タイトル | : Re^3: 情報屋台http://johoyatai.com/)掲示板上のやりとり |
記事No | : 223 |
投稿日 | : 2007/03/28(Wed) 18:51 |
投稿者 | : 太田述正 |
<高成田>
どうもこの問題では、英吉利亭さんに嫌われているようで、こちらは安保はしろうとで、安保のプロの胸を借りようと思ったのですが、残念です。
びんのふた論は、日米安保の基本的な概念で、それは核についての議論でも、敷衍できるのだと思ったのですが、だめですか。
なお、グーグルを見ても、日米安保でコルクという言い方もずいぶんと使われていますし、コルクという言い方で米国の研究者と議論をしたこともあります。ほかの失礼はあやまりますが、少なくとも、このことで、非難される筋合いはないと思います。
「やみ鍋軒」より <太田> 私は、防衛庁の中にいた頃から、カーター政権末期以来、民主党、共和党を問わず、米国政府は一貫して日本に軍事的自立を促してきている、という認識を持っています(太田述正コラム#30)。 なおこれは、日米安保を、拡大されたNATOの中に取り込む、あるいはオーストラリア等を含めた太平洋版NATOに発展させるもくろみとセットになっています(同上)。 この事実から、日本のマスコミはあえて目をそらせてきたのではないでしょうか。 現に、マスキー国務長官(当時)が初めてこのような趣旨の発言を行った(同上)際、これをキャリーした時事の配信を、日本のメディアは完全に無視しました。
さて、この軍事的自立の中に、日本の核武装が入らないわけがありません。 英仏はもとより、イスラエルやインド、更にはパキスタンにまで核武装を容認した米国ですよ。 そもそも、これら諸国と違って、日本は、米国の核戦略に深くコミットしています(同上)。
以上申し上げたことと、日本が核武装を選択するかどうかは全く別問題ですが、事実認識としては、以上のような認識を議論の共通の前提とすべきでしょう。
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