タイトル | : コラム#1666をめぐって |
記事No | : 189 |
投稿日 | : 2007/03/21(Wed) 18:00 |
投稿者 | : 一読者 |
太田氏の分析力には普段から感心しておりますが「ポルノと強姦」はちょっとどうかな?と疑問をもちます。そもそも社会学者はエセ科学者であり、その大部分は断片的資料からいい加減な結論を導く連中だと普段から考えております。厳正な実験を行うことができない事象について科学的推論を行うべきではありません。 ポルノが普及したから強姦が減ったというのも噴飯物だと思います。真面目に考えるのであれば下記の要素などを検討すべきです。 ・多様な娯楽が生まれ生活が豊かになったことも背景にあるのではないか。 ・女性の貞操観念が時代とともに低下し、風俗に行かずとも一般の婦女子と性交する機会が増えた。 ・文化的違いも大きいし、その「発展段階」にもよる。むかしの日本はかなり強姦が少なかった。ところが文明開化するにつれ「性的想像」を誘発する機会が増え、逆に性的犯罪が増えていった。この場合、ポルノがマイナスの作用をしている。つまり(たとえば)「アフリカにポルノが普及すれば性犯罪が減少する」とはいえないこと。 ・教育の質や普及度も影響する。男性の女性観の変遷なども影響するであろう。 ・教育や情報の普及により、女性の強姦への警戒心がすすんだ。 ・食生活も影響する。たとえば科学的根拠は未確認だが肉食化と性犯罪は因果関係があるとよく言われる。 ・ポルノが影響するところは女性を性的玩具と見ること、つまり女性への「蔑視」である。強姦が減ったから肯定的影響があると考えるのは禁物。 ・統計的分析を行うのであれば、過去の強姦者の属性についても分析すべきである。たとえば過去の強姦者に妻帯者が多いとすれば、結婚比率の低下は強姦減少の要因となりうる。 ・「ポルノが強姦を減らす」という見方はむかしから左翼の常套句であり、過去の道徳を否定する文脈からたびたび言われた。 ・ポルノは理性を十分にコントロールできない未成年には悪い影響を与えることが多い。
以上です
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