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タイトルコラム#1741(未公開)のポイント
記事No319
投稿日: 2007/04/20(Fri) 18:59
投稿者太田述正
 コラム#1741(2007.4.20)「危ういかな英王室」のさわりの部分をご紹介しておきます。

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 4月14日、ウィリアムは、平民たる恋人のケート(Kate Middleton)と別れることになったと発表されました。 
 その本当の理由は、王室と中産階級とでは、釣り合わなかったからだ、というのが英国でのもっぱらの噂です・・

 私に言わせれば、もともとケートは、英王位継承権第2位のウィリアムの配偶者としてはふさわしくない女性なのであり、ウィリアムの父親のチャールス(1948年〜)が、貴族の名門出身であっても、母親の不倫が原因で離婚した家庭の娘で、しかも高等教育を受けていなかったダイアナ(1961〜97年)と結婚するという過ちを犯したのと同様の過ちを繰り返すところだったのです。
 チャールスは、英王室の人間としては初めて大学の、しかもケンブリッジの学位を取得したところの、自分では高度な識見を持ったインテリだと思っている人物・・であり、美貌以外にほとんど取り柄がなかったダイアナとの結婚生活がうまくいくわけがなかったのです。
 要するに、チャールスにしてもウィリアムにしても、英国王の配偶者としてふさわしい女性を選ぶ、という責任感が欠けている、と言わざるをえないのです。
 (それに、チャールスは、結婚前からつきあっていたカミラとの不倫関係を続け、ダイアナ自身も不倫を重ねる、という点だけでも二人とも王室のメンバーとしては失格でした。)
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 セント・アンドリュース大学を卒業した兄のウィリアムと違って大学に行かなかったヘンリー(愛称ハリー。1984年〜)・・は、兄より一足早くサンドハーストに入学、卒業し、現在 近衛騎兵連隊の将校をやっていますが、自ら志願して近々「戦場」であるイラクに派遣される予定です。
 王室の男性メンバーは、皆何らかの形で軍で勤務するのが習わしになっています・・が、このような危険な場所に派遣されるのは、彼の叔父のアンドルー王子が海軍のヘリコプター・パイロットとして1982年にフォークランド戦争に派遣されて以来のことです・・。
 ここまではまあよしとして、私が理解できないのは、ハリーもウィリアムも二人とも同じくサンドハースト・・に行ったことです。一年にもならないコースですが、同じ釜の飯を食って共同生活をした仲間とは大変親しくなるものです。
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 だからこそ、どちらかは海軍兵学校(ダートマス。チャールス皇太子が卒業している)か空軍士官学校(クランウェル)に行くべきでした。
 王子二人が、陸軍の士官候補生(将来は将校)ばかりと親しくなっても仕方がないではありませんか。
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 日本の天皇家のように、外から嫁いできた皇后も皇太子妃も重圧で押しつぶれそうである、というのは痛ましい限りですが、一方で、王室メンバーを自由に放任しているとしか思えない英王室もいただけません。
 恐らく22世紀には天皇家は残っているでしょうが、英王室は残っていないことでしょう。

タイトルRe: コラム#1741(未公開)のポイント
記事No332
投稿日: 2007/04/24(Tue) 09:07
投稿者ドイツゲーマー
>  チャールスは、英王室の人間としては初めて大学の、しかもケンブリッジの学位を取得したところの、自分では高度な識見を持ったインテリだと思っている人物・・であり、

ケンブリッジの先生から聞いた話ですが,皇太子の入学は,トリニティカレッジ学長への女王からの電話一本で即決だったらしいです.「もちろん多額の寄付があっただろう」とその先生は言ってました.