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タイトルコラム#1724(未公開)のポイント
記事No288
投稿日: 2007/04/08(Sun) 16:09
投稿者太田述正
 コラム#1724(2007.4.8)「宗教を信じるメリット?(その1)」のさわりの部分をご紹介しておきます。

 ・・人間にはあって動物には絶対にないものがあります。
 それは宗教です。
 一体、人間が宗教を信じるメリットはどこにあるのでしょうか。
 いまだ完全には解けていないこの難問に迫ってみましょう。
 ・・
 一般的にあまり信心深くない日本人から見ると、米国や韓国は時に異界に見えることがあります。
 ・・スターク・・連邦下院議員・・は、・・「自分は神(a supreme being)の存在を信じていない」と宣言しました。
 彼は、無神論者・・であることを公に認めた最初の米連邦議会議員である・・とともに、無神論者であることを公に認めたところの、これまでで米国で選挙で選出された最も位の高い公務員である、ということになります。
 ・・
 本年2月に米国で実施された世論調査によれば、大統領にふさわしい候補者が、カトリック教徒であれば95%、ユダヤ教徒であれば92%、モルモン教徒であれば72%が投票すると答えたのに対し、無神論者であれば投票すると答えたのは45%しかおらず、投票しないと答えたのは53%にのぼりました。
 ・・
 ちなみに、ある研究によれば、米国人のうち無神論者の人は3%しかいません・・。
 このような中で、スターク議員が無神論者であることを認めることができたのは、彼がたまたま、米国では異例なほど世俗的な選挙区選出であるためです。
 ・・
 ・・熱心なクリスチャンとして知られる・・韓流スター、チェ・ジウが<昨年10月、>・・東京・・と大阪<で>・・韓国の宣教専門衛星放送、CGN TVの日本支局開局イベントに出席することを明らかにした。CGN TVはオンヌリ教会が運営しており・・チェ・ジウは現在、この教会に通っている。チェ・ジウは「ラブ・ソナタ」というテーマのイベントで、信仰告白をする予定だ<、と報じられた>・・時は驚きました。
 議員同様人気商売である俳優が、信心深くない人が多くて、韓国に比べればキリスト教徒がいないにも等しい日本で、キリスト教の特定のセクトの宣教に一役買うというのですから。
 おそらく、韓国ではこんなことは少しもめずらしいことではないのでしょうね。

 信心深くないという点では典型的な日本人である私から見ると、米国や韓国は異界であるとしか言いようがありません。
 一体全体、米国や韓国の多数派や日本の少数派が、何のメリットがあって宗教を信じているのだろうか、という疑問を解明したくなるのは、私だけではありますまい。

(続く)