮮,元朝などの東北アジア諸国では,海禁政策が行われていたから.
https://ja.wikipedia.org/wiki/海禁 から引用
中国史学会では、中国が西洋に立ち遅れた原因は海禁に有ると考えられている。つまり、16世紀までの中国経済の発展は西洋に対しても大きな差がなかったが、国家間・地域間の相互刺激を通じて社会や経済の発展を促す貿易が海禁によって抑制されると中国の成長活力は減じられ、西洋に遅れを取ることになったとするものである。
303
太田述正
2019/08/26(月) 17:53:22 ID:83tXb0vk
海禁政策説は、私自身が、冷やかし半分で持ち出した(コラム#10753)ところですが、中共当局がこの説を唱えているとは、つゆ、知りませんでした。
こりゃ、驚きました。
それはそれとして、私は、「どうして欧米勢力は欧米・・当初は地理的意味での欧州だけでしたが・・からその他の世界に打って出てきたのか、どうして、彼らは強かったのか」(同上)を問うているところ、私は、仮に海禁政策がとられなかったとしても、結果は殆ど変わらなかった可能性が大きい、と思っているからこそ、海禁政策説ではないことを、その折、示唆したのです。
ところで、ミュンヘンさんって、2008年央から2013年央にかけて何度か、投稿され、その間、一度、オフ会にもお越しになった方ですよね。
お帰りなさい。
304
K.K
2019/08/27(火) 07:17:10 ID:rRFh0Flz
≫近現代は「どうして欧米時代に<なったのか>?」なんだが、私がその理由として挙げる唯一つのものが一体何か、を、諸君あてて欲しい。…コロンブスの卵的な解答なのであてずっぽうで当たるかも。≪(コラム#10751)
私がその理由として挙げる唯一つのもの⇒人間不信
まず、アングロサクソンに関してですが、アングロサクソンは個人主義なわけですから、一種の人間不信と言って良いと思います。また、昨日のやり取りにあるように、アングロサクソンは、キリスト教的意味においては、最初から不信心、神不信なわけですよね。
欧州に関してですが、欧州文明下の欧州人から見たアングロサクソンや同じ欧州人の隣人は、不変の敵でもなければ、不変の味方でもないという存在であって、この結果、欧州人は人間不信に陥ったのではないかと思います。
それから、同じ神を奉じているはずの隣人を信頼できないのですから、神への不信も生じたのではないかと思います。
人間不信であっても神不信でなければ、信頼できるものとしての神を追い求めることに逃げただろうと思います。
ですが、欧米人は人間不信であると同時に神不信である為に、人間以外、神以外の信頼できる何か(拠り所)を追い求めざる得なかった。それがあるとすれば、欧州外、神学以外であって、結果追い求めたものが、「人間は信頼できない以上、人間は人間の状態に置かない方がより信頼できる」というコロンブスの卵的発想から生まれた(人間の状態に置く必要はなく、強力な敵になることはないと信頼でき、労働力としては信頼できる)植民地人や奴隷であったり、不変の自然法則等であったことが、欧米の時代になった理由かなと思います。
305
太田述正
2019/08/27(火) 10:43:32 ID:Vm3bbbqU
306
K.K
2019/08/27(火) 11:39:51 ID:rRFh0Flz
・その時期まだスペインとポルトガルは、カトリックを拠り所としている。
・一方で英国は当然カトリックを拠り所とはしていないし、フランスもカトリックではありつつもカトリックを拠り所とはしにくくなりつつあった。結果、英仏とも布教には熱心でなかった。
といったような視点で書いてみたのですが、また違うわけですね。
うむー
307
ミュンヘン
2019/08/27(火) 15:48:18 ID:bsFnn0u4
ただいま.その節はありがとうございました.
≪近現代は「どうして欧米時代になったのか?》
自然観の違いでしょうか?
欧米が強くなった理由とは,取りも直さず欧米で一番自然科学が発展した理由,ということを問いかけているのだと思いました.
中国や日本の自然との共生を重視する思考と違い,欧米の自然を征服する対象と見る思考が,自然科学を発展させ,より強く外の世界へと挑戦させたのではないでしょうか?
なかなかいい根拠を見つけられなかったのですが,ご参考までに.
「自然観に関する比較文化学的研究―西洋・中国・日本について―藤田昌志」
より引用
古代ギリシアのヘレニズム的自然観とキリスト教のヘブライズム的自然観は中世に出会 い、おおむねキリスト教的自然観が採用され、創造主としての神、被造物としての人間と いう位階秩序の観念が生じ、更に被造物としての人間は自然の上位に位置して、自然を支 配し統治する資格を神から与えられていると考えられるようになり、こうした人間中心的 なキリスト教的自然観の上に、自然を支配し利用するための自然科学が確立されていった (10)。自然を人間と対立するものとし、人間の支配と利用の対象と考えた西洋において科学 や技術が発展したのはごく当然のことであった(11)。
https://mie-u.repo.nii.ac.jp/index.php?action=repository_action_common_download&item_id=12104&item_no=1&attribute_id=17&file_no=1&page_id=13&block_id=21 結局キリスト教的な思考だったから,という事になりそうですね.では,なぜ欧米でそういう思考になったのか?
気候?風土の違い?
だんだん堂々めぐりになりそうです.
308
太田述正
2019/08/27(火) 16:10:58 ID:Vm3bbbqU
太田コラムでは、あなたのお出かけ中だったかもしれませんが、近代科学は(プロトを含む)欧州文明ではなく、アングロサクソン文明の産物である、かつまた、そのアングロサクソン文明は、実は反キリスト教的である、という指摘をしてきているのですが、今回は、両文明の世界席捲の理由を問うていますので、どちらもちょっと違うよね、ということになりそうです。
309
globalyst
2019/08/27(火) 17:12:49 ID:hNTdhmiJ
≫近現代は「どうして欧米時代になったのか?≪(コラム#10751。太田)
私も便乗。
結論として、欧米はイギリスの軍事、政治、経済システムをまねたから。
コラム#9699には
「この恐るべきシステム・・・国民国家・・に震え上がったフランスは、それに対抗するために、経済的収奪ならぬ、イギリスの経済的収奪の対象となることを免れることを目的とする軍国主義化を図り、イギリスが生み出したシステム一式を継受していった・・このような営みが、後に近代化と称されることになる・・ところ、今度は、このフランスに脅威を感じた諸国が、ドミノ倒しのように、フランス同様の、軍国主義化を図って行くこととなり、その結果、その副産物として、イギリス及び欧州諸国は、争うように、世界侵略へと乗り出して行き、欧米の世界制覇時代が到来したのだ。)」とある。
要するに、近代化とは「アングロサクソン化(コラム#4265)」であって、「アングロサクソンは世界でほぼ唯一生き延びた純粋なゲルマン人であり、ゲルマン人の生業(本来の労働)は戦争(=略奪行為)だった(コラム#2764)」ので、「イギリスのマネをして近代化を行ってきた(コラム#3129)」欧米が近現代を制覇することとなった。
310
太田述正
2019/08/27(火) 17:46:10 ID:Vm3bbbqU
私の念頭にある解答とは違います。
理由:それじゃ解答として(物理学の法則で言うところの)「美しくない」でしょう。
311
太田述正
2019/08/27(火) 22:01:07 ID:Vm3bbbqU
それに、そのような解答だと、近現代は「どうして欧米日時代になったのか」、という、「ギリギリ」成り立つ問題提起に対する解答にも「かろうじて」なりそうですよね。
312
名無し@安全保障
2019/08/28(水) 03:26:45 ID:81uzgtdk
オザワちゃん↓
前田日明が武藤敬司とのトークバトルで「小沢一郎と揉めて全スポンサーにガサが入った」「体が動かない内に高山善廣はれいわ新選組で国会議員に」と衝撃トーク!
前田「俺、民主党に頼まれて、色々やってたんだよ。それであることで小沢一郎とモメて、それで小沢一郎を怒鳴り倒して喧嘩して。『選挙出たいなら1億円持ってこい』って言うのよ。おかしいだろ小沢。でもね、怖いのがね、喧嘩別れしてその後『こんなん俺やめますわ』って小沢一郎に『このクソガキ!』って言った。ほんだらな……」
武藤「えっ……小沢一郎にクソガキって言ったんですか……」
前田「聞こえないように、聞こえないように言った(笑)『クソガキが!』って言いながら帰っていったら、翌月にOUTSIDERっていうアマチュアの大会のスポンサー10社に全部国税入ったの。全部国税入って、その次の大会から全部スポンサー降りられた。スゴいっしょ?(笑)」://battle-news.com/?p=52242
313
名無し@安全保障
2019/08/28(水) 11:48:53 ID:JyqB7j4y
公式ツイッターで唯一フォローしている人ってどんな人なの?
314
太田述正
2019/08/28(水) 12:42:07 ID:wcrbNDmG
これ読んで、初めて、チェックしてみた。
全く知らないアカウントだし、もちろん、フォローした覚えなんか全くないので、解除しておいた。
どうしてフォローしてることになってたのかは、山本さんのせいなのか私の指が滑ったのかどっちかだろうな。
315
名無し@安全保障
2019/08/28(水) 16:58:11 ID:b+yzuNY/
太田述正コラム#10766(2019.8.28)<サンソム『西欧世界と日本』を読む(その2)>
スペイン領となったフィリピンが、南、東南、東アジアの中で唯一キリスト教国になった理由も、改めて不思議に思えてきました。(太田)
宗教学者の島田裕巳氏は以下の様に述べてます。
同じ時期に伝わっていながら、日本とフィリピンで対照的な結果になったのは、フィリピンには、イスラム教は伝わっていたものの、インドのヒンズー教や中国経由の仏教などの影響をほとんど受けていなかったことが影響している。日本では仏教や神道がキリスト教を阻む壁になったのだが、フィリピンにはそれにあたるものがなかった。
https://blogos.com/article/150184/
316
名無し@安全保障
2019/08/28(水) 20:30:54 ID:uLqtSKXv
≫近現代は「どうして欧米時代になったのか?≪(コラム#10751。太田)
ディスカッションを見ていたら参加したくなりました。
本当に当てずっぽうですが、単純に"戦いが好き"だったから、他国を征服し、欧米時代になった、とかではないですよねぇ。。。
317
太田述正
2019/08/28(水) 22:06:38 ID:wcrbNDmG
318
K.K
2019/08/29(木) 07:36:45 ID:PJD6TjZE
≫近現代は「どうして欧米時代に<なったのか>?」なんだが、私がその理由として挙げる唯一つのものが一体何か、を、諸君あてて欲しい。…コロンブスの卵的な解答なのであてずっぽうで当たるかも。≪(コラム#10751)
『西方志向』、嫌韓になぞらえて言うのであれば、『嫌東』
(東というのは、東洋ではなくて、単に方角的な東、東の隣人、ビザンチン・イスラム・ギリシア正教等のようなことだとしてください。)
アングロサクソンはドーバーの向こう(概ね東方)を野蛮と思ってきたわけですよね。欧州はユーラシア大陸の西端に位置していますから、野蛮がやって来るとすれば東方からであることはアングロサクソンと同様であって、欧州人も嫌東だったのではないでしょうか。
現にゲルマン人は概ね東からやって来ましたし、その西欧に定住したゲルマン人にしても、そもそも移動せざるを得なかったのは野蛮のせいであるし、ローマ化した後は、もと居た場所の"東"がさらに野蛮に見えたことだろうと思います。
野蛮は南にも存在しましたが、北アフリカはイスラム教徒の勢力圏で、その本拠地は"東"でした。
大田コラムを読んでいなくて、中共は野蛮と思っていて、韓国が嫌いという日本人を想定してください。この日本人に「日本列島を移動させられるとしたら、どちらの方角に移動させたい?」と尋ねたら、恐らくは「東」もしくは「東南」と答えると想像できますよね。もし、中国や韓国を介して石油を輸入していたとしたら、中国人や韓国人を介さないルートはないかな、とその日本人は考えたりするだろうと想像できますよね。仮に軍事的に中国と朝鮮半島を制圧できる能力があったとしても、征服なんかして中国人や韓国人の面倒を見るのはまっぴらごめん、と思うだろうと想像できますよね。
地理的意味での欧州人が欧州外に出たのも上述の日本人と同じような論理、つまり西方志向/嫌東が理由だったのではないでしょうか。現に、大航海時代を開いたのは、"東"(この場合イスラム)に接することが一番多かったイベリア半島人でした。
もう一度、嫌中・嫌韓の日本人を想定してください。この日本人にとって、中国や朝鮮半島を征服するつもりがなくても、中国や韓国に軍事的に劣ることは我慢が出来ないことだろうと想像できますよね。
アングロサクソンと欧州が強くなった理由も同じような論理、野蛮が恒常的に東に存在し、西に移動して野蛮と距離を起きたいけれどそれは地理的に出来なかった、そして"東"に軍事的に劣るのは我慢がならないことだったから、つまり西方志向(だけれど移動できない)/嫌東だったからではないでしょうか。
中国の西方は砂漠であって、人が通過しにくかったですから、中国人(漢民族)からすると野蛮がやって来るとすれば北からであって、中国人に方角に関して志向があったとすれば、南方志向だったということになると思います。
ですから、仮に太平洋と大西洋の大きさが同じであっても、中国人がアメリカ大陸を発見できた可能性は低いということになると思います。
仮に日本が嫌中華であったならば、アメリカ大陸を発見できた可能性は多少あったかもしれません。
ユーラシア大陸の端に位置していなければ、方角に志向性は生じにくいですよね。ロシアは全方位に緩衝地帯を設けようとしてきましたし、イスラム教もほぼ全方位に広がりました。(イスラムが何らかの要因で南方志向であったならば、喜望峰を発見できたかもしれないと思います。)
そういう次第で、欧米の時代になったのは、ユーラシア大陸西端の地理的意味での欧州人が、嫌東故に西方志向であり続けた為に、全方位戦略は取らず、それが米国人にも引き継がれたからではないかと思います。
(スペインは、大航海時代を開いて、最西端に位置するという地理的条件にも恵まれていたけれど、王家がハプスブルク家であったために、西方志向に徹しきれなかったように見えます。)
319
太田述正
2019/08/29(木) 08:25:56 ID:3ur10MnE
>315 ご教示には感謝しますが、残念ながら、引用された部分だけしか筆者が書いてないのでは、判断のしようがないところ、それ以外の部分にざっと目を通した限りでは、(この筆者、かつてよく耳にした学者ですが、)論理が支離滅裂なので、引用された部分についても全く信頼性がないと思っていいでしょう。
どこが論理が支離滅裂なんですかって?
そんなことの説明に時間を費やす価値のある筆者ではあーりません。
320
太田述正
2019/08/29(木) 09:00:51 ID:3ur10MnE
>318 ロシアは、『嫌東』だったからこそ、その東の「野蛮と距離を置きたい」と、東に向かって領土拡張、緩衝地帯拡張、を続けましたがねえ。
321
K.K
2019/08/29(木) 09:23:35 ID:PJD6TjZE
野蛮の居るであろう東に領土拡張するということは、野蛮と距離を置くのではなく、野蛮に自分から近づいていることになってしまっていると思うのですが。
また、考えてみます。
322
K.K
2019/08/31(土) 07:21:43 ID:ZtCNXXa3
≫近現代は「どうして欧米時代に<なったのか>?」なんだが、私がその理由として挙げる唯一つのものが一体何か、を、諸君あてて欲しい。…コロンブスの卵的な解答なのであてずっぽうで当たるかも。≪(コラム#10751)
欧米一体論
欧米と欧米が戦った場合、勝者は常に欧米ですよね。欧米は非欧米のロシアと日本には勝利したことになっていますから、欧米を一体とみなした場合は、近現代おいて欧米は常勝だったということになります。
近現代は欧米の時代であったとするのは、欧米を一体とみなしているからに過ぎないように思えます。
白人を一体とみなせば、「近現代はどうして白人の時代になったか?」という問も成立してしまいますよね。
私自身は、近現代は欧米の時代だったのではなく、アングロサクソンの時代だったと思ってきましたし、思っていますし、それは大田コラムを読んだ結果なわけです。
欧米一体論者に対して「困った人たち」的な評を加えてきた太田さんが、ここになって何故「欧米」という概念を持ち出してきたのか疑問に思いつつも、欧米の時代だったのだろうという仮定の下に考えてきましたが、欧米を一体と見做した場合のみ欧米の時代と言い得るというのが現時点での結論です。
323
太田述正
2019/08/31(土) 10:41:30 ID:ujSCu7rn
ロシアについては、かつて「欧州の外延」と呼んでいたところ、それは言葉の誤用だということに気付き、「欧州の延長」と言い換えていますが、要は、広義の欧州である、という認識で私はいます。
ロシアは、基本的に、その歴史を通じて、欧州以上に欧州的存在たらんと欧州に憧憬の目を注ぎ続けてきたんですからね。
(今頃気が付いたけれど、私、ロシア文明という言葉を使ってきたと思いますが、それ、余り適切でなかった、ということになりそうです。
おお、なんてこった。
言い換えるとしたら、どうすべきか。
ロシア亜文明じゃ、朝鮮亜文明を思い出してしまい、さすがにロシアに失礼だし、第一、朝鮮亜文明みたいに、文明を乗り換えようとしてグジャグジャになってしまったってわけじゃないですしね。)
とまれ、とにかく、欧米の時代、と私が言う「欧米」にはロシアも含まれる、とお考え下さい。
他方、白人(コーカソイド)ということになると、その中には、トルコ人もペルシャ人もアラブ人もユダヤ人、等も入るけれど、彼らは、欧米の時代の欧米人の中には、いかなる意味でも入らないことは、直感的にお分かりになるでしょう。
以上のような前提で、皆さんも、更にお考えいただければ、と思います。
324
K.K
2019/08/31(土) 12:11:14 ID:ZtCNXXa3
太田さん、質問なのですが、人間主義視点から見た場合、近現代は欧米の時代ではないですよね。
太田さんの問いかけを言い換えると「〇〇の視点から見た場合、近現代は欧米の時代であるが、その〇〇とは何か?そしてそれは何故か?」という意味でしょうか?
325
太田述正
2019/08/31(土) 13:37:31 ID:ujSCu7rn
19世紀後半〜20世紀前半には、ほぼ日本一国を除き、世界が欧米の植民地か保護国になっていた・・支那だって、例えば、その海関の長に英国人が就いていた
https://kotobank.jp/word/%E6%B5%B7%E9%96%A2-42196 ところの、英国の、或いは、英国が代表を務める欧米列強の、保護国(半植民地)でしたし、中南米諸国も英米共同の保護国だったと言っていいでしょう(典拠省略)・・わけですが、この時期が象徴する時代を、私は欧米の時代、と見ているわけです。
より端的に言えば、この時期には、世界を見渡すと、ほぼ、欧米以外、存在しなくなっていたわけですが、どうしたって、それ、欧米の時代を象徴する時期でしょう。
326
K.K
2019/08/31(土) 14:08:22 ID:ZtCNXXa3
了解です。ありがとうございます。
「欧米」にロシアを入れるというので、簡単になったよな、更に難しくなったような…
また、考えてみます。
327
K.K
2019/09/04(水) 08:56:52 ID:WWC2tORY
≫十字軍はヨーロッパ外での闘いでしたよ。≪(コラム#10777)
とうことは、10世紀以前の出来事が原因と言うことになりますね。
≫その人間主義的なイギリスと、非人間主義的な欧州諸国が、それぞれの文明を維持しつつ、全球的かつ長期にわたる欧米の時代を招来できたのはどうしてか≪(同上)
≫というか、そもそも、ポルトガルやスペインが、日本ないしその周辺までやってきたからこそ、「仕方なく」秀吉達が、彼らに対抗するか(←私等の説ですが)対抗せずに「鎖国」するかを考え始めたわけですよね。この両者の違いは一体何なんだ≪(同上)
ロシアの「モンゴルの軛」論から類推して、「遊牧民恐怖症(アッティラのトラウマ)」かな〜、というところです。
日本の弥生人(渡来人)が何故日本列島にやって来たのかは分かりませんが、誰かに追われてやって来たと仮定した場合、その誰かは「農耕民」のハズですよね。
そして「農耕民」は自分の土地を捨てるわけには行きませんから、一定の距離を逃げてしまえばそれ以上追ってこない可能性が高いですよね。弥生人(渡来人)の場合は、日本列島に逃げ込んでしまえば、一応は安心だったのだろうと思います。
一方で欧米の支配層を形成したゲルマン人は、遊牧民であるフン族に追われて移動しましたよね。遊牧民に追われた場合、どこまで追ってくるか分からないですよね。実際にアッティラはかなり欧州深くにまで侵入して暴れましたよね。
欧米人には「アッティラのトラウマ」があって、新たな逃げ場がないか知っておきたい、概知の土地に逃げる場合どちらの方向に逃げるのが良いか知っておきたい(十字軍は威力偵察?)、といったような心理が働いて来たのかな〜、というところです。
上記で、日本と欧米の違い、日本には引きこもり戦略があるけれど、欧米には無いということは説明できるだろうと思います。
ただ、太田さんがくれた他のヒント等を説明出来るかどうかまでは、まだ考えていないです。
328
太田述正
2019/09/04(水) 10:25:57 ID:R7+7HJcd
329
K.K
2019/09/04(水) 10:38:15 ID:WWC2tORY
遊牧民の驚異は鉄砲・大砲の登場で消えていたと言って良いので、苦しいなぁ〜と思っていたところです。
また、考えてみます。
330
管理人 ★
2019/09/04(水) 20:32:20 ID:kanrinin
掲示板の暗号化で投稿が少し消えてしまいました。もういちど投稿して頂ければ幸いです。
331
名無し@安全保障
2019/09/05(木) 00:19:09 ID:ikBnIC9q
欧米が世界中を植民地化した背景には、おそらく世界で初めて海を越えた植民地帝国を造ったフェニキアの存在が有ったのではないでしょうか。欧米はフェニキア文字(アルファベット)を使用している事からして、一般に考えられている以上の影響をフェニキアから受けていたとしても不思議は有りません。また、世界で初めて行われた競売は、フェニキア人が行った奴隷の競売であったという話も有りますし、これまた欧米に影響を与えた事例かもしれません。欧州が様々な要因で逼迫した結果として新天地を海外に求めようとした事自体も、それが成功する要因となった文化を有していたのも、それで説明可能ではないでしょうか。
翻って、日本が何故、欧米への対抗次元に留まり、自ら打って出て競争するに至らなかったのかを考えると、やはり、織田信長とその後継者の織田信忠が日本統一目前で滅ぼされてしまった事が大きな原因だと思います。織田家は日本のシーパワーの代表格である平氏の末裔を自称しており、港を押さえて、そこから生み出された富を武器に頭角を現しました。織田家が日本を統一した場合、シーパワーの商人気質から言って、市場を海外にまで広げようとするのは必然の流れだと考えます。そのための軍事力を持ち合わせているなら尚更です。その手法も織田家の成功体験を踏襲すれば、大帝国を築くことも十分可能であったでしょう。国内に於いて中央集権体制が作れそうだったこともプラスに働きます。その辺が、農民の出でランドパワー志向であり地方分権体制しか作れなかった豊臣秀吉との違いです。
332
太田述正
2019/09/05(木) 07:11:18 ID:LBBERih3
フェニキア文字を「採用」したのは、インド・アーリア人を除く、ほぼ全てのッコーカソイド(印欧語族とセム語族)です。(煩雑になり過ぎるので典拠は略す。)
また、信長論はともかくとして、私は、秀吉は、あの時点で死んでいなければ、支那攻略に成功した可能性がある、と以前、指摘したことがありますよ。(コラム#省略)
333
名無し@安全保障
2019/09/05(木) 13:28:59 ID:tPqL53ie
334
太田述正
2019/09/05(木) 14:07:30 ID:LBBERih3
私の場合は、茶葉にお湯を注いで飲んでるからセーフ。
335
名無し@安全保障
2019/09/06(金) 22:46:06 ID:LBAzBmP5
米国人ら、清王朝が残した債務の返済を中国に要求=米誌
・・・報道によると、テネシー州で牧場を営むジョナ・ビアンコ(Jonna Bianco)氏は
債権者団体の代表を務めている。同氏は昨年8月、トランプ米大統領、ムニューシン
財務長官と面会した。
ビアンコ氏は、インフレや利子、賠償のコストなどを考量すれば、中国当局の返済金額は
1兆ドルを上回ると指摘した。同氏はトランプ政権に対して、清王朝が残した債券を米中
通商協議の一つの議題として中国側に提示してほしいと要求した。
同氏によれば、中国当局はこれらの債務について、1949年より前の中華民国政府が
責任を負うと主張する。ビアンコ氏は「この言い分は、当局が中国の主権の唯一の
継承者だとの主張と矛盾する」と批判した。
デューク大学の法学者は「法的にみれば、清王朝が残した債務は完全に合法だ」
との認識を示した・・・
https://www.epochtimes.jp/p/2019/09/46696.html 以前存在した国家の借金を引き継いだ例って他に有るのかしら?
336
太田述正
2019/09/07(土) 06:01:35 ID:QZpVtGHF
ご自分でまずお調べを。
337
K.K
2019/09/07(土) 07:16:30 ID:W9b/0+7k
≫近現代は「どうして欧米時代に<なったのか>?」なんだが、私がその理由として挙げる唯一つのものが一体何か、を、諸君あてて欲しい。…コロンブスの卵的な解答なのであてずっぽうで当たるかも。≪(コラム#10751)
『ゲルマン性/海賊性』かな〜、というところです。
(以下、海賊という時に、山賊や盗賊の意味も含んでいるとしてください。また、海賊とは交易等も担う存在だとしてください。)
ゲルマン人は、農耕と牧畜も営んでいたわけですが、それらに従事していたのは女性や老人であって、成人男子は狩猟に従事していたらしいわけですよね。そして、狩猟の対象が自然の動物から人間や他者の所有物に変化していたらしい、すなわち海賊行為に従事していたらしいわけですよね。
ゲルマン人がイングランドや西欧に侵入して支配層を形成した後、農耕と牧畜に従事する人が女性と老人から先住民に変化しただけであって、ゲルマンを祖とする支配層の男子は海賊行為に従事し続けたと見ることが出来ないでしょうか。
そして、近隣の国々が海賊性を有し続けていれば、海賊性を再注入されることになる為に、欧州のゲルマンを祖とする支配層はローマ化したとは言え、それは社会システム等の面のことであって、海賊行為が支配層の生業ということに変化は起こりにくかったのではないでしょうか。
また、9世紀になってヴァイキング(ノルマン人)の活動が活発になりましたよね。このヴァイキングの活動によって、海賊性を再注入されたと見ることは出来ないでしょうか。 さらに、十字軍や北方十字軍というのは実態は海賊行為といっても良いものであって、十字軍や北方十字軍によって海賊性を自己再注入されたと見ることも出来ないでしょうか。
≫「1441年にはエンリケ航海王子の派遣した艦隊はモロッコ南部のリオ・デ・オロで上陸、初めてアフリカ人を捉え、奴隷として本国に連れ帰った。こうしてポルトガル人による黒人奴隷貿易が開始され、...
ところ、このエンリケらを突き動かしていたところのものは、一体何なのか、と問い直そうか。≪(コラム#10779)
エンリケがやらせたことは、まさに海賊行為そのものに見えます。
上記から、欧米のゲルマンを祖とする支配層は海賊を生業とすることを維持し続けた/続けられたと言うことが出来ないでしょうか。
海賊性を有している人達が外に出ていく傾向があるというのは、ヴァイキングや倭寇の例から説明の必要はないと思います。
・ヴァイキングの航路
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Territories_and_Voyages_of_the_Vikings_blank.png 欧米の支配層が海賊を生業とし続けたのではないかという仮説が正しいとして、
I.遊牧民(例:モンゴル)
II.農耕・牧畜民(例:中華王朝、ローマ帝国)
III.支配層は海賊、被支配層は農耕・牧畜(ゲルマン的社会)
という3つを比較して、最終的に優位に立つのはどれかと考えた場合、Iは自然に働きかけようとする意識が低い為、科学技術が発達しにくい点、及び、Iは移動を繰り返す為、社会システムが発達しにくい(結果、IIを支配した場合、IIに同化しやすい)点から、最終的にはIIとIIIの争いになるのではないかと思います。
次に、IIとIIIを比較した場合、不正規戦争の手段を多く持っているであろうIIIの方が有利ではないかなと思います。
≫遊牧民の脅威が根絶されたというのに、それ以降も、欧米は全世界の完全支配を目指し続けたことになります。一体、それはどうしてなのか、と、問い直しましょうか。≪(同上)
17世紀に小国のオランダが、短い期間ではありましたが、覇権国でした。海賊/山賊/盗賊の世界というのは小さな新参の勢力でも、覇権を握ることが可能な世界なのだろうと思います。
海賊/山賊/盗賊の大元締めたる欧米(米ソ)は、他者が海賊/山賊/盗賊になる可能性を極力早期に発見・排除出来る体制にしたい、これが全世界の完全支配を目指し続けた理由の一つではないかなと思います。(←あくまで「一つ」であって、この部分は上手く説明出来ないです。ただ、欧米が全世界の完全支配を目指したと言っても、農耕・牧畜民的な支配を目指した訳ではないのではないかと思います。)
欧米の社会というものを、ゲルマン社会由来の「支配層は海賊、被支配層は農耕・牧畜」の社会であったと見れば(つまり、ゲルマン性を維持したのはアングロサクソンだけでなく、アングロサクソンよりも部分的ではあるけれど、欧州もだと見れば)、近現代が欧米の時代になったことを説明出来るのではないかなと思うのですが...
(他の文明、イスラム文明や日本文明にも海賊は居ましたが、支配層の生業が海賊という訳ではなかったですから、欧米の場合とは今の場合異なると思います。)
338
太田述正
2019/09/07(土) 07:47:18 ID:QZpVtGHF
この説の場合、ゲルマン人に関して、どうして「海賊」になったのか、また、どうして「海賊」のくせに、本拠地に戻らずに次々に本拠地を前方へ前方へと移動させていく連中が少なからず出現したのか、といったことが問題になりますね。
339
すね〜く
2019/09/07(土) 08:18:25 ID:5v693zGN
太田さんが韓国による日本製工業製品の放射性物質検査強化についてしきりにタブーとおっしゃってますが、これは韓国にとってのタブーなんでしょうか?
僕は検査した結果、基準値以下しか出ず、日本=放射能で危険という図式が崩れてしまったらどうすんだろとは思ってるんですが。
公正かどうかはわからないですが、わざわざコストをかけて検査にご協力いただきありがとうとは思いましたが、どういったところがタブーなのかがわかりませんでした。
340
K.K
2019/09/07(土) 08:21:26 ID:W9b/0+7k
どうして「海賊」になったかは、ゲルマン人が居住していた地域が高緯度の地域であって、農耕と牧畜のみでは大きな人口を養えなかったことが原因ではないかと思います。
ヴァイキング(ノルマン人)の例でわかるように、「海賊」というものが必ず本拠地に戻るわけではなく、時として遠方に入植することもある存在だと思うのですが。
341
太田述正
2019/09/07(土) 08:35:58 ID:QZpVtGHF
>ヴァイキング(ノルマン人)の例でわかるように、「海賊」というものが必ず本拠地に戻るわけではなく、時として遠方に入植することもある存在だと思うのですが。
それは、本来の本拠地に比べて、「艇緯度の地域であって、濃厚と牧畜のみで<も>おおきな人口を養え」るようになったからだ、というわけですね。↓
>どうして「海賊」になったかは、ゲルマン人が居住していた地域が高緯度の地域であって、農耕と牧畜のみでは大きな人口を養えなかったことが原因ではないかと思います
だとしたら、入植できた時点で、「海賊」を廃業しちゃうのでは?
342
K.K
2019/09/07(土) 08:40:01 ID:W9b/0+7k
入植先で、農耕・牧畜民を対象に海賊行為を続けてもおかしくないと思うのですが。
343
太田述正
2019/09/07(土) 08:40:40 ID:QZpVtGHF
>339
単純な話であり、風評被害を引き起こすことを狙っているところの、弱い者(被災者/被災地)苛めである、と日本人一般が受けとめ、対韓感情を悪化させるだけの言動だからです。
344
K.K
2019/09/07(土) 08:44:40 ID:W9b/0+7k
>>341 つまり、入力先でも「支配層は海賊、被支配層は農耕・牧畜」という社会を構築しようとしたとしても、何もおかしくはないと思うのですが。
345
K.K
2019/09/07(土) 08:46:58 ID:W9b/0+7k
346
太田述正
2019/09/07(土) 08:52:59 ID:QZpVtGHF
>342
ということは、ゲルマン人にとっては、「海賊」行為は経済的な目的のためではなく、それ自体が自己目的化していた、ということになりそうですね。
興味深い説ではあります。
347
K.K
2019/09/07(土) 09:44:04 ID:W9b/0+7k
>>346 「支配層は海賊、被支配層は農耕・牧畜」というゲルマン的社会が、他のあり方の社会より有利なのではないかということは既に述べています。この説が絶対に正しいとは言っていません。
私は太田さんの用意されている解答を知らないわけです。太田さんも、ここで解答を明かして、太田さんの解答の方が、より簡潔により多くのことを説明できると今ここで明かすことは出来ないわけです。ですから、オフ会の日の太田さんの解答を待ちたいと思います。
348
太田述正
2019/09/07(土) 10:47:51 ID:QZpVtGHF
「オフ会の日の・・・解答を待」つのではなく、「より簡潔により多くのことを説明できる」説であることに加え、より、普遍的な言葉を用いた、そして、より巨視的な観点からの、説を、引き続き追求してみてください。
349
komuro
2019/09/07(土) 22:38:40 ID:hbxD4Vhx
理由:欧米人が白人で、その多くが白人至上主義を共有していたから。
自分の利益を最大化するには相手に野蛮な行為をする必要があるが、その相手が自分達より劣等なら問題ないと考えた。
他の有色人種には、自身の肌の色が最上位というような思想は無い気がします。
そうなると、なぜ白人だけが白人至上主義を持つようになったかですが、私の中ではキリスト教由来としか思いつきません。
…という解答は、まだ無かった気がします。
350
太田述正
2019/09/08(日) 06:43:48 ID:4v913j30
白人(コーカシアン)の中で、どうして(インド・アーリア人やペルシャ人やギリシャ人やローマ人やアラブ人やトルコ人ではなく)欧米人(アングロサクソンと欧州人)だけが「自分の利益を最大化」できたのかを問うているのですが・・。
351
太田述正
2019/09/08(日) 06:49:16 ID:4v913j30
なお、前にも申し上げた通り、アングロサクソンは基本的に反キリスト教なので、キリスト教説は除かれます。
(ローマはキリスト教を国教化したけれど、その後、西部分が崩壊し、残った東部分も衰退の一途を辿りましたよ。)
352
太田述正
2019/09/08(日) 10:04:55 ID:4v913j30
また、私の想定する解答は、K.Kさんの提示したような新しい理論を全く必要としない・・だからこそ、あてずっぽうでもあたるかも、と申し上げています・・一方で、私の想定する解答の肝となる(間接的)史実は、私の今までのコラムの中ではまだ紹介したことがありません。
ご参考まで。