タイトル | : Re: コラム#1687をめぐって |
記事No | : 154 |
投稿日 | : 2007/03/13(Tue) 01:46 |
投稿者 | : 遠江人 |
人種的にはバスク系だったというのは正直驚きました。 < br>しかし何故、イギリス人の先祖達は、自分たちの言語(バスク系 の言葉)を捨ててケルト系の言葉やベルガエ人の言葉にあっさり鞍替え できたのでしょうか。日本人としてはピンとこないところです。(古代 の日本人が大和言葉を捨てて支那語に鞍替えするとかいうのは、ちょっ と想像しがたいです) 自分たちの言語を捨てて他の民族の言 語に鞍替えするというのは、世界の歴史的には、そう珍しいことではな いのでしょうか?言語に詳しい方がいらっしゃったら是非教えていただ きたいところです。
英語についてですが、イギリ スではノルマンの征服以降、宮廷等、公の場ではフランス語が使われる ようになり、公式の場から英語は消え、一時期イギリスはフランス語の 国になっていました。しかし、いろいろあってイギリスがフランスの領 地をあらかた失って領地がほぼイギリスのみになると、貴族達にも意識 の変化が起こってきて(イギリス人という意識に目覚めてきて)上流社 会の中で英語が復活していき、1362年には英語が公用語になったそうで す(議会が英語で開会を宣言し、法廷で訴えるときに英語を使ってよろ しいということになった)。300年近くも英語が公式の場になかったの に、それが復活してきたくらいですから、何故その先祖のイギリス人達 が、あっさりバスク系の言葉からケルト・ゲルマンの言葉に鞍替えでき たのかは謎ですね。 (参考:新潮選書「アングロサクソンと 日本人」渡部昇一 p49〜)
|