タイトル | : 情報屋台(4) |
記事No | : 277 |
投稿日 | : 2007/04/06(Fri) 13:18 |
投稿者 | : 太田述正 |
<高成田> 米朝融和は本物か? 1 辺真一氏のコリア・コンフィデンシャルを読みながら、このところの米朝融和は、本物だろうかと考えました。
たしかにペロシ下院議長の訪シラクに対しては、ホワイトハウスが激しく非難し、95年のクリントン対ギングリッジのホワイトハウスと議会の激突の再現とまで言われているのに、リチャードソン知事の訪朝には、支持を表明しています。
ペロシ議長の場合は、シリアと対話しないブッシュ政権に、しびれを切らしての「二元外交」だったのに対して、リチャードソンは「遺品の収集」ですから、次元が違うのは明らかです。しかし、それでも、北朝鮮が知事を招待し、それにブッシュ政権側の人物も同行するということは、米朝対話路線の一環ということなのでしょう。
北朝鮮の意図は、マカオの銀行に凍結されていた北朝鮮関連口座の解除を待って、核開発の凍結プロセスに入るというシグナルなのでしょう。
しかし、どう考えても、北朝鮮が真剣に核凍結から廃棄に向かうとは思えないし、米国も真剣に融和路線を貫こうとしているとは思えないのです。
北朝鮮は凍結程度でお茶を濁して、援助を精一杯取る算段だろうし、米国は北朝鮮情勢の悪化で、北朝鮮に対する弱腰を批判されたくないという思惑からの時間稼ぎにしか見えません。
しかし、時間稼ぎといっても、自壊を期待するのは甘いようにみえるし、空爆の準備というのも難しいように思います。
いやいや米朝は、このまま本格的な合意に向かうという見方でも、あるのでしょうか。
<太田>
>どう考えても、北朝鮮が真剣に核凍結から廃棄に向かうとは思えないし、米国も真剣に融和路線を貫こうとしているとは思えないのです。
全く同感であり、太田述正コラムでは一貫して、そのことを指摘してきています。 またまた、私を無理やり登場させようとのご配慮に感謝します、と言いたいところですが、貴兄にメールで問題提起した以下・・まだお答えをいただいていない・・について、まずお答えいただけないものでしょうか。
そもそも、貴兄がこの情報屋台に書かれているものは、朝日新聞のオピニオンなのか、貴兄個人のオピニオンなのか、はっきりさせるべきであるところ、仮に後者だとしても、貴兄が朝日新聞のオピニオンを担当する現役の論説委員である以上、誰もそうは思わないだろうが、それでよろしいのですか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この後仮にやりとりが続いたとしても、私の、この問題提起にかかわる部分(投稿#272参照)については、ここには転載しません。 読みたい方は、情報屋台に登録した上で、お読みください。 (太田)
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