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タイトル例の裁判
記事No273
投稿日: 2007/04/05(Thu) 20:17
投稿者太田述正
 例の裁判の控訴審第一回公判期日が、4月24日1330から、東京高裁で、ということになりました。

 さて、控訴人(私です)の準備書面の中で、私の主張を踏まえて、弁護士が、「もともとインターネットは、誰でもが容易に問題を提起することができ、誰もがこれについて自由に言論を交わすことで、議論を深めることが出来るところに、その現代的な有用性がある。そして、誤りが生じた場合には、自由な意見の交換を通じ、これを速やかに、かつ容易に訂正できるところにその特質がある。こうしたことから、誤解に基づく単純な誤りについては、直接にそのことを指摘することで、誤解を解き誤りを是正できるのであり、それがインターネットの特質に即した、誤りの是正方法である。」と書いてくれたのですが、その根拠となる「権威」ある典拠を探しています。
 インターネット上のもので結構ですので、ご存知の方はぜひご教示ください。
 また、へんな話ですが、インターネット上でいかにひどい悪口雑言が流れているか、裁判官に分かってもらうため、私に対する悪口雑言も探しています。
 2チャンネルの「太田述正について語ろう」の中の悪口雑言は、私自身が整理しているので、それ以外、ご存知の方は、これについてもご教示ください。

メールはこちら↓まで
ohta★ever.ocn.ne.jp
★は@に変えてください

タイトルRe: 例の裁判
記事No274
投稿日: 2007/04/06(Fri) 08:18
投稿者一井義教
>  さて、控訴人(私です)の準備書面の中で、私の主張を踏まえて、弁護士が、「もともとインターネットは、誰でもが容易に問題を提起することができ、誰もがこれについて自由に言論を交わすことで、議論を深めることが出来るところに、その現代的な有用性がある。そして、誤りが生じた場合には、自由な意見の交換を通じ、これを速やかに、かつ容易に訂正できるところにその特質がある。こうしたことから、誤解に基づく単純な誤りについては、直接にそのことを指摘することで、誤解を解き誤りを是正できるのであり、それがインターネットの特質に即した、誤りの是正方法である。」と書いてくれたのですが、その根拠となる「権威」ある典拠を探しています。
>  インターネット上のもので結構ですので、ご存知の方はぜひご教示ください。

太田様:

既に情報提供済みかも知れませんが,極最近ブログ界で話題になっているのが(日本語では,例えば,http://d.hatena.ne.jp/yomoyomo/20070405/codeofconduct),Web 2.0等で御馴染のTim O'Reilly氏が提唱している行動規範です:

Call for a Blogger's Code of Conduct
http://radar.oreilly.com/archives/2007/03/call_for_a_blog_1.html

此れに関するBBCの記事は此方から:

Call for blogging code of conduct
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/6502643.stm

また,先月末に日本の情報通信政策フォーラム(ICPF:www.icpf.jp)による第4回ICPFシンポジウム「参加型メディアの可能性」では,物議を醸しているウィキペディアの創設者講演及びブログについての討議がありました.概要は以下の頁でつかめます.

「オープン性と質の両立は難しいが……」――Wikipedia創設者が来日
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/23/news137.html

ビジネスパーソンがブログを書くときに気をつけたい4つの問題
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0703/23/news154.html


尚,例の慰安婦問題でも最近色々発言されているICPF事務局長池田信夫氏のブログサイトは以下の通りです.

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo

タイトルRe^2: 例の裁判
記事No275
投稿日: 2007/04/06(Fri) 10:01
投稿者太田述正
 まことにありがとうございました。
 ご教示いただいたことを、さっそく担当弁護士に送らせていただきました。

タイトルRe: 例の裁判
記事No279
投稿日: 2007/04/06(Fri) 16:00
投稿者バグってハニー
この判決もかなりとち狂ってますよね。何にもできませんが、がんばってください。

インターネットとは関係ないですが、武富士やオリコンがフリーランスのジャーナリストを名誉毀損で訴えた事件は、訂正・謝罪の要求もなくいきなり高額の賠償金を要求するという点で太田先生の訴訟と構造が似ていると思いました。武富士裁判では被告(ジャーナリストと週間金曜日)の勝訴が確定しています。東京地裁判決では

「言論による批判に対しては、民主主義社会においては、資料の裏付けのある言論で応酬することが求められている」と説き、「言論、執筆活動を抑圧又は牽制するために訴訟を提起した行為は違法」

とされました。
http://www.syuppan.net/modules/news/article.php?storyid=35

この方、裁判で自分の記事の内容が真実でないと武富士に反駁され、いちいち反論してたいへん疲れたそうです。太田コラムの場合、真実であったのかどうかという点では分が悪いかもしれないですね。

武富士訴訟、武富士裁判、オリコン訴訟(こちらは現在進行中)でぐぐってみてください。

タイトルRe: 例の裁判
記事No304
投稿日: 2007/04/14(Sat) 06:55
投稿者バグってハニー
これは↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BE%E6%8A%97%E8%A8%80%E8%AB%96

このニフティーサーブ現代思想フォーラム事件というのは太田先生の事件と非常に似通っていると思いますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%95%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%96#.E3.83.8B.E3.83.95.E3.83.86.E3.82.A3.E3.82.B5.E3.83.BC.E3.83.96.E7.8F.BE.E4.BB.A3.E6.80.9D.E6.83.B3.E3.83.95.E3.82.A9.E3.83.BC.E3.83.A9.E3.83.A0.E4.BA.8B.E4.BB.B6
結局、名誉毀損を問われた人は負けたようですが。

この事件に関連して「対抗言論」という概念について高橋和之という元東大の法学者がいろいろ論評しているみたいです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%A9%8B%E5%92%8C%E4%B9%8B
権威っぽくないですか?「対抗論文」で参照されているジュリストの論文と「インターネットと法」という本は読んでみる価値ありそうです。more speechと英訳する人もいるようですが、検索にはひっかからないですね。